クラシック 「ご主人、ご主人!!」 「なんだ?頭がいいのか悪いのかよくわからないので観察がてら飼っている我が飼い実装のグリよ」 「デ〜 どことなく説明くさい呼び方デス」 「気にするな。で、何用だ?空を飛びたいならバールの(ry 準備もあるが」 「デデッ?!そ、そんなもの必要ないデス!ただワタシはクラシックが聞きたいだけデス!」 「はぁ?何ゆえお前が?? ・・・まあいい、で、何を聞きたいんだ?」 「チャイコフスキーがいいデス」 「ほほう、驚いたな。お前の口からそんな名前がでるとは。チャイコフスキーも草葉の陰で嘆いてるだろう」 「そんなことはないデス!種族を超えて愛されて鼻高々に違いないデス!」 「・・・で?チャイコフスキーにもいろいろあるが?」 「くるみ割り人形を所望するデス」 「ほほう、訳すと睾丸クラッシャーだな」 「・・・ご主人のその感性の方がチャイコフスキーを泣かせるようなデギャア!髪をひっぱってはダメデス!!」 以上のような会話のあと、俺は倉庫に投げてあったCDラジカセとこれまた親が買うだけ買って投げてたクラシック全集など持って 部屋に戻ってきた。 「は、はやくかけてみるデスッ!」 「ええい、あわてるな」 「デギュアッ!だから髪をひっぱらないでほしいデスッ!!」 そしてゆっくりと流れ出す音楽。うむ、こういった休日の午後もまったりしていいものだ。 ・・・・・と、悦にひたっている俺の前でグリがデギャデギャと騒ぎ出した。 「ええい、お前はなんでこう人の邪魔をするかな?かな??」 「デギョア!ご主人かかとでグリグリはやめるデス!頭骨が変形するデス!!」 「いまさら変形しても惜しくない頭の中身だろうが。それよりお前が聞きたがったんだろう?何を騒いでいる?」 「この曲、精霊が出てこないデスっ!コンペイトウも出てこないデスっ!!安物音源だからに違いないデス! ウィーンフィルハーモニーあたりの演奏会に連れて行くことを要きゅすいませんデスもういわないデスだから髪を引き抜こうとするのをやめてくださいデス〜!!!」 しかしこいつの言っている「精霊」「コンペイトウ」というのは何のことだ? 気になった俺はちょいとググってみた。・・・・・・・あ〜 なるほど、そういうことか。 チャイコフスキーの有名なバレエ音楽である「くるみ割り人形」。この第二幕第14曲に「コンペイトウの精の踊り」というのがある。 グリはこの題名だけを聞いて実装石得意の妄想を大爆発させ、聞くとコンペイトウの精霊が出てくると思ったらしい。 聞いたら精霊召喚って、なんだそのマジカルな設定は。 しかし実装石がなぜそんな情報を知っているのか? 別に俺は普段からクラシック音楽を聞く趣味などないし、グリがクラシック音楽に触れる機会はないはずなのだが。 掲示板に書いてあった「偽石ネットワーク」とかいうものでも働いているのだろうか? 俺はいまだラジカセの前でデギャデギャ言っているグリの頭にかかとをグリグリっと押し付けつつ、今後の観察内容を推敲するのだった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 某所で「こんぺい糖の精の踊り」という名前を目にしたので書いてみました。 蟲生門
