タイトル:【愛・虐・糞】 見張り実装5
ファイル:見張り実装5.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3381 レス数:0
初投稿日時:2006/08/04-04:40:16修正日時:2006/08/04-04:40:16
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ウメはさつきを暫く預かる事を、母実装に教える為に、朝早く公園に来ていた。
初夏とはいえ、朝の公園は半袖では涼しい位で、空気も澄んでいる。

『さて、さつきのママは何処にいるのかしら』
『実装石も少ないし、少し早かったかしら』

ウメは最初に会ったベンチの周りや、噴水付近を捜したが見つけられなかった。

『大体、実装石ってみんな同じ格好をしてるから、見分けがつきにくいわ』
『そうだ!マリモの家のダンボール近くって、言ってたっけ』

昔はあったであろう、ダンボールハウスの残骸付近を、ウメは調べた。

暫く捜すと、大き目のダンボールが植え込みと桜の木の根元に、
うまくカモフラージュされて、ひっそりとあった。

『ここかしら・・・これじゃー見つけにくいわね』

ウメはダンボールを軽くノックしてみる。
聞き耳を立てると、中で何かが動いている音がする。

するとダンボールの取っ手部分がパカッと開き、そこから実装石がこちらを見ていた。
ウメはしゃがんで、その窓であろう部分を覗きこむ。

『あなたは、さつきのママなの』

窓部分の実装石の目は驚いたように見開き、中で慌てているのが音で分かった。
ダンボールの切り口が少し開くと、実装石が顔を出す。

「人間さんは、この前の・・・」

安心したのか親実装はダンボールハウスを出てきた。

「子供達が、まだ帰ってきていないデス」
「人間さんの所に、まだいるデスか」

『その事で、あなたの所に来たの』
『さつきは、私が預かってるわ』

「良かったデス・・」

『すみれは・・・・マリモの所よ』

「やっぱり・・すみれも商店街に行ったデスか」
「さつきに言われて捜したデス、でも見つからなかったデス」

「すみれが何かしたデスか」
「さつきは・・・どうなったデス」

ウメは親実装に商店街であった事を、実装石でも分かりやすい様に話した。
話を聞く親実装の顔が、悲しそうになって行くのがウメにも分かった。
最後まで話を聞き終わると、親実装は涙を浮かべる。

「さつき・・・さつきが可哀相デス」
「ママはバカデス・・・さつきに責任を押し付けたデス」

『でもね・・・ああ何だか、釈然としないのよ!』

「・・・はいデス」

『だって、さつきは何もしていないのよ』
『悪いのはすみれ!さつきは悪くない』
『姉妹だからって、さつきに責任があるなんて、商店街の奴らったら』

ウメは鬱憤を親実装にぶつける、商店街の人間には話せない事も・・・
何よりも自分を慕って、商店街まで遊びに来たさつき・・・
自分の子供の様な感情が芽生えていた。



そんな様子を見ていた親実装は、人間なのに実装石ではなく、
人間に対して怒りを表しているウメに、
なぜさつきがこの人間を大好きなのか、分かった気がした。

今まで、何人もの愛護派の人間が、大人しく賢いさつきに興味を示した、
飴玉や金平糖を与えて、さつきを懐かせようとしたが、
さつきは飼い実装への線を、越えようとはしなかった。

自分を本気で怒ったり、心配したり、一緒に泣いて笑ってくれる、
そんなウメに、さつきは心を開いていった。

「人間さん・・お願いがあるデス」
「さつきを暫く人間さんの所に置いて下さい。」

『そのつもりだけど・・・』

「今この公園は、仔実装には危険な所デス」
「起きている事件が解決するまで、さつきをお願いデス」

『・・・理由を聞かせてくれる』

どうやら、最近の公園に、同属食いの実装石が隠れているらしい。
既に10匹近くの仔実装と、体の小さな成体実装2匹が姿を消している。
必ず夜に失踪があり、行動時間は夜に限定は出来ていた。

仔実装の失踪には形跡も無かったが、成体実装の時に明らかに食べられた形跡が見つけられた。
それ以来公園の実装同士で連携を取り、ここ3日は公園実装の失踪は見られない。

ただ犯人が見つかっていないので警戒はしている、自警団を10匹位で作り、
夜の公園を警戒して回った。

『私達も手伝いましょうか』

「実装石の事は、実装石が解決するデス」
「それがこの公園の実装石のルールデス」

「それよりマリモには、お礼が言いたいデス」
「さつきを守ってくれたデス」

『マリモはさつきのお姉ちゃんだもの、そんなの当たり前よ』

「それよりこれから話す事は、マリモに黙っていて欲しいデス」
「・・・マリモのママの事デス」

『マリモのママって、いなくなったんじゃ・・」

「マリモのママは公園に帰って来てるデス」
「あの姿だから・・・見た実装も間違いないって言ってたデス」
「他にも見られてるデス・・・・・ただ」

「今回の事件とマリモのママの目撃が、同じ位の日デス」

『それじゃ・・・子供を食べてる実装石って・・・』

「見た訳じゃないから、分からないデス」
「でも公園の実装石はみんな、マリモのママが犯人だって言ってるデス」
「私も・・・多分そうだと思うデス」

『ふーん・・・確かにマリモには話せないわね』

「見つけたら多分殺されるデス」
「マリモにはそんな所を、見せたくないデス」

『そうね・・・マリモが公園に近づかないようにするわ』

「でも・・おかしいデス・・」
「以前の、マリモのママを知ってるデスが、危険な実装石じゃなかったデス」
「マリモがいなくなる前は、この公園で一番賢かったデス」
「マリモがいなくなってから・・・変ったデスか?」

『どっちにしても、さつきは責任持って預かるから安心してね』


商店街に帰る道中ウメは考えていたのは、さつきよりもすみれの事だった。
このまま、すみれと一緒にいれば、さつきはいつか命を落とすような事件に巻き込まれる。

マリモは一体すみれに、どんな教育をするのか。
教育した所で賢くないすみれが、更正する事など無いのではないか。

実装石の行う間引き・・・すみれを見ていると、必要な事の用にウメも感じていた。






体中を紫色に腫らし、すみれは気絶したまま眠っていた。
何か良い匂いがする・・気が付くとマリモが朝ゴハンを食べている。

すみれは匂いに釣られて、マリモの横に座った。
手を出せば、横に置いてある竹串で突き刺される・・・

今日の朝ゴハンは、海苔で巻かれた人間サイズの、おにぎりが1個置かれている。

マリモの顔をチラチラと見ながら、すみれは何かを訴えている。
重苦しい空気に我慢が出来ず、すみれが口を開いた。

「マ・・マリモお姉ちゃん・・」

マリモはすみれの言葉を無視して、おにぎりを食べていく。
段々と少なくなっていくおにぎりに、すみれが焦りだす。

「すみれも・・・すみれも食べたいレチ!」

「食べたいテチか」

「すみれ・・・お腹ペコペコレチィ・・」

「食べさせてやっても良いテチ」

「レチィィ!!」

マリモが話すや否や、すみれはおにぎりに飛びついた。

ドスゥゥッ!!

竹串がすみれの腕を貫通した。

「レッチャァァアア!!」

「意地汚い奴テチ」

「だ・・だって・・食べても良いって」

「食べろとは言ってないテチ」

すみれの股間を見ると、竹串を刺されたショックで糞を漏らしていた。

「糞は決まった場所でやるもんテチ」

腕から竹串を抜き取った。

ズボッ!

「チャッ!!・・・・い・・痛いレチィ」

マリモは抜いた竹串を、今度はすみれの太ももに突き立てた。

「糞を漏らしたお仕置きテチィィ!!」

ズブ!ズブゥゥウウ!!

「ヂヤァァァァアア!!」

ブッブババッブバッブリィィィイ!!

あまりの痛さに糞を盛大に吹き上げた。

殺される・・・このままじゃ殺されてしまう。
すみれはマリモから逃げる為に、パンコンしながら後ずさった。

「糞を漏らすなって、言ったテチ」
「お前は糞蟲テチ」
「糞蟲は躾けなければ駄目テチ」

すみれは後ずさったが、狭い水槽の中、端まで来てしまう。

「マリモお姉ちゃん!やめてレチ」
「言う事をちゃんと聞くレチ」

実装石の本能なのか自然に媚ポーズをしてしまう。

「レチュゥーン、お姉ちゃん大好きレチ」

すみれは実装石お得意の、媚ポーズでマリモに精一杯媚びた。
マリモはその姿を見て、怒りの頂点に達してしまう。


「媚びるなぁぁああ!!」

バキ!!

「お前は今、実装石の一番やってはいけない事をしたレチ」

グシャ!!

「お前は何回言っても、糞を漏らすレチ」

ドス!!

マリモはスミレの髪を掴んで引っ張り上げる。
「ハアハア、分かったテチか」
「なんとか言えテチィー!」

スミレはだらりと体を伸ばし、これ以上痛くされないよう、マリモにお願いする。

「わ・・わ・わ・分かったレチ!!分かったレチィー!!」
「もう痛いことはしないでレチ、痛い事はやめてレチィー!!」


掴んだ髪を引っ張り、スミレの漏らした糞に投げつける。
その時、ブチブチと髪の毛が、少し千切れてしまう。

ベチャッツ!!

「レッチー!!」

「か・か・・髪の毛が千切れたレチィー」
「もう生えてこないレチィー」
「ひどいレチ!ひどいレチ!マリモお姉ちゃんはひどいレチィー!」

「フン、少し千切れただけテチ」
「禿げになった訳じゃないテチ」

「う・うう・・ウワァーン!!」

スミレはいつも母実装に、髪の毛と服は生まれた時からの物で、
二度と元どうりにはならない、命の次に大事にしろと、教えられていた。
そそれなのに、服は脱がされ命の次に大事な髪の毛を引き千切られ、
ショックは相当な物だった。

「漏らした糞を食べろテチ」

「グスン・グスッ・・・レチャ?」

「食べろって言ったテチ」

「エッ・・?ウンチは、食べる物じゃないレチ」

「聞こえなかったテチか、また殴られたいテチ」

「・・レチィーー!」
「無理レチ!無理レチ!ウンチなんて食べたら、死んじゃうレチ!!」

「実装石が粗相をしたら、舐めてキレイにするのは当たり前テチ」

マリモは水槽の底にひりだされた糞を掴んで、スミレの顔になすり付ける。

「お前の糞テチ、キレイにするまで食べろテチ」

スミレは、口を閉じて首をブンブンと振って抵抗した。
言う事を聞かないスミレの腹を蹴り上げた。

ドズッゥゥ!!

「ゲボー!!」

「ブリッ!ブリリッ!!」

スミレは、糞とゲロを撒き散らしながら、転がっていく。
あれだけパンコンしても、まだスミレから糞が吹き上がる。

「糞を食えテチ!!」

スミレは慌てて自分の糞を、口に持っていって食べ始めた。

マ・・マズイ!・・でも食べなきゃ・・・マリモに殺される。

ゲロを吐いては、口に詰め込み、またゲロを吐いて、
口に詰め込んでを繰り返し、糞を食べた。

今まで糞を食べた事の無いスミレは、その不味さと、糞を食わされるみじめな自分が、
情けなくなり、泣きながら糞を口に詰め込んだ。


「・・良いテチか、キレイに舐め取るまで、やめては駄目テチ」

そう言うとマリモはヤスに連れられて、仕事に行った。
残ったスミレは一人黙々と、糞を食い続けた。








ウメは自分の家に戻って来ると、さつきが店の前で不安そうに待っていた。
ウメに気づくと、さつきの顔に安堵の表情が浮かんだ。

『今日はさつきも、お仕事するのよ』

「ウメおばちゃんのお手伝いテチか」
「さつき・・がんばるテチ」

『私の店じゃ無いの』

そう言うと、さつきの手を引きウメは歩き出した。
商店街を歩くさつきは不安だった、昨日の事がまだ頭に残っていて、
自分は商店街の店主達から、当然嫌われていると思っていた。

手を引かれて着いた先は、あの惣菜屋だった。

ここはすみれが昨日、迷惑をかけた店・・・
こんな所に連れて来て、一体どうするのか。

「ちょっとー、私よー・・あけて頂戴!」

ウメは惣菜屋のドアをドンドンと叩いている。
さつきは自分の心臓の鼓動が、早くなってくるのを感じた。

『あーウメさん・・こんな早くから何です』

惣菜屋が目を下に向けると、昨日の実装石がいる、とたんに惣菜屋の顔が険しくなる。

『ウメさん・・・一体何のつもりですか』

やっぱり自分は嫌われている、当たり前だ昨日あんなに無茶苦茶にされたお店、
その犯人は自分の妹、姉の自分も同じように嫌われて当然だ・・・
さつきは惣菜屋の顔を、まともに見れなかった。

『今日はねえ、この仔があなたのお店で働くのよ』

惣菜屋とさつきは、ウメの言葉に驚いてしまうが、総菜屋は噛み付いてきた。

『駄目だ!駄目だ!いくらウメさんでも、こればっかりは』
『大体な、実装石に何が出来るって』

ウメは惣菜屋の言う事が分かっていたのか、涼しい顔で答えた。

『3日前ね魚屋が競輪場に行ってきたの・・・知ってる』

総菜屋の顔が曇った・・・ヤバイ・・ばれたかな。

『魚屋が見たって、あなた何してたの・・奥さん知ってるかしら』

その時ドアから惣菜屋の女将が出てきた。
『あらウメさん・・・んっ・・マリモじゃない、今日は遊びに来たの』

『マリモじゃないわ、さつきって名前よ』

『ふーん・・・こんにちは、さつきちゃん』

さつきは頭をぺこりと下げて挨拶をした。
「こんにちはテチ・・よ・・宜しくお願いしますテチ」

『宜しくって・・何が?』

惣菜屋に隙を作らせずに、すかさずウメが答えた。

『この仔は今日ね、惣菜屋さんで仕事をしたいんだって』

『本当!さつきちゃんね・・宜しく』

『ふぅ・・しょうがないな・・一日だけですよ、ウメさん』

『そう言うと思ったわ・・でも・・あなた、マリモと区別が付かないわね』
『実装石なんて、おんなじ格好だから・・ちょっと待ってなさい』

店に戻ってウメは何かを持ってきた。

『リボンでも付けてあげるわ・・・・よし!』

さつきの右耳に赤いリボンが付けられた。
さつきはリボンを触り、嬉しそうに微笑んだ、どうやら気に入ったようだ。

惣菜屋の女将がさつきに話しかける。
『いらっしゃい・・・一緒にゴハンでもたべましょう』

女将はさつきの手を引き、家の中に消えていった。





仕事が始まったが、さつきは何をして良いのか分からずに、
通路の端で、邪魔にならないように立ち尽くしていた。

惣菜屋の店主も実装石に、何かをしてもらおうとは思っておらず、
さつきの事を気にも留めなかった。

さつきの心は複雑だった、実装石の自分に出来る事・・・
マリモお姉ちゃんのように、役に立ちたい・・・

心は焦ってしまうが、何をして良いのか分からない。
このままじゃウメおばちゃんや、マリモお姉ちゃんにも迷惑が掛かる。
何より妹が迷惑を掛けたこのお店に、何か恩返しがしたい。

そんな事を考えている時、店主がおつりを落としてしまう。
おつりのコインが、さつきの足元に転がってきた。

さつきはコインを素早く拾い、店主の元へ持っていった。

「おじさん・・こ・・これ」

店主はムッとした顔を一瞬したが、実装石の好意に大人気ないなと思ってしまう。
『・・ありがとな・・さつき』

さつきは笑顔で答える、まっすぐな笑顔に怒っていた自分が恥ずかしくなった。

そんなやり取りを見ていた女将が、さつきの手を引いて、店の一番前につれて来た。

『ほら、亭主と同じ様にしてご覧』

『イラッシャイ!』
『毎度有り!』

『さつきも、やって見なさい』

さつきは店主に合わせて、お客に挨拶をする様になった。

「いらっしゃいテチィ!」
「まいどありぃテチ」

頭をペコリと下げさつきは一生懸命、挨拶を繰り返した。
仔実装の自分に出来る事・・・手は出せないが声は出せる。

「いらっしゃいテチィ!」
「まいどありぃテチ」

さつきは懸命に繰り返す、いつしか挨拶をする仔実装がいる・・・
その仔実装を見に来る客で、惣菜屋は繁盛した。

お昼を大分過ぎて、やっと総菜屋は暇になった。

店主が女将に話をする。

『今日は凄いな・・・昨日の損害も半日で取り戻しちまった』

『ふふ・・誰のお陰かしらねー・・」

『・・・分かってるよ』

店の前でお客を待っている、さつきに目をやった。
『一生懸命だったな・・・』

さつきの横に立ち、話し始める。

『今日はご苦労さん・・・昼にしようか』
『店の売り物なら、好きな物食べていいぞ』

さつきも店主を見上げ答える。

「おじさんが選んでテチ」
「おじさんが選んだ物なら何でも良いテチ」

『おじさんじってのは何だかな、店長って呼んでくれよ』

「分かったテチ・・店長さんテチ」

さつきの行動はウメと女将で、最初から話し合っていた事だ。
仔実装に店の手伝いなんて出来るはずが無い、だから仔実装に出来る事を、
ウメは考えていた、マリモを好きな女将に誘導してもらい、さつきに客の挨拶をさせた。

たださつきの頑張りは、女将の想像を超え店主にまで、さつきの存在を確立させてしまう。

これがさつきの特殊な何か・・・周りの者に好かれるひたむきな心が、さつきにはあった。



夕方を過ぎ、惣菜屋も店じまいを始める、
一日中挨拶を繰り返したさつきは、さすがに疲れていた。

その疲れは一生懸命やった自分にとって、心地良い疲れだった。

店主と別れる間際、意外な言葉を聞いた。

『さつき・・・悪かったな怒ったりして』
『妹がやったからって・・・さつきにまで、あたっちまった』
『さつきは、さつきだもんな』

「すみれの事は、さつきにも責任があるテチ」
「・・・さつきも悪いテチ」
「店長さんは、すぐにスミレを殺さなかったテチ」
「店長さんは良い人テチ」
「ゴハンおいしかったテチ」
「今日はありがとうテチ」

惣菜屋の店主と女将は、さつきに手を振った。

さつきも手を振って答え、ウメの店まで走っていった。










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