実装クエスト〜そして楽園へ〜 4/4 虹山トシオ:観察派代表 裏島アキオ:虐待派代表 トシアキ :観察派エージェント ウジーダ :「ウジーダの酒場」の主 ナンシー :勇者(成体実装 エメラルド:飼い(仔実装・・・・・・石車の中で染みになり死亡。 マッスル :筋肉(中実装・・・・・・魔王スーザンに戦いを挑むがクンクンに殺される。 ガチャ :英雄(成体実装・・・・・ドーベルマン達を戦うが……? ムク :バーサーカー(獣中実装・ドーベルマン達と戦い死亡。 イタチ :スナイパー(仔マラ・・・自分の毒矢で死亡。 ホーイチ :暗殺者(仔マラ・・・・・側溝で水にさらわれる。 イチゴ :踊り子(成体実装雛・・・たくさんの実装達を巻き添えに爆死。 モモ :飼い(成体実装 デズァー :ハモン使い(成体禿裸 //////////////////// 第十三章 //////////////////// 魔王スーザンとその側近クンクンに、ついにたどり着いたナンシー一行。 ココに最後の戦いがはじまる! 「魔王覚悟するデス!」 「ナンシー!デカ物はモモとワタチに任せるデス!」 「ハモンの力見せてやるデス!」 モモとデズァーがクンクンに遅い掛かった! 釘こん棒は、クンクンの右前足を深く傷つけ、デズァーのハモンパンチにより、クンクンは鼻から血をあふれさせていた。 ただの番犬なら逃げたかもしれない。 だがクンクンは町長のもっとも信頼の置ける番犬だった。 二匹の攻勢を前に引くでもな、留まるでもなく、進みだした。 そのクンクンの折れぬ闘志にモモが一瞬ひるんだ。 「モモ!足を動かすデス!」 デズァーのアドバイス虚しく、モモは避妊具の目だし帽ごと顔面を引っかかれた。 「デギャー!オメメに血が入って何も見えないデヂャーーーーー!」 「モモ危ないデス!」 デズァーがモモをふっ飛ばし、モモは何とか助かった。 ようやく目に入った血を拭い取り、モモがデズァーの姿を探し出すと、とんでもない光景が目に入った。 クンクンがデズァーの腹に噛み付き振り回していたのだ! 「デズァー!今助けるデスゥーーー!」 釘こん棒を手に、モモがクンクンに襲い掛かる。 クンクンの脳天に釘こん棒が突き刺さり、デズァーがクンクンの牙から開放された。 「デズァー!大丈夫デス?」 「もう……、もう、ダメデス」 腹が割け、そこに内臓はなく、デズァーの目が白く濁り始めた。 「最後にワタチのパワーをモモに……あげるデス」 「今薬草を塗るデス!大丈夫デス!死なないデス!」 モモは必死に、薬草をほぐしてデズァーの傷口に塗りつけた。 何度の何度も塗りつけた。 「大丈夫デス!タダのかすり傷デス!」 デズァーからの返事はなく、傷が回復する気配はなかった。 虚しく空に伸びたデズァーの手をモモが握り返してこう誓った。 「ワタチが……、ワタチとナンシーで魔王を……倒すデス」 バン! 聞いたことない音にモモがビックリする。 逃げなきゃ!という本能の声に対して、モモのとった行動は、その場に転ぶということだけだった。 「ポンポンが熱いデス!ポンポンに力が入らないデス」 モモはゆっくりと腹に手をやる。 腹の中心が凹んでおり、「やせたのかな?」と思いつつも手を見てみると、血まみれだった。 「ナンデス?コリャー、デス!!」 「私のスーザンちゃんに手を出す糞蟲はあんたザマス?」 「死にたくない、死にたくないデスゥーーーーーー」 バン!カポン、キュポ!キュポ! 町長はモモの頭部猟銃で吹き飛ばすと、スラッグ弾を新に装填した。 「スーザンちゃーん!何処ザマスゥーーー!」 クンクンは釘こん棒の刺さりどころが悪かったのか? だらりと舌を垂らしたまま、事切れていた。 //////////////////// 第十四章 //////////////////// ナンシーは、心を鬼にして目の前にいる仔実装ことスーザンを倒すべく、錆びたカッターナイフを取り出しにじり寄っていた。 「な、なにをするテチ!ワタチたちはオトモダチテチ!話し合うテチ」 ナンシーには助かろうと必死なスーザンの態度に嫌悪感を抱いた。 「お前のような糞蟲のために、オトモダチがいっぱい死んだデス!オトモダチの仇デス!」 仔実装と成体実装、戦力の差は誰の目から見ても明らかだ。 ナンシーは馬乗りになって、何度もスーザンに錆びたカッターナイフを突き立てた。 「テヂ!やめるテチ!ヂ!テヂャー!やめ、ヂ!たすけテヂ!」 憎しみを込めて、何度も何度も……。 「エメラルドの分デス!イタチの分デス!ホーイチの分デス!……」 オトモダチたちの名を出し、ナンシーは何度も錆びたカッターナイフを突き立てた。 ふと嫌な予感がして、ナンシーは薬缶の蓋の盾を構えて振り返った。 ドン! 「デギャ!」 薬缶の蓋の盾がはじかれ弾がナンシーからそれた。 ナンシーはしびれる腕をかばいながら茂みに隠れようとする。 「しぶとい糞蟲ざます」 ドン! 「デヂィィ!!!」 体が熱く下半身の感覚がない。 それでもナンシーは振り返らず、茂みを目指した。 茂みに隠れて、塗り薬を塗ればマダ助かる! あと少し!茂みの影に手が届いた! あと少し。 ナンシーは朦朧とする意識の中、茂みの影の中に入り、やっと一息ついた。 グシャ! 茂みの影ではなく町長の影だったのだ。 薄れ行く意識の中で、ナンシーは何を思ったのだろうか? こうして、ナンシー一行の魔王と討伐は幕をおろした。 //////////////////// 終章 //////////////////// 町長は身の破滅を確信していた。 匿名で投函されていた、ビデオを見て身の破滅を実感していた。 まさか屋敷の庭で、糞蟲を殺していたのをビデオで撮られているとは思いもしなかったからだ。 私有地のなかでの発砲。 愛護派自らの虐殺。 飼っている実装達による虐殺。 後日町役場から監察官が派遣され、他にも定期的に虐待、虐殺があったことが判明した。 庭から出た大量の実装の骨や服、髪、目玉ほかにも証拠があったが、きりがないのでこの辺りで切り上げたというのが実情だ。 こうして町長は自らが定めた実装保護条例に基づき、町内より退去、及び天文学的な数字の罰則金、町長辞任となった。 のちに「双葉町ザマスの乱」としてこのことは語り継がれることとなる。 愛護派、観察派、虐待派問わず実装論争には必ずこの話が出る。 だが、この話の影で暗躍した”トシアキ”の存在は数えるほどの人間と実装しか知らなかった。 この歴史的事実を風化させないように、双葉町にはいまでも資料がのこっている。 そして、町長に立ち向かった勇気ある実装として、ナンシーのブロンズ像が町役場に建てられている。 トシアキは花束をそっと銅像の足元に置いて、その場から立ち去った。 「ナンシー、お前は立派な勇者だったよ」 「あの仔たちは立派な勇者デス」 「ところでウジーダ、本当に戻ってくる気はないのか?」 「ワタチはあの仔たちのことを語り継ぐデス。それに場末の酒場も居心地がデス」 トシアキは軍資金とされた200万とさらに貰った追加報酬100万で、新天地を探しに双葉町を出る予定だ。 派閥の争いは実装の争いと変わらないほど醜い。 トシアキもうすうす感じていたが、最近特に強く感じ、思うようになった。 ナンシー一行の足取りをナビで追って、録画していたビデオを見て最近そう思うようになった。 大げさな足音を立てて、虹山トシオがトシアキを追いつき、肩で大きく息をしながらも叫んだ。 「トシアキ!一緒に帰ろう!」 トシアキは何も言わず、かなしそうに首を左右にゆっくりと振った。 既に二人の、否トシアキと派閥の間には見えない壁が出来つつあった。 そして、その足でトシアキは双葉町を後にする。 -------------------------------------------------------------- 最後まで読んでいただきありがとうございます。 いつも文字掲示板で、評価してくださる方々ありがとうございます。 誤字脱字あるかもしれませんが、気に入ってくれれば幸いです。 よろしければ「文章の書き方」に関して、オススメのサイトがあれば紹介ほしいです。 (文章表現が苦手で、今後の勉強に役立てたいので) さばを 参考資料 実装クエスト(絵) マッソー石(スク)
