パロディ:デスゥ・ノート 第1話 邂逅 12月24日、町はクリスマスイブの愉快な雰囲気に包まれていた。 「・・・・くだらないな。」 サンタクロースも空飛ぶそりも、クリスマスの奇跡もすべて大人が作った幻想に過ぎない。 だが、道端にいる実装石はそれを本当だと心のそこから思い込んでいるようだ。 いつもよりも、人に媚び、踊り、託児する。 醜いこと、この上ない。 「実装石なんか、消えてしまえばいい・・。」 俺は、道端で媚びる実装石に目もくれず、帰途に着く。 家の前のとおりに差し掛かったときだった。 道のど真ん中に緑色のノートが落ちていた。 「なんだ、これ・・・・」 表紙には、DESULU NOTE(デスゥ・ノートと書かれていた。) 「デスゥ・ノートォ?」 一昔前に流行った漫画じゃあるまいし。 「まぁいいや、ちょうどノートなくなってたときだったし。」 俺はノートを手に取った。 「ふぁぁぁ、やっと拾ってくれたよ〜まったく、みんな気づいてるのに無視していくんだよね」 俺の後ろに実装石と同じ格好をした中学生ぐらいの女子が立っていた。 「君は・・・・まさか・・・・」 「うん?そのノートの持ち主の人化実装のスゥクだよ。ごめんねぇ、使う前に出てきちゃった。退屈でさ」 人化実装石・・・・実装石のなかで、特に愛情を注がれ、育った固体。独特の語尾にデスがつくしゃべり方ではなく、普通 の人間と同じしゃべり方をし、服装以外は外見も人間と変わらなくなる。突然変異の個体だ。 ネット上での伝説かと思っていたが・・・・違ったようだ。 「あははは・・・・・・・」 「大丈夫、私の姿はノートに触れた者にしか見えないから安心して。取り合えず、寒いから中に入らない?」 「あ、あぁ」 俺は狐につままれたような感覚で、家の鍵をはずし、中に入る。 一人暮らしの1DKの賃貸マンションだ。 「ごめんねぇ、驚かせちゃって。とりあえずノートについては次のページに説明書いてあるから、それから、甘いもの無いかな? 金平糖とは言わないからさ」 俺は昨日買ったホールケーキを差し出す。 「ありがと」 スゥクは腹が減っていたのか、ホールケーキにかぶりつく。 俺は、ノートの内容に目を通す 英語か・・・・めんどくさいな。 [このノートに名前を書かれた実装石は死ぬ。] [ノートの所有権を有する限り、ノートの元の持ち主である人化実装を憑いて回る] [名前を書く実装石の顔が頭に入っていないと効果は無い、ゆえに同姓同名の実装石に一遍の効果は無い] [使用するニンゲンは死神実装と取引することにより、実装石の目が手に入る、代償はステーキ半年分] これは・・・まんま件の漫画みたいじゃないか・・・。 俺は信用できないでいた。 と、スゥクが突然話し出した。 「う〜ん美味しかった。それより君は?名前聞いてなかったけど。」 「雨神 利行」 「あっそ、じゃ利行君でいいかな?質問は?」 いきなり呼び捨てかよ・・・・心の中に不満を押し込み、質問する 「まず、実装石の目ってなんだよ。」 とりあえず、殺せる云々は実際にやってみればいい。 実装石の目について知りたかった。 「あぁ、それね。実装石の顔って、人間からすればみんな同じに見えるでしょ?でも、実装石から見れば皆ちがう顔なんだよね。 実装石の目を手に入れれば、人間でも実装石の顔を固体ごとに識別できるようになるって訳。」 なるほど、かなり便利そうだ。 「ステーキ半年分という代償は?」 「大体ステーキ2キロ〜3キロぐらいあれば十分だよ、肉のランクはそれぞれに憑いてる人化実装の酌量だけど。 わたしなら、スーパーの特売肉でもなんでもいいよ」 「なるほどね・・・・。」 俺はしばらく思案して決めた。 「取引しよう。」 スゥクはニヤリと笑い、俺の目に手をかざした。 チクッとした痛みが目に走る。 10秒ほどで終わったのか、スゥクが手を離す。 「終わったよ、あさってまでに、そうだな・・・・2キロお肉ちょうだい。生でかまわないわ。」 「ステーキって普通焼いた状態のものを言うんじゃないのか?」 「言ったじゃない、憑いてる人化実装の酌量だって。それに・・・・」 「それに?」 「君、とても面白そうなものを見せてくれそうだからさ。」 第一話、完 続く =================================================================================== あとがき =================================================================================== グダグダ、シコシコスクにお付き合いいただき有難うございました。 勝手に設定作り変えてスイマセン・・・ アップローダーにあがっていたデスゥ・ノートを見て、すぐにパロディ作品を思い付きました これはあくまでデスゥ・ノートのパロディで本家デ○・○ートのパロディでないことをご理解いただければと思います。(んっ?本家っぽい?気のせいですよ。気・の・せ・い) 続くと書いてしまったので、続きもきちんと書きたいと思います。 それではでは byホワイト・タイガー
