タイトル:【愛・虐】 見張り実装7
ファイル:見張り実装7.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3456 レス数:1
初投稿日時:2006/08/06-06:42:55修正日時:2006/08/06-06:42:55
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結局すみれをマリモは殺せなかった、気絶したすみれに、マリモ自身が服を着せ、
ヤスに頼んで公園に置いて来て貰う。

マリモは自分のやり方が間違っていたのかと、考えていた。
マリモに会う前のすみれは、さつきの前では可愛い妹だった。
さつきの様に優しく接していれば、すみれの心も変っていたかも知れない。

すみれもママの言う事は素直に聞いていたようだし。
自分はやっぱりママみたいにはなれない、母親の大きさを知ってしまう。

そんな事を考えながら、ダンボールで見張りをしていると、さつきが尋ねてきた。
さつきはダンボールに入ってきて、ニコニコと隣で嬉しそうにしている。
対照的にマリモは、すみれの事が気にかかり、さつきに本当の事を言えずにいた。

「マリモお姉ちゃん・・どうしたテチ」
「何だか浮かない顔テチ」
「さつき・・・お仕事の邪魔テチ」

さつきの顔が曇るのが、マリモには分かった。

「ち・・違うテチ・・ちょっと考え事してたテチ」
「さつきが邪魔なわけないテチ」

慌てて作り笑顔をしたが、さつきは見抜いていた。
少し間を置いて、さつきが話し出した。

「・・・マリモお姉ちゃんの、心配事はすみれテチ」

マリモは一瞬ドキリとした、自分では躾が出来なかった事を、
さつきには分かっているのか、マリモの様子にさつきは構わずに話を続ける。

「すみれの事はさつきにも、分からないテチ」
「甘えてる時は可愛い妹テチ・・・・でも」
「すみれの甘えには際限が無いテチ」

「一度やってあげると、全部をやってくれると、思ってしまうテチ」
「いつも自分を、みんなが見てると思ってるテチ」
「何でも自分が、中心だと思ってるテチ」

さつきの言葉はマリモにも当て嵌まり、自分の事を言われている気がした。
マリモも自分を中心に、世の中が動いていると思っているからだ。
さつきは、さらに話を続けた。

「すみれを公園に捨てて来たテチね」

何で知っているんだろう、横顔を見るとさつきは、笑っているように見える。

「さつき・・・その事を誰から聞いたテチ」

「んっ・・・ヤスさんテチ」
「きのうウメおばちゃんの所に来て、大きな声で話してたテチ」

なんて事だヤスには昨日あれ程、黙っているように言ったのに。
まったく・・・ヤスなんかを信用した、自分が恥ずかしくなった。

「さつき・・・怒ってるテチ」

さつきは無言のままだったが、やはりその顔には笑みを浮かべていた。

「・・・・・・・」
「あのね・・マリモお姉ちゃん」
「さつき・・・すみれの事は気にしない事にしたテチ」
「店長さんにも言われたテチ」
「さつきはさつき・・・すみれはすみれ・・・テチ」
「すみれの好きなように、生きればいいテチ」
「さつきにはもう関係ないテチ」

マリモはその言葉を聞いてほっとする・・・マリモはさつきに、それを願っていた。
すみれに関わっていると、さつきの身に危険が及ぶ。

すみれを心配するあまり、いつも振り回されてしまうさつきだが。
実は依存をしていたのは、すみれよりもさつきの方だった、

本当は心配しても放っておけばいい、すみれ一人では何も出来ないんだから。

すみれに頼られる、すみれに優しくする、さつきがいなければ、すみれは何にも出来ないんだ、
姉としての優越感、心配している自分・・・・何だか気分が良い・・

すみれを、心配する姉を演じていれば良い仔に見られる。

すみれに依存させるように、無意識のうちに仕向けさせていた。
さつき自身も自分のずるい所に、何となく気付いていた。

「さつきもね・・・自分が何でも中心だと思ってたテチ」

「商店街で仕事をして分かったテチ」

「実装石なんて・・・なーんにも出来ないテチ」

段々とさつきの顔は曇りだしてくる。

「お店が忙しくても、声しか出せないテチ」

「手伝いたくても・・・何をしたら良いか分からないテチ」

「でもねみんな優しいテチ・・さつきなんにも、やってないのにテチ」

「優しくされると苦しいテチ」

「さつきはマリモお姉ちゃんみたいには、強くなれないテチ」

さつきは、うつむいたまま黙ってしまう。
何の力にもなれない自分がもどかしく反対に仕事を中断しても、
さつきを心配してくれる店の人達。

一体自分は商店街で、何の役に立っているのか、
自分がいなくても実は何も変らない、さつきは自分の存在の小ささをしった。

マリモは知っていた、実装石の出来る事なんて、たかが知れてる事を。

仕事をした事はさつきにとって、色んな事を知る機会になった。
すみれからの自立・・・人間とのふれあい。
そして実装石と人間との違い。

マリモは、こんな感情をぶつけるさつきに、感心してしまう。
始めてあった時の、人の目を気にしていたさつきとは違って。
雰囲気も変った、おどおどした感じが消えてしまっている。
せっかちなマリモと違い、柔らか感じになっていた。

「マリモも同じテチ・・・マリモの仕事なんて・・・」
「見張りなんて・・こんなの仕事じゃ無いテチ」
「人間さんと生きていく・・・マリモにはそれしか出来ないテチ」
「人間さんが優しくしてくれるなら、受け止めて甘えれば良いテチ」

「さつきは何でも一生懸命テチ」
「人間さんは、そんなさつきが大好きテチ」

マリモに慰められ、さつきはやっと顔を上げ笑顔で答えた。

「マリモお姉ちゃんに聞いてもらったら、すっとしたテチ」

「こんな話はマリモ苦手テチ」

マリモはさつきの耳に付けられた、リボンに気付く。

「リボンつけて貰ったテチ?」
「マリモは羨ましいテチ」

さつきはリボンを触りながら、恥ずかしそうに話す。

「ウメおばちゃんに貰ったテチ」
「さつきの・・・・宝物テチィ」

恥ずかしさを隠すように、さつきは違う話を始めた。

「あしたは商店街が休みテチ」
「さつき・・・ママの所に一日だけ帰るテチ」

ママの所に帰るんだ・・・マリモはさつきが羨ましかった。

「久しぶりのママテチ、いっぱい甘えてくるが良いテチ」

「さつきと・・・さつきと一緒に来て欲しいテチ」

一緒に帰る・・・久しぶりなんだから、ママと二人で楽しめばいいのに。
マリモはせっかくの申し出だけど、断ろうと思った。

「マリモは一緒には、行けないテチ」
「さつきのママテチ・・マリモは邪魔テチ」

「だめテチッー!・・一緒に帰るテチ」
「マリモお姉ちゃんが行かないなら!さつきも帰らないテチィ!」
「ウメおばちゃんに、お土産を貰ったテチ」
「一人で持てないテチ」
「そ・・それに・・・・」
「それに・・それに・・・」

さつきは声が詰まって、何も話せなくなった。
マリモもさつきの勢いに押され、結局は折れてしまう。

「・・・分かったテチ」
「マリモも一緒に帰るテチ」
「本当はマリモ・・・嬉しかったテチ」

「嬉しいテチ、マリモお姉ちゃんと一緒テチィ」
「明日が楽しみテチ」

「本当はウメおばちゃんは、絶対駄目って言ってたテチ」
「さつきが泣いてお願いしたら、許してくれたテチ」
「今の公園は危ないって言ってたテチ、お姉ちゃんと一緒なら平気テチ」

翌日ウメは公園にある、さつきのダンボールハウスまで付き添ってきた。
よほど心配なのだろう、見送る時もその顔に、心配している様子が見て取れた。

『いいこと・・・絶対に夜中は出歩いちゃ駄目よ』
『なにかあったら、商店街まで走ってきなさい』
『さつきに持たしているお土産に、竹串が入っているわ』
『いざとなったら・・・それで突き刺すの』
『でもね・・・まずは逃げて・・絶対・・絶対に死んじゃ駄目よ』

「大丈夫テチ、マリモお姉ちゃんと一緒テチ」
「ウメおばちゃんは、大げさテチ」

マリモ達を見送るウメは、自分の子供を見送るような心境だった。
心配そうな顔で、ダンボールハウスに向かうさつきを、いつまでも見ていた。












「オイッ!!お前達!」
「高貴な私が、仔実装を食わせてやるレチィ!!」

子供であろう実装石より、親実装は二回りほど大きく一見して識別が出来た。
子供の実装石も、よく見ると大きさが違う、大きさによってこの家族の優劣は付けられていた。

この親実装は仔実装の育児など考えた事も無く、拾ってきた餌は独り占めにして、
子供に餌を与えず、自分の糞を与えていた。

子供達も元は8匹いたのだが、力の強い仔実装の餌となってしまった。
そして残った仔がこの2匹である。

勿論この2匹にも順位が着いており、大きな仔が姉として、
あらゆる権利を妹に対して持っていた。

妹が逆らおうものなら、どんな些細の事でも見逃さず、
躾と称する拷問を繰り返し、絶対自分に逆らえないように植えつけていた。

親実装も仔に育児をした訳でもないのに、自分の糞で育てた仔に対し、
親の権利だと、手足のようにこき使っている。

逆らうと腕を食いちぎられたり、命を落としかねない位に厳しい虐待を行っていた。


すみれの言葉に反応した、姉妹達はすみれを掴んで食べようとする。
すみれはいきなりの事に、驚いて抵抗するが所詮親指である、すぐに捕まってしまう。

「レチャァァァ!・・お前達っ!なに聞いてるレチ」
「ばかレチ!ばかレチ!いい加減にするレチィッ!」

姉妹達にはすみれの言った事は全く聞こえない、すみれをめぐって喧嘩を始める。


「お姉ちゃんずるいデスゥ!妹も一口食べたいデス」

「うるさいデスッ!酷い目に合わされたいデスか」
「お前にはわたしの糞を、食べさせてやるデス」

「前も同じ事いったデスッ!もう糞はいやデス」

姉はいきなり、妹の髪の毛を引っ張っぱり引きずり倒した。

「妹のぶんざいで生意気デスッ!・・この糞蟲がっ!」

ブチッ・・ブチブチブチッ!!

「デジャッァァア!・・・痛い!!ご・・ごめんデズゥゥ!」

「フン!まったくデス・・・奴隷のぶんざいで」

姉は少し千切られた髪の毛を、妹の顔にぱらぱらと落とした。
妹は千切れた髪の毛を持って、悲しそうにしている。

「こんなもんじゃ足りないデス・・少しづつ食べるデス」

姉はすみれを自分の口に持って行き、食べようとするが、
親実装が姉の背後で、鬼のような形相をしていた。

「誰が勝手に食えと言ったデス」

親実装は姉の左腕に齧りついた、姉はいきなりの痛みに悲鳴を上げ、すみれを落としてしまう。

「デッジャァァアア!!」
「腕がッ!腕の先が無いデズッゥゥアア!!」

姉の腕をクチャクチャと咀嚼しながら、親実装は姉の顔面を殴りつける。

ボグッゥ!
「デッスゥゥ!」

「クチャクチャ・・・まずいデスゥ・・ベッ!」

親実装は食べていた、腕を姉の顔に吐き出した。

ベチャッ!

「うぅぅう・・・腕が・・・ひどいデスゥ」

すみれはその様子を、恐怖に震え見ていた。
何だこの実装石達は・・・公園で見る実装石と全く違う。
姉妹や親子でも、気に入らなければ食われてしまうなんて・・・

こんな凶暴な実装石を、自分が利用できるのか。
しかし、やらなければマリモに復讐が出来ない、それに自分を捨てたママも許せない。

本来すみれは、かなり賢い実装石である、最初のママに捨てられたのは、
性格が直りそうに無いからだ、拾われてからは自分の為に、さつきやママが何でもやってくれる。

自分は選ばれた実装石・・・さつきやママは自分の為に生きている。
すみれが動く必要は無い・・・みんながすみれの為に働いてくれる。

高貴で賢く可愛いすみれの為なら、糞蟲どもはすみれの為に、働いて当たり前。
さつきに甘えて賢くない振りをしていたのも、さつきを自分の為に働かす為でしかなかった。
すみれの頭の中はどうやって自分の為に、他の実装石達を働かせるかしかないのだ

そんな時にマリモの出現・・・すみれの依存場所がいきなりなくなってしまう。
そしてママに捨てられ、頼る物全てを失ってしまう。

すみれは復讐の塊になり、どんな事でも利用する為、本来賢かった頭をフル回転させた。

すみれは立ち上がり、この親子で一番偉そうな実装石に狙いを定めた。
こいつが一番偉そうだ・・・他の糞蟲共も奴隷としては使えそうだ。

「オイッ!おまえ!」

親実装はいきなり生意気な口を利くすみれに、怪訝な顔をするが、
どうせ食べてしまうのだ・・・気にもならなかった。

親実装はすみれを掴んで、何処から食べようか考えていた。
久しぶりの食い物、小さい親指では腹の足しにもならないが、せめて味わって食べたい、

「小さいデス・・・はぁ・・こんなもんじゃ・・」

すみれは親実装に、どんなに自分が役に立つかを説きはじめる。

「お前達に仔実装を、食べさせてやるレチ」
「そこに転がってる糞蟲達は、お前の子供レチか」

糞蟲・・・こんな親指に糞蟲と言われ、姉妹は怒り出す。

「く・・糞蟲・・糞蟲って言ったデスゥゥ!」
「お前のようなチビは、食ってやるデス」

「お姉ちゃん!こいつ許さないデス!」
「踏み潰してやるデス」

バカにした目で、すみれは姉妹達を見ている。
フン!こいつらは親の前じゃ何にも出来ない、こんな奴らは相手にはしない。

「こいつらは、お前にゴハンは持ってこないレチ」
「すみれなら、おいしい仔実装を知ってるレチ」
「賢いすみれは、何でもしってるレチ」

親実装は考えた・・・たしかに子供達は自分に餌をよこせと言うだけで、
今まで散々世話をしてあげた親に、餌の一つも持ってきたことが無い。

そればかりか、最近は自分の糞では我慢が出来ず、仔実装の肉をよこせと言う。
2匹で親をも襲いかねない剣幕なので、仕方なく肉を分けてやっている。

こいつらなんて、人間に襲われた時の身代わり程度である。
今はこの親指に従っていれば、仔実装を食べれるかも知れない。
出来なければその時は、食ってしまえば良い。

「仔実装を、食えるって本当デスか」

かかった!すみれは取引に成功した、後はこいつらをどう利用するかだ。

「当たり前レチ、すみれは嘘を付かないレチ」
「そこの糞蟲のような、役立たずとは違うレチ」
「糞蟲はすみれの、言う通りにするレチ」
「言う事を聞けば、肉のかけらでも分けてやるレチ」

すみれの言葉を聞いた姉妹達は、歯を剥き出し威嚇する。

「こっ・・こいつ調子に乗ってるデス」
「ママ!こんな奴の言う事は、嘘に決まってるデス」

「お姉ちゃんの言うとおりデス」
「頭にきたデス!」

親実装は姉妹達を睨みつけて、一括する。

「黙ってろデスゥ!」
「お前達は、ママの言う事が聞けないデスか」

姉妹達は親の前では、恐怖で何も言えない、抱き合って震えた。

「それで、どうするつもりデス」

「さすが親レチ、他の糞蟲とはまったく違うレチ」
「賢さも相当な物レチ、強くて賢いなんて、すみれは驚いたレチ」

勿論嘘である、糞蟲はおだてれば簡単に舞い上がる事を、すみれは知っている。
親実装さえコントロール出来れば、力で従っている子供は、親に命令させれば良い。
親実装も満更ではない様だ・・・

「デプププ・・・ようく分かってるデス」
「賢い私にこいつらは、ひれ伏すしか生きていけないデス」

姉妹達は歯軋りをして怒りをこらえているが、親実装が怖いので何も言えなかった。

「取り合えず賢こくて強い親の事は、ママって言うレチ」

親実装は馴れ馴れしいと思ったが、賢くて強い・・・この言葉でおだてられ悪くはないと思う。

「すみれをママの肩に乗せるレチ」

親実装の肩に乗るすみれは、その高さに何だか自分がとても強いものに感じた、
そして姉妹達を見下ろす・・・なんて弱そうな奴らだ、すみれでも勝てるに違いない。
すみれは肩の上から、姉妹に命令を始めた。

「糞蟲共!すみれの命令は、ママの命令レチ!」
「すみれの命令に反抗すれば、ママがお前達を食い殺すレチ」
「分かったらすみれに、服従の返事をするレチィ!」

なんて事だあんな親指に、姉妹達はすみれを睨みつけたが、
それを親実装が睨みつけ威嚇する、言う事を聞けと言う目だ。
仕方ない姉妹達は、服従の返事をするしかなかった。

「わ・・分かったデスゥ」

「命令は守るデスゥ」

その言葉を聞いたすみれは興奮した、自分より大きな者が、すみれの命令を聞く。
なんて気持ちが良いんだ・・・すみれの求めていた物が、ここにはある。

「糞蟲のお前達にも、名前が必要レチ」
「ありがたくも、すみれが付けてやるレチ」
「お前達は糞蟲レチ」
「大きい方は糞レチ」
「小さい方は蟲レチ」
「お前達、糞蟲姉妹にはお似合いレチィ」
「糞と、蟲レチ、良い名前レチ!レピャピャピャピャ」

「ママ!こいつらの名前が決まったレチ」
「糞蟲だから糞と蟲レチ、笑えるレチ」

「デプププ・・・確かにお似合いデス」
「返事をするデス・・・糞!!」

糞と名前を付けられた姉は、怒りで歯軋りを繰り返すが、
親まで親指の言う事を聞いて、自分を糞と言い始める。
親に逆らうと本当に食い殺される、卑屈に返事をした。

「はいデス・・・糞デス・・・クッ」

「蟲!・・蟲!・・返事をするデス」
「蟲!・・・返事が出来ないデスか」

妹は姉のように卑屈にはなれなかった、親子で一番力が弱く頭の悪い妹は
糞蟲なりの安いプライドを持っていた。

すみれは親実装の耳元で、蟲を貶める為に囁いた。

「ママ!!蟲の奴ママの事を舐めてるレチ」
「ママの言う事なんか、聞けないって言ってるレチ」
「賢いママに逆らう奴は、躾が必要レチ」

「分かったデス・・・すみれは可愛い仔デス」
「蟲!!どういうつもりデス・・・何とか言えデスゥ」

蟲は親実装に怯え震えているが、どうしても親指の言う事は聞けないようだ。

「ママの言う事なら聞くデス・・・でも・・・そいつの言う事は聞けないデス」
「そいつはママの力を、利用してるだけデス」

すみれはこの実装石は危険だ、自分の地位を揺るがしかねない、
自分を必要としている今のうちなら、何とかしなければ思った。

「ママ〜すみれコイツが嫌いレチ」
「ママの言う事も聞けないような奴を、何で許せるレチ」
「もしかして・・・ママ・・こいつが怖いレチ」
「ママがこんなに弱いとは、思わなかったレチ」
「すみれは、ママが強くて賢いと思ったのにレチ」

「な・・何を言ってるデス」
「すみれはママを疑うデスか!」

「それなら〜、ママを舐めてるコイツを殺すレチ」
「コイツはママをコケにしてるレチ」
「そんな奴は、死ねばいいレチ」

親実装は蟲を睨みつけ、蟲の前に来た。
すみれがすかさず、糞に命令を出した。

「糞!蟲を押さえつけろレチ」
「後ろから動けないようにするレチ」

糞は動けなかった、妹の事などどうでも良いが、
親指に命令される事に、プライドが許さなかった。

すみれは大きな声で、糞にも聞こえる様にママに話し始める。

「ママ!!糞は食い殺されたいらしいレチ」
「じわじわと食い殺すレチ!!」

糞は言う事を、聞かなければ殺される。
慌てて蟲を後ろから、羽交い絞めにした。

「お姉ちゃん!!やめてデス、一体どうしたデス」

「やらなければ、私が食い殺されるデス」
「お前には悪いデスが、黙って食われろデス」

「死にたくないデス!言う事を聞くデス」

親実装は蟲の体を貪り始めた、生きたまま食われ蟲は悲鳴を上げる。

「お願いデス!!反省したデス!・・言う事は聞くデス」

「蟲・・・あまり旨く無いデス・・・我慢して食ってやるデス」

食われる蟲を見ていて、糞もよだれを流し、我慢が出来ず腕に齧りついた。

ガブッ!!

グチャ、グチャ

「旨いデス・・お前の腕は旨いデス」

「ギャァァアア!!腕が無いデス!!腕がぁぁあ」

親実装が腹の中を食べているうちに、硬いものに当った、
取り出してみると、蟲の偽石だった、赤い偽石を眺めていると、
すみれが、それを渡せと言い出す、偽石をすみれに渡した。

すみれは偽石を手に取り、瀕死の蟲に見せ付ける。
そしておもむろに、地面に叩きつけた。

「フン!言う事を聞いていれば長生きできたレチ」
「バカな奴レチ・・・死ねレチィ!!」

ガシャァァァン!

偽石は粉々に砕け散った、とたんに蟲はえびぞり断末魔をあげる。

「デッスゥゥゥゥウ!!」

蟲は泡を吹いて絶命した、糞はその姿を見て、すみれには絶対逆らえなくなってしまう。

「さすがママレチ・・・かっこ良かったレチィ」

「当たり前デスゥ・・・すみれのママはかっこいいに決まってるデス」


すみれはこの同属食い実装を、丸め込んでしまった。
この糞蟲を使って、マリモの復讐を心に誓う。
マリモの仏心はスミレには、まったく意味が無かった。
それ所かもっと危険な怪物を、生む事になるのである。
既にスミレには依存の対象が出来てしまった、依存が出来れば何でも良いのだ、
さつきやママは、もはや眼中に無かった。









ハウスに帰ったさつきを、母実装は笑顔で出迎えた。
マリモにも実の母のように優しく接し、さつきと分け隔てなく可愛がった。

狭いダンボールハウス・・・マリモは懐かしくて、昔を思い出す。
さつきも母実装に聞いて貰いたい事が沢山あり、いつまでも母実装に甘えて話している。

そして3人でウメから貰ったお土産のご馳走で、本物の家族の様に食卓を囲んだ。

お土産には毛布を切った大き目の実装サイズの布団、長期間の保存可能な実装フード、
ウメが親実装にと考えた色んなものが入っていた、そして護身用の竹串が数本。

食事が終わりマリモとさつきは、ハウスの中で色んな話をする。
ウメの話、商店街の話、妹だった蛆ちゃんの話、ママの話、
ヤスの悪口まで出たが、スミレの話は一言も出なかった。

さつきのママは、スミレは家には来ていないと言う、
マリモもさつきも、何となく分かっていたが、口には出さなかった。

親実装が貰った毛布を引いて、3人は布団に入った。
一つしかなかったので、3人一緒の布団だ、
マリモは蛆ちゃんが死んで以来、一人でしか寝た事が無い、
3人一緒の布団・・・幸せを噛み締めていた。


眠りについて暫くたつと、ハウスが揺れている・・・・

マリモは真っ暗なハウスで起きて、さつきと母実装を起こした。

「揺れてるデス・・」

「誰かがハウスを揺らしてるテチ」

さつきは不安になった、ウメから聞いていた、同属食い実装が脳裏に浮かんだ。












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1 Re: Name:匿名石 2023/07/19-06:44:42 No:00007560[申告]
スミレはさあ…
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