家に帰ると俺は絶句し、何も言えなかった。 『テッチャー!! テデチィィ!!』 そう俗言う『託児』というやつだ。まだ食い物をくわれたのだったら まだいい…こいつはガ○プラと塗料のはいった袋に侵入したのだ。 仔実装は塗料を食料と勘違いしたのだろうか…それを開き全身を塗料まみれになりのたうち回っている。 ガ○プラの方は箱が塗料まみれなだけで中身は無事のようだ… 俺は携帯用のリンガルを起動し、仔実装に声をかけた。 おい、お前…人の物をこんなにしやがってどういうつもりだ? 『うるさいテチィ! 私を綺麗にして食べ物を献上するテチャァ!!』 普通なら媚の一つでも売るんだろうがあまりのことで本性を現し逆ギレし箱の上で地団太する 俺は溜息を吐き、公園にスルーするかと手を伸ばすと頬に何かが付着した。 糞だ。緑色ではなく塗料が混じり合い、文では表現できぬほどの色に染まっている。 『テーッピャピャピャッ!!! これでお前は私の奴隷テチィ!』 こいつ…不景気の中、俺が唯一楽しみにしている趣味を台無しにした上に糞投げつけ挙句奴隷ってか… 俺は虐待派ではないが今なら連中の気持ちがわかる こいつ等は許すべき存在ではないと… 俺は顔を引きつりながらも暴れる仔実装を宥めた わかりました。すぐ風呂を用意します… 『わかればいいテチ まったく愚図な奴隷テチ』 小さい洗面器に液体を注ぎ塗料に塗れた仔実装をそのまま放り込む 『テチャァァァァッ!!』 仔実装は絶叫し、激しい水音を立て暴れ出す。この洗面器に注がれた液体は 水ではなく塗料の希釈や洗浄用に使う有機洗剤だ。 プラモを趣味としている人や薬品に携わっている人にはおわかりだろうが 模型用の有機洗剤はシンナーが含まれてる。それを吸い続ければ頭痛・嘔吐・意識消失等が 起きてしまう。今仔実装はその風呂に浸かりその毒性の餌食になっている 『き、気持ち悪いテチィ! 早くここから出すテチャァァ!!』 なに言ってるんスか…綺麗にしろって言ったのは貴方でしょ! ご 主 人 様ァ!! 『テヂャ! テボゥ! テッヂャアアアアア!!』 溶液の中で嘔吐し、糞を漏らしながら訴えるが俺は無視し、頭を掴むと洗面器の底に頭をぶつけ思いっきり 擦りつける。仔実装は溶液内で息を吐き、もがき暴れ暫くすると静かになった… どうやら気絶したようだ。ちょうど仔実装も綺麗になったので偽石を取り出し机に放置した。 汚物と塗料で汚れた洗面器を流しに行く ◇ 『テ…』 仔実装が気絶してから暫く経ち俺は後片付けをこなしていると仔実装が目を覚ました。 お、目が覚めたかご主人様 『黙れテチィ! お前が入れた風呂のおかげで酷い目にあったテチ!』 何を言ってるんだ?お前が綺麗にしろって言ったんだろ 『うるさいテヂャァァ!! 今からお前を殴ってやるから顔を出すテチ』 俺は仔実装の命令通り机の上に顎を乗せわざと殴らせやすいようにする。 仔実装の力なんてたかが知れてる。好きに殴らせたら後で倍返ししてやろうと考えていた 荒い鼻息をする仔実装は無い指を鳴らすような仕草をし俺に近づいてくる 『いい心がけテチ…今からその不細工な顔をボコボコにしてやるテチ』 不細工な顔って…人もとい実装の事言えるのかよと向かってくる仔実装を待ち構えた。 一歩また一歩と近づいてくるが仔実装の様子がおかしい。歩く度にふらつきしかも俺の顔に向かってくるのではなく 別の所へ向かっていく。どうやらシンナーの毒性にやられたのだろうと判断した。 シンナーは蒸気吸引することにより中枢神経が麻痺し酔っ払ったかのように 平衡感覚が弱まりまっすぐ歩く事がなできない。俺はその姿を冷やかに 足と止めると仔実装は誰もいないはずの場所で拳を振り上げた 『喰らえテチィ! 糞奴隷ィィ!!』 『泣け!叫べ!高貴で美しい私に命乞いをするテチャァァッ!!』 仔実装は声を荒げ誰もいない場所で拳を一発放つ そしてまた一発放ち何度も繰り返していく。はたから見るとただ手を振りまわしてるか 出来の悪いシャドーボクシングとしか見えなかった 『テププ…さっきより不細工になったテチ もっと不細工にしてやるテチィ!』 誰もいない所で離しかけると再び殴り始める仔実装。どうやら重症のようだ・・ 毒性が酷すぎると幻覚をみるとは聞いていたことがある。恐らく仔実装は俺の幻覚を見て 袋にしているのだろう…どうやら仔実装に浸からせたシンナー風呂はかなり効果があったようだ 一通り殴り終えると仔実装はテーテーッっと息切れする。俺はやっと終わったかと机から顎を降ろし バテる仔実装にデコピンを喰らわせた。 気が済んだか? 『う、五月蠅いテチ… 早く御馳走を持ってくる…テチ また…殴られたいテチか?』 俺、お前に一度も殴られてないぞ 『嘘テチ! お前はさっき私に涙ながら命乞いをしたテジャァァ!!』 どうやら幻覚の中では俺はこいつに命乞いをしたらしい…もうこれ以上付き合いきれんそろそろトドメをさすか 俺は電動ヤスリの電源を入れ先程摘出した偽石にあてがった。 『テギャァァァァァァッ!!』 仔実装はパンコンし血涙を流し全身をのたうち回る。媚を売って許しを乞おうも直接受ける偽石の激痛に 耐えきれず媚びる暇もなかった。徐々に偽石は削れていき半分まで削れていくと仔実装はそのまま絶命した。 俺は仔実装の断末魔の叫びを聞き続けたせいか心の底から湧き上がる感情に興奮を抑えられずにいた その時玄関のドアからノックの音が聞こえてくる。俺は窓からそっと覗くと実装石が家の玄関を叩いていた。 どうやら『託児』が成功したから自分もここに転がりこもうという魂胆だろう…元はと言えばこいつが原因なんだ 仔の責任は親が取ってもらわないとな…無意識に笑みを浮かべると俺は未だに玄関をノックする実装石を迎えに行った… つづく? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 始めてのスクです。勢いで書いたのでかなりの駄作になっています; 過去の作品にかぶってなければいいですが;
