BGN(バックグラウンドノイズ) 俺の名は「」何処にでもいるごく普通の大学生だ 最近は疲れた心をいやすため大学の帰り道に近所の公園で一服してから家に帰るのが日課だ 実装石はいるものの数も双葉中央公園などと比べるとそこまで多いわけでもなく 基本的にはこちらから干渉しようとしない限り実装石達もよってこない 人と実装石の共生ができている公園だ のんびりと実装石や草木を見ていると足元に一匹の実装石がやってきた 「珍しいなぁ、ここの実相石はあんまり人間に干渉しないのにな?どうしたなんか欲しいのか?」 鞄の中を軽く漁りながら声をかけると実装石は例のあのポーズをした 「デス?何かくれるデス?早く寄こすデスーン♪」 んーどうやらこの実装石、箱入りで育てられた見たいだな… きっと大切に育てられたんだろう、あまり外にもでずに成体になったタイプか 「こんなもんしかないが」 授業中の眠気対策としてのカフェイン剤(アルフォート)をくれてやると涎を垂らし飛び付いた 「デスーン♪甘いデスー♪とってもあまあまデス♪ニンゲンもう一つ食べてやらんこともないデス♪」 まぁこういう所は実装石なんだな 「わりーな、今それしか持ってないんだ今度また持ってきてやるよ」 「デ?それなら私を飼えばいいデスそうすれば今度を待たなくてもいいデス♪自分の賢さに惚れぼれしちゃうデスー♪」 自画自賛で踊り始めた まぁたまのはこんなのが居てもいいか静かな一人暮らしも賑やかになりそうだ なんて思った俺が馬鹿だった! 泣くわ騒ぐわわがまま言い放題 おまけに何度言ってもトイレの場所まで覚えない 水槽でもなんでもあればいいんだけどペットショップなんか近くにない 基本的には段ボールを寝床にしているが簡単に抜け出てくる 俺が大学から帰ると冷蔵庫を勝手に漁りその場で糞を垂れながら中身をむさぼっている 「おい何やってんだ?」 そろそろ俺も我慢の限界だ 「何って可愛い私がお腹を空かせているのに満足にご飯をよこさないから自分でごはんを探したデス本当に私が賢くてよかったデス普通の実相石なら飢え死にしてるとこデス♪」 立ち上がりトテトテ歩きながら糞を垂れ流す実装石 「おい、糞はトイレでしろって言ったよな?冷蔵庫を漁るのもダメだといったよな?」 「デ?何言ってるデス?お前の言ってることは全く意味不明デス???そもそも高貴な私を飼うということがどういうことか判っているデス?それを前提に日々のご飯もおやつも考えてほしいデスゥご飯の味も量も中途半端で待遇もいいわけではないデス私が何のためにお前の家に住んでやってるかわからないデス?お前のしたいことが全然伝わらないデスニンゲンお前は馬鹿デス!問題なのは馬鹿なのに馬鹿特融の面白さのかけらもないデス!!お前の言葉は不快感しかないデス!!トイレ??高貴なセレブ実装の私ちゃん様がなんでそんな人間に言われたことを守らないといけないデス?そんなもんニンゲンがやればいいだけの話デスもっと基本的な私に「仕える」ということがどういうことか学ぶ事から始めるデス」 言い終えてもまだ満足しないのかさらにパンコンを悪化させ手当たり次第に糞を投げ顔を真赤にしながら俺に威嚇してくる 「おい、いい加減にしろよ?糞蟲が」 つかみ上げガスコンロの上でギリギリのラインであぶってやる 距離があるので直接的なダメージはないが目の前に迫る炎と熱さに精神的には効果ありだろう 「何するデスゥゥゥゥ馬鹿ニンゲンンン!!!お前の言うことは理解不能だから私は怒っているデス!!この私が言うのだから世界は私と同意見デス!!間違ってるのはお前デス!!!」 この状況でもなおも強気な実装石 引く事を知らない、お前らを飼う人間が近年減少してるのもその性格ゆえだろ少しは学習しろよ 「何勘違いしてるんだ?おれの言うことはニンゲンでの話だ実装石の世界での話なんかしていない、お前らは俺ら人間に飼われている身分だこの後に及んでまだ飼われてやっているだの思ってるのか?」 おめでてーな 更に火に近づける 「デシャァァァァァ!!やめるデスゥゥゥゥゥゥ!!燃えちゃうデスゥゥゥゥゥ!!デジャァァァァァァァッァァァ」 一気に火に近づけ火ダルマになりかけたところでシンクに落とす 「デベ!!熱いデスゥゥゥ!!お水寄こすデス!!早くデス!!」 「くださいだろ?」 「何言ってるデス!!!いいから早くお水寄こすデスァァァ!!!!」 無駄に高いプライドなんかもってるからこんな状況でも他者に頭を下げることが出来ない どんな状況でも自分が一番自分を中心に世界が回っていると思っている うんざりだよ、お前には 死ぬまでそうしているんだな 俺は部屋の掃除に取り掛かる もちろんBGMは実装の悲鳴だ 終わり
