タイトル:【虐】 実装クロックアップ
ファイル:実装クロックアップ.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3426 レス数:0
初投稿日時:2009/02/20-22:45:46修正日時:2009/02/20-22:45:46
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私の研究室で、ある一定の放射線を当てて偽石の内部を観察することに成功した。
そこから、実装石の偽石の中心部が、一定周期で振動していることが分かった。
さらに、最近分かったことがある。きっかけは偶然だった。
なんとなくセーターで偽石を擦ると、静電気が発生して、持ち主の実装石がピクピクと反応したのだ。
どうやら偽石に一定の安定した電流を流すと、振動の速さが変化するらしい。
偽石を台に固定し、通電を行う実験をする。

「デェェ、返して欲しいデスウ…」
「ちなみに、おまえ自身に通電を行うと5mA程度で体を突っ張らせて死んでしまうんだよ」
「デ! 死にたくないデスウ!デェェン!」

感情の起伏が激しいと実験に不都合なのでさっさと始めてしまおう。
実装石に飴玉をやって落ち着かせた隙に機械のスイッチを回す。
まずは10mAだ。

「デスッ!」
「ムズムズするデスウッ!」

実装石はピクリと反応し、なにやら動きがせわしなくなった。
日頃の不満など、いつもどおりの内容をしゃべるのだが、妙に早口だ。

次に50mA

「デッデッデッスッ!」

実装石は腕をぐるぐると回してこちらを向いてピョンピョン飛び跳ねている。
何かを喋ろうとしているが、言葉になっていない。と思ったら泣き出した。
出した舌から血がたれているのを見ると舌を噛んでしまったようだ。

そして100mA

「デッッッ!!」

急にこちらを向いて跳んだ後、中を走り回って壁に頭をぶつけて気絶した。
大量の糞を漏らし始めたので、実験を中止した。

実装石の頬をはたいて起こしてみると、こちらを向いて怒りだした。

「デー!実験長すぎデスウ!お腹すいたデスウ!」

何を言っているんだこいつは。30分も経ってないじゃないか。
むかつくからスパルタで実験を行うことにしてやる。

そして200mAを流してから30分後。
相変わらず実装石は糞をブリブリと漏らして動き回っていたが、ひとつ気付いたことがあった。
実装石が痩せてきたのだ。異常を感じた私は今日の実験はひとまず止めにして、
体の中を検査してみることにした。
驚いたことに大量の糞をしたにもかかわらず、腸はもう糞で満たされていた。
飴玉は溶けてなくなっていたのだが、代わりに異常な量の胃液が出てきた。それによって潰瘍ができていた。
実装石の肌をこすると、垢がボロボロと落ちた。髪からも大量のフケが落ちてきた。
冷水で荒く洗ってやると、ぞんざいな扱いに実装石は泣き出したが、疲れたのかすぐに眠ってしまった。

次の日、実装石を見に行くと横になりながら怒っていた。

「デシャッ! 体中が痛いデスウ! お前のせいデスウ!」

体を検査すると、どうやらあちらこちらが筋肉痛になっているようだ。
さらなる変化を見るために、いきなり1Aを偽石に流した。
すると、実装石は金切り声を上げて、糞を噴射し、肌が黒ずみ始めた。
驚いて電流をとめたが、実装石はすでに死んでいた。
黒ずみは大量の垢で、それをざくざくとこそぎ落とすと、しわくちゃの老人のような肌が露になった。
実装石は老化していたのだ。

かわりの実装石を連れてきて、目の前にコンペイトウを入れた箱を持ってくる。
そして、コンペイトウを出すと同時に、200mAを流した。

「デッッッ!!!」

実装石は糞を噴射しながらビクッとコンペイトウに向かって走り、ださなかった。
電流をとめても、なにやら痙攣している。どうやら体中の筋肉が千切れてしまったようだ。
実装石は口をもぞもぞ動かしながら息を引き取った。

どうやら、偽石に電流を流すと、実装石の体内時間が変化するらしい。
新陳代謝が高まり、垢や糞を大量に出す。凄まじいスピードで老化する。
異常な速さで体を動かそうとするので、限界を超えて筋肉や骨が崩壊してしまう。
一般人が適当に電流を流した程度では、単なる感電死にしか見えないだろう。

普通の動物は危機的状況になると火事場の馬鹿力を発揮する。
実装石は危機的状況になると、神経電流がわずかに増して、偽石に刺激を与える。
この性質は、実装石に危機時の行動力増加をほどこしいるようだ。
しかし現実には、大量のパンコンをしたり、体が付いていかずに転ぶなど、
逆効果になることが殆どのようだが。

しばらく実験まがいの虐待をしているうちに、あることを思いついた。
老化実装をゴミ袋に入れて偽石を割って処分した後、
蛆実装を持ち出して、線を繋いだ。
成体の成長を加速させるとすぐに老実装になってしまうが、
蛆なら即座に成体にするといったことができるのでは?

「蛆ちゃんを大人にしてあげるよ」
「レフー!蛆ちゃん嬉しくてウンチ出ちゃうレフ」

その言葉を無視して1Aを流すと、蛆は「レピュッ」と鳴いて裂けてしまった。
どうやら大量の糞を、小さな排泄孔が排出しきれずに破裂したらしい。
次の蛆は、服を脱がせて念入りに糞抜きをした後に電流を流した。

「プニフゥゥーーー!!!」

蛆実装は瞬時に干からびて死んでしまった。
めげずに、新たな蛆に高栄養のカプセルを腹に入れて、再度実験を行う。
すると、親指大の蛆はパンパンに膨らんで野球ボール程の大きさのまんまるになってしまった。

「レフーン…蛆ちゃん動けないレフ 重いレフー」

うーむ。体が大きくなっただけで蛆のままだ。次々に実験を繰り返したのだが、
糸をでたらめに噴射して繭も無いのにさなぎ状態になって溶けてしまったり、
体中から細い手足を生やして毛虫のようになったりと、一向に成功しない。

巨大化は食糧生産に使えるとも思ったのだが、これも大きくなるだけで問題だらけだ。
ぼこぼこのホクロだらけになって死んだので調べてみるとガンが大量にできていたり、
できそこないの茶碗蒸しのようにスカスカにスができてしまっていたりと、
とても食べられるようなものではないのだ。
どうやら、自然から受ける適切な刺激がないときちんと成長できないようだ。
出産石に栄養を与えながら電流をかけると、産まれるのが奇形児だらけになってしまった。
研究が進めばもっと人類の生活に役立てることができるかもしれないが、
現時点では虐待にしか使い道が無いらしい。
スピードを上げるほどに体のところどころに不具合が生まれてしまう。

私がこの事実を発表すると、実装食品を販売する会社が目をつけた。
促成飼育に利用したいのだという。私は一応止めたのだが、全く聞く耳を持たず、
聞くところによると電気を使って一割程度のスピードアップを行い始めたらしい。
しばらくは値下げに成功したりと成果を挙げていたのだが、不安は的中して、
主に食肉製品の品質低下が起こり始める。クレームも増えたようだ。
するとその会社は方針を転換して、安物の実装フードに促成飼育した実装石の肉を使い始めた。
実装石は味の良し悪しなど大して分からないから、品質の問題は起きなかった。
それでも、やはり段々と弊害が出てきた。そのフードを食べる実装石の仔に奇形が出やすくなったのだ。

結局、会社は手痛い批判を受けて、大損害を受けた後に、促成飼育を止めた。
問題が表面化する直前にテレビ局が取材に行ったのだが、その内容は凄まじいものだった。

「テスッ テスッ」「テフェェェ」

天井から垂れるリードが首輪に繋がれている仔実装たち。
それらは身体に欠損があったり、禿ていたりと、明らかな奇形だらけだった。
得意げに話す担当者によると、10分ごとに電流を流すらしい。

「テェェン テェェェン!」

仔実装たちは時間感覚の変化についていけず情緒不安定で盛んに泣いている。
そこへ頭上から大量の栄養カプセルが落とされる。
仔実装たちはそれを必死にがっつく。腹がパンパンになって苦しそうな仔実装。
電流が流される間に栄養を補給しなくては餓死してしまうから必死なのだ。
再び電流が流れると、仔実装の腹が見る見る小さくなり、体が一回り成長する。
首輪は伸びる素材でできているようだ。

「デズウ デズウウ」

夕方には、仔実装は殆どが成体実装になっていた。
それは見た目だけの話で、おそらく、体の中は滅茶苦茶な状態だと思われる。
ぐずったりと、行動も赤ん坊のようだ。何もすることなく体だけ大人になった実装石たち。
筋肉パンパンになって身動きの取れないものや、体の一部だけが異常成長している者もいた。
その後、実装石はベルトコンベアに乗って加工場に向かうのだが、
個体数が異常に多いため身をひしめき合っていて通勤ラッシュ時の駅さながらだ。

最後にチラッと出産石の様子が映ったのだが、
点滴チューブだらけのスパゲッティー症候群さながらの有様。
痙攣しながら下痢をするように仔を生み続けていた。
仔は薄い酸を張ったプールに落ちていき、膜が溶けると、作業員が次々に首輪をつけていた。
この工場では八時間掛けて、親指を成体にしてしまうのだという・・・。

この衝撃的な事件があったにもかかわらず、偽石の研究は続けられた。
実装クロックアップと呼ばれるようになったこの技術はいつか実用的になるかもしれない。
しかし、私はリタイアした。急激に異常成長する実装石を見ていると、
私の感覚も変になってしまいそうだったから。
ある日、講義をしている大学からの帰宅途中、公園の中を通ると、奇形実装の姿がやけに目に付いた。
そして、通常滅多に見られないはずの老実装が、数匹集まって歯のない口をフガフガさせて鳴いていた。
虐待派の中の節操の無い連中が実装クロックアップを玩具にし始めたようだ。
いやはや、一時の流行で終わることを願うばかりである…。

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