タイトル:【他】 倦怠
ファイル:【他】倦怠.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2212 レス数:0
初投稿日時:2010/01/25-15:26:50修正日時:2010/01/25-15:26:50
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「ゴシュジンサマ、お散歩に連れていってくださいデス」

こいつの名前はモモ
仔実装の時から飼い始めて2年とちょっと経った
最近昨年の11月に仔を6匹出産し、
当人は幸せの絶頂というところかな
でも、俺と家族は実装石に飽き始めていた
喜んで行っていた散歩もだんだんと面倒になり、
実装石の方から声をかけてこない限り行かなくなった
仔実装の世話に関してもそうだ
仔実装はすぐに糞を漏らす為に頻繁に
パンツを交換してやる必要があるが、
最近は1日に1回交換してやれば良い方だ
そのため常に悪臭を放っている

さて、散歩に連れて行ってくれと言われたがどうしたものか
面倒くさいし寒いから外に出たくはないしなぁ
・・・ああそうだ、これがいい

「モモ、そろそろお前も仔供たちを散歩に連れていけるようになったんじゃないか?」

「ゴシュジンサマが一緒じゃないんデス?」

「仔供たちも育ってきたし、お前ももう立派なママだろ」

「ママ、デスゥ?」

ママという言葉に反応してやや上ずった声だ

「そうだな・・・近所の公園・・・いや、中央公園に行ってボールで遊んでくるんだ」

「チュウオウコウエンデス?」
首をかしげながら問い返す

「ほら、たまに連れていってやるだろ、あのー広い公園だ」
一段と口を大きく開き、うんうんと頷いた後に

「わかったデス!ママのワタシが仔供をお散歩に連れて行ってあげるデス!」

張り切っているようだ、よしよし

中央公園はやや遠い上に野良の実装石が非常に多い公園だ
そこに人の手で作られた服を着た実装石の親仔が
人間の同伴無しで行けばどうなるかは言うまでもない
ほぼ無関心となった家族には勝手に行ったとでも説明しておけばいいだろう

「ボールは持ったか?さぁ、行ってくるんだ”ママ”」

仔供たちに囲まれたモモが玄関で
手を振りながら発した「行ってきますデスゥ!」が
俺の聞いたモモの最後の声だった

了

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