タイトル:見張り実装3
ファイル:見張り実装3.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3571 レス数:1
初投稿日時:2006/08/02-01:58:49修正日時:2006/08/02-01:58:49
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「お・・おまえなんか・・嫌いレチ」
「さつきお姉ちゃんは・・・私のお姉ちゃんレチ」

「お姉ちゃんに・・・お姉ちゃんに近づくなレチィィィ!!」

すみれはいきなり罵声をマリモに浴びせ、さつきは固まってしまう。
すぐに振り向き、すみれに注意をする。

「す・・すみれ!何てことを言うテチ」
「マリモお姉ちゃんは、すみれのお姉ちゃんでもあるテチ」
「マリモお姉ちゃんに、謝るテチ」

目を三角にしてすみれは、マリモを睨みつけている、さつきの言葉も耳に入らない。

「すみれのお姉ちゃんは、さつきお姉ちゃんだけレチィー!」
「なんで、すみれが謝るレチ」
「すみれは謝らないレチ!」
「絶対・・・絶対・・謝らないレチィ!!」

すみれにとってマリモは、もはや敵以外の、何者でも無かった。
大好きな姉との間に入る、邪魔者。
自分だけの、優しい姉。
姉を独占できるのは、可愛い自分だけ。
姉の愛情は自分だけが受けられる。

お姉ちゃんが、あいつに取られてしまう・・
すみれは大好きな姉と、親しそうに話している、マリモの存在に我慢できなかった。

「すみれ・・お願いだから・・」
「そんな事・・言っちゃ駄目テチ」

さつきはオロオロとうろたえ、力なくすみれにお願いをする。
さつきのお願いに、すみれは罵声で答えた。

「お姉ちゃんのバカァァ!」
「なんで、あんな奴と話をしてるレチ!」
「お姉ちゃんは、私だけ見てるレチ」
「私だけのお姉ちゃんレチ」
「あんな奴・・・あんな奴・・」
「死ねばいいレチ・・死んじゃえレチィーー!!」

その言葉を聞き、さつきは手を振り上げた、今ここで躾けなければ・・・
すみれも「殴られるっ」と思い、手で顔を隠す。

「お願いテチ・・」
「お願い・・すみれ・・」

顔を隠す手をどけると、姉が自分を抱きしめ、お願いをしている、
やっぱりだ・・お姉ちゃんは自分を殴らない、こんな可愛い妹を殴れるはずが無い。
お姉ちゃんが困っているのは全てあいつのせい、あいつがいなくなれば良いんだ・・

すみれは自分勝手な解釈をして、マリモに対して憎しみの目を向けた。

その様子を見ていた親実装が、前に歩み出ようとした時、
マリモが中に割って入り、さつきに話しかける。

「さつきちゃん・・・ううん、さつき・・」
「さつきも分かっている筈テチ」
「さつきのママは正しいテチ」
「躾ができなければ、ここでは生きていけないテチ」
「糞蟲になって商店街に来れば、マシンに潰されて死ぬだけテチ」

さつきはマリモに言われるまでもなく、分かっていたが、
すみれの顔を見ると、後一歩が踏み出せずにいる。

「すみれ!・・さつきを困らせて、悪い妹テチ」

すみれとマリモに言われ、さらに罵声を続ける。

「おまえに、すみれって言われる憶えは無いレチ」
「お前のせいで、お姉ちゃんが殴ろうとしたレチ」
「私を苛める奴は、みんないらないレチ」
「ママも私を殴るレチ、だから・・だから、いらないレチ」
「ママもいらないレチ・・お姉ちゃんだけいれば良いレチィ!!」

姉に抱かれて、すみれは既に半狂乱になっていた、
今まで溜まっていた物を吐き出すように、奇声をあげる。

「さつき!!可愛い妹だから殴るテチ」
「すみれが、こうなったのはさつきのせいテチ」

マリモはさつきの肩に手を当てて、すみれから引き離し、
すみれの前で腰に手をあて、見下ろした。

マリモを見上げ、すみれは姉の方に逃げようとするが、マリモが前を塞いだ。

「お・・お姉ちゃん!助けてチ!」
「こいつ・・なんだか怖いレチ」
「苛めるレチ・・お姉ちゃん」

マリモは無言で、すみれのお腹を蹴り上げる。

ドスッ!!

「ゲボウッ!!」

すみれは体をくの字に曲げ、うずくまる、さらにマリモは蹴り上げた。

ドゴ!!

「グボッツ!!」

ガス!!

「ブバッー!!」

すみれは蹴られた衝撃で、糞を吹き上げる。

ガスッ!
ゴッツ!

「ブリッ!・・ブリリィ・・ブバ!ブバッ!!」
「おえっ!ゲロゥゥウ!・・ゲボボッ!!」

既にパンツは外にはみ出るほど糞で盛り上がり、
口からはゲロを撒き散らし、ゲロと糞まみれになり、さつきまで逃げて行く。
さつきのスカートを掴んで、助けを求めた。

「やめてレチ・・やめてレチィ!!」
「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!」
「何で・・なんで助けてくれないレチ」
「何やってるレチ!」
「早く助けるレチィー」

さつきはうつむいて、すみれを見ようとはしない。
そればかりか、厳しい言葉をすみれに言い放つ。

「すみれ・・・お前は言ってはいけない事を言ったテチ」
「ママなんかいらないって・・ママは私の全てテチ」

「すみれが・・・すみれがママをいらないなら、私もすみれなんか・・・」
「すみれなんか、いらないテチ!!」

すみれなんかいらない・・その言葉はすみれにとって、どんな躾けより強烈だった。

お腹を空かせて泣いていた自分に、ゴハンを分けてくれた姉。
一人ぼっちの自分を拾ってくれた姉。
泣いて自分を置いて欲しいと、お願いしてくれた姉。
姉に嫌われたら、自分の居場所が無くなる。
姉がいるから、ママに捨てられずにいる。

色んな感情が、すみれの頭の中を駆け巡る。
すみれはあらん限りの声で、さつきに呼びかける。

「レッチュアー!!」
「捨てちゃ嫌レチ・・お願いレチ!」
「お姉ちゃん!!大好きレチ!大好きレチ」
「ママをいらないって言うのは嘘レチ!本気じゃないレチィ」

「お願いだから、いらないなんて・・言っちゃ駄目レチィ・・グスングス」

さつきにすがって泣いているすみれに、マリモが近づいていく。
すみれはマリモがよほど怖いのか、さつきを挟んで隠れようとする。

「来ちゃだめレチ!痛いのはもう嫌レチィ」

すみれの襟首を掴んで、マリモは引き摺って行こうとする。

「さあこっちへ来るテチ」
「まったく・・駄目な妹テチ」

「イヤー!・・お姉ちゃん!お姉ちゃん!!」

うつむいて見ない振りをしていたさつきが、マリモとすみれの間に入る。

「マリモお姉ちゃん・・すみれも・・すみれも反省したテチ」
「だから・・・すみれ・・マリモお姉ちゃんとママに謝るテチ」

「レチャー!!レチュアー!!」
さつきは腰を下ろして優しく言ったが、すみれは抱きついて泣きじゃくるだけである。

「すみれ!!」

バッシィィン!!

さつきはすみれの頬を思いっきり叩いた。

「レッチィィイイィ!!」

さつきは強い口調で一括する。

「謝りなさい!!」

すみれは一瞬ビクリと体を硬直させ、
叩かれた頬をさすり、しゃくりながら謝った。

「ごめんレチィ・・」
「ママ・・ごめんレチィ」
「マリモお姉ちゃん・・ごめんレチイ」
「・・反省するレチ」
「すみれが悪いレチィ・・」
「ごめんレチィ・・ごめん・・ごめんレチィ・・」

やっと分かってくれた・・・さつきはマリモに、何か決心をした目をむける。
そして自分のママに目を移した、親実装はそれに気づき、すみれを抱えあげる。

さつきから離された、すみれは震えながらママを見つめる。

「すみれ・・反省したデスか」
「これからはマリモも、お前のお姉ちゃんデス」
「3人は仲良くするデス」
「我侭は許さないデス」
「我侭を言う仔は、うちの子じゃ無いデス」

「ママ・・ごめんレチ・・」
「すみれがバカだから・・バカな子供だから嫌いレチ」
「ママがお姉ちゃんばっかり、可愛がるから・・・・」
「すみれは・・本当の仔じゃないから・・・すみれの事が嫌いレチ」

「ママがお前を怒るのは、良い仔になって欲しいからデス」
「嫌いだったら・・とっくに捨ててるデス」

「良い仔になるから・・・」
「良い仔にするから捨てちゃいやレチィ」
「もう捨てられるのはいやレチ・・捨てられると、また一人ぼっちレチ」

「素直な仔になるデス、賢く無くても素直な仔なら、ママはずっと一緒デス」

マリモはその様子を羨ましく感じ見ている。
やっぱり親子だ・・自分はその中に入れない・・・

親実装がマリモに話しかける。

「すみれを躾けてくれて、ありがとデス」
「私でもあそこまでの躾けは、出来なかったデス」
「今日はこれでお別れデスが・・・子供達とまた遊んで下さいデス」

そういうと親実装はウメの方に挨拶をした。

「人間さん・・私達、実装石も人間さんに好かれようと、がんばってるデス」
「今日は色々とありがとデス・・・名残惜しいデスが、さよならデス」

親実装は頭をぺこりと下げる、同じように、さつきとすみれも頭を下げた。

「さあ・・さつき・・すみれ・・帰るデス」

『ちょっと・・・ちょっと待ちなさい』

「はいデス」

親実装が振り返るとウメが手提げ袋から、何かを出している。

『ほら・・これ持っていきなさい』

紙袋に包まれた物は、お昼にマリモと一緒に食べようと思った弁当だ。

『おにぎりと、から揚げが入ってるわ』
『私達は、もう帰るから要らないの」

「そんな悪いデス・・・人間さんのお昼は貰えないデス」

『いいの、私ね・・あなた達親子が気に入ったの』

ウメは袋を親実装に押し付け、無理やり渡す。
その様子をさつきは、じっと見ている。

「あ・・ありがとデス」
「みんなで仲良く食べるデス」
「ほら・・みんなも、お礼を言うデス」
「ウメおばちゃん・・ありがとテチ」
「あ・・ありがとレチ」

何度もお礼をして、実装親子は去って行った。




『ごめんねマリモ・・お弁当あげちゃった』

「マリモは、お腹いっぱいテチ」
「ウメおばちゃん・・・その・・ありがとテチ」

『ふふ・・それじゃ私達も帰ろうか』

帰ろうと立ち上がった時、ガサリと後ろから音がする。

さつきだ、息を切らせ、ウメの近くまで戻ってきた。

『さつきちゃん?・・まだ何か用?』

「ハアハア・・はいテチ・・・お礼が言いたくて戻ってきたテチ・・ハアハア」

「マリもお姉ちゃん、あ・・ありがとうテチ!」
「マリモお姉ちゃんは、私の代わりに殴ってくれたテチ」
「本当は・・・本当は私がやらなければいけない事テチ」
「さつきね・・これから変る!・・すみれに躾をするテチ!」
「すみれの為だから・・・・私がやらなきゃ・・・テチ」

「私がやらなくても・・・さつきなら、やっているテチ」
「今は出来なくても、後で必ずやってるテチ」
「さつきは私の妹テチ・・・だから・・・だから・・」

「うん!分かってるテチ、マリモお姉ちゃん」

さつきは強く賢いマリモに、尊敬に近い感情を持っていた。
何より人間と仲良く生きている事を、羨ましく感じている。

マリモも自分には無い優しさを持ったさつきに、一緒にいるだけで周りを和ませる、
特殊な何かを感じている、ウメの言動にも表れているのが分かった。
そして自分にはいない、優しいママがいる、それが心から羨ましかった。

お互いの足りない所も二人なら埋め合える、二人なら何でも出来る。
さつきとマリモは出会って間もないが、既に固い絆を感じていた。


「あの・・・人間さん・・」

『あら私にも用があるの?』

「ウメおばちゃん・・・ウメおばちゃんって、私も言って良いテチか」

『そんな事位は別にいいわよ、さつきちゃん』

「うれしいテチ、ありがとテチ」
「私の事も、さつきで良いテチ」

『こっちへいらっしゃい・・・さつき』

ウメはまたベンチに腰掛けて、さつきを呼んだ。
さつきを抱き上げると、膝の上に置いて、頭を優しく撫でた。

「テチィ・・ママとおんなじテチ」
「さつきは、ウメおばちゃんが大好きテチィ」

そう言うとさつきは、ウメに抱きついた。

『ふふふ・・こう言う所はマリモと違う所ね』
『マリモもヤスに、こんな事が出来れば良いのにね』

ウメはマリモに、ちょっと意地悪を言ってみたが、答えは思った通りだった。

「考えただけでも、気持ちが悪いテチ!!」
「そんな事、土下座してもやってあげないテチ」
「まーヤスさんが甘えたいって言うなら、少し位は考えてやらんでも無いテチ」

『まったく、ヤスといいマリモといい似たもの同士ね』
『さつきみたいに生きられたら、みんなに好かれるのにねー・・さつき」

「テチ?」

さつきは手を口にあて首を傾けた。

「ウメおばちゃん・・・さつきね・・今度」
「商店街に遊びに行きたいテチ」
「商店街を見てみたいテチ」

「行っても良いテチか」

『うーん・・・休み以外の日は・・忙しくてね』
『あしたなら、お昼は暇になるかな』

『明日のお昼に、いらっしゃい』
『入り口で待っていてあげる』 

「やったテチィ、絶対に行くテチ」

『暇な時は、私も公園に言ってあげる』

「本当テチ!またウメおばちゃんに会えるテチ」

『さあ今日はママが心配するから、帰りなさい』

「うん!あした行くテチィ、絶対テチィィ」

さつきを地面に降ろすと、手を振って去っていった。

『さあマリモ!帰るわよ」

「はいテチ」





ウメと別れたさつきは、公園の噴水に走っていった。
糞とゲロで汚れたすみれを、母実装が洗っている。

「さあすみれ、服を脱ぐデス」

「グチャグチャレチ、気持ち悪いレチ」

「すみれもさつきの様に、洗濯くらい出来るようになるデス」

「・・ごめんレチ」
「洗濯はむずかしいレチ」

すみれの服を噴水のプールに漬けると、緑色の糞がゲロが混じって滲み出してくる。
それをジャブジャブと音を立てて洗うと、プール中が緑色に染まった。

「汚いデス、これじゃ中々落ちそうに無いデス」

服を洗う親実装の腕に、緑色の染みが付いてく。
実装服の汚れは、相当に頑固なようだ。

何度も洗っては絞り、緑色の液が出なくなると、すみれに着せた。

「なんだか、まだ濡れてる・・・レチ」
「匂いも残ってる・・・気持ち悪いレチ」

「我慢するデス、明日になったら、また洗うデス」

「・・・レチィ」

「さつきが帰ってきたら、貰ったゴハンを食べるデス」

「凄くいい匂いレチ」
「早く食べるレチ」

「さつきが帰ってくるまで待つデス」

「えー・・待てないレチィィ」
「食べるレチ!食べるレチィ」

「すみれ!いい加減にするデス!!」
「ゴハン抜きがいいデスか」

ゴハン抜き・・どんな躾けの中でも最も厳しく、この言葉を聞けば、すみれも黙るしかない。

「ごめんレチィ」

「大人しく待ってるデス」

さつきが帰ってきた、息を切らせ走って、満面の笑顔で母実装に抱きついた。

「ママ!ママ!明日ねぇ商店街に遊びに行くテチ」
「ウメおばちゃんが遊びに来なさいって、行っていいテチ?」

「別に構わないデス・・・でも」
「人間さんに好かれる様にするデス」

「さつきが嫌われたら、公園の実装石みんなが迷惑するデス」

さつきは軽い気持ちだったが、母実装からの言葉に驚いてしまう。

「商店街の人間さんに嫌われたら、公園の実装石は生きていけないデス」
「さつきは公園の実装石代表だと思って、がんばるデス」

「そんな・・・代表なんて無理テチ」
「さつきには出来ないテチィ!」

「大丈夫デス・・さつきは私の自慢の娘デス」
「自然に振舞うデス、さつきのいい所は媚びたりしない所デス」
「商店街にはマリモがいるデス、マリモが助けてくれるデス」

「マリモお姉ちゃんが・・・分かったテチ」
「さつきはどうしても、商店街にいってみたいテチ」



濡れた服を着て、お腹を空かせているすみれは、
自分を無視して長話をする母と姉に、疎外感を感じていた。

自分は糞の匂いのする服を着て、姉を待っていたのに、
自分に姉は挨拶の一つ所か、こちらを見ようともしない。

糞まみれになったのは、姉が止めてくれなかったから。
酷く殴られた時も、姉は止めてくれなかった。
信用していたのに姉は自分を殴った。

すみれは、殴られて酷い目に合った時は反省していたが、時間が経つとすっかり忘れてしまい、
殴られ蹴られ、糞まみれになり、ゲロまで吐いた辛い思いだけが記憶に残った。

「レチィ・・・」
「いつまで話してるレチ」
「早くハウスに帰ってゴハン食べるレチ」

「あっ・・ごめんテチ」

「さあ・・ハウスに帰るデス」
「今日はご馳走デス」

その日、食べたゴハンは普段、愛護派のくれるパンの耳やゴミ箱の腐った物、
それすらない時は、雑草や虫の屍骸を食べて忍んでいた実装石にとって、
信じられない位、おいしい物だった。

特に食べ物に卑しい、すみれの驚きぶりは異常な物であった。

「おいしい・・おいしいレチ・・」
「味が付いているレチ、こんなに味が付いている物は食べた事無いレチ!」
「もっとよこすレチ!もっと食べたいレチ!」
「ママ!!ママ!!」
「何でもっとあるのに、くれないレチィィ!」

「残りは明日たべるデス」
「明日まで、すみれも我慢するデス」

「レチャアァァー・・」
「いやレチ、いやレチ、すみれはもっと食べたいレチ!!」

「すみれの分は無しでいいデスか」
「食べたければ、我慢するデス」

「・・テッチィィ」

「さあ子供達・・今日は寝るデス」

ハウスでさつきは横になったが、中々寝付けない。
横では、すみれが自分に抱きついて寝ている。

「明日は商店街テチ・・・ウメおばちゃんがいる所テチ・・・」
「マリモお姉ちゃん・・・私を助けてくれるかな・・・」
「でも・・・ウメおばちゃんに嫌われたら・・・」
「ママは大丈夫って・・・ママを信じるテチ」

うとうとと心配事を考えながら、いつしかさつきは眠ってしまう。




朝からさつきは母実装に、色々と人間に対するマナーを聞いていた。
聞いているさつきも、真剣そのものだ。

「人間さんは着ている服で、糞蟲か賢いかを見るデス」
「清潔なら、ボロボロでも気にしないデス」
「自然に甘えるのはいいデス」
「何かを貰いたくての媚びが一番嫌いデス」

小一時間ほど、母実装は話をしたが最後に。

「さつきは、そのままが一番デス」
「普通にしてれば、みんながさつきを好きになるデス」

「自信を持って行けばいいデス」

話が終わると、すみれがさつきに甘えてきた。

「お姉ちゃん・・人間の所に行くレチ?」

「人間じゃないテチ、人間さんテチ」

「商店街に行けば、おいしい物が食べれるレチ」

「分からないテチ・・・それに食べ物は関係ないテチ」

「すみれも、お出かけの用意するレチー」

「・・・何ですみれが?」

「なに言ってるレチィ、商店街に行くからに決まってるレチ」
「お姉ちゃんとすみれは、いつも一緒レチィ」

「・・・今日はだめテチ」

「レッ・・」

「今日はお姉ちゃん、一人で行くテチ」

「レチィ・・・」

「すみれはママと、お留守番してるテチ」

「レチャァァアアァァ!!」
「何言ってるレチ!すみれが行かないで、どうするレチィィ!!」

「大事な日だから、あきらめるテチ」

「ついてくレチ!ついてくレチ!お姉ちゃんが、なんて言っても付いて行くレチィィ!!」
「お姉ちゃん一人に、ご馳走は独り占めさせないレチ!!」
「卑怯レチ!卑怯レチ!お姉ちゃんだけずるいレチィ!」

パシッィィィン!!

いきなりさつきは、すみれの頬を叩いた。

「テッチャァァアアァ」

「いい加減にするテチッ!!」
「聞き分けの無いすみれは、お姉ちゃん嫌いテチ」

「お姉ちゃんのバカァァァ・・」

すみれは泣きながらハウスを出て行った。

「まったく、お姉ちゃんの気持ちも知らないでテチ」
「今のすみれを連れて行ったら、人間さんに殺されちゃうテチ」

「ママ!すみれの事は、お願いするテチ」

「分かったデス・・すみれにも困ったもんデスゥ」






商店街までさつきは、不安と緊張で体が硬くなり、
中々前に進まず昼前に、やっと入口が見える所まで着いた。

入口ではウメがさつきを待っていた、ウメを見るとさつきの緊張が、やっとほぐれた。

「ウメおばちゃ−−ん!!さつき来たテチ」

『いらっしゃい、マリモも待ってるわ』
『今日は私の、お仕事でも見て行く?』

ウメに手を引かれ、さつきは商店街に入って行った。

その様子を後ろから見ている、実装石がいた。
すみれだ、姉が一人でご馳走食べるんだと、すっかり勘違いしている。

「お姉ちゃんは一人でずるいレチィ」
「すみれも、ご馳走食べるレチ」

「人間なんかと仲良くして・・・許さないレチ」










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1 Re: Name:匿名石 2023/07/18-22:39:53 No:00007551[申告]
すみれはよ死んでくれ!
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