「副店長、警察の方がお見えデス」 店員石が私を呼ぶ。 警官が店に入ってきた。 私がレジから出ようとすると、それを制するかのように警官が言った。 後ろには、トレンチ・コートの襟を立てた刑事石もいた。 「ああ、そのままで結構ですよ。 実は先日の事件、あの事情聴取をもう一度、お願いしたいんですが」 「それでしたら私が、詳しく話した筈ですが」 「いえね、例の『実装石保護法』が施行されたじゃないですか。 その関係で、今後は被害に遭った実装石からも、 詳しく話を聞かなければならんのです」 「はあ」 「それで仕事中に悪いんですが、店員石さん、署までご足労願えますか?」 「はあ」 私はつい、気の抜けた返事を返した。 店員石の事の顛末を話すと、「ワタシが警察に協力することで、 同族に対する犯罪防止につながれば嬉しいデス」と前向きだ。 もうすぐ母親になるという事実が、彼女の母性を強めているかも知れなかった。 警官と刑事石に先導され、店員石は店を出た。 駐車場に停めてあった車、恐らく覆面パトカーに乗り込んだ。 「こうも簡単に引っかかるとはな」 運転席の警官、いや偽警官が後部座席を振り返ってニヤリと笑う。 店員石は理解できない、といった様子で首を傾げる。 隣に座っていた刑事石が「デププ」と笑う。 「俺たちはお前さんのお陰で臭い飯を食わされることになった男の仲間なんだ。 その仕返し、たっぷりしてやらないとな」 「デププ」 刑事石がトレント・コートを脱ぐと、逸物が猛々しく隆起していたのだった。 (続く、のか?)
