タイトル:【パ】 実装クエスト02
ファイル:実装クエスト02.txt
作者:さばを 総投稿数:7 総ダウンロード数:1006 レス数:0
初投稿日時:2010/08/08-16:38:28修正日時:2010/08/08-16:38:28
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実装クエスト〜そして楽園へ〜 2


虹山トシオ:観察派代表
裏島アキオ:虐待派代表
トシアキ :観察派エージェント

ウジーダ :「ウジーダの酒場」の主

ナンシー :勇者(成体実装
エメラルド:飼い(仔実装
マッスル :筋肉(中実装
ガチャ  :英雄(成体実装
ムク   :バーサーカー(獣中実装
イタチ  :スナイパー(仔マラ
ホーイチ :暗殺者(仔マラ
イチゴ  :踊り子(成体実装雛
モモ   :飼い(成体実装
禿裸   :石車の石(成体禿裸

//////////////////// 第五章 ////////////////////



二人の見送りを後に、ナンシー一行は順調に進んでいるように思えた。

イタチとホーイチが車を牽いている禿裸に飛び掛かり、行為を始めようとした。


「チププププ!ケツを振っているビッチテチ!」

「石車に縛り付けられて、するのが大好きな好き物テチ!」

「もっと腰を振るテチ!」


二匹の乱暴に禿裸が暴れ暴走する。

危険を察知したもの達は素早く石車から降りた。

石車に残ったのはエメラルドだけだ。


「エメラルド!早く逃げるデス!」


ナンシーの言葉虚しく、エメラルドは恐怖におののいて動けない。

狂い暴走する禿裸が電柱に衝突する瞬間!

イタチとホーイチは、いち早く危機を察知し禿裸から飛び降りた。

エメラルドは今だ石車の中に居る。

ゴッ!という音と共に禿裸の顔面が電柱にめり込み、勢いを殺しきれない下半身が、エビ反りになる。

それと同時に、ベギボギと鈍い音が禿裸の背骨の方から聞こえた。

続いて石車本体が電柱に叩きつけられ、さらに地面に打ちつけられた。

石車内はかつてエメラルドであったモノの染みと、裂けて汚れたピンク色の実装服、そしてみんなの荷物が散乱していた。


「ホーイチィーーー!どこテチィーー!大丈夫テチィーー」


盛ったマラでも、オトモダチは大切らしい。

イタチの呼びかけに、ホーイチの返事が返ってきた。

マラは、普通の実装石よりしぶといようだ。


「イタチここテチィー!」


側溝の中に落ちたホーイチを助けようと、金属っぽい吹き矢の筒を差し出した。


「これにまるテチィ!」


ホーイチがそれにまった瞬間、家から排水が大量に流れ込んできた。


「早く引っ張るテチィ!」

「暴れるなテチィ」

「早く……ガバオボボ、引っ張……テベヂィーボボボボ!」

「筒から空気と吸うテチ!」


実装石にしては、天才的な閃きであったが、それが災いした。

筒の中には毒矢がセットされており、勢いよく空気を吸うと矢の筈(はず)の部分が喉に当り、ホーイチがむせ返る。

その勢いで、毒矢がイタチに当たった。


「テギャー!この糞蟲が何てことするテヂィーーー」

「離さな……」


ホーイチは最後にそう残すと、命綱ともいえる筒を手にしたまま、側溝の蓋のある闇の部分へ消えていった。

イタチは体中を掻き毟り、ホーイチのことなどまるで居ないかのように、糞蟲の本性丸出しで解毒剤を探す。

毒はコロリらしく、髪がドサッと抜け落ちた。


「ドコに入れたテチィィィ!解毒剤はドコに入れたテヂィィィーーーー!」


冷汗で実装服がぐっしょり濡れてきた。

石車の中に置いておいたのを思い出し、石車の残骸へ駆け寄る。

体中の穴という穴から体液が溢れ出す。


「あったテチィィィ!」


やっと見つけた解毒薬を一気に飲み干して、満面の笑みでイタチは生き残れた幸せを噛み締める。


「やっぱりワタチは賢い仔テッチュン」


そして疲れたのか?そのまま眠ってしまった。

//////////////////// 第六章 ////////////////////



モモは釈然としないまま走った。

なぜ自分はギャグボールを口にしているのだろう?

ご主人の虹山トシオが言うには、特殊な呼吸法の訓練の一環で、ピンチのときに外すらしい。

成功すると”ハモン”という力が使えるといっていたが、モモにはピンとこない。

みんなに追いついたときは既に一番後ろで、ブクブクと太ったイチゴよりも遅かった。

モモの自尊心は大きく傷ついたが、オトモダチ安否が心配なので、すぐに忘れてしまった。


「だめデス。栄養剤を打っても息をしないです。それより他はどうデス?」

「ダメテス。(ムキムキ)エメラルドは染みになったテス(ムキィーー)」

「ホーイチ、ナガサレタ、テス。ニオイ、ワカル、テス」

「ムク!それ以上側溝の中に身を乗り出すと危ないデス!」

「アブナイ、ガチャ、アリガトウ、デス」


イタチは微笑みながら死んでいた。

解毒薬の瓶が飲み干して空になっていたが、既に遅かったのだろう。

そして誰もが気にもしなかった一匹が、ムクリと立ち上がった。


「危うく死ぬところだったデス」


ギャグボールの外れた禿裸が、何事もなかったかのように立ち上がった。

そしてモモに近づきこう言った。


「お前もハモン使いデス?」


モモはなんとなく嬉しくなり首を縦に振った。


「パァウゥ!デッスーーン」


禿裸が全身全霊の突きをモモの胸にたたきつけた。

モモは盛大にパンコンした後気絶した。


「スマンコッデス」


そのあと一行に袋叩きにあいながら、自己紹介をする。

ハモン使いのデズァーという禿裸らしい。


「今後ともヨロシクデッスン」


多大なる犠牲を出したものの、そこから町長の家は目と鼻の先だ。

//////////////////// 第七章 ////////////////////



エメラルド、イタチ、ホーイチと潜入に適した仔実装・仔マラが全滅したのは痛手だった。

入り口に繋がれたドーベルマンを目の前に、これからどうするか?という時にガチャが一つ提案をした。


「囮が引き付けている間に潜入するデス」

「他の入り口を探した方がいいデス」

「この家の周りは長居すると危険ナノ。みんな入り口を探している間に、かなしいことになったナノ」

「ワタチとムクで、犬を引き付けるデス」

「ムク、ガンバル、テス、ガンバル、テス」


そう言うと、ガチャとムクはナンシーから栄養剤と塗り薬を分けてもらい、身支度を整えた。


「本当に大丈夫デス?」

「コンビニに潜入するより楽勝デス」

「ラクショウ、テス」

「後のことは頼んだデス」


そういうと二匹は一行に背を向け、正面に入り口にゆっくりと歩いていった。

ガチャはヒラヒラと背を向けたまま手を振っていた。


「ガチャ、ムクお前達の勇気ムダにしないデス!」


一行は荷物をまとめ足早に、ガチャとムクの後を追った。

//////////////////// 第八章 ////////////////////



ガチャにとって、この旅は楽しかった。

ガチャは幼い頃、親姉妹どころか公園ごとオトモダチを亡くした。

そのときは、何者の仕業か解からなかったが、今ならわかる。

魔王が故郷を、公園を滅ぼしたのだと……。

魔王に立ち向かって、命の保障はおそらくないだろう。

が、このオトモダチならもしかして?という思いが、心のどこかにあった。

いままで生きることに精一杯だった石生のなか、最後に家族と沢山のオトモダチの仇を……。

そう、酒場での出会いがガチャの運命を変えた。


「ムク、危なくなったら逃げるデス」

「ガチャ、イッショ、ニゲル、テス」

「当然デス。でもお前に足を引っ張られると困るデス。だから先に逃げるデス」

「ワカッタ、ムク、アシ、ヒッパル、シナイ、テス」

「ワタチが先にパチンコで引き付けるデス。ムクは少し離れて大げさに騒いで引き付けるデス」


ガチャはパチンコでドーベルマンの気を引き、振り絞るように大声で叫んだ。


「今デス!はやく行くデス!」


言い終えるやいなや、ガチャは両手にガラスのナイフを持ち、ムクは自慢の爪を振りかざし、ドーベルマンに飛び掛った。

ガチャはドーベルマンの左目を傷つけることに成功した。


「やったデス!ムクもういいデス。逃げるデス!」


ムクからの返事はなかった。

ドーベルマンは先にムクから攻撃したのだ。

そしてムクは避け損ねたのだろうか?

頭から股まで一気に前足で引き裂かれ息絶えていた。

ムクの足元には、真ん中から綺麗に二つに割れた偽石と、ドーベルマンの爪らしき物が何本かが転がっていた。


「ムゥーーークゥーーー!デグゥ!」


ガチャはドーベルマンに喉を噛まれ、呼吸が出来ない。

もしこのまま振り回されでもしたら、首から上としたがバイバイするだろう。

がそれまでに、残った右目を傷つければ、助かるかもしれない。

その一念で、両手に握ったガラスのナイフ振るう。

偶然すっぽ抜けたガラスのナイフが右目に当たる。

幸運の女神はガチャに微笑んだらしい。


「テゴォォ!テゴォッ!」


無呼吸状態から開放されても、ドーベルマンへの警戒は怠らない。

これが、今までガチャが野良で生き抜いてきた理由の一つである。

異常なほど警戒心が強いのだ。

鎖で届かない位置より、さらに離れて腰を下ろし呼吸を整える。


「ムク……。お前の仇も討つデス」


気持ちを新たにして、立ち上がろうとしたそのとき、雨だろうか頭に液体がポタリと落ちてきた。

嫌な予感がして、ガラスのナイフを構えて後ろを振り返った。

今度は放し飼いのドーベルマンが居た。


「フーバー、デス!」


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最後まで読んでいただきありがとうございます。
いつも文字掲示板で、評価してくださる方々ありがとうございます。
誤字脱字あるかもしれませんが、気に入ってくれれば幸いです。


さばを

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