「もっと美味いものを食わせろ」 「おい! お前が料理長か!」 「あ…、はい」 「お前なんだこれは? あ?犬のエサか? いや、実装フードだな!! こんなまずいもんを出しといて金とるっちゅうのはどういうことじゃ!死ねタコ!」 ・ ・ ・ 私は「」。料亭に勤めている。 しかし、最近は料理に文句を言う奴が増えた。 別に何をしているわけでもないのに、美味いものを食わせろと喚き立てる。 自分の口に合わなければ、ぼったくりだのなんだのと言いがかりをつける。 一体その自身はどこから来るのか? 何様だよ。 お前らには美味いものを食う権利はあっても、食べ物を粗末にする権利はねぇんだよ。 栄養が取れりゃそれで十分だろ。 ん? なんかこんなこと若い時にも思ってたな。 「糞ニンゲンこのエサ腐ってるテチ! まずいテチ!」 「ふざけんな死ね! とっとと寿司ステーキふかひれ献上するテチー!」 あ… そうか、実装石だ。 あいつらも自分が偉いわけでもないのに根拠も無く自身持って、 ふざけたことぬかしてたなぁ。 おんなじだなぁ。 人間も一度味をしめたら糞蟲になるんだなぁ。 林真須美「身に付いた贅沢は直らないよねぇ」 そうそう。 あ〜、ムカつく。 なんだこの爺。 たとえ私の料理が本当にまずかったとしても材料費ぐらい払え。バーカ。 そうだ、代わりにいい物を食わせてやろう。 絶対に許さないからな。 ・ ・ ・ 「これはまことに申し訳ありませんでした。 お詫びに珍しい物を用意しますので…」 「何? 珍しい物? なんだ、それは」 「はい、恐らくお客様が今まで口にしたことのない代物かと…」 「面白い… 出してみろ」 ・ ・ ・ 私は客を残し厨房に戻った。 そして裏口を出ると急いでコンビニに向かった。 「デェースゥー! デスデスゥ!」(ニンゲンさんどうかこの仔を飼って下さいデスー!) お、いるいる。見事に糞塗れの生汚物が。 私は糞蟲共を捕獲すると、すぐ近くの実家に戻った。 (さすがに厨房にこいつらは連れてけない) 私は若い頃使っていた虐待道具を手に実家の厨房に向かった。 「デス、デーデデス!」(ニンゲンさんどうもありがとうございますデス) 「テチテチテチャ!」(ママ、ワタシ飼い実装になれたテチ!?) なんかデステチうるさいが、気にしない。 私は仔実装達を三ツ星の手さばきでミキサーに落とす。 まぁ、誰がやっても大差はないのだが。 「テェェ!! ワタシのアンヨが、お手てがぁぁぁぁ…」 「テッチャァァァァァ!! ママァーーー!! 助けテチャァァァァ!!」 「レピィィィィィ!!」 「プニフー… プニィィィィ!!!!」 私に殺された事を感謝しやがれ。 「デェ!? デギャァァ!! デェン!!」(デ!? 私の仔達が! お前虐待派だったデスゥ!?) よし、ソースはできた。あとは肉だ。 私は華麗に包丁を一回しし、糞蟲の全身をダイス状に刻んでいった。 「デェ! デデェ! デーデズデー!!」(止めろデス! 私の体を! 好きにしてもいいからデスー!!) ・ ・ ・ 「お待たせしました。月の輪熊の胸肉のグリーンサワー和えです」 「ん、聞いたことない料理だな… 肉もちょっと変な形じゃし」 「ですから珍味なのです」(名前なんか思いつきだけどな) 「ま、まぁ食ってやるよ。これもまずかったらお前の店を記事に載せてやるからな」 「ええ、構いませんよ」(うぴぴ…) ・ ・ ・ 次の日、ある雑誌に私の店のことが書かれた。 「美食家の()氏、三ツ星料理店「」で実装石の生和えを食べショック死! 料理長が語る()氏の狂気!」 "私は止めたんです。この料理を食べられる人は滅多にいないと。 ですが、彼はどうしても実装が食べたいと言ったんです。 なんでも、この前話題になってた実食ババアなんか負けたくない!とか、 いろいろ言っていて… とても常人の目じゃありませんでした。" 構ってちゃんの、赤いサクブスでした。
