タイトル:実装風景
ファイル:ジソ子.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4538 レス数:0
初投稿日時:2006/08/03-18:40:52修正日時:2006/08/03-18:40:52
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ジソ子はいつものように、ベビーベッドの上でニヤニヤしている。

ヘッドフォンでテレビを見ているのだ。

俺の位置からでは画面は見えないが、
この時間帯やってるのは・・・どつき芸人の番組だな。
彼女の大のお気に入りだ。


ジソ子を拾ったとき。彼女はまだ仔実装石の大きさだった。
俺は飼い方もよくわからないので、
餌もテキトーに与え、ウロチョロしないようにと、
ゴミ捨て場からベビーベッドを拾ってきて、
その中に新聞紙をひいて飼育した。
そのうち大きくなった。

俺はとくに遊んでやることもしない。
たまにはあるが、俺のほうがすぐ飽きる。
それでも小さいうちはまだ良かったのだが・・・

大きくなった実装石を退屈させておくと、
ロクなことにならない。
ジソ子がいろいろ小さな事件を起こすようになっていた。

俺はすぐに学習して、ジソ子の気を紛らわせる手段をいろいろ試した。

すぐにわかった。
ジソ子はテレビが好きだ。

一緒に観ることもあるが、俺たちは観たいものが違う。
俺はニュースを見たい。あと野球と相撲と将棋を見る。

ジソ子はそれらをぜったいに見ない。
お笑いと子供向けアニメを見る。ちかごろはワイドショーも見る。


俺の邪魔にならないように、説得してヘッドフォンで鑑賞させた。

「すまんな。テレビの音量を上げると、電気代が高くなるだろ?」
俺はテレビのスピーカーをポンポン叩く。
「そうなると、オマエの餌代も削らなくちゃならない。わかるね?」



俺は虐待ではない。


ジソ子を拾ってきて日も浅い頃のこと。
トイレがわりのプラ容器を示してやっても、まだそこで排便しようとは
なかなかしなかった。
そこで俺が切れてジソ子の頭を叩いたのだが、
叩いたときのジソ子の威嚇顔が怖かったので、
それ以来暴力的な躾はおこなってない。

もっぱら言うことを聞かなければ絶食。
それだけだ。
これだけでトイレの躾と、俺の所有物には手を出さないことを理解させた。

たまにダイエットと称して絶食も行う。


暑くなってきたある日のこと。
ふとジソ子を見ると
両目が緑になっていた。
彼女じしんはまだ気づいていない。しかしそのうち気づくだろう。

面倒だったので彼女が眠ってるあいだに赤インクを使った。
そんなことが2度ほどあったのだが。
まだおそらく彼女はなにも知らないだろう。


そして今日。
俺はふらりと寄った電器屋で、
エアコン売り場になにげなく足が向いた。

「へーぇ」
俺はPOP広告の文字に反応する。

知らなかったけど、
なんでも、さいきんのエアコンは花粉を
フィルターでカットしてくれるそうじゃないか!
(へーぇ)

しかし、俺は花粉症ではなかった。


これを買えばジソ子の不用意な妊娠も防げるのだろうが・・・
俺はエアコンが苦手だった。
俺は迷わず新型のPCを買った。

ひさしぶりに大きな買物をして勢いがついたらしい。
俺はその足で洋菓子屋にも寄った。
洋ナシのタルトをホールで買って帰る。
これは俺と彼女の好みが合う、珍しい例だ。



「シアワセデスー」




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