往生 「この糞蟲どもがぁぁぁ〜〜!!往生せいやぁぁぁあああぁあああ〜〜!!」 『デボゥオアァアオォォアオ!』 『テッチャァァアアァアアア!!』 『レッフレフ、プニフ〜・・・・レチョッ』 今日もバールの(ry が唸り、公園から駆除されていく実装石たち。 「さあ、死のうね〜 実装ちゃん!」 『デスデスッ!デ〜スデス!!』 「いやリンガル持ってきてないからわからんし。まあ分かったとしても・・・」 『デッフォオォォォォ!!』 「・・・運命は変わらんがな」 ゴルフの要領で振り下ろされたバー(ry により、 きれいに放物線を描き、用意されたゴミ箱にホールインワンする実装。 ところ変わってこちらは焼却場。 「すまんな、成仏してくれ」 清掃員は毎日の慣例になっているその言葉を言うと焼却スイッチを押した。 『テ?テ? て、テッチャ〜〜〜〜!!』 『デスデス!デ〜スデスデスッ!!デッシャァアアアア!!!』 『レッフレフ、プニフ〜プニフ〜・・・・レッピャァァ!!』 今まで立っていた床が開き、地獄の釜に落ち行く実装石がモニターに映し出されているが、 それに目をやることもなく清掃員は用意された事務机へ移動し今日の日報を書き始めた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さらに場面が変わり。 色とりどりの花が咲き、鳥が心地よい声を聞かせる・・・はずのこの場所になぜか 「デス!デスデス!!デ〜スデス!」 「テッチュ〜ン!」 「レッフレフ、プニフ〜プニフ〜」 煩い泣き声と共にあたり一面の緑色の集団が現れていた。 集団のその先にはひとりの薄絹を纏った人物がひとり。 「ふむ?何を騒いでいる?実装どもよ」 その人物が実装石の話を聞く姿勢を見せたとたん、さらにデステチュレフ〜ンの合唱が大きくなった。 『デスデスッ!デス!デ〜スデスデス、デス! デププププ』 『テッチューン!』 『プニフ〜』 「ふむ、なるほど。お前たちは死ぬ際に「往生しろ」「成仏しろ」と言われたのでこの仏界にきたということか」 『そうデスゥ!ここは花が咲き乱れる楽園と聞いたデス!楽園はいいものだと伝え聞くデス!!』 『手が何本もあるニンゲンモドキがどんな罪のあるモノでも救ってくれると聞いたデスゥ!』 『そんなことよりもプニプニを要求するレフ』 好き勝手に訴え始める実装石たち。興奮して脱糞したものがいるのか酷い悪臭も漂い始め、付近の花が枯れ始める。 「なるほど、言い分はわかった」 『分かったなら早く楽園に入れるデスこのクソニンゲン! 変な頭だし耳もえらく長いオマエなんぞワタシのドレイとして末永くこき使ってやるデス!』 『チププ、あのニンゲン、頭にトグロウンチがたくさんついてるテチ、汚いテチ』 『そんなことよりプニプニはまだレフ?使えないニンゲンレフ』 「・・・おまえたち、仏の顔も三度、という言葉を知っているか?」 『そんなもの知らんデス!ご飯なら朝昼晩とその間の五度デス!そんなこともわからんとはとんだクソニンゲンデス!』 『クソニンゲンテチ!』 『レフ』 「・・・・・・・・・私もいろいろな動物と対話してきたが、さすがにここまで予想を凌駕するとは。。。」 薄絹を着た人物はそういって軽く頭を振ると、手を上に差し伸べた。 『やっとわかったデスか、この奴隷風情が・・・・デ?デッシャァアアア!お、落ちるデスゥゥゥ!』 『ドレイ!早く高貴で清らかなこのワタシを助けるデス!!』 『テッチャ〜!ママ、邪魔テチ!ワタチはこの実装雪崩を駆け上って楽園にいくんテチ!』 『そんなことより蛆ちゃんはプニプ・・・』 手が挙がったと同時に足元に無限の暗闇が広がり、転がり落ちていく実装たち。 助かろうともがきあがくが同属が邪魔をし、また穴そのものも大きいので全て飲み込まれていく。 『デッシャァァァァ・・・・』 声が遠ざかり、緑色の動くモノが見えなくなったところで薄絹を着た人は手を下ろした。 同時に穴が塞がり、そこには元通りの草花と・・・・唐草模様の服を着た実装石が一匹たたずんでいた。 「なるほど、カオスか。。。ならば私の作った無明からも抜け出せようというものか」 薄絹の人の言葉に肯定も否定も返さないカオス実装。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 仏教用語:無明 闇(やみ)について、多くの人は「闇は存在する」と漠然と考えている。 しかし、闇に光が当たると、闇はたちまち消えうせる。闇がどこか別のところに移動したわけではない。 つまり、闇は始めから存在しなかったということである。 闇は「光の欠如」ということであって、闇と呼ばれる「なにか」が存在するわけではない。 精神的な「苦しみ」についても、同じようにとらえることができる。 智慧の光によって、苦しみはたちまち姿を消す。苦しみが、何か実体を伴って存在しているわけではない。 実際には無いものを有ると考えるのは無明である。(出展:wiki) 並み居た実装はこの無明により、存在を「無」にされたのである。元々が「有無の混沌」であるカオス実装を除き。 「私の教えによるところの四苦八苦。これを体現させる役目を負っている実装石に仏となる素養があるのかどうか・・・」 カオス実装を眺めつつひとりごちる薄絹の人。しかしカオス実装は肯定も否定もしない。 「ふむ、お前なら素養があるかもしれんな。一緒にくるか?」 そう言って踵を返す薄絹の人。カオス実装は音も無くその人の後ろを追っていった。 なんとなく仏教っぽいのを思いついたので書いてみました。 仏教用語の使いまわしなどに間違いがあるやもしれませんが、そのあたりは気づかなかったことでお願いします。 蟲生門
