タイトル:【パ】 実装クエスト03
ファイル:実装クエスト03.txt
作者:さばを 総投稿数:7 総ダウンロード数:895 レス数:0
初投稿日時:2010/08/08-16:38:51修正日時:2010/08/08-16:38:51
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実装クエスト〜そして楽園へ〜 3/4


虹山トシオ:観察派代表
裏島アキオ:虐待派代表
トシアキ :観察派エージェント

ウジーダ :「ウジーダの酒場」の主

ナンシー :勇者(成体実装
エメラルド:飼い(仔実装・・・・・・石車の中で染みになり死亡。
マッスル :筋肉(中実装
ガチャ  :英雄(成体実装・・・・・ドーベルマン達を戦うが……?
ムク   :バーサーカー(獣中実装・ドーベルマン達と戦い死亡。
イタチ  :スナイパー(仔マラ・・・自分の毒矢で死亡。
ホーイチ :暗殺者(仔マラ・・・・・側溝で水にさらわれる。
イチゴ  :踊り子(成体実装雛
モモ   :飼い(成体実装
デズァー :ハモン使い(成体禿裸

//////////////////// 第九章 ////////////////////



ムクはいつも思う。

なんで、上手く話せないんだろう?

そんな不器用な自分に、よく声をかけてくれるガチャ。

そして、命がけの囮に同行するガチャ。

短い付き合いだが、ガチャは間違いなく最高のオトモダチだ。

だから、だから……。

朦朧とした意識の中で、ムクは自分の取った行動に満足していた。

ドーベルマンが右足を上げ、構えていたから、あえて右側に回った。

そしてわざと引っかかれて、ドーベルマンの爪をへし折るのと引き換えに、偽石を割らせた。

ガチャは無事生き延びただろうか?

そしてムクは目を覚ました。

ムクは真っ白な世界の中に居た。

ココはあの世だろうか?

そして、なぜか悲しくなって泣きじゃくっていた。


「ムクは一体なにを泣いているデス?」

「ガチャ生きていたテス!」

「これからはずっと一緒デス。向こうにお花畑があるデス」

「まるで楽園テス!」

「ムク!ちゃんと喋れるデス」


そして二匹は手を繋ぎあって、お花畑の中へ消えていった。

//////////////////// 第十章 ////////////////////



マッスルは感じていた。

今までにないスリリングなこの時間を……。

命を眩いまでに輝かせ、そして散っていったオトモダチたち……。

マッスルの興奮は治まらない。

もし魔王を倒したなら、己の信じるマッスルの神ことマ神に大きく近づけるのではないか?

そして気づく、己が血に飢えていることに……。


「コイツラは(ムキムキ)負け犬(ムキキ)テス(ムキィィーーー)」

「マッスルは糞蟲デス!オトモダチを侮辱しているデス!」


デズァーがマッスルを激しく批判する。


「フン(ムキィ)ココからは(ムキムキキキィ)1人で魔王を倒しに行くテス(ムキョーー)」


糞蟲化したマッスルをよそに、ナンシーは耳に飾ってあるリボンを二匹を弔うように亡骸に供えた。


「ガチャ、ムクお前達の方が、ワタチより凄い勇者だったデス」


ガチャとムクは寄り添って寝ていた。否、眠るように死んでいた。

二匹ともなにか少し嬉しそうに、微笑んでいた。

最後にいい夢でも見たのだろうか?

周りには二匹のドーベルマンとのたうちまわってる。

致死ではないが、一生目が見えないだろう。

あまり長居できないので、モモ、イチゴ、デズァーも手短に最後の別れを告げて、その場を去った。

//////////////////// 第十一章 ////////////////////



イチゴは憂鬱だった。

なんとなくでついてきたが、これでよかったのだろうか?

でもなんとなく解かった気がする。この家からは花丸ハンバーグの臭いがする。

マッスルが抜けたのを期に、こっそり抜け出そうと画策するイチゴ。

一行がその臭いの元に近づいたとき、イチゴはとんでもない光景を目にした。

飼いの実装雛や実装蒼たちが、花丸ハンバーグをさも不味そうに頬張っている。

イチゴの中で何かが音を立てて崩れ去った。


「ここはワタチに任せるナノ」

「イチゴ実装蒼は手ごわいデス!」

「任せるナノ!とっても凄い物を持っているのナノ」


そう言い終えるとイチゴは豊満な体を揺すりながら走った。

いつも大事にしている首輪に手を掛け、まるで十字架を握り締めているクリスチャンのように……。

イチゴが食事中の飼い実装達に近づき、飼い実装たちが異変に気づいたとき、イチゴは花丸ハンバーグに飛び掛っていた。


「ウンメェーナノ!こんなウマウマなハンバーグ初めてナノ」

「何やっているナノ?糞蟲ナノ!」

「ボクのハンバーグボクゥ」

「やめるボクゥ!」


実装蒼達が鋏をイチゴに何度も突き立てる。

ドス!ドス!嫌な音があたりに響き渡る。
ドチュ!ドチュ!徐々に湿りを帯びた音に……。
ズチュ!ドジュ!ブジュ!あたりに鮮血を撒き散らせながら、形容しがたい不快な音が響き渡る。


「ウンメェーーナノォーー……!ウン…………」


花丸ハンバーグを頬張りながらイチゴは息絶えた!

その形相は怒気をはらんでおり、言いがたい執念を感じさせる物だった。

そして首輪に掛けた手から力が抜け、だらりと垂れ下がる。

古い首輪もブツリという音と共に地面に落ちた。

ボッ!不快な音と共に、辺りは眩い閃光に埋め尽くされる。

耳をつんざく轟音を伴い。イチゴだった物は爆発した。

どうやら首輪に爆弾が仕掛けてあったらしい。

他の実装達も大小傷を負って、動けるものの戦えないのがほとんどだ。


「イチゴの死を無駄にしちゃダメデス!」

「ンー!ン、ンー!ン!」

「モモ!いい加減ギャグボールを外すデス!」


モモはデズァーにギャグボールを外してもらい、訓練の成果を実感した。


「これがハモンなのかデスゥ?」


呼吸法によって、体が軽く感じる。

試しに釘こん棒を振ると、ボッ!ボッ!という空を裂く音がした。


「す、すごいデスゥ!」

「それがハモンの力デス!」


ナンシー、モモ、デズァーはさらに魔王を目指して進みだした。

//////////////////// 第十二章 ////////////////////



町長は焦っていた。

何者かが屋敷に侵入し、番犬、番実装を蹴散らして愛実装のスーザンの元に迫っているという報告に……。

このままでは、庭に作ったスーザン専用の庭に、すぐたどり着くだろう。


「急がねば!私のスーザンちゃんがピンチざます!」


膝の皿の手術を終えて日の浅い町長にとっては、スーザンの居る庭までの道のりは、とても遠く感じられた。

頼みの綱は、スーザンの元に居る猟犬のクンクンだけだ。

が、今はそれすらも頼りなく感じる。

町長は足を引きずりながらも、スーザンの元へ向かっていた。


「どうしたんテチ?」

「ウゥゥゥゥーーー」


猟犬の本能のなせる業なのか、危機を察知したクンクンが低く唸る。

仔実装ながらも聡明なスーザンは気づいたようだ。

危機が迫っている、それも悪意を感じる何者かによって……。

不意いに茂みから、ミニバールが飛来してクンクンの鼻っ柱を打ちつける。


「キャン、キャン」


クンクンがあまりの痛さに泣き叫んでいる。

ガサガサガサ、茂みの中から現れたのはマッスルだった。

ナンシーしか持っていない魔王の写真を何度も見て、マッスルは魔王の姿を覚えていた。


「魔王!(ムキッ)その命もらったテスゥ!(ムキムキムキィーー)」


もう一本のミニバールを振り上げて落とそうとした瞬間。

クンクンが振り上げたミニバールの天辺を力強く脚で打ちつけた。


「テェブゥーーー(ムキ)」


脳天から総排泄口までミニバールが貫通した。

頭の天辺には、まるでチョンマゲのように、赤いL型に曲がった先端が鎮座していた。

だらしなくずり落ちた皮パンツからは、どれだけ入っているんだという程の量のプロテインが零れ落ち。

筋肉のなせる業なのか?死しても、その場に直立不動を続けている。


「クンクン大丈夫テチ?」

「クゥーーン」

「ご主人様のところに……、ママのところに戻るテチ!」


スーザンとクンクンは庭から出て、町長の居る屋敷へ向かおうとした。


「ソイツデス!ソイツが魔王デス!」


ナンシー、モモ、デズァーがついに魔王と対峙する!

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
いつも文字掲示板で、評価してくださる方々ありがとうございます。
誤字脱字あるかもしれませんが、気に入ってくれれば幸いです。

さばを

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