タイトル:【虐・実験】 虐待&リリース
ファイル:託児実装石虐待.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5935 レス数:0
初投稿日時:2009/12/20-03:46:11修正日時:2009/12/20-03:46:11
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 窓から差し込んでくる午前八時の日の光。

 頭痛えぇ……。苦しいィ……。

 二日酔いの強烈な倦怠感と頭痛と吐き気と胃のむかつきに頭を押さえながら、俺はのろ
のろと台所にやってきた。とにかく気持ち゛悪い゛……。
 昨日は友人と呑みまくって、途中から記憶がほとんど消えている。居酒屋で頼んだツマ
ミの残りを包んでもらってから帰宅したような記憶だけは微かに残っていた。そんなに強
くないのに酒を大量に飲むのは昔からの癖である。ついでに、地獄の二日酔いも。

 バカだな、俺。

「水……」

 ふらふらと蹌踉めきながら、流しに向かおうとして。

 んんー?

 俺は足を止めてリビングを見つめた。
 二十枚ほどの新聞紙がフローリングに広げられている。その上に、実装石が倒れていた。
成体一匹に中実装一匹、仔実装五匹、親指と蛆実装。全員頭に水晶の針を刺され、ぴくり
とも動かないでいる。どうやら仮死状態になってるっぽい。

 水晶はうちの居候薔薇実装の紫電のものとして。

 何だろ、こいつら?

「オハヨウ。家主サン」

 目を移すと、リビングの隅っこに紫電が座っていた。いつも通り本を読んでいる。いや、
本に書かれた創作物を食べていた。朝食だろうか?

 痛む頭を押さえつつ、俺は紫電に尋ねた。

「なあ、紫電……。こいつら何だか知ってるか?」
「家主サンガ、昨日託児サレタ」
「あー……」

 ぽんと手を打つ俺。ぼんやりと思い出す。

 家に着いたら包んでもらったツマミの袋に見事に託児されて、中身を食い散らかされて
いた。直後にやってきた実装石の親子。泥酔して朦朧とした状態のまま、その託児仔実装
とその家族を締め上げ、糞抜きや消臭剤注射などの虐待前処置を施し、紫電の水晶針で仮
死状態にしてから、眠ってしまった。

「思い出した……。あの状態でよく前処置なんかできたなー……俺。いツッ」

 ずきりと痛む頭を押さえる。おそらくは、怒りに任せた行動だったんだろう。多分、起
きたら虐待して、リリースするつもりだったんだろうが、昨日の俺は。

 でも無理、今は無理ッ! 虐待なんかしてたら俺死んじゃう!

 というわけで。

「紫電……。俺の代わりに、そいつらキツーく虐待して放り出しておいてくれ……。親実
装は最低でも禿裸で頼むわ……。でも、うるさくしたり部屋汚したりするなよ……」
「分カッタ」

 頷く紫電を見てから、俺は水を飲みに流しに向かった。






 家主さんが水と薬を飲んでから寝室に戻って行ったのを見送ってから。
 紫電は仮死状態の実装石親子を眺めながら首を傾げた。

「カワイソウ……?」

 頷いてはみたものの、どうやって虐待すればいいのかよく分からない。薔薇実装は虐待
が得意という人もいるが、紫電はそういう経験については疎かった。他実装を殺す時は、
とりあえず一撃必殺を考えてきたらかだ。

「家主サンミタイニ、実験スレバイイノカナ?」

 家主さんは虐待と言っているが、紫電の見た限りいつも実験のようなことをやっている。
緩い虐待派ではなく、実験派なのかもしれない。
 というわけで、水晶を用いた人体実験ならぬ、実装石実験をすることに決定。

 水晶の応用技術は色々考えていたが、本気で実験として試すのは今回が初めてだろう。今
まではほとんど道で絡んできた実装石などを相手に試していた。

 ふわふわと床を移動し、紫電は親実装の前に移動する。
 額に刺さった水晶針を見ると、音もなく砕けて消えた。

「デ……」

 仮死から目覚める親実装石。上半身を起こしながら、

「お前、何者デス?」

 紫電を見つめ、首を傾げていた。普通の実装石なら、薔薇実装を見れば全力で逃げ出す
だろう。しかし、紫電には薔薇実装特有の殺気が無いため、警戒されることもない。あっ
ても気にせず近づく実装石はいるらしいが。

「デ、思い出したデス!」

 親実装はその場に立ち上がり、大きく頷いた。

「ワタシたちはこの家の飼い実装になったデス! さっさとごはん寄越すデス! もちろ
ん寿司とステーキデス。あと、デザートのケーキは絶対に忘れるなデス!」

 偉そうに騒いでいる。
 家主さんに捕まり虐待前の処置を施された事はきれいさっぱり忘れているらしい。子を
託児してから、家に入れたことしか覚えていないようだった。おせじにも頭の程度がいい
とは言えない。標準的実装石とも言えるかもしれない。

「カワイソウ……」

 紫電の右手が親実装の胸に触れた。親実装の皮膚の下から水晶が生成される。肉組織を
巻き込んで生成された水晶が、胸の奥にあった偽石を包み込んだ。

 それで動きが止まる。親実装は立ったまま両手を下ろした。意識を失ってしまったよう
に見えるが、意識は失っていない。服にも傷はない。

 他実装に触れ、体内に水晶を作り出す技術。今は偽石を包み込み、自壊防止と偽石への
直接命令を行ったのである。今まで考えていたが、試す機会がなかった。それほど難しい
事ではないと考えていたが、実際大して難しくはなかった。

「水晶ノ体内生成実験、成功……。アナタハソコデ見テテ」

 水晶の力によって、親実装は気をつけの姿勢で固めてある。動けないだけで五感は働い
ているし、意識も思考もあった。辛うじて目だけは動かせるようにしてある。

 ふわふわと移動する紫電を、目だけが睨んでくるがどうすることもできない。

 一匹の仔実装の前に移動し、視線を向けた。
 頭に刺さっていた水晶針が砕け、仮死状態から意識を取り戻す。

「テェ……?」

 意識を取り戻し、辺りを見回す仔実装。不思議そうに辺りを見回してから、仮死状態に
なった姉妹や、直立不動の親を見て、その顔に焦りと恐怖が浮かぶ。すぐに自分の置かれ
た状況を理解したようだった。

「ここ……に、ニンゲンさんのおうちテチ……! ママ、お姉チャ、妹チャ……やっぱり
飼い実装になるなんて、無理テチ……! はは、早く帰らないと大変テチ。ムラサキのお
姉チャ、お願いしますテチ。ワタチたちをおうちに返して下さいテチ!」

 そう言って紫電へと土下座する仔実装。賢い個体のようだった。

「カワイソウ……。顔ヲ上ゲテ」
「テ……」

 顔を上げる仔実装。
 そのまま、ぽてと横に倒れる。

 その頭を、水晶針が貫通していた。頭にあった偽石を砕かれ、自分の死を認識する暇も
なく息絶えている。賢い個体には武士の情けを掛けるのが、紫電の考えだった。武士の情
けとは苦しまずに殺すという意味だが。

「次の実験……」

 紫電は右手に小さな水晶のナイフを作り出した。いつも作っているガラスのように透明
な水晶とは少し違う。濃い紫色を帯びた水晶。

「ヤッパリ疲レル……」

 薔薇実装の力を強く込めた水晶を作るのは、普通の水晶を作るよりも疲れる。他実装の
命のエネルギーを食べる他の薔薇実装と違い、創作物に込められた意志エネルギーを食べ
る自分。その出力には大きな差があった。

 死んだ仔実装の手の先に、ナイフで小さく傷を付ける。
 傷口に水晶の粉がくっついていた。血は出ていない。

「上手ク行クトイイケド……」

 首を傾げてから、仮死状態のままの中実装の前に移動する。

 同じようにその足首を軽く斬った。傷口に見える水晶の粉。
 作り出したナイフを身体へと戻し、中実装の頭に刺さった水晶針を砕く。

「テ……?」

 仮死から目覚める中実装。

「お前何者テス?」
「ココハ人間ノオウチ。寝テイナイデ、立ッテ」
「テェ。ワタシもついに飼い実装になれたテスー。ママはやっぱり頭いいテスー!」

 紫電に言われた通り立ち上がり、単純に喜んでいる中実装。どうやら思考が単純な個体
のようだった。人間が評するならば、バカだが面白い実装石。観察派に見つかれば、もし
かしたら飼い実装になれたかもしれない。

 だが、紫電はそういうことに興味は無かった。

「カワイソウ」

 突き出された右腕が、中実装の喉にめり込んだ。さらに中段蹴りが、腰骨を砕く。
 その場に倒れた中実装が、色付き涙を流しながら見上げてきた。

 飼い実装になれたのに、何でこんなことするテス……。

 中実装の目はそう訴えていた。声帯が潰れて声を出すことができず、腰骨を砕かれてま
ともに動くこともできない。仔実装の声はともかく、中実装の声は少しうるさい。静かに
するように言われていたので、手っ取り早く声帯と腰骨を壊したのだ。

 もっとも、実装石の回復力があれば明日には回復している。明日まで生きていられたら
の話であるが。

「静カニシテ、大人シクシテイテ」

 紫電はそれだけ告げてから、別の仔実装の前へと移動した。

 姉妹の中で一番小さい仔実装である。やややつれていて、所々に痣の跡が見えた。姉妹
の中で虐められていたようである。野良実装石の間では、弱い固体がストレスのはけ口に
されることがあるらしい。

 頭の水晶を砕くと目を覚ました。

「テ、テェ?」

 意識を取り戻し、戸惑ったように紫電を見上げる。

「アナタ、虐メラレテイタンデショ?」
「テチ……」

 状況が理解できない所への質問に、仔実装は思わず頷いてしまう。
 紫電は続けて尋ねた。

「誰ニ虐メラレテイタノ? 復讐ノ機会ヲアゲル。アナタヲ虐メテイタノハドノ仔?」
「長女姉チャと、次女姉チャテチ……」

 と手で示したのは、少し身体の大きな仔実装二匹だった。

 この仔実装にとって、中実装は姉ではないらしい。おそらく、この仔実装たちよりも前
に生まれた仔なのだろう。細かい部分には興味も無いが。

「ソウ。分カッタ」

 頷いてから、紫電は仔実装の頭に触れた。

「チュア!」

 体内へと水晶を発生させながら、仔実装の偽石を包み込む。多少苦痛があるようだが、
問題はないだろう。他実装の体内への水晶作成は、それほど難しいことではない。ただ、
水晶に書き込まれた命令はかなり複雑だった。
 上手く行くかは半々である。

「テェェ……」

 違和感に頭を撫でている仔実装は置いておいて、紫電はさきほど示された長女と次女の
前へと移動した。一瞥して仮死状態を維持していた水晶を砕く。

「テ? 朝テチ……?」
「テー。ここは人間のおうちテチ……?」

 戯れ言は無視して、紫電は仔実装二匹の胸に触れた。
 さきほどの仔実装同様に、体内に水晶を発生させて偽石を包み込む。水晶には偽石保護
の他に、少し複雑な命令も書き込まれてあった。

「テッ、お前何したテチ!」
「ワタチたちは飼い実装テチ。早くごはん持って来るテチー」
「アナナタチ、アノ仔ヲ見テ」

 紫電はさきほどの仔実装を示した。

「八女テチ……?」

 二匹の視線を向けられ、怯えたように半歩後退する仔実装。
 紫電は右手を持ち上げ、狙いを付けた。

 ピッ、と放たれた一本の水晶針。
 それは音もなく空を走り、八女の右足を貫いた。

「テェェェッ!」
「痛いテチュゥゥゥ!」

 しかし、悲鳴を上げたのは、紫電の横にいる二匹だった。

 自分の足に刺さった水晶針を呆然と見つめる八女と、右足を押さえて転がっている長女
と次女。それぞれの水晶をリンクさせることにより、八女の感じる痛みを長女と次女の偽
石に直接伝達させているのだ。結果、八女は一切の痛みを感じず、その痛みを感じるのは
長女と次女である。

「偽石ノ情報伝達実験、成功……」

 紫電は八女の元に近づき、右足に刺さった針を抜いた。

 針に貫かれた傷は、すぐに消える。水晶によって偽石を活性化させられているため、傷
はすぐに消えてしまうのだ。活性剤とは仕組みが違うので、偽石への負荷は大きい。

「何テチ……これは?」
「アナタノ痛ミハ全部アノ二匹ニ行ク。アナタハ自分ヲ傷ツケレバ、ソノ痛ミヲ受ケ止メ
ルノハ、アナタヲ虐メテイタ姉タチ」

 水晶針を差し出しながら、紫電はそう説明した。

 呆けた顔を見せていた八女だったが、足を押さえている姉の姿を見て、嫌らしい笑みを
浮かべた。あっさり状況を理解したらしい。水晶針を受け取りながら、

「チププ……。お姉チャ、こっち見るテチ」
「テェ?」

 姉たちが見てくる。
 八女は水晶針を掲げた。状況が理解できていない姉たちを見つめ、

「ワタチの痛みは、全部お姉チャに行くテチ。食らうテチィ!」

 そのまま自分の左腕へと突き刺した。

「チャァァァ!」

 さらにぐりぐりと傷口を抉るように水晶を動かしている。しかし、八女にその痛みはな
く、八女が感じるはずの激痛は全部長女と次女が感じている。

「痛い、痛いテチィィ! やめるテチャァァ!」

 左腕を押さえ、両目から涙を流してのたうち回る二匹。

「チプププ……」

 それを嫌な笑顔で見つめる八女。腕から水晶針を抜く。
 抉った傷も三秒ほどで消えてしまう。

「偽石活性実験モ成功……」

 痛みから立ち直った長女と次女が八女を見つめた。ようやく、八女が自分を傷つけると、
その痛みを自分たちが感じることを理解したようである。

「お姉チャ、次はどこを刺して欲しいテチ?」

 ゆらゆらと針を自分の身体に向ける八女に。

「この糞蟲テチャァァ!」
「ぶっ殺してやるテチュゥァ!」

 長女と次女が走った。ぽふぽふと新聞紙の上を走りながら、八女へと駆け寄っていく。
しかし、八女は嫌らしい笑みを浮かべたまま何もしない。そこそこ頭の回る個体なので、
足を刺せば転倒するくらいは分かるだろうが。

「死ねテチィ!」

 長女と次女のパンチが、八女の顔面にめり込んだ。手から離れた水晶針が、床に落ち、
八女は後頭部から床に倒れた。そこに、二匹が蹴りを叩き込む。

 結果。

「テエエァァァ!」
「痛いテチュアアアア!」

 八女の受けた痛みが伝達されて、その場にひっくり返り悶絶している二匹。
 八女を攻撃すれば、その痛みは自分に返ってくる。それを分からせるために、八女はあ
えて何もしなかったのだ。

「お姉チャ……次はどこがいいテチ?」

 その場に起き上がりながら、倒れている二匹を見下ろす八女。その目には絶対的上位者
となった余裕と優越感が光っていた。

「テェェ……」

 両目から涙を流しながら怯える次女。普段虐めている立場と虐められる立場、それが今
完全に逆転していた。以前よりも数倍の格差をもって。

 だが、長女は両目を大きく見開いた。何か閃いたらしい。

「これでも食らうテチ!」

 カプと自分の左手へと噛み付く。自分に痛みを与えれば、その痛みが八女へと行くと考
えたらしい。長女はそれなりに頭は回るようだった。

「テ……!」

 八女は一瞬だけ戦いた。
 が、自分に痛みがないことを確認してにやりと笑う。

「お姉チャ、残念だったテチ……」
「テェェ! 今のは無しテチュ! 八女様、ごめんなさいテチ!」

 素早く八女に土下座する長女。自分からは何も出来ないと悟ったらしく、とにかく許し
を請い、八女を満足させる作戦に出たらしい。
 しかし、それは八女の復讐心を刺激するだけだった。

「お望み通り、おててテチィ」

 ぷすりと針が左手に刺され、悲鳴を上げて左手を押さえる長女と次女。

「カワイソウ……」

 戯れる三匹から視線を放し、紫電は残りの実装石を眺めた。

『あなたは、技術オタクなのダワ』

 頭に浮かんだ友達の実装紅紅姫の言葉を思い出し、右手で頭をかく。

 今までずっと自分の弱さを補うために、水晶を用いた色々な技術を考えていた。しかし、
薔薇実装の力を利用した効果水晶を作るのは素直に面白い。いつの間にか、水晶技術を考
えるのが目的となっていた。

「無駄ナ事ホド面白イ」

 あっさり自己肯定してから、紫電は残った仔実装を見つめた。

 水晶針を砕き、仮死状態から回復させる。

「テェ……?」

 仔実装は起き上がるなり、部屋を見回し口元に手を当てた。

「チププププー。ワタチたちもついに飼い実装になったテチー! もう野良生活とはおさ
らばテチ! 昨日の美味しいご飯をもっと寄越すテチャー! さっさとするテチ、そこの
頭の悪そうなムラサキドレイ!」

 昨日託児された仔実装である。もう少しまともな個体だったらしいが、家主さんのツマ
ミを食い散らかしたせいで、タガが外れて糞蟲化していた。昨日の母親の言い訳によると、
一番可愛い娘らしいが、正直実装石の顔というのはどれも大差ない。

「カワイソウ」

 紫電は薔薇実装のエネルギーを纏った両手で、仔実装を掴み上げた。黄色い目を動かし、
誰も見ていないことを確認。特に家主さんに見られていないことを確認。

「このムラサキドレイ! 汚い手で気安く触るなテチュ!」

 騒ぐ仔実装を真上へと放り投げる。
 そして、右腕を高々と振り上げ——
 叫んだ。


 バイオレットサンダー・リーサルウエポン・クリスタルプリズンッ
「紫 電 流 奥 義 紫 水 晶 ノ 封 印 !」


 パキィィン!


 澄んだ音を立てて、紫水晶が仔実装を包み込む。

 落ちてきた六角柱の紫水晶を受け止める紫電。その中には、仔実装が封入されていた。
薔薇実装の力を強く込めた水晶で、主に仔実装を完全に封じ込める必殺技だった。使い道
はほとんど無いのだが、そこは気分である。

 仔実装は体組織や偽石を含めて水晶とほぼ一体化しているため、石にぶつけるなどして
水晶を割れば、中身の仔実装も砕けてしまう。

 余談だが、ポーズや技名に意味は無い。

「カワイソウ……」

 持ち上げた水晶を眺めながら、紫電は呟いた。

 偽石が活動を続けているのが分かる。

 この状態になっても、仔実装は生きていた。全く身体を動かせず、呼吸も何も出来ない
のだが、体組織をも巻き込んで生成された硬質の水晶は、仮死すら許さない。偽石の自壊
も許さない。そこにあるのは、終わらない苦痛だった。

 紫電は水晶詰めの仔実装を右手に持ったまま、リビングのキャビネットに移動した。
 高さは九十センチほど。

 一度床に足を付いてから、思い切り床を蹴って浮遊力を高める。普通の薔薇実装なら、
数メートルほどの高さまで軽々と飛び上がれるのだが、紫電は地面から数十センチくらい
の高さしか維持できない。頑張れば、一メートルくらいまでは浮かべるが、その高さを維
持できるのは数秒だった。しかもかなり疲れる。

 床から五十センチほど浮き上がってから、キャビネットの縁を掴み、身体を上へと持ち
上げる。上には、今は亡き家主さんの両親がどこからか買ってきた小物類が置かれていた。
他にも家主さんが持ってきた小物が置かれている。

「コノ仔ハ残シテオク」

 仔実装入り水晶を一度起き、紫電は両手を持ち上げた。

 薔薇実装としての力を集め、紫水晶を作り出す。それは、小さな台座だった。紫電が普
通に作る色の薄い水晶は数秒から最長でも数日で砕けて消えてしまう。
 しかし、薔薇実装の力を強く込めて作った紫水晶は、かなりの長時間砕けずに形状と強
度を保つことができる。経験からすると、少なくとも数年は持つようだった。

 作った台座に、仔実装入り水晶を乗せた。

「我ナガラ、芸術的……」

 腕組みしつつ満足げに頷いてから、紫電はキャビネットから飛び降りた。
 ふわふわとフローリングに降り立つ。

 それから、さきほど動けなくした中実装の傍らへと移動した。

「ェ……」

 潰れた喉のまま、怯えるような眼差しを向けてくる。
 視線は無視して、紫電は中実装の右足を見つめた。右足がうっすらと光っているように
見える。足の表面に、粉のような微細な水晶が噴いていた。

 紫電は中実装の右足を自分の足で軽く蹴る。

 乾いた砂のように、右足の膝から先がその場に崩れた。きらきらと光る小さな水晶の混
じった肌色の砂。膝辺りの断面からは、血も流れていない。赤い肉の断面には、微かな水
晶の輝きが見えた。

 続いて、先程殺した仔実装を見る。ナイフによる傷から、中実装の足と同じように肘辺
りまで粉のような水晶が噴いていた。足で軽く蹴ると、砂のように崩れる。

「浸食水晶、成功……?」

 液体の実装細胞を利用した実装処理スプレー。その原理を以前家主さんから聞かされた
時から考えていたものである。

 実装生物の細胞のエネルギーを糧にしながら、身体を浸食していく水晶だった。
 普通の水晶は薔薇実装の生体エネルギーによって生成維持される。それを他の実装生物
の生体エネルギーに置き換えたのだ。相手が薔薇実装なら水晶を制御できるで、効果は無
いのだが、水晶を操れない他実装には効果があった。

 乱暴に言うならば、カビのような水晶である。

 実装生物なら生死に関わらず効果があった。少なくとも、細胞が生きているのなら。

「デモ、処理スプレーヨリモ、カナリ遅イ……」

 家に入ってきた実装石を殺した時や、街を歩いている時に実装石に絡まれて返り討ちに
した時、死体を処理できると何かと便利である。欠点は浸食水晶を作る時に非常にエネル
ギーを消耗することだ。その欠点は追々考えることにする。

 思い出して視線を移すと。

「クソドレイ、ワタチの足を舐めるテチ」

 実装服をずたずたにした八女が、四つんばいになった禿裸の長女に腰掛け、右足を突き
出していた。同じく禿裸になった次女が、泣きながら八女の足を舐めている。

「下手くそテチ。お仕置きテチ」

 そう行って水晶針を自分の身体に向ける。

「テチィィィ! ごめんなさいテチ、ごめんなさいテチィ! 賢くて可愛くて素敵で立派
で素晴らしい八女様ッ! この醜くて汚くてみすぼらしくて愚かなクソドレイにどうか、
どうかお慈悲をテチィ」

 卑屈なまでに自分を貶めながら何度も額を床に叩き付ける次女。
 だが、八女はそれを見下しながら言い放った。

「誠意が感じられないテチ」
「痛いテチィィィ!」
「ごめんなさいテチィィィ!」

 右胸に水晶針を突き立てぐりぐりと動かす八女と、胸を押さえたまま悶える次女。八女
の椅子になっている長女は、痛みに涙を流しながらも必死で椅子の姿勢を保っていた。倒
れたら、さらにお仕置きされるからのだろう。

「アナタタチ」

 紫電は声を掛けた。

「あ。ムラサキのお姉チャ、ありがとテチー」
「ソウ。デモ、復讐ハオシマイ」
「テ?」

 首を傾げる八女。
 それには構わず、紫電は次女、八女、長女の偽石のある位置に手を触れさせた。体内に
ある水晶の命令を書き換える。

「テ、テ……。ムラサキのお姉チャ……今何したテチ?」

 冷や汗を流しながら訊いてくる八女。椅子になっていた長女から降りて、不安そうに近
づいてくる。自分の絶対的優位が崩れるのを感じ取ったらしい。

「姉妹ハ仲ヨクシナイトイケナイ。ダカラ、苦痛ハ三匹デ共有スルヨウニシタ」

 紫電は水晶針を作りながら、椅子になっていた長女を持ち上げた。

「な、何するテチィ?」

 訊いてくる長女の足に、水晶針を突き刺す。

「チアァアァァ!」
「痛いテチィィ!」
「足が、足がテチィィ!」

 三匹同時に足を押さえて悲鳴を上げた。
 水晶針を引き抜くと、数秒で傷が跡形もなく消える。水晶による偽石の活性化は、長女
と次女にも施してあった。手足の切断はさすがに時間が掛るが、鋭利な傷なら数秒程度で
回復するようになっている。

「テ、テェ……」

 床に下ろした長女と、倒れて暴れていた次女と八女が見上げてくる。

 偽石の情報伝達を、一方的なものから三匹相互伝達へと組み替えたのだ。三匹のうちの
一匹が痛みを感じれば、残りの二匹も同じ場所に同じ痛みを感じる。言うなれば、痛みを
感じる危険性が三倍になった。

「一匹ノ痛ミハ、ミンナノ痛ミ……」
「酷いテチィ……」

 色付き涙を流しながら見つめてくる三匹だが、紫電は無視した。実験はおおむね成功し
たのだ。被研対象にはもう興味は無い。

 最後の親指と蛆へと近づく。

「コレハ、上手ク行クカ分カラナイケド……。モノハ試シ……」

 二匹に刺さっていた細い水晶針を砕く。
 意識を取り戻す親指と蛆。

「レチー? ここどこレチ?」
「レフー」
「蛆ちゃんレチー」

 親指が蛆を抱え上げ、お腹を撫でる。

「ぷにぷにレフー」

 周囲の状況には気づかず、マイペースに行動する親指と蛆。現状を理解する知能も無い
ようだった。この二匹がどうやって今まで生きていたのかは、ちょっと疑問である。

「アナタタチ」
「レチ? ムラサキのお姉チャも、蛆ちゃん、プニプニするレチ?」

 親指が蛆を持ち上げてくる。

「プニプニ〜レフ〜」
「ソノ子ヲ床ニ置イテ」
「分かったレチ」

 紫電の言葉に、親指は素直に蛆を床に置いた。

「プニプニレフー」

 ぷにぷにを要求してくる蛆実装は意識から外し、持ち上げた右手に力を集め、紫水晶を
作り出す。薔薇実装の力を込めた水晶針。その太さは人間の髪の毛ほどだった。

「プニプニー」

 尻尾と短い手足を動かす蛆に。
 紫電は水晶針を突き立てた。
 さらに、親指の胸にも水晶針を突き立てる。

 数秒の沈黙から。

「レレレ、レチレチチチ、レフレチー」
「レフレフ、プニニニ、レチチチー……」

 親指と蛆がその口から意味不明な言葉を漏らし。

 パキン。

 偽石が砕け、二匹とも死亡した。

「偽石情報ノ交換、失敗……」

 紫電は首を横に振る。

 やろうとしたのは、偽石情報の入れ替えだった。言うなれば、実装石の記憶と人格の交
換。偽石情報の少ない蛆と親指なら、もしかしたら上手くいくかもしれないと思ったのだ
が、偽石が耐えられなかったようである。
 逆に情報量の多い仔実装以上では難しい。
 以前庭に侵入した仔実装二匹で実際に試したが、失敗して両者とも精神が壊れた。

「疲レタ……。少シ、休憩……」

 普段使う以上に力を使い、紫電はふらふらとリビングの壁に背を預けた。
 大きく息をついてから、近くにおいてあった読みかけの本を手に取る。

 氷砂糖を口に入れようと小箱に手を伸ばすが。

「ソウダッタ……」

 普段氷砂糖が入っている小箱は無い。以前検査を受けた時に血糖値の高さを指摘され、
氷砂糖を食べるのを止めさせられていたことを思い出す。

「カワイソウ、カワイソウナ……ワタシ……」

 自分の手を見つめながら、紫電は独りごちた。







 休憩は二十分くらいだった。
 死んだ親指と蛆、泣きながら弱々しくお互いを罵っている三匹。キャビネットの上で置
物になっている一匹。動けないまま両目から色付き涙を流している親実装。

 紫電は浸食水晶を植え付けた二匹の元に来ていた。

「コッチハ成功?」

 賢い仔実装の死体は、全身から粉のような水晶を噴いている。水晶が全身を浸食したら
しい。軽く蹴ると、そのままさらりと崩れ去った。

 同じように生きていた中実装を見ると、こちらも全身から粉水晶を噴いている。もう動
いてはいない。ただ、偽石の反応は見て取れた。一応生きてはいるらしい。

「偽石マデハ浸食デキナイ……?」

 軽く蹴ると、実装服や髪なども含めて全身が砂のように崩れ、偽石だけが残った。

 偽石の表面にはうっすらと粉水晶が貼り付いている。水晶が浸食しようとしているよう
だが、他の組織のように上手く浸食はできないらしい。
 とりあえず、身体を砂にできるだけで十分な成果だった。

「最後ハ、アナタ……。最後ノ実験……」

 紫電は親実装の前に移動する。
 直立不動のまま、目に恐怖の色を浮かべている親実装。

「リミットブレイク……」

 紫電は右手を持ち上げた。手から構成されていく、水晶の大剣。両刃の大剣で、刃の外
側が薄い紫色で、中心部が濃い紫色である。

 それを両手で構え、目の前で切先を真上に向けた。きらりと輝く黄色い瞳。きらきらと
煌めく粉状の水晶が、身体の回りを渦巻いている。

「超究武神覇斬……!」

 紫電は床を蹴って親実装に飛びかかった。

 シャキン、シャキン、シャキンッ!

 踊るように身体を動かしながら、親実装の身体へと水晶剣を叩き付けていく。実装服が
破れ、パンツも斬られ、髪も切られ、全身に深い傷を負っていく親実装。両腕が斬り捨て
られ、床に落ちた。
 合計十四発の斬撃を撃ち込み——
 高々と跳び上がり、親実装の頭へと最後の一撃を叩き込む。

 仰向けに倒れる親実装を見ながら、紫電は後ろへと飛び退き、床へと着地した。

「カカカ……カーワー、イッソゥー……」

 勝利のファンファーレを呟きながら、右手でくるくると水晶剣を回し、背中に背負う。
水晶剣を薔薇実装服にくっつけてから、両手を下ろし、きょろきょろと誰にも見られてい
ないことを再度確認する。

 それから、親実装に視線を戻した。

「カワイソウ……」

 禿裸となり、全身に傷を負い、両腕も失い、顔も斬られて仰向けに倒れた親実装。しか
し、その身体からは一滴の血も流れていない。傷口は薄い水晶で覆われていた。薔薇実装
が自分の傷を塞ぐ時に用いる、水晶コーティングの応用だった。

「止血水晶武器実験、成功……。コレデ、多分大丈夫……」

 コーティングされた傷はそのまま再生を始める。水晶が消える頃にはケガも完治してい
るはずだ。しかし、傷が回復しても、両腕は再生せず、傷口は身体にできた奇妙な裂け目
として残るだろう。
 家主さんに言われた「最低でも禿裸」という約束は果たした。

「虐待ハ終ワリ。アトハ、片付ケ……」

 そう呟き、紫電はリビングを見回した。新聞紙の上しか汚れていないので、問題は無い
だろう。そう判断し、部屋の隅に置いてある実装用ホウキとチリトリを取りに向かった。






「サヨウナラ。モウ託児ナンテ考エナイデネ」

 右手を振りながら、紫電は告げた。背中には水晶剣をまだくっつけていた。
 まだ昼頃だというのに、実装石を包む空気は黄昏時のそれである。

「デェェ……。もうワタシの実装生は終わりデスゥ」

 振り返ってくる親実装が、残った緑の目から色付き涙を流していた。

 禿裸で両腕が無く、赤い目も無い。全身に奇妙な裂け目があり、身体の前面も脳天から
胸の辺りまで裂けている。水晶に覆われた断面は既に薄い皮膚を作り出していた。両足の
実装靴だけは残っているのが、少し滑稽かもしれない。

 何にしろ、これからまともに生きることはできない。
 しかし、偽石を水晶でコーティングしてあるため、容易には死ねない。

「お前は悪魔テチ……」

 親指と蛆の死骸を抱えた禿裸の仔実装三匹が、呪うように呟いた。

 お互いに痛覚を共有しているため、一匹がケガをすれば残りの二匹も同じ場所に痛みを
感じる。こちらも、親実装石同様まともに生きていくことはできないが、偽石コーティン
グのせいで容易に死ぬこともできない。また、親とは違い、偽石の活性化も施されている
ため、多少の傷はすぐに再生してしまうだろう。寿命は縮むが。
 二十メートルも離れればリンクが切れるのに気づくのはいつだろうか?

「コレデ虐待ハ終ワッタ……」

 満足げに頷いてから、紫電は家へと戻った。





 うーん、まだちょっと頭痛い。
 でも、一眠りしたら調子もよくなった。いや、睡眠は大事だね、うん。

 俺は水を呑みに台所に来ていた。腹は減っているものの、まだ何か食うって気分じゃな
い。胃がむかむかするし。

 んん?

 そして、奇妙なものを見つけた。

 紫電が大きな水晶の剣を持ち、リビングのガラス戸に向かってなにやらポーズを決めて
いる。何やってるんだろう、こいつ? あの水晶の剣、FFⅦのアルテマウェポンみたい
な形と色遣いだな。

 託児された連中はもういないから、虐待&リリースは終わったようだけど……。

 ま、俺には気づいていないようだし、声を掛けるのは止めておこう。こないだのギガド
リルブレイクの一件でからかったらイジケてたし。

 そう判断し、俺は流しに向かった。






 あれからどれくらい経っただろうか。

「どうしてこうなったテチ……」

 仔実装は声にならない声で呟いた。

 紫水晶に封じられた仔実装。息もできず動くことも泣くこともできない。動けぬままの
窒息と空腹が意識を蝕んでいる。だというのに、正気を失うことも偽石が自壊することも
ない。紫水晶の効果なのだが、それは知るよしも無かった。仔実装は水晶と同化したまま、
キャビネットの上の置物になっていた。

 最初の頃はこの家のニンゲンも、ムラサキ色も興味を示していたのだが、三日ほど経っ
てからは完全に意識の外に放り出されていた。置物とはそういうものだ。時折思い出した
ように視線を向けてくるが、次の瞬間には元の動きに戻っている。

「誰か助けてテチ」

 喋ることもできず、誰かの気を引くこともできない。
 無視という虐待。
 だが、その虐待を受けている事には誰も気づいていない。



 仔実装は。
 二度と水晶から出られなかった……。
 鉱物と生物の中間の生命体となり、地味な置物としてキャビネットにずっと放置される
のだ。そして、死にたいと思っても死ねないので——
 しかし、時折意識が向けられるため、仔実装は考えるのをやめることもできなかった。




おまけ

家主さん
作家の男。緩い虐待派を自称しているが、実は実験派?
友人との飲み会の帰りに仔実装を託児され、気づかず実装石一家を自宅に連れてきてしま
う。泥酔状態のまま実装石親子を締め上げ、虐待の前処置を施したが、そのまま睡眠。翌
日は二日酔いで動けず紫電に虐待&リリースを頼む。


紫電
物語を食べる突然変異の薔薇実装。
水晶を用いた技術を多数持っている。友達の実装紅紅姫からは技術オタクと評された。家
主さんに頼まれ、託児実装親子を虐待する。虐待に対する知識は疎いが、水晶応用技術の
実装実験として虐待を成功させ、虐待&リリースを行った。
血糖値がちょっと高いので氷砂糖を食べるのを医者に禁止されている。


親実装石
家主に仔を託児し、後を付けてきた。ある意味標準的な実装石。
捕まり虐待前処置を受けて仮死にされた翌日、紫電の水晶によって偽石を拘束され、動け
ぬまま仔の虐待を見せられた。その後、超究武神覇斬によって滅多切りにされ、禿裸とな
り両腕を失う。傷口の水晶保護によって異形の姿となった後、リリースされる。
偽石は水晶で保護されているので、簡単には割れない。


中実装
親が生んだ前の仔の生き残り。普段は親実装の手伝いをしている。
非常に単純で脳天気な性格で、バカだけど面白い実装石。
紫電の浸食水晶の実験台にされた。喉を潰され腰骨を砕かれてから、生きたまま全身を水
晶に蝕まれ、偽石だけとなる。
偽石のその後は不明。


長女
次女と一緒に八女を虐めていた仔実装。
紫電の偽石情報伝達の実験台にされた。偽石を包んだ水晶により、八女の痛みを自分の身
に伝わるようにされる。自分の身体に攻撃すれば、八女に痛みが行くと閃く程度の知能は
ある。偽石情報の伝達によって、今まで虐めていた八女に奴隷のようにされた。

偽石は水晶による活性化がなされているため、多少の傷はすぐに消える。
その後、次女、八女と感覚相互伝達処置を施され、リリースされる。


次女
長女と一緒に八女を虐めていた仔実装。
紫電の偽石情報伝達の実験台にされた。偽石を包んだ水晶により、八女の痛みを自分の身
に伝わるようにされる。偽石情報の伝達によって、今まで虐めていた八女に奴隷のように
された。自分が下の立場になると、ひたすら卑屈になる。

偽石は水晶による活性化がなされているため、多少の傷はすぐに消える。
その後、長女、八女と感覚相互伝達処置をされ、リリースされる。


四女
仔実装の中で唯一賢い個体。飼い実装になれると意気込む親実装石に仕方なくついてきた
ものの、自分が飼い実装になれるとは全く考えていなかった。
紫電によって死を自覚する暇も無く偽石を砕かれる。
その死体は浸食水晶の実験台にされ、完全に砂となった。


六女
家主の袋に託児された仔実装。
家族の前では一応ちょっと賢い仔を演じていたが、ツマミを食べて理性のタガが外れて糞
蟲としての本性を露わにする。親実装曰く、娘の中では一番可愛い。
紫電によって水晶に封入され、リビングの置物として忘れ去られつつ生き続けている。


八女
長女と次女に虐められていた仔実装。少し賢い。
紫電の偽石情報伝達の実験台にされた。偽石を包んだ水晶により、自分の傷の痛みは長女
と次女に伝わるようにされる。自分は痛みを感じない。今までの立場が完全に逆転し、長
女と次女を禿裸にし、奴隷として扱う。

偽石は水晶による活性化がなされているため、多少の傷はすぐに消える。長女と次女に痛
みを与えるため何度も自傷行為を行ったので、偽石は消耗している。
その後、長女、次女と感覚相互伝達処置をされ、リリースされる。


親指実装と蛆実装
末娘たち。いつも一緒にいる二匹。本来ならばすぐ死んでしまうような立場であるが、今
まで何となく生き延びてきた。
紫電の偽石情報交換の実験台にされる。偽石が耐えられず、両者死亡。



あとがき
今回は普通に虐待ものを書いてみました。紫電の放った必殺技には、深い意味はありませ
ん。その場の思いつきです。
多分あと2、3回で終わりです。

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