タイトル:実装関連用語集からアイデアを頂きました(修正版)
ファイル:ペットショップの処分品仔実装.txt
作者:KF 総投稿数:3 総ダウンロード数:3519 レス数:1
初投稿日時:2010/03/30-02:07:05修正日時:2010/03/30-02:07:05
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                   ペットショップの処分品仔実装







どこにでもあるペットショップ、愛らしい実装金や実装苺、賢い実蒼石や実装紅とは別に

大きい水槽にたくさんの仔実装石が賢いも糞蟲も関係なく販売されている

他の実装種は『愛玩用』は言うに及ばずだが、仔実装石は『虐待用』『ストレス発散用』目的だから、ロクな躾はしていない(必要ない)

全部、出産石(元店の売れ残り達)に無理矢理産ませてザルにあけてザッと水洗いして水槽に投入、即販売(1匹50円)

どうせ買われても店の裏庭の染みになるか、虐待三昧でロクな運命は待っていない

そんな『消耗品』に時間と手間を掛けるなんて無駄以外の何者でもない








そんな水槽の中に無駄に賢い仔実装姉妹が二匹いた

この姉妹も他の仔実装同様に店の敷地内の生産小屋(物置を改造)で産まれた

ザルにあけられたまま裏庭から店内に向かう途中

「チベッ!!」 グシャッ!!

「テジャァァァァァァァァァァァァ!!!!」  ジョリジョリジョリジョリ

さっき買われたばかりの仔実装が地面の染みとなり、もう一匹がコンクリートの壁でモミジおろしにされていた

「テピャーッピャッピャッピャッピャ!!醜いテチ、ブサイクな奴にはフサワシイ最後テチ」

「ミジメな奴テチ!!テピャピャピャピャピャ!!」

「ザマァないテチ!!高貴で美しいアタシだったらクソドレイニンゲンなんてメロメロにして

一生贅沢三昧テチ!!アイツラは身分不相応な真似なんてするから天罰が下ったテチ!!」

ザルの隙間から否応なく見える同族の末路を、仔実装達は笑いながら見ていた

だが、笑っている仔実装達の中で、例の姉妹だけは笑っておらず恐怖に軽くパンコンしていた

他の脳ミソカラッポの馬鹿達と違い、ある程度のの知恵があるこの姉妹は自分の置かれている状況と人間の恐ろしさを理解したからだ

かくして『消耗品』達は現状を理解したしてないに関わらず水槽内での生活が始まった









「さ〜て・・・どれにしようかな」

一人のサラリーマンが仔実装の水槽を覗きながら品定めしている

「おいクソドレイニンゲン!!高貴で美しいワタシ専属のドレイにしてやる権利をくれてやるテチ!!だからワタシを選ぶテチ!!」

「クソニンゲン!!ワタシを飼えテチ!!これはとても名誉ある事テチ!!」

「クソニン;fg」0gr23:br5jy\・rsfsrjl:gbhvzfd!!!!!!」

どの仔実装も憧れの飼い実装になるチャンスとばかりに必死で自分をアピールする

ある者は喚き、ある者は股を開いたり、又は下手くそな歌と踊りを披露したりと様々な反応を見せている

「よし、んじゃこれとこれとこれにするか」

サラリーマンは専用のプラスチックケースにトングで適当に6匹掴んで放り込む

「テチャァァァァァ!!なんであんなブサイクが選ばれてワタシが選ばれないテチーーー!!」

「このクソボケニンゲン!!このアタシの美貌が理解できないなんてオマエの目は節穴かテチ!!」

「このs。ァ、くちぇ5yhp:sljv場湯kcqvhg:w¥ういぇういlbvbj」

選ばれなかった仔実装達は顔を真っ赤にして喚き散らしている、一方ケースの仔実装達は

「チププププ、無様テチ、ミジメテチ、行かず後家はそこで吠えているのがお似合いテチ」

「おいクソドレイニンゲン、高貴なアタシはステーキとコンペイトウしか受け付けない体テチ

分かったらさっさとお迎えパーティの用意をするテチ!!」

選ばれた優越感から売れ残っている仲間を見て笑ったり、場違いな要求をしたりと楽しそうだ

「すいませ〜ん、これ下さい」

「あっはい・・・え〜っと6匹ですから300円になります」

「はい、んで店員さん、裏庭使ってもいいですか」

「どうぞごゆっくり」

無造作に袋に入れられた仔実装を受け取ったサラリーマンは、そのまま店の勝手口から裏庭に向かった

「さて、んじゃやるか」

壁に付けてあるフックに袋を掛けてオマケで貰ったビニール手袋をはめてから適当に一匹取り出す

「テ、何テチその持ち方は、世界の至宝であるワタシに対してなんて無礼な態度テ」

「まずは空中飛行に・・・行って来いや!!」

イ●ローのレーザービームを真似て思いっきり仔実装を壁に向かって投げつける

「チ?」   パーン!!

時間にして1秒もなかっただろう、仔実装は自分の身に何が起こったか分からないまま汚いひき肉になった

残りの5匹ももみじおろしにされたり、火達磨となったり、置いてある爪楊枝でメッタ刺しにされたりして

仕事帰りのサラリーマンの『ストレス発散』の道具としてお値段分の(そうか?)お役目を無事に果たした

まあどうせ処分品、公園で探すより手間が掛からず野良より多少清潔だから仕事帰りの軽い遊びに最適・・・

その程度のモノでしかない、それ以上の価値すらない、てか見出せない







水槽の前に客が止まる度に騒がしくなる水槽の隅で二匹の仔実装姉妹が寝床のタオルを被って人目に付かないように隠れていた

(オネイチャ、またニンゲンが来たテチ)

(ジッとしているテチ、ジッとしていればニンゲンに気付かれないテチ)

姉妹は最初に見た光景(人間による同族の惨殺)がトラウマとなり、二匹の頭の中では

「ニンゲンに連れて行かれる=殺される」

の図式が根太く確立していた

だからこそ営業時間の間は仲間の布団(タオル)で姿を隠して絶対に「選ばれ」ないように努力した

最初の内は良かった、自分を売り込む馬鹿が多かったので誰の目にも入らないで済んでいたが

段々日が経つに連れて生産に消費が追いつかなくなり出し、明らかにその数が減り始め、やがて水槽内の仔実装が数匹程度になった

そんなある日の昼下がり、一人の青年が水槽の仔実装の品定めを始めた

品定めを始めた青年に気が付いた仔実装達が、いつものようにギャイギャイ騒ぎ出す

「良く来たテチクソドレイ!!オマエに世界のプレシャスであるアタシを飼う権利を与えてやるテチ!!」

「テチュ〜ン、アタシを飼ったら毎日オトコの悦びを教えてやるテチ〜」

「クソドレイ!!ここまでアタシを待たせるなんていい度胸テチ!!今すぐにに深く懺悔して反省して

ワタシを今すぐにオマエの家に連れて帰れテチ!!」

青年はリンガルに表示される文字を見てしかめっ面をしている

「う〜ん、ハズレばっかりか・・・おや?」

糞蟲だけかと思われた水槽の隅のタオルがモソモソ動いているのに青年は気付き、トングでタオルを摘み上げ、二匹の仔実装を見つけた

「テチャァァァァァ!!見つかったテチオネイチャ!!」

「逃げるテチイモウトチャ!!捕まったらオシマイテチーー!!」

恐怖に絶叫しながら姉妹は水槽内を逃げ回り始めたが所詮狭い水槽、大して走り出す間もなく青年に捕まった

「テエエエエエン!!許してテチニンゲンサン!!命だけは助けてテチーー!!」

「死にたくないテチーーー!!死ぬのはイヤテチーーー!!」

他の糞蟲とは全く逆の反応を見せる仔実装に青年は

「当たり・・・かな?・・・・まあいいや、取り合えず買ってみて様子を見るか」

それだけ呟くと青年は二匹をレジに持って行った

「すいません、この二匹下さい」

「はい、100円になります」

代金を受け取り、仔実装を袋に詰めようした時

「あっすいません、『箱』の方にお願いします」

「え?箱ですか?」

『箱』とは他の愛玩用仔実装種を「お持ち帰り」する際に使用するケーキ箱に良く似た有料の箱だ

普通お持ち帰りする虐待派(ほとんどいない)でも袋で持って帰るのに・・・

「いえ、実は・・・」

青年は自分の胸ポケットから見えている「ある物」を指差した

「あ〜なるほど・・・・では『処理』(糞抜き・洗浄)の方は?」

「それはいいです、自分の家でやりますから」

「かしこまりました、すぐご用意致します」

「ある物」を見て納得した店員はケースの姉妹を組み立てた箱に入れて青年に渡した








仔実装姉妹は暗い箱の中で恐怖に震えていた

ニンゲンに買われた・・・・殺される・・・・殺される・・・・・・助けて・・・・・誰か助けて・・・・・

恐怖が脳内を支配し、しまりのない排泄口からは軟便がブリブリと溢れ出している

どの位時間が経ったか、突然暗い箱に光が差し込んだ

「あ〜やっぱりパンコンしてるか〜・・・まあいいや、君達、僕の言っている言葉が分かるかい?」

人間を見て真っ青になっている姉妹は変声リンガル越しの声に無言でカクカクと頷いた

「テ・・・・ニ・・ニンゲンサン・・・ワタシタチを殺さないで欲しいテチ・・・」

「え?」

「何でもしますテチ!!絶対にお役に立ちますテチ!!だから命だけは助けて下さいテチ!!」

必死で青年に命乞いし出した姉妹に青年はキョトンとしてしまった

大抵の仔実装石は家に『お迎え』したら大喜びするものだが、

この姉妹の反応は以前虐待派の友人から貰った仔実装と同じような反応だ

(ふむ・・・何があったかは知らないが思ったより糞蟲じゃなさそうだ・・・躾も予想より楽かもしれないな)

「殺すつもりはないよ、但しいい子にしていないとキツイ「お仕置き」をするけどね」

青年の優しい言葉に姉妹は、さっきと同じように真っ青な顔でカクカクと頷いた

「よしよし、それじゃあお風呂に入ろうか、体くらい自分で洗えるよね?」

「ハ・・・ハイテチ!!」

「自分で出来ますテチ!!」

(大丈夫かな?途中で偽石崩壊しなきゃいいけど・・・・・)

かくして、先行き不安な仔実装石姉妹の飼い実装生活が始まった








姉妹が青年の家にお迎えされて一週間経った

「イモウトチャ〜行くテチ〜」

ポイッ  コロコロコロ〜

「ボールチャ〜、待ってテチー」

仔実装姉妹が大型ゲージの中でボール遊びに夢中になっている

最初こそビクビクしながら生活していたが、言いつけ(と躾)さえキチンと守れば安全な生活は約束される

フードもお店にいた時とは比べ物にならない位おいしいモノを与えられるしデザート(甘いジュース)まである

何よりスポンジボールやブロックなどのオモチャもたくさんあるので遊ぶ事に困る事が無かった

「おっ元気に遊んでるな」

「「あ、ゴシュジンサマテチ〜」」

「お前達、夕食にするからオモチャを片付けなさい」

「「分かりましたテチ〜」」

青年の一声で二匹は使ったボールやブロックを決められた箱に片付け始めた

(ホント、聞き分けのいい子は手間が掛からなくて助かるな)

片付けが終わった姉妹の前にそれぞれの餌皿を並べる

「「イタダキマステチ!!」」

行儀良く挨拶したまでは良かったが、食べ方が汚いのはどうしようもならなかった

まともな躾を受けていないので仕方が無いと言えば仕方が無い(そこは青年が妥協した)

フードを食べ終わればデザートの時間、いつもの甘いジュースは仔実装の何よりものお楽しみだ

「今日はいつもとは違うデザートだよ」

そう言って青年は小さなお皿にコンペイトウを用意した

「こ・・・これはコンペイトウテチ!!初めて見るテチ!!」

「すごいテチ!!今日はスゴイ贅沢テチ!!」

本能的にソレを『コンペイトウ』と判断した姉妹はパンコンせんばかりに驚いている

「遠慮しなくていいぞ、たくさんあるからな」

「「イタダキマステチ!!」」

姉妹は大喜びでコンペイトウに噛り付いた・・・・・・のだが・・・

「テェ・・・なんかあまり甘くないテチ・・・・」

「おいしいテチ・・・でもいつものジュースの方がもっとおいしいテチ」

確かに甘くて美味しい・・・だがそれはいつものジュースに比べて明らかに味が劣っていた

「あれ?おかわりはいらないのか?」

「ゴチソウサマテチ」

なんとなく期待を裏切られた気分になった姉妹はフラフラと寝床に歩いていき

「「ゴシュジンサマ、おやすみなさいテチ・・・」」

青年に就寝の挨拶を済ませてそのまま眠り込んだ

「ふむ、これはあまり気に入らなかったか・・・まあそうだろうな、さてと・・・」













次の日の夕食後のデザートの時間

「今日はジュースとコンペイトウ、どっちがいい?」

青年は姉妹に取り合えず聞いてみた

「「ジュースがイイテチ・・・」」

予想通りの答えが返ってきたので青年はいつものジュースを用意してやった




それから2週間経った頃だった、いつものように遊んでいた姉が急に体調を崩した

「オネイチャ・・大丈夫テチ?」

「テチィ・・・・多分少し寝てれば治るはずテチ・・・」

体調の変化に青年もすぐに気付いた

「大丈夫か?一応薬を飲んでおくといい、ほら、お口開けて」

青年は姉に薬を飲ませて寝床に寝かせた、そして同じ日の夜に妹も体調を崩した

そしてその日を境に姉妹はずっと寝たきりのままになり、青年の看護も空しく体調は日増しに悪くなっていき

それに伴い、なぜか姉妹のお腹が少しずつ膨らみだした

姉妹が寝たきりになって4〜5日過ぎた頃には、青年の手助けなしでは食事もトイレも自分ではできないほど弱り

お腹の方はまるで妊娠したかのよう大きく膨らんでいた

姉妹が寝たきりになって1週間経ったある日、突然姉の方が苦しみだした

「イ・・イタイテチ、イタイテチ!!お腹が苦しいテチ!!」

「アタシもイタイテチ!!お腹の中がアチチテチ!!」

妹の方もお腹を押さえ、脂汗を流している

「お〜い大丈夫か・・・って、大変だ」

青年は苦しんでいる姉妹を見て大急ぎで部屋を飛び出すと、新聞紙で作った紙容器と、ぬるめのお湯を入れたタライを持って来た

タライを床に置いてゲージから取り出した姉妹の服と頭巾を脱がし、それぞれを紙容器に静かに寝かせる

その間も姉妹の痛みはますます酷くなり、最早それは激痛として姉妹を苦しめていた

「テジィィィィィィィィィィィィィ!!イダイ!イダイ!イダイデジィィィィィ!!苦しいデジィィィ!!」

「ゴジュジンザマダズゲデデジィィィ!!お腹の中で何かが暴れているデジィィ!!」

姉妹はあまりの苦しさに目の前の青年に助けを求めた、がしかし青年は

「うん分かってる」

仔実装の言葉に適当に空返事するだけで一向に助けようとしない、すると突然

「テギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

姉仔実装がいままでに出した事がない悲鳴を上げていっそう苦しみだした、そして

ブチッ!!

膨らんでいるお腹の肉に小さな裂け目ができた

ブチブチッ!!メリメリメリメリ!!

「テギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!」

仔実装の腹の肉が「内側から」引き裂かれ、その腹の中から

「ルトー、ルトルトー」

元気な仔実装燈が産声を上げた

「良かった〜、今回も元気な仔が無事に産まれたよ、うんうん」

青年は姉仔実装石の血肉にまみれた仔実装燈を優しく紙容器から取り出して、その体の汚れを丁寧に洗い落とした

「気持ちいいルトー、オトウサマ、アリガトウルトー」

すっかり汚れの落ちた仔実装燈は背伸びをするような格好をしながら翼を広げ、濡れている羽を乾かし始めた

(な・・・・・何テチ・・・あれは何テチ?・・・・・イタイテチ・・・・お腹が裂けてイタイテチ・・・・・・

ゴシュジンサマ・・・・・タスケテ・・・)

姉仔実装は微かに動く口で、声にならない声で青年に助けを求めた

しかし青年は姉仔実装に全く目もくれないで自分のお腹を引き裂いた生物と戯れている

(ナンデテチ?・・・・どうしてソイツを可愛がるテチ?・・・・・ソイツはワタシに酷い事をした奴テチ・・・・・・・

ナンデ・・・・・・まさか・・・・・・ワタシタチは・・・・・・)

パキン

姉仔実装石の無駄に賢い頭が、ある答えを理解した途端、悲しみと絶望で偽石が爆ぜ、姉仔実装石は絶命した

一方、隣の紙容器で苦しんでいる妹にも、姉の叫び声は聞こえている

(な・・・何テチ?・・・今のはオネイチャの声テチ・・・オネイチャに何かあったテチ)

「オ・・・オネイチャーー!!ギギギ・・・オネイチャーーー!!」

痛いのを我慢して妹は隣にいるであろう姉を呼んだ、しかし返事は返ってこない、妹は姉が既に死んだなんて知らなかった

「へ・・返事してテチオネイチャーー!!なん・・・」

ザクッ!!

突然仔実装のお腹から何かが飛び出した、それは細長い銀色の棒、いや、両刃の剣のようなモノが体内から飛び出している

「テジャッ!!ギィィィィィィィィ!!イダイ!!イダイイダイ!!お腹がァァァァァァァァァ!!!!」

ザクッ!!ズズズズズズズッ!!

「テギャァァァァァ!!裂ける!!裂ける!!お腹がザゲデルデジィィィィィィィィィィィ!!!!!!!」

銀色の刃は仔実装の腹に縦一文字に切り裂くと、その裂け目からやはり仔実装燈がゆっくりと這い出した

「おっ、コッチも産まれたか」

「ル〜ト〜、ヤクルトー」

「ハイハイ、まずは汚れを綺麗に落としてあげるからね〜」

そう言って青年は仔実装石の体の上に乗っている仔実装燈をタライのお湯に入れてあげた

「ジ・・・・ジイイ・・・・イダイデジ・・・・ゴジュジンザマ・・・・ダズゲデ・・・・オナガガ・・・・・イダイデジ・・・・」

腹を無理矢理切り裂かれたとは言え、姉に比べて軽い(それでも重症に変わりない)損傷の妹は精一杯の大声で青年に助けを求めた

しかし仔実装燈にかまっている青年は、目の前の仔実装石の存在を完全に忘れている

「スメラギー、スバルー、もう入っていいぞー」

青年の一声で、開け放してあるドアの向こうから二匹の実装燈がパタパタと飛んで来た

「「始めまして、私達の可愛いコドモ達、無事に産まれて嬉しいルトー」」

「「始めましてオカアサマ、会えて嬉しいルトー」」

微笑ましい4匹の親子を見つめながら、青年は嬉しそうに彼女達を見つめていた、その時

「ジイ・・・・テ・・ジイ・・」

青年の耳に微かに聞こえた仔実装石の声で、彼はやっと仔実装石姉妹の事を思い出した

「おっとイカンイカン、もう少しで忘れる所だった」

そう言って青年は妹仔実装の入った紙容器を持ち上げた、容器の中の仔実装は裂けた腹の傷が全然再生していない状態で

虚ろな目で天井を見上げていたが青年の姿を見て再び鳴き始めた

「テチテチテチィ・・・テチイ・・・テチテチッ・・テチテチテチテチ・・・テチテチテテテチ・・・」
(ゴシュジンサマ・・・助けて・・・イタイテチ・・お腹がイタイテチ・・・お願いしますテチ・・・)

グシャッ!!

「チベッ!!」

「うん、今回の『苗床』もいい出来だったな」

仔実装ごと紙容器をつぶして丸めた青年はその「ゴミ」をゴミ箱に投げ捨てた

「あいつ最後に何て言ったんだ?リンガル無いとサッパリだな・・・まいっか」

姉の死体の入った容器も同様にゴミ箱に捨てた時点で青年は仔実装石の事など綺麗サッパリ忘れた

「それじゃあ名前をつけないとな、幾らか候補は考えてたんだけど・・・・どれにしよう」
















実装燈の繁殖には実装石が必要だ、彼女達は自分だけで繁殖出来ないので

実装石に卵を植え付けて実装石に寄生し、宿主の栄養で育ち、時が来れば宿主の皮膚を食い破って誕生する

野生の実装燈は成体実装石に寄生して出生率を高めるが、これが飼い実装燈だと少し難しくなる

なぜなら繁殖させる場合、ブリーダーはいやでも一時的に実装石を飼う必要がある(これこそ大問題)

もしケチって公園とかの野良でやれば殆ど失敗する、いくら野良の時賢かったとしても『飼い実装』になった途端に幸せ回路が暴走を始め

そのまま糞蟲化、飼い主を奴隷扱いして激怒した飼い主に即処分、そして繁殖は失敗・・・まあ大抵の『予想通りの結末』って奴だ

ならペットショップの躾済みはどうか、しかしこれも「金が掛かる」と「成体はあまり販売されていない」の欠点がある

それに一時的とは言え成体実装石を飼うとなればそれなりの金と手間と設備がかかる・・・・

だから今まで、それが用意できないブリーダーは仕方なく、適当に公園で寄生させて、子供が帰ってくるのを待つのが常識だった

ところがごく最近、手間こそ掛かるが金と設備を大幅に抑えられる革命的な方法がネットで公開された

その方法とは、成体実装石ではなく仔実装石を使っての繁殖させる飼いならではの方法で、

仔実装石を使う事によって水槽飼いでも十分対応できるし、それ以外にも

仔実装石にタップリ含まれている成長ホルモンが寄生した実装燈の育成にプラスに働くと正にイイ事ずくめ

いくつか守らなければならない事として

○なるべく賢い(又は躾済み)の仔実装石を用意する(糞蟲だと飼い主の精神が持たないから)

○必ず栄養のある餌を与える(餌をケチると元気な子供が産まれない)

○食後に『ヤクルト』を必ず与える(仔実装石の体質を寄生した子の育成に最適な状態に変えるのが目的)

○ストレスをなるべく与えない(ストレスはお腹の仔実装燈にも悪影響を与える)

○卵を産み付けられた事を気付かれてはいけない(産み付ける前にネムリを食べさせるなどの前処理は大事)

○外にださない(万が一にも花粉で妊娠したら仔実装燈に十分な栄養がいかなくなる)

○どんなにムカついても虐待しない(説明不要)

この情報が公開されてからペットショップの実装石と実装燈用の関連商品の販売数が以前より上向きに変わり

処分品仔実装石の内容も以前と変わり、馬鹿な仔と糞蟲は『虐待用』『ストレス発散用』のままだが

賢い仔には上記以外に新しく『実装燈の苗床』としての新しい利用活路が開かれた
















まあどっちにしろ実装石の未来に幸せなんてない

強いて幸せと言うならば、娯楽にせよ食用にせよ、人間に利用して貰ってそのチリィ寿命を全うする事だろう



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1 Re: Name:匿名石 2021/12/03-14:36:24 No:00006436[申告]
シチュエーションや哀れな仔実装の反応、あまりにも軽い処分品実装石の命、主石公はなまじ中途半端に賢いあまりにその境遇の悲惨さが一層強調されて、そのあっけない最期がむしろ爽快ですらある
…ただ些末なことではあるけれど、時々挿入される()での状況説明は、読んでいて少し興ざめになるというか、折角のストーリーのテンポが停められてしまう様な印象を感じたので、説明に()はあまり使わずに話の流れの中で言及させる方が、より自然なストーリー展開を楽しめると思う
本当に些末なことですが…
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