託児における自分なりの考察 託児された。 そんでもって家にある安ワインのツマミにしようと思ってたいなり寿司とダースチョコと剣先スルメを食われ申した。 (ワインのつまみにしては変な趣味?ほっといて) 買い物袋を空けたらくっさい臭いがして私の大事なツマミが緑の糞便に変えられていた。 そしてなにやら犯人である仔実装がテチテチ言っている。 そこでケータイに入ってたアプリのリンガルを起動させてこの仔の言い分を聞いてみた。 「ニンゲンさんとってもおいしかったテチ、ありがとうございましたテチ、これからもよろしくお願いしますテチ」 リンガルにはそう表示されたのだった。 私はふと考えた。 例えばこれが犬猫だったらどうだろう?と。 もし犬や猫に託児というような習性があって、 …とは言ってもいくら仔犬仔猫とはいえ仔実装よりは断然大きいのだから袋に放り込まれた時点ですぐ気が付くだろうけどそこは仮定の話なのでさておいて。 家に帰ってさて愛しい酒のツマミとご対面となったときに、 代わりに仔犬や仔猫が入っていてツマミは食べつくされ糞便に換えられていたらどう思うだろう? …むう。 何故だかあまり腹が立たない気がする。 いやまて、確かに私は犬猫といった動物が大好きだ、そして実装石はあまり好きではない。 なまじっか実装石が犬猫と違って言葉を解するから腹立たしいのだろうか? 勝手な言い分をされたから怒りが沸いたのだろうか? ではもし犬猫に託児され、さらにはその言葉を正確に解することが出来た場合はどうなるだろう? 「ニンゲンさんとってもおいしかったニャ、ありがとうございましたニャ、これからもよろしくお願いしますニャ」 「ニンゲンさんとってもおいしかったワン、ありがとうございましたワン、これからもよろしくお願いしますワン」 …ぬう。 やはりあまり腹立たしくないような気がする。 むしろ「こら!こんな味の濃いもの食べちゃったら身体に悪いじゃないの!」と心配して怒ることはあるかもしれないが。 これは単なる好き嫌いに過ぎないのだろうか? 実際に犬猫が託児することは無いから考えたところでどうしようもないのではあるけれど…。 しかし少なくともやっぱり、 この仔実装のようについカッとなってシンクに叩きつけて赤と緑のミンチにしてしまうことは無かったのでないかと思う。 ちなみに壁に叩きつけなかったのは後々掃除が大変だろうという理性がかろうじで働いたからである。 この仔実装はわりと礼儀正しい方だったと思う。 そもそも目の前においしそうなごはんがあって何の悪気もなく食べてしまうのは子犬や仔猫でも当たり前だし、 そしてこの仔実装でもその点に関しては違いは無いはずなのだけれど…。 どうでしょう? 一度、託児された仔実装とみなさんの好きな動物を置き換えて考えてみてください。 そして実装石のように言葉が解せたらと思ってください。 そのときあなたはどんな反応を示すでしょうか? あ、ドアがノックされた、デスデス聞こえる、親がやって来たみたい。 私は虐待派でも愛護派でもないから出来れば穏便に済ませたいのだけれどこればっかりは仕方が無い。 まあそんなわけで包丁を手に今からドアを開けようと思います。 やれやれ。 ————— 「デスとデス」の作者でした。
