タイトル:【虐変】 ハナちゃんさよなら
ファイル:ハナちゃんさよなら.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4344 レス数:0
初投稿日時:2008/03/26-01:50:12修正日時:2008/03/26-01:50:12
←戻る↓レスへ飛ぶ

「ママっ、ママっ! ワタシのコドモを作るデスゥ♪ コドモはとってもカワイインデスゥ♪
蛆チャンは、こ〜んなに小さいけどママにたくさんアマエ流してくださ〜い! それと工事車両入ってきますから誘導お願いします」
「あっ!? え!? あ、ハイハイィ!?」

い、今また車両誘導をミスったら絶対に現場監督に殺される・・・
ぐっ!! ぐぐぐうぅぅっっ!!!
こっ こっ こっ こここっこの糞蟲が! 命拾いしやがったな、この!!
後で必ずぶっ殺してやるぞ!!!



 ===== 糞蟲 2 =====

「今日は少し寒いデス・・・」
「でも、何か食べ物探しに行かないとお腹減ったデス・・・」

「この間の、人間が乗ってる大きい箱に踏み潰されたアイツは美味しかったデスゥw」
「デスゥw」

「仲間を食べるのは・・・ 『悲しい事』デス・・・」

「「 デ? 」」

「デプププ! お前は馬鹿デス。 ウスノロにはお肉はやらないデス。 何が『悲しい事』デスw」 
「どうせ食べられなかったから悔しくてそんな事言うんデス! デープププw」

例の、電柱の工事看板の陰に住んでる実装石どもの会話だ。
実はこの間、焼き鳥屋の軽ワゴンに轢かれたあの実装石は、その死体を仲間の実装石に共食いされる
最後となった。
信じられない事だけど、共食いは実装石の間ではよくある話らしい。
その時に死体の肉を食いっぱぐれた「中卒」を、「大卒」と「高卒」が馬鹿にしている訳だ。
共食いが美味しいだと?
まったく、さすがは「糞蟲」と呼ばれる実装石だ、気色悪い奴らだぜ。

ところで、なぜ俺がこいつらの会話が分かるのか?
説明しよう!



「後で必ずぶっ殺してやるぞ!!!」 ・・・と、俺を笑った「大卒」「高卒」に言ったものの、
あの後は現場監督と班長が俺の様子を見張っているトコロへ持ってきて工事車両の誘導で手が離せな
かったからだ。
イライラしながら実装石どもを睨んでいると、こいつらは何やらデスデスと会話らしきものをしてい
る。

・・・気になる!
こいつら絶対、俺を馬鹿にしてやがるんだ!!

で、頭の良い俺は思いついたんだ、貸し出された携帯に実装リンガルのアプリ落とせばイイジャン!
そうすればデスデスの鳴き声を人間の言葉に翻訳してくれる。
後でアルバイト代から差っ引かれるだろうけど、ンなもん安い安い。
しかし、実装リンガルのアプリを落としたものの、画面を見ている暇が無い。
つか、班長うぜぇ!!

  「「」さん、仕事中なんで携帯メールは控えてくださいね」
  「「」さん、工事車両来ます。携帯しまってください」

  うぜぇ! うぜぇ! うぜぇ! 中卒班長うぜぇ!!
  これは俺にとって人間の尊厳に関わる重要な・・・

  「携帯ばっかりいじってねぇえで前見とけやぁ!!!」

  デヒィ!?
  デデ!?
  ひいっ!?

班長はうるさいけど、現場監督はマジ怖ぇぇ!!



こういった訳で、作業中はとても携帯画面を見ている余裕が無かったので、今こうして作業終了後に
作業員休憩所でリンガルの過去ログを読んでるトコ。
いやあ、実装石の会話ってヤツは初めて見るもんで、実に新鮮だ。
馬鹿で糞蟲なところに悲惨な生活臭が出ていて面白すぎる(笑)
そうだ! 帰りに耳に引っかける骨伝導タイプの携帯用イヤホンを買いに行こう!
あれなら仕事で使う無線と周囲の音を聞きながら、リアルタイムで実装石どもの会話を聞く事ができ
るぞ!
リンガル機能の翻訳は、イヤホンから俺だけにしか聞こえないしなおさらグッドだ!
これは明日が楽しみだ(笑)



 ===== 糞蟲 3 =====

アレだコレだと生活費で手持ちの金が消え、今日は携帯用イヤホンを買って、夕飯のコンビニ弁当
を買ったら財布の中は小銭だけ。
まあいい、明日はバイト先のミノリ警備から週払いのバイト代が入る。
滞納している光熱費を支払っても「人工少女3」が買えるぜい!
それよりも、明日が楽しみだと言ったものの・・・
初の音声リンガル起動が待てねぇ!!(笑)
その夜、俺は貸し出されている携帯に実装リンガル音声版のアプリを追加でダウンロードした後、コ
ンビニ弁当をかき込んで近くの公園へ自転車を走らせた。

なんとなく、この公園の風景には見覚えが・・・
あ〜〜・・・ そう言えば子供の頃に来た事あった。
あの酒乱親父と死んじまったババアが離婚した頃だ。
俺・・・ 嬉しそうに補助輪付きの自転車押してたっけ・・・
あの自転車、まだとってあるよ(笑)
懐かしいなぁ・・・・・・

だいたい・・・さ・・・
あの酒乱親父とババアがしっかりしていれば、ずっと気楽な生活だったはずだ。
俺様の身にもなってみろってんだ。
親がもっとまともなら、俺だって一流大学に入って一流企業に就職して、ウハウハの人生だったはず
だ!
一ヶ月分の生活費も無いってどんな貧乏よ?
そして今や、若造に命令されて、暴力監督に脅かされて、なんて俺は不幸なんだ・・・
って・・・おや?

 デースーゥ?

お、何だ、実装石だ、実装石の方から近寄ってきたぞ。
待て待て、今リンガルを起動するからな。
君達の事を研究させてもらうとしよう。

 「おい奴隷ニンゲン、高貴な私にディナーを用意するデス」

 ・・・・・・ は ぁ ???

 「聞いているデスか、このウスノロ。さっさとご馳走を持って来いデス!」

 ・・・ ナ ニ ?   ど う い う 事 ?

1匹・2匹と、実装石が俺の周りに集まってきて、今や10匹近くがデスデスと合唱している。
つか、ナニコレ?

「高貴なワタシを無視するとは使えない糞蟲デス!!」
「・・・汚いお前達のどこが高貴なんだ、オイ?」

「デシャー! やっと喋りやがったデス!」
「ワタシの高貴さが一目でわからないとは愚か者デス!」
「奴隷ニンゲンがワタシの服を洗わないからこんな事になるんデスー!!」
「美しく賢いワタシは高貴に決まっているデス! お前は間違ってるデッス!!」

どっ・・・ どういった理屈そうなる?

「このボケナス! いつまで突っ立っているデス!」
 ポフ
「このワタシの鉄拳をくらえデス! デププw」
 ポム ポム
「デプププw この奴隷ニンゲン怖くて動けないデスw」
 ペシ ペシ

あ・・・ 頭の血管が・・・ キ・レ・ソ・ウ・・・

「高貴なワタシが直々に奴隷の印を与えてやるデププw」

薄汚い1匹の実装石が下着に手を突っ込んだかと思ったら、ねっとりとした糞を取り出しやがった!

「デプププw」
「デーププ
「 こ の 糞 ガ キ ャ ーーー !!!」
 デギュェ!!

糞を投げようとしていたそいつを頭から踏み潰してやった!
何だ!?
何なんだこいつらはっ!?!?
なんちゅーフザケタ生き物なんだ!?!?

 デベェッ!!
 デギ…

周りに居る糞蟲どもを片っ端から踏み潰す!
我慢ならんわい!!

 デンギャア!!
 デヒェ!

高貴? 賢い? 美しい? 俺が間違ってる?
はぁ?
何故に俺様が貴様の奴隷にならねばなんらんのだ!?
ディナー持って来い? ふざけんなっっ!!!

 デギャオオオ!!!

「はあっ はぁっ はぁっ ・・・」

これが糞蟲と呼ばれる理由か?
俺は実装石には今まで興味が無かったから、ネット上で見かけてもスルーしてた。
ただの小汚くて頭の悪い小人だと思ってた。
違った!!
スッゲームカツクッ!!
周りにたかっていた実装石どもを1匹残らず踏み潰して、荒い息を整えらながら考えた。

「俺、実装石の事、殆ど知らね〜・・・」
「ネットだ・・・ 検索かけて調べてみよう・・・」



 ===== 3匹の実装石 1 =====

眠い・・・
今は交通整理のバイト中だが、立ってても寝てしまいそうだ・・・
昨夜は公園から帰った後、実装石というものをネットで調べまくった。

性格:邪悪とも言える自己中心的な自尊心。自分がこの世で一番可愛らしく他は醜いと信じて疑わない。
   興奮や動揺で頻繁に脱糞し下着を膨らませる。(これをパンコンと言う)
知能:生後すぐに同族語・人語を理解するが、性格も影響し大抵は幼児以下。不都合な事は忘れる。
身体:成体で身長60cm程度の小人。脆弱非力な身体内に『偽石』と呼ばれる命の結晶体を持つ。
   異様なまでの再生能力を持ち、栄養状態が良ければ火傷以外は手足の欠損も再生可能。
容姿:赤緑のオッドアイにだらしない兎唇が特徴。後ろ髪は地面に着くほどの長さ。
   生まれつき実装服と呼ばれる緑の服を身にまとっている。
生態:野生の実装石は主に野良実装と呼ばれ公園などに生息している。愛護派の施しと人間の出す生
   ゴミが主食となる為に生活は厳しく、共食いも見られる。

まあ一言で言えば、 糞蟲!! って事だな。
俺は最初は、実装石なんて頭の悪い小猿か何か程度だと思ってたんだが、知れば知る程とんでもない
下衆な生き物だと分かった。
おまけに、生まれつき服を着てたり、千切れた手足が生えたり、体格以上の糞をたれたり、究極のデ
タラメな生き物だ。
まあ、別な視点から新たな興味が沸いたんだけど。
分かりやすく言うと、「虐めてみてぇー!!(笑)」って事だ、ひははは!

「ピピッ 「」さーん、車流してくださ〜い!」
「(はっ!?)・・・はい了解?」

と言う訳で、時折入る指示の無線が無ければ寝ちゃってるよコレ(笑)
昨夜のネット漬けで眠いったらありゃしない。
遅刻したら現場監督に睨みつけられたし。
来るだけありがたく思えってばよ、俺が居ないと困るんだろ?

今はこの骨伝導イヤホンで携帯電話の音声リンガル聞いて眠気をしのいでいる。
とりあえず今日は交通誘導の仕事をしながら、ゆっくりと実装石の観察ができるぜい。

「デス〜 お腹すいたデス〜」
「そろそろご飯の時間デスね」

大卒と高卒がエサの話をしている。
ちょうど朝の通勤ラッシュが終わる今の時間帯に、昨夜のうちに出されたオフィス街の飲食店の生ゴ
ミをあさりに出かける習慣のはずだ。

「ワタシもついて行くデ・・・」
「デシャー! お前なんか来なくていいデッス!」
「ご飯の分け前が減るデス!」

お〜、思っていた通り、この中卒は他の2匹に虐められているらしい。
ネットで見た通り、実装石は少数派や立場の弱い者を虐めるのが大好きだというのは本当のようだ。

「お前はお家を暖めとけばいいんデス」
「でも、お土産は無いデスよ デープププw」
「デェェ・・・」

大卒と高卒は中卒を追いやって、いつもの方角に出かけていった。
中卒は例の工事看板の中で、ふざけたミツクチ(兎唇)をポカーンと開けて馬鹿面をさらしている。

「くっ・・・ くくくっ!」

ちらちらと見ていた俺に気付いたのか、馬鹿面下げた中卒と思わず視線が合ってしまい、思わず笑っ
てしまった。

「デェ?・・・ デスデース!」

笑われた事に気付いた中卒はデスデスと鳴いている。
音声リンガルの翻訳はこうだ。

「デェ? ワタシはお家を暖める仕事で忙しいんデス。 じろじろ見るなデス!」

家にこもっていて何が忙しいんだよお前、自宅警備員かっつーの(笑)

「きょ、今日のワタシは忙しいんデス!」
「い、今からお家を暖めるデス。 そっそそそ、その後はお腹が空くのを我慢する仕事・・・」

ゲハゲハゲハゲハ!!
ひぃっ! 腹がいてぇ!
思わず大爆笑してしまう俺!
ひ・・・ ひひひ。
いけない、いけない。
このままじゃ俺は変な人だ、前を走る車の運転手が怪訝そうな目つきで俺を見ていたぞ(笑)

中卒は真っ赤な顔をして、工事看板の下でプルプル震えている。
こんな時はアレだ、緑色の糞をブリブリとひり出して下着をパンパンに膨らませる、パンコン(パン
ツこんもりの略)するんだろ?
しかし、あれ? 実装石の緑糞はエラク臭いらしいけど、臭いも音もしないなぁ?



 ===== 3匹の実装石 2 =====

そんなこんなで実装石がお留守番の中卒1匹だけになってしまい、寝不足の俺が眠気を催した頃にあ
の恰幅のいい現場監督がやってきた。
この人、昨夜は徹夜で役所に提出する書類を仕上げて、今はコンビニに遅めの朝食を買いに行った帰
りらしい。
はあ、よくやるよまったく。

歩きながらコンビニ袋から「豚トロまん」を取り出し、ガブリと食いつく。

「あぁぢぃー!!」

そう、「豚トロまん」はジューシーなアチチの肉汁が売りなので、無造作に食べるとこの火傷攻撃を
受ける羽目になるんだ。
目を見開いて驚いている現場監督は、ポトリと「豚トロまん」を道路に落とす。

「あちゃ〜! しまった! まだ一口も食ってないのに・・・」

相手は恨みつらみのある現場監督なんだけど、さすがにこの至近距離で笑うのは自殺行為だ。
現場監督は残念そうに「豚トロまん」を拾うと、それをどうしたものかと辺りを見る。
この俺と目線が合うと、食うか?とばかりのゼスチャーをしてくる。
いや、さすがにいいッス。

と、工事看板の下から涎をダラダラ垂らして覗いている中卒を現場監督が見つけた。

「・・・ お前、これ食うか?」
「デ? デスッ!!」

中卒は現場監督から「豚トロまん」を受け取ると、慌てて噛り付いて「デシャー!」と鳴いた。
泣いた、の方が正解かな?
とにかく熱かったらしく口をハバハバさせている中卒に、現場監督が「ゴミはあそこに捨てるんだか
らな?」と工事現場においてある灰皿代わりのブリキの一斗缶を指差して帰っていく。

熱さに懲りたらしい中卒は、はふはふと冷ましながら「豚トロまん」にがっつく。
携帯の音声リンガルからは「こんな美味しいもの生まれて初めて食べたデス」とかなんとか聞こえて
くるので中卒の方を振り返ると、赤色と緑色の涙を流しながら食べてやがる。
ネットで見た情報で、実装石が本当に感激したり怖がったりした時は、左の緑色の目と右の赤色の目
から色付きの「本気涙」を出すというのは本当らしい。

へ〜〜と感心していると、そこへエサ探しに出かけた大卒と高卒が帰ってきた。

「デ? いい匂いがするデス!?」

鈍い中卒は家の前(工事看板)に来るまで気付かず、大卒の声に慌てて残りの「豚トロまん」を飲み
込む。

「デエ!? お前! 今なにを飲み込んだデス!?」
「いい匂いデス!! なにか食ってたデス!!」
「ドゥエドゥ?」

中卒がモゴモゴ言いながら一生懸命に首を振るが、そのモロバレな仕草で大卒・高卒の2匹に、滅多
にお目にかかれないようなご馳走を食べてた事がバレてしまった。

「デッシャー!! ウスノロなお前に代わってご飯を探してやっていたのに裏切るデスか!?」
いや大卒、何もやらないって言ったのお前だろ(笑)

「おおおおまおまおままデデデデンズゥ!!!」
落ち着け高卒(笑)

「「この糞蟲ブッ殺してやるデス!!」」
「デエエエーー!?」

後頭部をド突かれながら逃げる中卒を、大卒・高卒の2匹が追いかけて車道に飛び出てくる。
俺が一般車両を通行止めにしている目の前に、だ。
そしてベリーナイスな事に。

「ピピッ 「」さーん、車流してくださ〜い!」
「はい了解〜(笑)」

3匹とも死ねや(笑)
俺はコレまでに無く素敵な笑顔で一般車両に頭を下げて通行止め解除をした。うひひゃ〜!

  ブオオオオオオーーーッ!!

 「「「デアアア!?!?」」」

ギアを1速から噴上げて、実装石など何処吹く風の眠そうなオヤジが軽トラで突っ込んで来た。
そりゃあもう、この世の終わりでしょ(笑)

「デッス! デッス! デンッ!?」

あと少しで車線を渡りきれそうだった中卒だが、軽トラの黒いバンパーに後頭部から跳ね飛ばされて
ゴロゴロと猛烈な勢いで転がる、ハイ残念!

「デエー! 危なかったデスゥ!」
「デッス! デッス! デッ? ンギャァーーー!?」

大卒はいち早く向きを変えて引き返し無事だったが、引き返す判断が遅れた高卒はタイヤに頭巾を巻
き込まれて頭巾を毟り取られ

■感想(またはスクの続き)を投稿する
名前:
コメント:
画像ファイル:
削除キー:スクの続きを追加
スパムチェック:スパム防止のため9714を入力してください
戻る