− Gの旋律 虐殺派の年末 − 世間ではいわゆる年末。 皆が慌しく過ごすシーズンだ。 しかし、無職野郎にそんな事は関係無い。 12月とは思えぬ陽気の中、みのり市の第2公園。 芝生の上にクマさん座りの虐殺派・アキラ。 ホームセンター帰りのアキラが、座り込んでせっせと何かをしている。 脇に置いた袋を目当てに、さっそく群がる野良実装ども。 「ニンゲン、美しいワタシを飼う事を許すデス」 「高貴なワタシにその袋の中身を献上するデッス」 「今すぐ寿司・ステーキ・コンペイトウ〜・・・・」 − 以下略 − 「今忙しいから待ってろ。後でイイ物をやるから」 「「「「「「 デス? 」」」」」」 野良の相手もそこそこに、黙々と手を進めるアキラ。 「おいニンゲン、何してるデス?」 「ん、これか? これはペーパーをかけてるんだ。紙ヤスリで表面の塗装を落とすのさ」 「「「「「「 デスー・・・ 」」」」」」 野良の相手もそこそこに、また黙々と手を進めるアキラ。 「おいニンゲン、何してるデス?」 「ん、これか? これは塗装をしてるんだ。新しく表面にペンキを塗るのさ」 「「「「「「 デスー・・・ 」」」」」」 野良の相手もそこそこに、またまた黙々と手を進めるアキラ。 「おいニンゲン、今度は何してるデス?」 「ん、これか? これは乾かしてるんだ。ペンキが乾くのを待ってるのさ」 「「「「「「 デスー・・・ 」」」」」」 野良の相手もそこそこに、ぼんやりと景色を眺めるアキラ。 「・・・! デジャーー! デジャァース!」 「おいニンゲン、あれは何デス?」 「ん、あれか? あれは禿裸実装だ。虐待派に髪と服を奪われた実装石さ」 「「「「「「 デスー・・・ 」」」」」」 野良の相手もそこそこに、泣きながら走り去る禿裸を眺めるアキラ。 禿裸に剥かれた上、何故か全身を白く塗られ、所々まだら模様に黒く塗られている。 ああそうか、来年はウシ年だったなと一人呟くアキラ。 そしてふと思う。 あれじゃ皮膚病の豚だぜ、と。 「おいニンゲン、今度は何するデス?」 「ん、今度か? お前らにイイ物をやるんだ。このペンキは速乾性だからすぐに乾くのさ」 「「「「「「 デスー・・・ デェッ!? 」」」」」」 「年末のバールのお手入れだったのさ! 一年間の汚れを落として新年を迎えるのさ!!」 「「「「「「 デヒャーーッ!! 」」」」」」 「 ヒィーッヤッハーーーw 」 ・ ・ ・ 「あ〜あ、ついやっちまった。ま、拭き取るだけでいいか」 と言いながらウエスを取り出しバールを拭うアキラ。 恐らく確信犯だ。 「じゃあな、お前ら。良いお年を」 先程まで取り囲んでいた野良実装に別れを告げるアキラ。 返事は、当然無い。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いつもご感想ありがとうございます。 風邪ひいてスクの校正するもんじゃないですね。ゴニョゴニョ・・・・ しばらくショート馬鹿スク書いてなかったもので、アップしてみました。 皆様、良いお年を。
