タイトル:【無虐】 前作の関連です。
ファイル:実装石運動.txt
作者:ki-61 総投稿数:4 総ダウンロード数:2133 レス数:0
初投稿日時:2011/07/10-16:16:13修正日時:2011/07/10-16:16:13
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娘が仔実装石を飼い始めた。
動物好きの娘だが、実装石だけは苦手で、最近は野良実装が増えた為、公園で遊ぶ
のをやめたくらいだ。
この前も、マラ実装に追いかけられて泣いて帰ってきたと言うのに、どういった風
の吹き回しだろう?
もちろん、娘を泣かすような奴を放っておくはずがない。近所のマラ実装は全て、
マラを縦に裂いて、傷口をガストーチで炙ってやった。タコさんウインナーのよう
になったマラなら娘も怖がらないだろう。


「ミドリ、ご飯ですよ。」
『テッチー! ゴハンテチ おてつだいするテチ』
テチテチ言いながら、フード用の皿と水入れを出してくると、ランチョンマット代
わりのタオルの上にならべる。
「えらくかわいがってるじゃないか、実装石は嫌いじゃなかったのか?」
一瞬すごい目で睨まれた。なにこれ結構ショックなんですけど…
『テチ? ニンゲンちゃま ワタチたちのことキライなんテチ?』
仔実装の目には、もう色付き涙が溜まっている。
「そんな事ないよ!私はミドリのこと大好きよ。」
『うれしいテチ。ワタチもニンゲンちゃまのことダイスキテチ』
「ありがと。じゃあ私はお父さんと話があるから、ご飯食べてて」
『はいテチ いただきますテチ』
娘に袖を引かれて部屋を出る。 


「だめじゃん、お父さん。ミドリの前でそんなこと言っちゃ。」
怒られる俺。なんで実装なんかの為に…またまたショック。
「ミドリには、人間大好きな賢い実装石になってもらわなくっちゃいけないんだか
ら。」
「なんだ?上げ落としでもするのか?」
「??? 意味わかんない」
「いや、なんでもない。」
「ところで、あの仔実装はどうしたんだ?あれは野良ではないだろう?」
あの賢さ、素直さは野良ではない。かといって、ペット用躾済み仔実装を買えるよ
うなおこづかいは渡していない。
「先生にもらったの。」
何だと!担任の教師は愛護派か? けしからん。
温厚そうな担任の顔を思い出した。奴はどちらかと言うと虐待派だと思ったのに。
そう考えると、得体の知れない奴に思えてきた。娘を見る目もなんかヤラシイ気が
する。まさかロリ?よもやジックス派では……
「お父さん?なにブツブツ言ってるの?」
「はっ、いやなんでもない。」
「見て」
娘はカードを取り出して広げて見せた。何かのポイントカードのようだ。
たくさんのマス目に、実装石の顔形のスタンプがいくつか押してある。
日付からすると、あまり捗ってはいないようだ。
「学校で、吸収石運動のボランティアをやっているの。」
娘の話によると、実装石を集めて送るとポイントが付き、ポイントが溜まると学校
の備品が買えるのだそうだ。ポイントは実装石の質により変わり、賢くないモノは
ポイントは低く、賢いものほどポイントは高い。ごくまれにとてつもないポイント
が付くモノがあり、1匹のポイントでピアノが買えた学校もあると言う。
集められた実装石はというと、災害地域の汚染物質の浄化に活用されると言う。
毒をもって毒を制すとはこのことだ。
しかしまあ、実装石に助けられる時代が来るとは、思いもよらなかった。
「最初は、公園から連れて来たんだけど、賢い仔がいないから、なかなかポイント
が貯まらないの。」
「それに前は、仔共を飼ってあげるって言うとすぐくれたのに、最近は私たちを見
ると逃げるようになっちゃって…」
「男の子たちが、ダンボール箱ごと持ってきたりしたのが悪かったのかも。」
人間にとってはただのダンボールでも、実装石にとっては自分を守る大事な家だか
らなぁ。
「お父さん知ってた?実装石って目に赤インク入れると仔共を生むんだよ。クラス
の子から聞いて試したんだけど、手足の無い仔共がたくさん生まれて、親も仔共も
全部死んじゃった。」
ああ神様、私の娘は着実に虐待派に育っています。
「あと、普通の実装石と男の実装石とをセックす…///」
保健の授業で習ったんだろうけどさすがに照れるらしい、娘の口からそんな言葉が
出るとは、お父さんに偽石があったらパキンしちゃうとこだよ。
「と、とにかく困ってたの。そしたら、先生が家の実装石の仔共を持ってきてくれ
たの。それもクラス全員分だよ! 先生の実装石はとても賢いんだって。ミドリも
賢い仔だし、今度はたくさんポイントもらえそう。」
クラス分って事は、1度に30匹位用意したのか。多頭飼いか?
「先生の実装石は1匹だけど、たくさん仔共が生めるんだって。」
改造したな…
すみません、先生のこと誤解していました。先生は虐待派ですね。


餌を食べ終えた仔実装がやってきた。
『テチュテチュ ごちそうさまテチ』
「ご飯終わったら、一緒にお風呂入りましょ」
『やったテチ ご用意してくるテチ』
娘が、一緒にお風呂入ってくれなくなったのは。いつからだっけ…
「そういう事だから、お父さんも協力してね」
ウィンクするとお風呂に行ってしまった。


翌日、会社帰りに雑誌を買った。
雑誌には、実装石を利用した汚染物質浄化設備の特集が組まれていた。
なるほど、賢い実装石に危険な作業を行わせることで、人間への健康被害を最小限
に出来るらしい。
汚染物資を吸収した実装石から、偽石や毛髪や服を回収するのも実装石なのか。
よっぽどの糞蟲だな。
賢い実装石なら、糞蟲でもポイントは高そうだ。吸収効率が高いのもポイントが高
いだろう。先生に、次に仔共を作るときはひまわりの花粉を使うよう、娘から話さ
せよう。
考えてみると、これは壮大な上げ落としなのだ。
落としの場面を見ることが出来ないのが残念だが…
よし!俺もポイントの高い実装石を育てて、父親としてのポイントアップするぞ。
その足で、実装ショップへ向かった。廃棄寸前の仔実装が安く売られているはず
だ。己の運命を判っている賢い仔実装なら、人間の言うことを良く聞くだろう。
元虐待派の血が騒ぐぜ。(でも虐待しちゃダメダメ)

1ヵ月後、送られていった娘の実装石は、かなりの高ポイントを獲得した。
集まったポイントで学校が買ったのは、「実装進入防止電柵」だったそうだ。
「だって、校庭でウンチとかするんだもん。」

ちなみに、俺が買った実装石は、ついいつもの癖で禿げにしてしまった為、ポイン
トは低いわ、娘にはジト目で見られるわ、ほんと実装石と関わるとろくな事ないな。

終

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