タイトル:【飼・愛誤・虐】 母の幸せ不幸せ【改訂版】
ファイル:sc1814.txt
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初投稿日時:2009/06/27-02:43:08修正日時:2009/06/27-02:43:08
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※情景等々、書き込み不足な部分がありましたので、それを補って改訂しました。
…
…
…
テッテロケ〜テッテロケェ〜
ワタチの中には蛆ちゃんがいるテチ。
食べちゃったんじゃないテチ。
お腹の中で、イゴイゴしてるテチ。
蛆ちゃんたちはワタチの赤ちゃんテチ!


「蛆ちゃんおはようテチ!
  今日もママは蛆ちゃんのためにいっぱい食べるテチ!」
——レフゥ?……ママレフ?——  ——ママ はじめましてレフ……——
——ママがいっぱいたべるんレフ?——  ——ウジチャもおなかいっぱいになるレフ?——
蛆ちゃんたちは、時々「はじめまして」って言うんテチ。
蛆ちゃんたちは、まだオバカさんなんテチ?

「きっとママがちびっこだから、蛆ちゃん達は栄養が足りなくてまだわからないんだろう」
初めてご主人サンに聞いたとき、そう言ってご主人サンは白いちっちゃなアメをくれたテ
チ。
「食べてごらん。蛆ちゃんたちの栄養になるんだよ。
 丈夫な仔を産むには、栄養をちゃんと摂らないとね」
キレイなアメはアマアマで、ワタチはとってもしあわせテッチューン♪
アマアマを食べおわると、お腹の蛆ちゃん達がイゴイゴするんテチ。
——レフーン! アマアマがママからきたレフ! ——  ——ママ、ありがとレフゥ———
——もっとほしいレフーー!!——  ——アマアマッ!!モット!モットレフゥゥン!!——
蛆ちゃんたちがよろこんでるテチ! シアワセテチ〜。
「ココの缶に入ってるからね。
 僕が帰ってくるまでに、ちゃんと全部食べるんだよ?」
テェェ、ホントテチィ!?
全部ワタチが食べていいんテチィィ!?
 
あむあむ、もぐもぐ、がりがり、ごっくん……
アマアマいっぱいで、わたちのしあわせ絶頂テッチュゥゥゥン!
——レッピャァァァ!!アマアマすごすぎレフゥゥ——  ——ママ もっとアマアマたべるレフッ!!——
 ——ウジチャのナカにアマアマ入ってくるレフゥン——  ——レヒレヒレヒレヒ……——
蛆ちゃんたちの喜ぶレピレピ声を聞きながら、ワタチはお昼寝するんテチ。
でも…蛆ちゃん達が生まれたら、もうアマアマもらえないのかな…テェェ…

ご主人サンがお仕事から帰ってくると、栄養アメを全部食べたかどうか、見てもらうンテチ。
「お、今日も空っぽにしたんだな。偉いぞ〜。
 ご褒美にコンペイトウをあげようね」
テッチャー♪
毎日もらっても、アマアマいっぱい食べたあとでも、
コンペイトウは『べつばら』なんテチュ〜ン!
ぺろぺろ、カジカジ……もっと欲しいテチィー
「買い置きが無くなっちゃったんだ。ごめんな」
まったく、気が利かないご主人テチィ!!
ワタチとお腹の蛆ちゃんをもっと大事にする義務があるテチ!
「ははは、ごめんな。お詫びにプニプニしてあげるよ」
テヂャァァ!コドモあつかいするなテチャァー
くりくり、プニプニ、撫で撫で撫で撫で
……っテ、テフゥ〜、気持ちイイテチューン♪
  テェェ——何だか……眠く……なって、き、た、テチ——


僕は、仔実装が実装ネムリで動けなくなるのを待った。
マッサージをして5分も経たないうちに、テフーテフーと寝息を立て始める。
それを確認して、総排泄口をアルコール綿で拭き、そこにストローをねじ込む。
仔実装の排泄口にはやや太すぎるストローだが、本人は身じろぎするものの、起きそうも
無い。
総排泄口とストローを片手でしっかり固定し、優しく腹部を撫でていた指先に力を込めた。
ぶちゅ!ぶちゃ、ぶちゅ!
腹の中の蛆たちにもネムリが効いているから、リンガルには何の言葉も表示されない。
梱包材のプチプチを潰すより簡単に、胎児の潰れた感覚が指先で分かった。
タンブラーに仔実装を逆さまにして放り込み、フタをする。
そうして僕は、やっと家に入れるのだ。
仔実装の居場所は、玄関脇のウォークインクローゼット。
言うなれば……ただの物置だ。

コンコン
「デスゥ?」
僕が部屋の扉をノックすると、弱々しい声の返事が聞こえた。
「ただいま。体調はどうだい?ぐみ」
仔実装のいるシューズインクローゼットから離れたリビング。
そこには、成体実装が大きなお腹を抱えて、床のクッションに力なく身を寄せていた。
「だ、大丈夫デスゥ……今日は、いっぱい…赤ちゃんが、動く、んデスゥ——」
そう言って苦しいながらも笑顔を作るぐみ。
フゥフゥと肩で息をしながらも、僕の膝に寄りかかった。
フードボウルをちらりと見る……案の定減っていない。
妊娠がわかってかれこれ3週間、その間ぐみは水しか摂れなくなった。
仔が大きすぎて、体に負担をかけているらしい。
ぐみは毎日お腹ばかりが大きくなり、手足や顔はやつれる一方だった。
「ぐみ、今日は栄養の日だからね。ちゃんと飲むんだよ」
ぐみは身を起こし、タンブラーに挿したストローを、何とか口にあてがう。
ちゅるる——んぐっ、ちゅぅぅ——こくん……
ストローの中を、不思議な色の液体が動いていく。
赤や緑のつぶつぶと、ほんの少し目が合った気がした。

「どうだい?」
「ンム……甘いデスゥ。」
ちゅる、ちゅるる——プフゥ。
「体に染みて、赤ちゃんが喜んでるデスゥ」
愛おしそうに自分のお腹を撫でる手は、ころりとした実装石特有の手ではなく、しなびた
みかんのようだった。

僕はいたたまれない気持ちになった。
「ぐみ……お前が無理をすることは無いんだ。もう堕ろそう」
ぐみはふるふると首を横に振る。
「イヤ……デスゥ——ダメデスゥ。
赤ちゃんは……ご主人サマがワタシにくれた赤ちゃんは、産みたいんデスゥゥ——!!」
ぽろぽろと零れた赤と緑の涙が、真っ白な前掛けを染めていく。
  ——毎日、同じこと聞くなんて、僕も馬鹿だな——
「そっか。そうだよな。子供と一緒に散歩に行くんだもんな」
「デスゥ……」

汚れた前掛けをはずして、涙を拭いてやる。
「一度横になったらいいよ。僕も片付け物が終われば、そばにいてやるから」
「デェェ……」
体を起こして布団に入るのを手伝ってやる。
お腹が苦しいのか、ぐみは横向きに丸まった。
「ご主人……サマ?」
「ん? 何だい?」
「ワタシは……幸せデスゥ。
もしワタシが死んでしまったら、子供たちをお願いするデスゥ……」
「馬鹿言うな。怒るぞ」
「デフフ、ごめんなさ………いデ……スゥ」
すうすうと寝息を立て始めるぐみ。

彼女のお腹には、僕が彼女に授けた仔が眠っている……

実装石との性的な接触を「ジックス」と言うらしいが、
僕はぐみとそういう関係になった訳ではない。
でも、ぐみの仔は見てみたいと思った。

実装ショップで売られていた仔実装の中でも、かなり小さかったぐみを僕はペットとして買ってきた。
体は弱いだろうな、と思ってはいたものの、飼ってみれば想像を超えるほどの虚弱体質。
栄養剤やら糖液やらビタミン剤やら……あれこれ投与するには、お金が掛かる。
特に実装用として売られているものは、人用に比べて成分が薄いのに金額は高い。
結局ぐみに与えるものは、ドラッグストアで安価に手に入れられる人用にした。
実装用に比べれば高濃度の栄養を補給させるようになってから、ぐみはすっかり丈夫になった。
そんな生活で、ぐみは僕にとっては大事な子供のようなものになり、
僕はぐみの中で主として受け入れられたのだと思う。
自分の体力に自信がついたぐみは、ある日僕に切り出した。
「ご主人サマの仔を産みたいデスゥ」

正直、迷った。
混血児は、実装石なのか、人なのか?

ジックスはするつもりのないことを、はっきりと僕はぐみに伝えた。
「そういう意味じゃないんデスゥ。ご主人様と一緒に子育てしたいんデス!
ご主人様の髪の毛を細かく切ったのをぐみにくださいデス。
その刺激だけで充分なんデスゥ。
それだけで妊娠できる、『でたらめ生物』なんデスよ、ぐみは」
そうして、ぐみは僕の髪の細切れを核に、妊娠したのだ。
僕の仔であって僕の仔でない、ひどく曖昧な仔が今、ぐみの体力を奪いつつ育っている。


僕は元妊娠仔実装が逆さまに入れられたタンブラーを、元のシューズインクローゼットに
持ち帰った。
フタをはずし、まだネムリで動かない仔実装の総排泄口からストローを抜き、
卵の殻を砕いた粉をそこに塗りつけた。
こんなものでも妊娠するとは、出鱈目動物とはよく言ったものだ。

また、しっかり育ってもらわないとな。
栄養を濃縮して、ビタミン豊富な流動食の素になる蛆達に。
仔実装の寝床の傍らで、次の「肝油ドロップ」の缶が不気味に笑いかけていた。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひ乃字(がし)でございます。
書きあがって絵待ちだったスクがいくつかあるので、
スクだけでも投下を…と思いまして。
情景や背景部分が不足気味で、わかりにくいスクになってしまったようです。
少々手を加えたので、分かりやすくなっているといいのですが。

最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
grazie e ciao!





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