「いいデス?あそこに行けばお腹いっぱいコンペイトウが食べ放題デス」
そういって仔をコンビニに託す親実装、無論間引目的。
公園では近頃食糧不足が深刻化していた為仕方のない行動だ。
「どうして今まで教えなかったテチ!馬鹿ママは本当に使えないテチ!罰としてあそこの奴隷と貢物は全部高貴でかわいいワタチの物テチ!わかったらさっさと臭い公園に帰るテチ!!」
仔に対する愛情を持っていただけ親からすれば死ぬより辛い選択肢だがこのままでは本当に死んでしまう。
仔は仔で賢くこの行動が間引きと知っていたがそれでも親を愛するが故に何も言えず素直に信じている素振りをする。
「テププ…これでワタチも贅沢三昧…テチ…」
ゆっくりとコンビニに足を進める仔実装の未来を想像すると見ていられずに親実装は色違いの涙を流しながらその場を去っていく。
明日も朝から餌を探さないといけない、この数日間ほとんど何も食べていないのだ。
「仕方ないデス…こうするしかなかったデス」
そう呟くと自分の住みかである段ボールに入り親実装は深呼吸してから叫んだ
「私の可愛い仔が…なんて事デス!!」
この公園のコロニーは規模が小さいため実装石の存続を第一に考えいかなる理由においても間引きや同族食を禁止する仲間同士の決まりがある、
わざわざ深夜にコンビニにいった理由もそれである。
寝静まった公園の実装石達は何事かと集まってくる。
ある程度統制のとれたコロニーのようで睡眠を邪魔されたと殴りかかって来る実装はいない。
「こんな夜中に大声だしてどうしたデス?」
コロニーの長である実装石が眠たげな瞳をこすりのそりとやってくる。
「私の…私の可愛い仔が…今さっき見たこともない実装石に連れていかれたデス」
公園内に動揺が走る、
ざわざわ
ざわざわ
最近公園内では突然仔が殺されたり行方不明になる事件が続いている。
「またか…デス」
「とにかく今日は遅いデス。明日明るくなったらもう一度話を聞かせてもらうデス」
そういって野次馬を解散させ、親実装を住みかに戻らせる。
「今日はゆっくりと休むデス。その場で殺されてないのならまだ生きてる可能性もあるデス」
「わかったデス…」
そういうと長は自分の住みかに戻っていった。
(これで騙せただろうか…わからないデス。でも感触はまずますデス)
次の日、親実装の住みかに長がきた。
「相手の特徴とかは覚えてるデス?」
「暗くて見えなかったデス…でも、大きい成体だったのは確かデス」
そこに一匹の成体が入ってきた。
元飼い実装のラムジーちゃんだ。
「お宅もデス?うちのジョンベネちゃんも夜中に大きい実装石におそわれたデス」
にやにやしてるともとれる顔で話しかけてきた。
ラムジーちゃんも以前夜中に仔のジョンベネちゃんを襲われその場で食べられてしまったのだ。
「きっとお宅の子を襲ったのもうちの子をおそった奴に違いないデス!デププ。だった私はころしてないデス。本
当。絶対デス」
そこにもう一匹実装石が入ってきた。
隣石のゲリーコンディットちゃんだ。コンディットちゃんも以前(以下同文)
夜、どうにかだまし通せたと安心している親実装の住みかに何者かが近寄る。
警戒しながら外を見るとなんと間引きしたはずの我が子がそこには立っている。
「ママ、ごめんテチ。やっぱりママと一緒に暮らしたいテチ。それでも駄目ならイッソママの手で殺してほしいテ
チ」
本気涙を流しながら訴える仔
「ママが全てわるかったデス。もう二度とお前を手放さないデス。馬鹿なママをゆるしてほしいデス」
泣きながら抱き合う親子
そして次の日の朝
「私はみなさんに謝らないといけないデス…実は誘拐されたと言っていた仔デスが…間引き目的で私自身で捨ててきたデス。そして昨日ここに戻ってきたデス」
コロニーに戦慄が走る。
ざわざわ
ざわざわ
「今日は大切なことを学んだデス、罪を償うには真実を語るしかありませんデス。とどのつまり大きな成体実装なんかいませんデス」
「私が謝りたいのはラムジーちゃんとゲリーコンディットちゃんにデス。もしかしたら犯石を見つける手がかりになるかもしれないと期待を持たせてしまった」
「でも今後私は顔をあげて生きていくデス。今まで支援してきたみんなの中には私にこう思っている実装石もいるはずデス。「このうそつき!!!!!!糞蟲やろうデス!!!お前なんか知ってんデス!!!知らん顔してんじゃねーよ!
!!この糞蟲奴隷」そう言われても仕方ないデス…」
「外で洗濯しているときも挨拶をかけながらこう思ったかたもいるはずデス「石殺し!!!!てめぇ自分の子殺してただで済むとおもってんのかデ
ス!!!一生にげられるとおもってるのかデス!!!!!!てめぇらが仔に何したか一番わかってんだろ!!!白状シ
ロデスウ!!!」私はいろんなかたからこういわれていたはずデス。だから今日事実を話しましたデス。それでは失礼します。
今日は一日親子で遊ぶと約束したデス」
コロニーの中から大きな声が上がる
「よくいったデス!もう充分反省しているはずデス。」
長がそう言い観衆を解散させる。
そして今日も公園に朝が訪れる
END
言わなくてもわかると思うけど実在の人物団体その他もろもろとは一切関係ありません。もし似ていたとしてもそれは他人の空似です。
過去作品(探せばどっかにあるはず。)
あるふぉーと
