久しぶりにゲーセンに行った。 へぇー、ヴァーチャとかすごいグラフィックが良くなったんだなぁ……。 昔取った杵柄……とは行かないだろうな、瞬殺されそうなので止めておこう。 飲み友達が来るまでかなり時間がある。 ここはひとつ、メダルゲームと洒落こもう。 1,000円分のメダルを手に、キラキラと光を放つ大きな筐体に近づく。 これはいわゆる「メダル落とし」というやつだ。 上からメダルを入れて、手前の平台の上に落とす。 前後に動くもう一枚のパネルがメダルを押して、コイン落下口にじゃらじゃらっと落ちればおk。 上手いこと途中のスロットを通ると「ジャックポット!」なる大当たりになり、大量のコインが台の上に落ちる。 チャリンチャリンチャリン……。 チャリンチャリン、チャリン……。 ジャラジャラジャラー。 しばらく遊ぶと、手持ちのメダルがそれなりに増えていた。 ん?なんだあれ? 緑と赤のLEDで装飾された謎の筐体がある。 興味をそそられた俺は、様子見に近寄ってみた。 「JPot!!」 はい? 台自体は普通なんだが……中に実装石がいた。 大きさ的には親指だろうか? 蛆実装もウロウロしている。 メダルも積んであるが、何やら半透明なモノで出来ているらしい。 あああ、でも何かウンコたれてる蛆がいるぞ? どうすんだよコレ……そう思った瞬間、目の前にある小さな液晶画面に「洗浄中」の文字が出た。 ザバァァァァーー!! 「あったかいおみずレチィ!」 「キレイキレイするレチュー」 「キモチイイレフー」 ふむ、定期洗浄するのか。 とりあえず数枚のメダルを上から入れてみる。 お、半透明のメダルが中に落ちて行くぞ? 入れた枚数と同じ枚数だけ、中で置換して落としてるのか。 チャリンチャリンチャリン……。 チャリンチャリン、チャリン……。 「レフ!?」 あ、蛆が半透明メダルの下敷きになった。 だがどうやらメダルの素材が衝撃の少ないものらしく、ちょっと漏らしてる程度。 親指がせかせかと寄ってきて、蛆の上からコインを持ち上げ、 俺に向かって(というか俺のメダル回収口に向かって)それをぽい、と放り投げた。 チャリンチャリンチャリンチャリン。 メダルの出口には普通の銀色のメダルが数枚。 半透明メダルからの変換レートは少し高めなようだ。 メダルが落ちるたび、数匹の親指は蛆を守ろうと動きまわるものの、全然間に合わない。 しまいには蛆を蹴り飛ばしたり、わざとメダルを乗せて潰したりし始めるヤツが出てきた。 糞蟲選んで入れてる訳じゃないんだろうけど……いや面白いならそれで良いんですけどね。 メダルを入れるたびに動きまわる親指や蛆実装を見ながら、すっかり時間を忘れかけていたその時。 「テッチューン♪JPotタイムテチュ〜」 やけに陽気な声が流れた途端、平台上に大量の親指&蛆が降って来たあああぁぁぁぁぁ!!! 大当たりらしい……。 レフレフレフレフレフレフレフレフ レチレチレチレチレチレチレチ レピャ! レヂュ! あ、さらに下に落ちて潰れたのもいるな。 ……って回収口にボロボロ落ちて来てんですけど!!! 死骸なんか要らんて!! いや生きてるのが落ちてきたって、確実に着地の衝撃で潰れるじゃん! オロオロする俺。 店員さん助けてェェェェ!! チャリン。 チャリンチャリンチャリン……。 あれ? チャチャチャチャチャチャ…。 出てくるのは銀色のメダルだけじゃん。 実装石本体もレート換算されてんのか? と思ったら、数枚の色付きメダルが混ざっていた。 筐体横の説明書きによると、これをカウンターでメダルか蛆実装、親指実装に変換してくれるらしい。 焦って損した。 ぐぬぬ。 「とっしー待たせてスマン! お、何やってんの?」 飲み友達の「」が来たので、とりあえず今日はここまでとしよう。 カラーメダルの一部はメダルに替えてもらい、メダルを預けてゲーセンを出る。 そして今俺の手に下げられたプラケースの中には、蛆実装と親指実装が1匹ずつ。 うちで留守番中の、仔が欲しいと五月蠅い中実装「テス之進」へのお土産だ。 でも成長抑制剤配合フードしか使わないのが俺流の飼い方だけどな。 久しぶりにゲーセン通いが復活しそうだ。 end ______________________________________________ IDスレで見かけたレスからネタをお借りしました。 スレ投下しようと思ったんですが、どんどん長くなってしまいorz 読んで頂きありがとうございます。 grazie e ciao! ひ乃字
