15実装漂流記③ 15匹の紹介 ○親実装----------元は優しく賢い飼い実装、3女の死により歯車が狂いだす。 ○長女・中実装----3女を溺愛するが、妹を平気で食らう一面も。 ○次女・中実装----空腹を満たすためには妹を平気で食う。 ×3女・中実装-----優しさが仇となり、4女と8女に足蹴にされ溺死 ×4女・仔実装-----長女に3女の仇と食い殺される ×5女・仔実装-----小屋に残りメンチョスと炭酸飲料で爆死 ×6女・仔実装-----小屋に残りメンチョスと炭酸飲料で爆死 ×7女・仔実装-----亀にかみ殺され、次女に死体を喰い散らかされる。 ×8女・仔実装-----次女に3女の仇と食い殺される ○9女・仔実装-----一応親の言うことは聞く ×10女・仔実装----猿に怪我を負わせられるが、留めに次女に体を食われる。 ×11女・親指実装--猿に投げ捨てられ地面に激突し死亡、次女に死体を食われる。 ×12女・親指実装--小屋に残りメンチョスと炭酸飲料で爆死 ×13女・親指実装--第一の犠牲者溺死 ×14女・蛆実装----猿の投げた果実に直撃、ぺしゃんこのまま死亡 11日目 保存食も大量に手に入り、水も手に入ったので再びニンゲン(飼い主)探しの始まりだ。 日の暮れる頃に、なんとか人間のいるところにたどり着いた。 だが人間のいる家より少しはなれたところにある雑木林で、一度寝るらしい。 ある程度身奇麗にしてからじゃないと、野良だと思われるかららしい。 が、本当の目的は別にあった。 次女の始末だ! 口には出さないものの長女もうすうす感づいており、むしろ「やっとこのときが来たかと!」とすら思っている。 「ママどうして行かないテチ?」 「夜だと野良か、飼いか、わかりにくくて間違って殺されるデス」 馬鹿な次女を丸め込むと、家族で木の根元で一緒に寝た。 みんなが寝静まった頃、長女がムクリと立ち上がり、金属製のフォークを用意した。 高々と持ち上げ、突き刺そうとしたとき、昔の幸せだったときの記憶が脳裏をよぎる。 本当は次女はこんな妹ではなかったのに・・・・・・。ほんの一瞬躊躇う。 その一瞬が自分の人生を変える一瞬だとは気づかぬまま・・・・・・。 「許すテス!」 いっそう高くフォークを持ち上げたその瞬間。 次女が動いた!腹筋の要領で上半身を起こし、長女の胸元に何かを突き立てる。 「お前は武器を持っていなかったはずテ・・・・・・」 「甘いテス、コンペイトウ並にアマアマテス」 そういうと長女に突き立てた何かを一気に下に引き下ろした。 大量の鮮血がほとばしり、次女の全身返り血で緑色だ。 そして、長女だったモノから内臓がとめどなくあふれ出す。 そう、次女は敢えて道中に武器を捨てた。こういうことを予測して・・・・・・。 そして前掛けの裏にこっそりと、小屋に忍び込んだときに、壊した窓ガラスの破片を忍ばせていたのだ。 確かに次女は糞蟲かもしれない、そして馬鹿だ、だが同時にとても卑しく狡猾だったのだ。 それを見抜けなかった長女は次女に負けたのだ。 長女の開かれた腹と、血と臓物にまみれた次女からホカホカと湯気が立ち込める。 零れ落ちた内臓から偽石を取り出すと、口の中に入れてコロコロと偽石を舌で転がす。 「最後に笑うのはワタシテス!」 ガリ!パキン!「テ!」長女はフォークを構えたまま事切れていた。 次女は親実装と9女の始末よりも、目の前にある人間に飼ってもらうことを優先した。 次女は急いで民家に近づきドアを手にした小石でノックした。 何回ノックしただろう?数え切れないほどノックして、やっと民家に明かりが灯る。 ガチャリ!ギィーーーーー 次女は必死にお愛想を振りまく。 「テッスーーーン♪」 家主は、実装石の姿を確認すると憤怒の表情で、次女を蹴り飛ばした。 「テジャーーーー!」 それだけではない、傘を持ち出し、何度も次女を突き刺しては引き抜きを繰り返す。 そのたびにドッ・・・、ドッ・・・、ドッ・・・という肉を突き刺す嫌な音が響き渡る。 必死になって払いのけようとする次女、その次女の行為を見透かし、死角から傘を突き続ける家主。 「テ!テジャ!ジャ!テェ!ジ・・・・・・」 徐々に次女の鳴き声が小さくなってゆき、そして鳴かなくなった。 それでも家主は次女を突き続けた。 傘を突き刺す音は次第に湿った音に変わる、ドチュ・・・、ドチュ・・・、ドチュ・・・ 「よくも俺の観測小屋を荒らしたな!この糞蟲め!」 薄れ行く意識の中で、次女は「これがママの言っていた天罰なんだ」と過去の記憶の一部を蘇らせていた。 思えばあのときが幸せだった。どこをどう間違えてしまったのだろう? 意識が混濁としてきたのに合わせるように、目から生気が抜け白くにごりだす。 それでも家主はその行為を続けている。 グチャ・・・、ドチャ・・・、ブチャ・・・ 次女の悲鳴で目を覚ました親実装と9女は、その凄惨な光景を目の当たりにする。 まるで次女の体から一本の紐で傘と繋がっているように・・・・・・。 内臓の零れ落ちた長女のガランドウの体が、まるで朽ちた赤提灯のように・・・・・・ 9女はその光景に精神が耐え切れず、パキンという涼しげな音と共にその場に倒れこんだ。 親実装の涙は止まらない。 14人いた仔を全てなくし、そして自身は飼い主とはぐれてしまった。 だが親実装は諦めなかった! 12日目 ニンゲンの集落をトボトボ歩いていると、1人の男が近づいてくる。 「ミドリ!ミドリなのか!」 「デェ・・・・・・ご主人様デスゥ♪」 残念なことに男は愛護派である。 「探したよミドリ!」 「仔がみんな死んでしまったデス」 「仔がほしいデス!」 「ああ、いいよミドリ!いいんだよ!」 「ご主人様、痛いデス」 「ミドリもう離さないよ!」 「もうミドリを1人にさせないよ!」 「・・・・・・」 残念なことに男は常軌を逸した愛護派である。 ミドリと呼ばれた親実装も、もう何も言わず飼い主に抱かれている。 ココまで薄汚れた実装石をまた飼いそして仔を産ませるらしい。 残念ながらこの映画のスタッフロールにはこういった HappyEndを飾る曲は用意されていない。 が、今回くらいはこういう最後があってもよいではないだろうか? 「じゃあミドリおうちに帰ろうか?」 うれしさのあまり盛大にパンコンし気絶したミドリ。 そのミドリに、あつらえたチャイルドシートに載せて車は走り出す。 そして最後にミドリの顔をアップで映し出して・・・・・・ アップで映し出して・・・・・・ 映し出して・・・・・・ なんてことだ! 飼い主があまりのも強く抱きしめすぎたので、背骨が折れて変な方向に体が曲がっている! それだけか!否!飼い主の衣服で口と鼻をふさいだのだろう! 顔はチアノーゼで真っ青だ。 目も濁っている。 俺の名は利明、試写会の最後にアンケートを書かないといけない。 俺はどう書いたかって? 「コレぞ実装クオリティ!」 そう書いたよ! 後日映画用のCMで「コレぞ実装クオリティ!」とテロップが流れた。 //////////////////////////////////////// どうも初めまして。 初投稿で至らない点もあるかと思いますが、よろしくお願いします。 駄文を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。 書いてみて、スク師諸兄の文章の巧みさと偉大さを感じました。 byさばを
