仲の良い実装石の一家を拾ってきた。 親が1匹、仔が3匹、蛆が2匹だ。 - 拾ってきたダンボールハウスを机に上に置き上面を開くと、 飼いになれると思い目を輝かせた実装石たちが俺の顔を見上げていた。 「ニンゲンサンテチュ」「飼い実装になれるテチ?」「眩しいレフ」 リンガルを通して実装石たちの様々な反応が聞こえてくる。 「あー、早速だが」 リンガルに声を張ると仔実装たちが「テッ」と小さく鳴く。 「俺は糞蟲は要らない」 「それとお前たちは飼うには数が多すぎる、一晩やるから2匹まで数を減らせ」 それを聞いて真っ先に「デデッ!?」と声を上げたのは親の実装石である。 そして「ワタシたちは糞蟲じゃないデス、それに数を減らせってどういうことデスゥ?」と続ける。 「糞蟲じゃないのかは俺が判断する事だ、数を減らすというのは間引くという事だ、つまり、殺せ」 赤と緑の目を輝かせていた実装石たちの表情が固まる。 そして俺は2粒の金平糖をダンボールの中に落とし、そのまま蓋を閉じた。 - 翌朝、部屋の片隅に置いたダンボールを見てみると箱の所々が赤や緑に染まっていた。 ダンボールを机の上に置き、蓋を開けてみる。 するとダンボールの中は凄まじい事になっていた。 胴体を踏み潰され苦悶の表情のまま天を仰ぎ絶命している蛆。 食われたのか胴体を失い舌を出し転がっている蛆の頭部。 うつ伏せであらぬ方向に右手を捻られ、左手と両足を失い禿裸にされ絶命している仔実装。 後ろの髪を失い腹から臓物を伸ばしダンボールの壁に右手をつけ絶命している仔実装。 ダンボールの中の様々な場所にパーツが飛び散っていた。 もちろん、箱の上のほうにも。 生き残っていたのは親の実装石と仔の実装石だった。 一晩でこうも変わる物か、2匹とも目が異常にギラギラとしていた。 2匹とも他の実装石たちの糞と体液で服がドロドロになっているものの、服や髪は無事のようだ。 「ニンゲンさんの言った通りに数を減らしたデス、これで飼ってくれるんデス?」 「妹チャンたちが無抵抗だったから簡単だったテチュ」 俺を見上げながら体液でベッタリと汚れた右手を口元に当て、実装石の親仔は言った。 その後ろで左手と両足と失った仔実装がピクピクと動いていた、まだ生きていたようだ。 「おい、3匹でいいとは言ってないぞ?」 チラっと後ろを見る2匹。 「まだ生きてたテチ?」 「今、殺すデス」 「お前は体を押さえつけるデス」 「わかったテチ」 仔実装は覆いかぶさるように瀕死の仔実装を押さえつける。 親実装はその頭部を両手で挟むように持ち、「デェッ!」と声を上げて思い切り引っ張った。 首の肉が引きちぎられ、押さえつけられた胴体から脊柱がズルズルと引き出される。 瀕死の仔実装は鳴く事も抵抗する事も無く殺された。 「ご苦労だったな」 「やったテチ!ネンガンの飼い実装になれるテチィ!」 仔が飛び上がり喜ぶ。 一方親のほうは下品に「デヒヒヒヒ」と笑っていた。 「言ったよな?」 「糞蟲は要らないんだ」 2匹に告げ、仔実装の服を軍手をつけた左手でつまみ持ち上げる。 「仔に何をするデスゥ、話が、話が違うデスゥ!!」 「ヂィィィィ、ママァ高いテチ恐いテチ!助けるテチィ!!」 つまみ上げた仔の頭巾を脱がし、そこから服の背中の部分にハサミの先端を突っ込みサクサクと切る。 「ヂヒィ大切な服に何をするテヂィィ!!」 「やめるデスゥ!!」 続けて切った服を剥き取り、髪をブチブチと引き抜いていく。 ショックのあまり静かになってしまった仔だが、親は相変わらず「デシャアデシャア」と威嚇をしている。 「安心しろよ、次はお前だから」 同様の手順で禿裸にされた親実装石はダンボールの中で「オロローン」と無くばかりであった。 - 「じゃあな、仲良くやれよ。」 翌朝禿裸にした2匹を捕まえた公園にリリースした。
