タイトル:【観】 15実装漂流記03
ファイル:15実装③.txt
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初投稿日時:2009/10/27-20:20:32修正日時:2009/10/27-20:20:32
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15実装漂流記③


15匹の紹介
○親実装----------元は優しく賢い飼い実装、3女の死により歯車が狂いだす。
○長女・中実装----3女を溺愛するが、妹を平気で食らう一面も。
○次女・中実装----空腹を満たすためには妹を平気で食う。
×3女・中実装-----優しさが仇となり、4女と8女に足蹴にされ溺死
×4女・仔実装-----長女に3女の仇と食い殺される
×5女・仔実装-----小屋に残りメンチョスと炭酸飲料で爆死
×6女・仔実装-----小屋に残りメンチョスと炭酸飲料で爆死
×7女・仔実装-----亀にかみ殺され、次女に死体を喰い散らかされる。
×8女・仔実装-----次女に3女の仇と食い殺される
○9女・仔実装-----一応親の言うことは聞く
×10女・仔実装----猿に怪我を負わせられるが、留めに次女に体を食われる。
×11女・親指実装--猿に投げ捨てられ地面に激突し死亡、次女に死体を食われる。
×12女・親指実装--小屋に残りメンチョスと炭酸飲料で爆死
×13女・親指実装--第一の犠牲者溺死
×14女・蛆実装----猿の投げた果実に直撃、ぺしゃんこのまま死亡



11日目
保存食も大量に手に入り、水も手に入ったので再びニンゲン(飼い主)探しの始まりだ。
日の暮れる頃に、なんとか人間のいるところにたどり着いた。
だが人間のいる家より少しはなれたところにある雑木林で、一度寝るらしい。
ある程度身奇麗にしてからじゃないと、野良だと思われるかららしい。
が、本当の目的は別にあった。
次女の始末だ!
口には出さないものの長女もうすうす感づいており、むしろ「やっとこのときが来たかと!」とすら思っている。

「ママどうして行かないテチ?」
「夜だと野良か、飼いか、わかりにくくて間違って殺されるデス」

馬鹿な次女を丸め込むと、家族で木の根元で一緒に寝た。
みんなが寝静まった頃、長女がムクリと立ち上がり、金属製のフォークを用意した。
高々と持ち上げ、突き刺そうとしたとき、昔の幸せだったときの記憶が脳裏をよぎる。
本当は次女はこんな妹ではなかったのに・・・・・・。ほんの一瞬躊躇う。
その一瞬が自分の人生を変える一瞬だとは気づかぬまま・・・・・・。

「許すテス!」

いっそう高くフォークを持ち上げたその瞬間。
次女が動いた!腹筋の要領で上半身を起こし、長女の胸元に何かを突き立てる。

「お前は武器を持っていなかったはずテ・・・・・・」
「甘いテス、コンペイトウ並にアマアマテス」

そういうと長女に突き立てた何かを一気に下に引き下ろした。
大量の鮮血がほとばしり、次女の全身返り血で緑色だ。
そして、長女だったモノから内臓がとめどなくあふれ出す。
そう、次女は敢えて道中に武器を捨てた。こういうことを予測して・・・・・・。
そして前掛けの裏にこっそりと、小屋に忍び込んだときに、壊した窓ガラスの破片を忍ばせていたのだ。
確かに次女は糞蟲かもしれない、そして馬鹿だ、だが同時にとても卑しく狡猾だったのだ。
それを見抜けなかった長女は次女に負けたのだ。
長女の開かれた腹と、血と臓物にまみれた次女からホカホカと湯気が立ち込める。
零れ落ちた内臓から偽石を取り出すと、口の中に入れてコロコロと偽石を舌で転がす。

「最後に笑うのはワタシテス!」

ガリ!パキン!「テ!」長女はフォークを構えたまま事切れていた。
次女は親実装と9女の始末よりも、目の前にある人間に飼ってもらうことを優先した。
次女は急いで民家に近づきドアを手にした小石でノックした。

何回ノックしただろう?数え切れないほどノックして、やっと民家に明かりが灯る。
ガチャリ!ギィーーーーー
次女は必死にお愛想を振りまく。

「テッスーーーン♪」

家主は、実装石の姿を確認すると憤怒の表情で、次女を蹴り飛ばした。

「テジャーーーー!」

それだけではない、傘を持ち出し、何度も次女を突き刺しては引き抜きを繰り返す。
そのたびにドッ・・・、ドッ・・・、ドッ・・・という肉を突き刺す嫌な音が響き渡る。
必死になって払いのけようとする次女、その次女の行為を見透かし、死角から傘を突き続ける家主。

「テ!テジャ!ジャ!テェ!ジ・・・・・・」

徐々に次女の鳴き声が小さくなってゆき、そして鳴かなくなった。
それでも家主は次女を突き続けた。
傘を突き刺す音は次第に湿った音に変わる、ドチュ・・・、ドチュ・・・、ドチュ・・・

「よくも俺の観測小屋を荒らしたな!この糞蟲め!」

薄れ行く意識の中で、次女は「これがママの言っていた天罰なんだ」と過去の記憶の一部を蘇らせていた。
思えばあのときが幸せだった。どこをどう間違えてしまったのだろう?
意識が混濁としてきたのに合わせるように、目から生気が抜け白くにごりだす。

それでも家主はその行為を続けている。
グチャ・・・、ドチャ・・・、ブチャ・・・

次女の悲鳴で目を覚ました親実装と9女は、その凄惨な光景を目の当たりにする。

まるで次女の体から一本の紐で傘と繋がっているように・・・・・・。

内臓の零れ落ちた長女のガランドウの体が、まるで朽ちた赤提灯のように・・・・・・

9女はその光景に精神が耐え切れず、パキンという涼しげな音と共にその場に倒れこんだ。

親実装の涙は止まらない。
14人いた仔を全てなくし、そして自身は飼い主とはぐれてしまった。
だが親実装は諦めなかった!



12日目
ニンゲンの集落をトボトボ歩いていると、1人の男が近づいてくる。

「ミドリ!ミドリなのか!」
「デェ・・・・・・ご主人様デスゥ♪」

残念なことに男は愛護派である。

「探したよミドリ!」
「仔がみんな死んでしまったデス」
「仔がほしいデス!」
「ああ、いいよミドリ!いいんだよ!」
「ご主人様、痛いデス」
「ミドリもう離さないよ!」
「もうミドリを1人にさせないよ!」
「・・・・・・」

残念なことに男は常軌を逸した愛護派である。
ミドリと呼ばれた親実装も、もう何も言わず飼い主に抱かれている。
ココまで薄汚れた実装石をまた飼いそして仔を産ませるらしい。
残念ながらこの映画のスタッフロールにはこういった
HappyEndを飾る曲は用意されていない。
が、今回くらいはこういう最後があってもよいではないだろうか?

「じゃあミドリおうちに帰ろうか?」

うれしさのあまり盛大にパンコンし気絶したミドリ。
そのミドリに、あつらえたチャイルドシートに載せて車は走り出す。
そして最後にミドリの顔をアップで映し出して・・・・・・
アップで映し出して・・・・・・
映し出して・・・・・・

なんてことだ!
飼い主があまりのも強く抱きしめすぎたので、背骨が折れて変な方向に体が曲がっている!
それだけか!否!飼い主の衣服で口と鼻をふさいだのだろう!
顔はチアノーゼで真っ青だ。
目も濁っている。




俺の名は利明、試写会の最後にアンケートを書かないといけない。
俺はどう書いたかって?
「コレぞ実装クオリティ!」
そう書いたよ!
後日映画用のCMで「コレぞ実装クオリティ!」とテロップが流れた。





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どうも初めまして。
初投稿で至らない点もあるかと思いますが、よろしくお願いします。

駄文を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
書いてみて、スク師諸兄の文章の巧みさと偉大さを感じました。


byさばを


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