タイトル:【虐】 まるでそれはうんこのように
ファイル:まるでそれはうんこのように.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4515 レス数:0
初投稿日時:2008/11/30-20:43:17修正日時:2008/11/30-20:43:17
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 家路を急いでいると、ふと足元から何度となく俺の人生に関わってきた「嫌な音」が聞こえてきた。
「テチー、ニンゲンサーン、テチー」
「テッチュ〜ン♪ カワイイワタチをゾンブンに見るテチー♪」
 それは、二匹の仔実装。姉妹だろうか・・・。これだから実装石というのは嫌になる。犬のクソなら、
道の隅っことか、草むらの影とかに気をつければいいだけだが、こいつらは道の真ん中にでも落ちて
やがるからな。
「デー・・・」
 その声に思わずびくりとする。声のしたほうを見ると、電柱の影から成体サイズの実装石がこちら
を伺っている。隠れているつもりなのだろうが、無用に肥えた醜い腹が電柱の影から丸見えだ。
「ニンゲンサーン、ワタチオドルテチー」
「テッチュ〜♪ オネチャ、ワタチもイッショにオドルテチュ〜♪」
 俺がただ見下ろしていると、姉妹仔虫どもは自分たちの「幸福な意図」と違う俺の行動に焦ったの
かまったく、意味不明なタイミングで踊りだした。
「チュッチュッチュ、チュワチュッチュ〜♪ ワタチはゲンダイのエンジェル、カワイイな天使♪」
「チューン♪ チューン♪ アフゥンテチュウ♪ ニンゲンサンのシ・セ・ンは レーザーコウセン
テチュ♪ イヤンテチュ、ソンナ目で見ラレタラ、ワタシのカラダ、アナアイチャウテチュウン♪」
 真剣に吐き気がする。俺は脚を振り上げた。だが、同時に嫌だな・・・踏みたくないなと感じる。何
故か実装石という生き物は、排泄を終えた直後でも体内に糞を溜めているような極め付きの超不潔生
命体だ。靴は安物だったが、こいつらの命より安いわけじゃない。だが、しかしクネクネとシンメト
リーなんてものとは永劫に無縁そうな気味の悪いダンスモドキの動作を見ていたら、どうにかなって
しまいそうだった。
 靴を地面に叩き付けた瞬間、それはほぼ無意識だったように思う。
「天使っ、テンシ、テンシ、エンジュゥェル♪ ワタチはステキなリトル・パーフェクト・エンジゥ
ェルテッチューン♪」
「アフゥンテチュウ・・・アァンテチュウ、ニンゲンサン、ワタチをヤキコロスツモリテチュウ・・・?
ニンゲンサンのシ・セ・ン カンジチャウテチュ〜・・・ モ・ウ ダ・メ イ・ク テ・チュ・・・♪」
 唇に丸っこい手を押し付けて、しなを作る妹仔。くいくいと豚みたいな首を左右に振る妹仔。俺は
一気に踵から地面へと向かった。
「・・・死ねッ」
 小さく呟いて、より強い吐き気を感じた。「オネチャ」と口にした個体のほうを全力で、それこそ
アスファルトの路面ごと打ち抜くつもりで強く蹴る。
「ヂ」
 ああ、そうだった。こいつらがこいつら自身が言うようにカワイク見える瞬間は、この潰れた一瞬
だけだったな。仔実にしては太っていた妹仔は、首から脆く崩れ落ち、胴体を伝って骨が崩壊して、
最期には随分小さくなってちゃんと潰れた。
「テチー?」
 ズジュブジヂュブジュ・・・。
「・・・はぁ・・・」
 15cm以下のサイズでもこれだよ。俺は思わず足を上げて、靴の裏を見て、やはり後悔した。仔実の
無惨な姿にではなく、溢れんばかりの便で汚された靴の哀れな様相にだ。
「テチー・・・イモウトチャ、ブチュなったテチ」
 ぺりぺりと、だいぶ平たくなった妹仔実装をひっぺがして、姉仔実装は妹の死骸を電柱の影に潜む
成体の元へと持っていく。
「デェ」
 成体は、迷わず姉仔実装からその煎餅のような塊をひったくると口の中に放り込んでしまった。そ
して、その場に座り込むと服の裾をまくってパンツを露出した。黄ばみと緑の便ですっかり汚れきっ
た下着。成体実装は座ったままパンツを脱ごうとした。しかし、当然尻は地面に張り付いているので
脱げるわけが無い。
「デー・・・」
 緩慢に立ち上がると、また服の裾をまくって大きく股を開きながらパンツを脱ごうとした。そして、
ごろんと転んだ。起き上がりこぼしみたいな見た目の癖に、べたっと地面に倒れこんだ成体実装は、倒
れたまま緩慢に手をバタつかせた。
 すごくいらいらする。
「デー、ニンゲンサーン、タスケルデスー」
「テチー、ママー、ニンゲンサンママタスケテチー」
 俺は何も言わずに無視した。すると、成体実装は普通に起き上がった。そして、今度こそパンツを脱
ぎ捨て、股の総排泄口に手を突っ込んだ。あの丸い手がそのまま入った。相当なオナニーマニアか、出
産経験の多い個体なのだろう。
 成体実装は、総排泄口から一匹の蛆を取り出した。
「テッテレー♪」
 そう鳴いた蛆を迷わず電柱の傍のコンクリの壁に叩きつける成体実装。
「チベッ」
「バカデスか。オマエ、イマウマレタツオリダッタデス?」
「・・・」
 俺は、なんだか目が離せなくなっていた。
(不気味だ)
 感情を一気に発露してみたり、無感情だったり・・・実装石ってのはどっか怖い生き物だと思うが、こい
つらは極めついてる。
 そんな事をぼんやり思っているうちに、蛆をもう一匹、成体実装は股から取り出した。今度の蛆はテッ
テレーとは鳴かなかった。成体実装も壁に叩きつけたりしなかった。
「テー」
「レフゥ」
 姉仔は成体実装の手から蛆を受け取った。
 総排泄口に蛆を仕舞っておいたのだろう・・・特に移動速度ののろくさい蛆の移動手段としては、そんなに
悪い手ではないのかもしれない。口に入れて食っちまう心配もないだろうし。
「テッチテッチテッチテッチ」
 テッチテッチ走りで、蛆を抱えた分動作の遅い姉仔が再び俺の前まで来た瞬間。俺はもう一度足を振り上
げて、間断なく叩き落した。
「グベッ」
「チベッ」
 短い悲鳴と共に、二匹が地面のシミと化す。
「・・・」
 俺は、電柱の陰に潜んでいる気分の成体実装の前まで歩いていった。成体実装は変わらぬ無表情で俺を見
上げ「デー」と鳴いた。目が笑っている。
「・・・お前の目的はなんだったンだ?」
 不良漫画っぽく問いかけてみると、成体実装はにたにたと笑い出し、こう切り出した。
「ワタシを飼い実装にスルデス」
「っそ」
 小さなつの前には「あ」と付け足して読んでほしい。ネイティブのアメリカ人が発音するニューヨークの
発音のように。
 俺は再度振り上げた靴のつま先で、サッカーボールキックの要領で成体実装を蹴りつけた。びびって損し
た。
「デガァ」
 ブロック塀に叩きつけられて、さすがに即死は免れたが悲痛なうめきを漏らす成体実装。
「死ね」
 ドガッ、ドガッ、ズガッ、ドガッ、グシャッ・・・。
 ブロック塀から音がするほど強く蹴りつけてやる。
「デァガ・・・ッ」
「ヤベ、デ、シヌ、デ・・・」
「グゥェ、デッドォ・・・」
 鳴き声も次第に小さくなる。それが完全に止むまで俺は静かに汚い緑のサッカーボールを蹴り続けていた。


おしまい





前回、沢山の感想をいただきましてありがとうございました。
成体実装の鳴き声が後から見直して「テチ」になっていたのは、完全にミスです。
お恥ずかしい限りです。

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