タイトル:【虐】 実装石のお食事3
ファイル:実装石のお食事3.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3090 レス数:0
初投稿日時:2008/12/11-01:14:07修正日時:2008/12/11-01:14:07
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◆	実装石のお食事3

「」の息子、利明が実装石に食べられてから、一ヶ月が経とうとしていた。

「」の妻・虹子は、人形を一生懸命あやしていた。
利明、利明、と嬉しそうに話しかける。
ついには、見て、目元がパパそっくりなどと言う。
虹子には、そのキュー○ー人形が本気で利明に見えているようだ。

妻は何も知らない。
いや、知っていたが、忘れてしまった。
俺も、忘れられたら、どんなに楽だろう。

「」は妻の無邪気に人形をあやす姿を見て、ぼんやりとそんなことを思う。

気がつくと、心配そうに虹子がこちらを見ていた。

「なんか、悲しそうな顔してる」

「そんなことないよ」

「じゃあ、さっき私がなんて言ったかわかる」

「なんだっけ?」

「この子、だんだんとあなたにそっくりになってきたなぁって」

「………」

キューピー人形が、だんだん俺に似てくるはずがない。

「そうかもな…」

「」はあいまいに返事をしながら、利明を思い出し、そっと涙した。


■

顔面をトラバサミに挟まれ、一様に物干し竿に吊るされる実装石達。

「デ…」

かれこれ一日経つので、さすがの実装石達も元気がない。
ガレージの暗闇の中で、いつ終わるともしれない虐待に、すっかりやつれていた。

病院から帰宅した「」がガレージに入ってくる。
すると、その元気はどこからわいてくるのか、

「何をしてるデス! 早く下ろせデェッス!」
「こっちへ来いデスァ! オマエの顔をぶん殴ってやらないと気がすまんデッシャァァ!」
「デェェェン! お顔が痛いデスゥ」
「悪魔デスゥーーーー! 白い悪魔が来たデスゥ!」

と、めいめいに喚いてくる。

「」はそんな声を無視して、家庭用のドリルを取り出す。
木の板に穴を空けるようの、片手で持てる小さなタイプだ。

スイッチを入れると、高速で回り出すが、音が小さい。
これなら、実装石達の悲鳴をゆっくりと楽しめる。

実装石をトラバサミから外し、抱える。

「デッスーン」

何を勘違いしたか、目を潤ませ、頬を紅潮して、唾液たっぷりの舌をだらりと垂らしている。
しかも、下半身を擦りつけてくる。
リンガルを確認したくはない。

一匹一匹ていねいに、頭蓋骨を空けていく。

「デベベベベべべべべべべべ」

ドリルの振動にあわせて、小刻みに実装石の叫び声が震える。
タプンタプン体が波打っているのが心地いい。

次の順番のやつが、血涙を流しながら、助けてと懇願している。
もっと恐怖しろ。

最初よりは数が減ったとはいえ、結構な手間だ。
全部の実装石に穴を開け終わった頃には、空が白んでいた。
もうすぐ家を出る時間になってしまう。
少しでも寝ておかなければ。


■

仕事帰りに、いつものように病院に向かう。
いつものバス停を降り、病院の方に歩き始めると、何か騒がしい。
ここはまだ病院の外だというのに、男性の看護士さんたちが
パタパタとスリッパの音を立てながらすれ違っていく。

患者でも逃げ出したのだろうか。
自分には関係のないことだと、歩を進めると、なにやら女性の叫び声が聞こえる。
どうにも聞き覚えがある声だと耳をすますと、

「離して、利明が!」

という声が聞こえる。

その叫び声を、自分の妻の声だと認識すると、「」も駆け出していた。

人だかりの中に入っていくと、男性看護士に羽交い絞めにされている。
自分の妻が見世物にされているという羞恥が、「」の頭を熱くする。

「おい、虹子、何してるんだ!」

怒鳴る「」

悲しみを分け合うはずの人は、まだ過去の中にいて、
毎晩、憎しみの相手と過ごす時間を経てきた「」は、すっかり心がささくれだっていた。

「利明がいないの! 探しにいかなきゃ!」

何を言っている。
もう、いい加減にしてくれ。
利明はもういないんだ。

そう叫びそうになる衝動を必死で抑える。

そんな中、茂みから一匹の実装石が出てくる。
同族か虐待派にやられたのだろうか、頭巾がなく、
後ろ髪をなくした、半禿裸の実装石だ。

状況をまったく理解していないこの半禿裸は、

「デェ?」

と、まったく場をわきまえない呆けた声で鳴き、
挙げ句の果てには、

「デスーン」

媚びた。

また、お前か。
なんで、こういう時にお前が出てくるんだ。

「」はすぐにでも、この半禿裸を道路のシミに変えようとした。
だが、先に動いたのは、虹子の方だった。

看護士をふりほどき、その半禿裸の方に向かう。

「利明!」

半禿裸を抱え上げる虹子。
誰も予想しなかった行動に、唖然となる。

見た目は、奇跡的な再会をした親子。
実態は、薄汚れた実装石に抱きつく患者。

もう心配させないで
どこにも行かないで

そんな言葉を連呼する。

半禿裸は、虹子のぬくもりに興奮し、ピスピスと鼻をならし、糞を垂れ流す。
だらーと垂れた涎が服にしみこんでも、ズボンが糞色に染まりきっても、
何度も何度も頭をなで、頬を寄せる。

半禿裸は、手を口元に当て、目を三日月状にして目を細め、デププと笑う。

「」は、激しく嘔吐した。


(つづく)


__________

過去スク
実装石のお食事1と2
実装石を殺そう
山月実装せ記


感想ありがとうございました!
下手なパロディほど見苦しいものはないと思っていますが、
山月記が好きなのでパロれずにはいられませんでした。
それでも感想を書いてくださる、皆さんの紳士っぷりに感激です!


◆.YWn66GaPQさんの作品ってすごいですね!
ここにある過去スクは全部読みました!
どれも最高におもしろかったです!
特にピザ実装なんか、虐待に美しさを感じました。
この作品をリアルタイムで読める時期に実装石を知って良かったです。

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