タイトル:【馬】 金平糖をめぐる攻防 スレ投下スクを元に水増ししてみました
ファイル:攻防.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1759 レス数:0
初投稿日時:2010/04/17-18:19:40修正日時:2010/04/17-18:23:33
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金平糖をめぐる攻防

いつものように金平糖と棒を持って公園に行く。
定位置のベンチに座り、足元の30cm程前方の地面に金平糖を一粒置く。
お、現れたな、「チャレンジャー」
コイツは仔実装からの顔なじみの野良だ。「チャレンジャー」は
俺の始めたこの実装虐待(と言うよりゲーム)に最初からつき合ってくれているので、
俺が勝手にコイツに付けたあだ名だ。
俺の始めた虐待のルールは簡単。地面に置いた金平糖を奪う事が出来れば
「チャレンジャー」の勝ち、「チャレンジャー」が金平糖をあきらめるか
俺が飽きるまでに金平糖を取れなければ俺の勝ちだ。
自分ルールとして、実装虐待に使うのはこの棒(ホームセンターで買った
直径8mm、長さ900mmの木製)で、しかも先端で実装石をつつくだけだ。
つぶしたり、叩いて殺すのは反則で俺の負け。何よりこれはゲームなんだから
こちらにもある程度のハンデが有る方が面白いじゃないか。
最初の頃はゲームと言うより、撒いた金平糖に群がって来る実装石を棒で
小突いて楽しんでただけだったんだが、段々寄って来る実装石がいなくなり
とうとうコイツだけになった頃からゲームになったんだっけ。
現在の対戦成績は、俺の23勝0敗。
ごく初期は「チャレンジャー」も仔実装で体力も無かったし、ひたすら
金平糖めがけて突っ込んでくるだけだったので楽勝だったのだが
元々賢い個体だったみたいで、中実装ぐらいに育って来たのも手伝って
最近は色々と小賢しい真似をしてくれるので結構楽しくなって来た。
さて、それでは今日もお手並みを拝見。
こちらの様子を見つつ、棒の射程距離外からじりじりと間合いをつめてくる
「チャレンジャー」。
様子見で頭めがけて軽く棒を突き出してみる。まだ届かないんだけどね。
さっと頭を横に動かして、棒を避ける仕草をする「チャレンジャー」。
お、避ける事を覚えたか、凄いぞ。でもまだ反応は遅いな。
いきなり走り始める「チャレンジャー」。いよいよ射程距離内に入って来る。
棒を頭めがけて突き出す。頭を振って避ける「チャレンジャー」。
が、避け切れない。
棒は頭の右側に当たり、回転しながら後ろにふっ飛んで倒れる。
「テ…!テス!」
頭を振って起きあがり、再び突進してくる。
「テシャッ!」
今度は額の中央に棒が当たり、もろに仰向けに倒れる。
しばらく倒れていたが、むくりと起きあがり、腕を上げて俺を指す「チャレンジャー」。
「テース!テステス!」
う〜ん、何を言ってるのかわからんが、大方
「今のはほんの小手調べだ。オレの実力はこんなモノじゃないぜ!」
とでも言っているんだろう。熱血だな。面白い。
突進する、突く、避ける、避けきれず当たる、倒れる、を繰り返す「チャレンジャー」。
なんだ… 今日の作戦はこんなモンか。確かに実装石が棒に反応して
避けようとするのは凄い事だけど、悲しいかな、実装石の反応速度では
完全に避けるのは不可能だ。そんな事は賢いコイツにも分かり切っている事だろうに、
どうして今日はこんなに執拗に突進を繰り返すんだ?
「何かおかしい…」
そう思った時は既に遅かった。気が付くと射程外ギリギリの所に20匹ほどの
仔・中実装石が、俺を中心にして半円を描くように立っている。
「…しまった!今日は石海戦術か!お前は囮だったんだな!?」
うかつだった。「チャレンジャー」だけに意識を集中してたので、周りの事など
まるで気にしてもいなかった。
ニヤリと笑う(ように見えた)「チャレンジャー」。顔を腕で拭いながら
ゆっくりと立ち上がる。
「テスウウ!!」
「チャレンジャー」の号令と共に一斉に金平糖へと殺到する仔・中実装の群れ。
棒を次々と繰り出して仔実装を倒していくが、とても追いつかない。
「テチャッ!」
「チベッ!!」
「ヂイィ!!」
小突いて転がすそばから起き上がって突進してくる仔・中実装。
「テエエェース!!」
最後の1匹の仔実装を倒した時、「チャレンジャー」の雌叫びが響いた。
見ると、日の光を反射して金色に輝く金平糖(黄色だったので)を両手で
高く掲げた(つもりなんだろうな。実際は顔の前だ)「チャレンジャー」がいた。
初めて金平糖を奪取出来た嬉しさからか、顔を紅潮させて興奮している。
もしかしたらただ腫れて赤くなっているだけなのかも知れないけれど。
ならば、俺もその期待に応えなければなるまい。
「フッ… 今日ばかりは俺の負けだな。だが覚えておけ。今度は今日のようには
行かないぜ。最後に笑うのは、この俺だ!」
「チャレンジャー」を指さし、お約束のセリフを吐いてニヤリと笑う俺。
「チャレンジャー」もニヤリと笑い返して来た(ように見えた)。
ライバルになった「チャレンジャー」と渋いニヤリを交換した後、俺は公園を
後にした。

一粒の金平糖を奪い合う中実装と仔実装の群れの叫び声を背後に聞きながら。




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