——3日目 月曜日 翌朝、部屋に行ってみると水槽の底でマラが倒れ伏していた。 流石に昨日の攻めが効いたのか、ピクリとも動かない。 これはちょっとマズイ状態なのかもぉ、と思い近寄り水槽の底から 引き上げようと思った私の耳に、例のデププ笑いが小声ではあるが聞こえてきた。 リンガルを起動させると、その小声を見事に拾っていた。 「デププ……ワタシをどうこうするわけにいかないのはわかっているデスゥ。 弱ったフリをすれば、一生懸命介抱して、今度は大事に扱うデスゥ。デププ……」 あらあら、案外元気に回復しちゃってるのねぇ、この糞蟲さんは。 私は一旦部屋を出て、リビングに戻った。 そして普段あまり使わない広辞苑とマラを放り込んである水槽より 一回り小さな水槽の蓋を持って部屋に戻る。 いつまでも自分を介抱しに来ない私に痺れを切らしているのか、 先程のような小声のデププ笑いではなく、うつ伏せのままデスデスと 結構大きな鳴き声を上げている。 本当におばかさんねぇ……。 「あらぁ〜!マラちゃん!元気がないみたいねぇ〜、どうしたのぉ?」 私がわざとらしくそういうと、途端に静かになり、死んだフリをするマラ。 時々小さく震えて見せているのは痙攣のつもりなのかしらぁ? 小芝居まで交えるとはなかなかの糞蟲っぷりねぇ。 「大変!マラちゃんの一大事だわぁ!」 いうと、私は持ってきた水槽の蓋を中に落としこむ。 「デブッ!?」 そしてその上に持ってきた広辞苑を乗せる。 「デベベェ……」 水槽の底にはいつくばって無様な呻き声しかあげられなくなるマラ。 落し蓋式の簡易吊天井形式虐待(変形バージョン)の完成よぉ。 「下らない小芝居している子は、帰ってくるまでその格好でいなさいな」 「デデェエーッス!デエエエン!」 仕事に出かける私の背後から、マラの悲痛だけど間抜けな泣き声が響いていた。 仕事が終わって家に戻ると、マラのいる部屋から呻き声が聞こえてきた。 様子を見に行くと、朝の状態でずっと唸っているようだった。 「あらぁ〜、マラちゃん。元気だったぁ?」 「デギャア!!デギャアアアッス!!」 リンガルを通して私がそう声をかけると、途端に威嚇の鳴き声を上げる。 よく考えてみれば三日ほど何も口にしていないのに元気ねぇ。 「ここからワタシを出すデスッ!服を返すデスッ! 美味しいものを用意するデスッ!きれいな寝床を用意するデスッ! この変なのを外してマラを元に戻すデスッ!そして女も用意するデスゥウウ!! そもそもあの馬鹿下僕がこんなところにワタシを預けたのが間違いデスッ! 一週間して迎えにきたらボコボコにしておしおきしてやるデスッ! ついでにこの糞人間も下僕に命令して酷い目にあわせてやるデズゥゥゥウ!!」」 呪いの言葉のように喚き続けるマラ。 三日たっても進歩のない糞蟲っぷりにはさすがに閉口するわねぇ。 いくら馬鹿でも小芝居をするくらいなんだから、まるっきり馬鹿と いうわけでもあるまいに、どうして下手にでようとかいう感覚が 生まれないのか不思議だったけど、なるほどねぇ……。 どうやらこいつの拠り所は、一週間経てば元の主人が迎えに来ると いうこと、そしてその間少なくとも私がこいつを殺すようなことはできない ということを知っている、ということのようねぇ。 おそらくはここに送られる前に紳士様からそう聞かされたんでしょうけど、 さすが紳士様ねぇ……。 糞蟲が少々なことではへこたれないように仕込み済みなんてぇ。 押しつぶされたまま、いまだに「デズアァ!デジャアアア!」とうるさく喚くマラ。 まずはそうねぇ……こいつの性根を凹ませる方向でいこうかしらぁ。 紳士様が下ごしらえした一級品の糞蟲プライドをずたずたにするのも一興よねぇ。 しかし、どうやったらこいつの鼻っ柱をへし折ることができるかしらぁ? 私は「デズゥ!デジャァアア!」と耳障りな鳴き声をあげるマラを 見やりながら考え込んでいた。 そして初めて気がついた。こいつの両目が緑色になっていることに。 「あらぁ……あなた妊娠してるのぉ?」 リンガルを通してそういってやると、マラは驚いたように「デッ!?」と鳴く。 どうやらマラにも自覚はないようねぇ。 いったいいつの間に、なんで妊娠したのかしらぁ? 首を傾げた私のその疑問は、水槽を見てすぐに解けた。 水槽には二日目の朝にマラ自身が自慰で出した精液が残っていた。 なにより初日にここに運ばれてきたとき、こいつは自分の精液に溺れていた。 こいつがここに運ばれてから妊娠したとなると、その二つしか可能性がない。 つまり、こいつは自分の精液で妊娠してしまったのだ。 こういう場合は近親相姦とかになるのかしらぁ? いずれにしても、あいも変わらずのトンでも構造には驚かされるわねぇ。 押しつぶされたままの状態で、マラが「カワイイカワイイ私の仔デスゥ♪ この仔を見れば人間もワタシを大事にしたくなるデスゥ♪」 と幸せ回路全開の変な歌を歌いだした。 というか、まだ生まれてないのに可愛いかどうかわからないじゃないの。 そこでふと、私はあることを質問してみた。 「ねぇ、マラちゃん。子供って大切?」 「当たり前デス!仔はとっても大切に決まってるデス! 仔を産んだことのない糞人間にはワカラナデベベェ……」 「余計なことをしゃべるともっと押しつぶすわよぉ?」 「デベベェ……どくデスゥ……どかないと仔が死んじゃうデスゥ……」 広辞苑の上にジーニアス英和辞典を重ねてやると血涙を流して訴えるマラ。 まぁ、ここで仔を死産されても面白くないのでジーニアスはどけてやる。 「で、質問を繰り返すけど、なぜ仔が大切なのぉ?」 「そんなの決まってるデス!かわいい仔がいればもっとかわいいワタシを 人間はもっともっと可愛がるデス!」 私の質問に歯噛みして睨みつけながら答えるマラ。相当おかんむりねぇ。 それにしても、期待はしていなかったけど見事なまでの糞蟲回路ねぇ。 まぁでも、この糞蟲には少なくとも仔食いの性質はないようで何よりだわぁ。 仔なんか最初から食料としか見ない糞以下の連中だと面白味が少ないのよねぇ。 仔を使った虐待はぁ……フフフ……。 私は重石にしていた広辞苑を取り去り、水槽の蓋をのける。 「デズッ!助けるのが遅いデスッ!このノロデブォ!?」 「無駄口を叩くことは許さないわよぉ」 早速文句を言いかけたマラに実装叩きの洗礼を浴びせる。 「デズゥウウ……デズァアアア……」 腫れ上がった頬を押さえて憎悪丸出しの目で睨み付け低く唸る。 空腹を訴えることも忘れるほど、私に対して憎しみを抱いているようねぇ。 まぁ、余計な出費がかからなくて大助かりだけどぉ。 とりあえず汚れたままの水槽とこいつの洗浄が必要ねぇ。 出産はまた明日かしらぁ。 私はマラの首根っこを捕まえる。と、当然暴れるマラ。 「デブッ!デビッ!デビャアッ!」 無言で実装叩きの往復ビンタを食らわせる。 すると大人しくはなるものの、それでもまだギラギラとした瞳を こちらに向けながら、なにかデスデスと叫んでいる。 が、もう会話をする必要がないのでリンガルは切ってある。 何を言ってるかはわからない。 そんなマラに向かっていう。 「さぁ、キレイキレイしましょうねぇ〜」 私の言葉に「デッ!?」と短く鳴くマラ。 みると変な汗をかいて小刻みに震え始めている。 「どうやら私の言っていることは分かるみたいねぇ……」 「デズーッ!デエエズウウ!」 私に吊り下げられたまま、涙を流してイヤイヤするマラ。 初日にどんな目に遭わされたのか、さすがに覚えているのねぇ。 「ええ?マラちゃんなに?どうしたの?」 私はわざとらしく聞き返す。 「デズー!デズズー!」 涙ながらに訴えかけてくるマラ。 止めてくれとかそういうことを必死になって訴えているのだろう。 お腹の仔のことも引き合いに出しているのかもしれない。 う〜ん、少しいい感じになってきたかしらぁ。 でも地獄いくのよぉ〜。 「なになに?マラちゃんもキレイにしてもらいたかったぁ? また皮をズル剥けにして欲しい?うんうん、わかったわぁ、マラちゃん」 「デェエエ!?デジャアー!デェエエン!!」 違う違うといわんばかりに髪を振り乱して否定するマラ。 「そうか〜、じゃあ今夜はその上に念入りにタワシで擦ってあげるわねぇ」 「デギャアアッ!?デジャアアッ!!」 今夜も遅くまでマラの悲鳴が途絶えることはなかった。 ——4日目 火曜日 朝起きると、さすがに今日は芝居でもなんでもなく、 マラは水槽の中で失神したままだった。 湯剥きの上にタワシでゴシゴシしたので皮膚もまだ充分には再生していないようで、 火傷痕のケロイドのように皮膚のところどころが突っ張ってテカテカしている感じ。 念のために偽石を確認してみると、特に欠けや黒ずみはなかったけれど、 ひたひたにしてあった栄養剤がずいぶんと減ってしまっている。 連日の虐待と再生の繰り返しの上に食事らしい食事をしていないので当然といえば当然ねぇ。 私は、少なくなった栄養剤の代わりに飲み残してあった缶ジュースを その中に足しておいた。 出掛けにもう一度水槽を見てみると、マラはデッ!デッ!デッ!と うつ伏せのままピクピクと跳ね回っていた。 さすがレッドブルは違うわねぇ。 帰宅すると、マラは水槽の中で蹲って「デズゥゥゥ……」と小さく鳴いていた。 体を見ると再生は既に済んでいるようで、朝はまだ薄皮程度だった皮膚も 完全に元に戻っているようだった。 なんで餌の要求もなければ私に向かって威嚇の鳴き声も あげないで蹲ったまま呻いてるのかしらぁ? 不思議に思ってリンガルを使ってみると「射精ができないデスゥ……」 という言葉が延々繰り返されている。 どうやら体が回復して余裕ができたので性欲の赴くまま自慰をしたのだけれど 射精ができなくて悶絶している、といったとこかしらぁ? ……ホントに糞蟲ねぇ。 私は呆れながら悶絶しているマラの髪の毛をつかむと宙吊りにした。 「デェエエ……デズァァァ……」 涎をたらして体を小刻みに震わせているマラ。 目もなんだかあさっての方向に向いているような……気がする。 元々こいつらの目ってどこ向いてんのか分かりにくいけどぉ。 半分壊れかかってるんじゃないかしらぁ、こいつ。 今日は強制出産をさせて、その仔を目の前で虐待してやろうかと 思ったのだけどそれはちょっと保留ねぇ。 仕方がないので少し精液を捨てさせて、いっちゃった意識に 戻ってきてもらおうかしらぁ。 私はマラを吊り下げたままトイレに入ると、 一物の先端に取り付けた蛇口のコックを捻る。 「デギャオオッ!デグエエエッ!」 途端に今まで聞いたことのないような激しい悲鳴を上げるマラ。 意識は混濁しているのに、体は痛みに反応してビクンビクンと大きく痙攣を繰り返す。 それもそのはず。マラの先端についた蛇口は糞蟲自身に捻られないように 相当きつく閉めてあるのだけれど、それを片手で無理やり空けようとすれば、 その捻る力がダイレクトにマラに伝わり、マラ本体をあらぬ角度に捻じ曲げる ことになるのだ。 おまけに尿道の中ほどまで差し込まれている蛇口の根元が敏感な粘膜部分を擦り削るのだから、 多分想像を絶する痛みを感じているのだろう。 まぁ、女の私にはまったくわからない痛みだけどぉ。 「デギィイイイイッ!デギャウオオオ!!」 泣き喚くマラちゃんを無視して強引に蛇口をひねる。 やがてグビッという手応えとともにマラちゃんが一際大きく痙攣した。 見るとマラが途中で折れ曲がっていた。 「あららぁ。マラちゃん大丈夫……じゃないわよねぇ」 マラちゃんは口から泡を吹いて痙攣を繰り返していた。 うーん、失敗失敗。 静かになったので床に下ろして両手を使って蛇口を捻ってやるとようやく 蛇口から精液が流れ出てきた。 薄茶色しているのは、赤と緑と白が混ざってるからかしらねぇ。 再び失神しているマラちゃんを吊り下げて便器の中に精液を流す。 それにしてもマラ先端の蛇口からトロ〜っと精液が垂れる様は、 養蜂所で蜂蜜を搾り取ってるみたいねぇ。 しばらく精液を捨てては流し、流しては捨てを繰り返していると、 マラが意識を回復したのか「デェェ……」と小さく鳴き始めた。 「あら、お目覚めかしらぁ」 「デェエエ……デエエッ!?」 吊り下げられたままのマラが自分の一物を見て悲鳴を上げる。 それはそうだろう。 自慢の一物が変な方向に曲がって、まるで冗談みたいな形になっているのだものねぇ。 「デェエエエ!デズアアアン……デェエエエエン……」 すると今までの汚い鳴き声が嘘のような、まるで仔実装のような泣き声をあげるマラ。 マラ実装はマラに自身のアイデンティティーを得ているというけれど、 それに蛇口をつけられた上にへし折られて、相当ショックを受けたようねぇ。 うんうん、成体だけどなかなかいい鳴き声だわぁ。 もうちょっと、虐めたくなるわねぇ……こんないい声で鳴かれるとぉ……。 私は不意にマラの蛇口を閉めた。 「デギャ!デグゥウウウ……」 途端に苦しそうな鳴き声をあげるマラ。 ふふふ、いかがかしらぁ。途中で精液の流れをせき止められるのは。 人でもおしっこをしている途中で止めるのが困難なように、こういう生理現象を 外因で強制的に中断させられるのって結構きついのよねぇ。 いっそ最初からせき止められているほうがまだマシなくらいに。 苦しそうな呻き声を上げるマラに、私は再度蛇口を緩める。 「デフゥウ〜……」 ほっとしたような恍惚の表情を浮かべるマラ。 そしてまた閉める。 「デグエェ!」 再び脂汗を浮かべて小刻みに震えるマラ。 そしてまた緩める。閉める。緩める。閉める。緩める——。 その度に天国と地獄を交互に味わうマラ。 「デス〜ン……デェエン……」 その苦しみにいよいよ耐えられなくなってきたのか、私に助けを求めるように その目にうっすらと涙を浮かべて弱々しげな声で鳴くマラ。 そんなマラに私は優しく微笑む。 「デスゥウン♪」 助かった、と思ったのかマラがこれまでで一番の媚びた鳴き声をあげた。 「残念☆」 微笑んだまま、私は再び蛇口を閉める。 「デヒィィィイイッ!?」 今までで一番悲壮な表情で、マラは悲鳴を上げた。 ——5日目 水曜日 昨日は、その後は出産に向けて体力を温存させるために特に虐待を行わずに 水槽にマラを放り込んで、念のために偽石を漬け込む栄養剤をレッドブルではなくユンケルに変えておいた。 おかげで折れたマラも朝にはすっかり元通りになり、体力もそれなりに 回復してきているはずなのだけれども、マラは朝からすっかり大人しくなっていた。 昨日のマラ攻めが精神的にかなり応えたのねぇ。 部屋を覗くと水槽にぺたりと座り込んだまま「デー……」とつぶやく様に鳴いている。 そしてたまに思い出したかのようにおなかを撫でさすっては「デス〜」と少し嬉しそうに鳴いていた。 仔だけが心の支えって感じねぇ。 フフフ……、今夜は楽しみだわぁ。 夜、仕事から帰ってマラのいる部屋に行くと、朝と変わらず惚けたように 鳴くマラが水槽の中で座り込んでいた。 「あらぁ、マラちゃん元気がないわねぇ」 「デデェ!?」 私がそう声をかけても以前のような威嚇の鳴き声はあげずに、 ただ体を震わせて怯えるようになっていた。 大人しくなるのはいいけど、なんだか張り合いがないわねぇ。 まぁ、これからまたいい声で鳴いてくれるでしょうけどぉ。 そんなマラを尻目に、私は朝からずっと楽しみにしていた 強制出産の準備に取り掛かった。 といっても準備は簡単。赤色のインクを用意するだけで済む。 私はそれをスポイトで吸い、マラを水槽から掴みだす。 涙を流して「デスーデスー」と嫌がるマラ。 そんなマラに構うことなく赤インクを点眼する。 「デエエエエ!?デスゥウウウ!!」 途端に腹が別の生き物のように蠢きはじめ、その感覚にマラは驚き悲鳴を上げる。 うーん、いい悲鳴を上げるようになったわねぇ。 マラは切羽詰った顔をして、私に向かって必死に訴えかけてくる。 リンガルをオンにすると「子供が生まれそうデスゥ!早く水を持ってこいデスゥ!」 と叫んでいた。 あらあらぁ、言葉遣いがまだなってないわねぇ。 掴んでいた手を首根っこから頭に変えてマラの顔をこちらに向けさせる。 「水を持ってこい?」 真正面から私に見据えられ、一層怯えるマラ。 しかし子供が今にも生まれそうな状態のため、マラも必死でそれどころではない。 「そ、そうデスッ!はやく水を用意するデブッ!?」 「人間様に命令するのはその口かしらぁ?」 言いかけたマラの頬に私のビンタが飛ぶ。 「デ、デェエ……はやく水を持ってくるデブフッ!?」 さらにビンタ。 「デェエエン!早くしないと間に合わないデスウウウ!」 「お願いしますは?」 「デェ……お願いするデブゥ!?」 もう一つビンタ。 「お・ね・が・い・し・ま・す、はぁ?」 「デェェェェェェン……お願いしますデズゥ」 泣きながら必死に言葉を紡ぐマラを、ようやく私は洗面器に水を張りその上に下ろしてやる。 半べそのまま洗面器の上でいきみ始めるマラ。 「デズゥゥン……デェェ……デズゥゥゥン……デェェ……」 うーん、ほんっとうに醜いわぁ。こんな醜い出産シーンは始めてみるわねぇ。 ほどなくして一匹の仔実装が洗面器の中に産まれ落ちた。 それを皮切りに、次々と産まれ落ちる仔実装達。 「テッテレー♪」「テチュ〜ン♪」「テチチー♪」 「テッチュー♪」「テチテチー♪」「テチィー♪」 結局このマラは六匹の仔実装を産み落とした。 「デス〜……」 マラは半ば強制出産であったため少し疲れてはいるようだったが、 それでも仔の粘膜を一生懸命舐め取りはじめた。 そうやって、一匹舐めては次の仔を、と順番に舐めていくのだが、 舐め終わった仔実装から順番に私が別の水槽に取り上げていく。 そうして最後の仔の粘膜を舐め終えて、初めてすべての仔が私に取り上げ られていることに気がつくマラ。 「デス!デエエッス!!」 出産前の大人しさが嘘のように、また私に向かって元気に威嚇をするマラ。 うんうん、やっぱりこうじゃないと面白くないわよねぇ。 「仔を返すデス!全部ワタシの仔デス!大事な大事なワタシの仔デスゥッ!」 手を振り回して迫るマラを張り手一発で弾き返す。 「デスゥ……」 少しへこんだおでこを抑え、涙目でこちらを睨むマラ。 「ママー!助けテチー!」 「ここから出すテチー!」 「おなかすいたテチー!」 一方仔実装を入れた水槽の中では、仔実装が本能の赴くままの叫び声をあげている。 そんな水槽をことさら見せつけるようにしていう。 「この仔たちは私が育てるわぁ。あんたはそっちの水槽で一匹でいなさぁい」 「デェ!?なんでそうなるデス!仔を返すデスッ!」 立ち上がり、別の部屋に水槽を持っていこうとするワタシの足を ポスポスと叩いて必死に抗議するマラ。 そんなマラの穴だけの鼻面に踵をめり込ませる。 「デブフォア!?」 鼻血を吹いて壁際まで転がるマラ。 そんなマラの様子に 「ママー!?」 「テェェエエン!怖いデチー!」 「ママをいじめるなテチー!」 「とっとと美味しいものをよこすデチー」 等など、なんだかよく分からないものを含めて仔実装がテチテチと騒ぐ。 さすがに六匹いるとかしましいわねぇ。 私はリンガルのスイッチを切ると、仔実装の水槽を別の部屋に持っていった。 そしてマラのいた部屋に戻ると、マラは床にぺたりと座り込んだまま さめざめと泣いていた。 しかし私の姿を見つけると、再び駆け寄ってきて私の足をポスポスと叩く。 「デエエエン……デェエエエエン……」 まるで駄々っ子のように泣きながら叩き続けるマラ。 うーん、ぞゾクゾクするわねぇ……その仕草……その表情……そしてその鳴き声……。 おもわずいけない衝動に駆られそうになるのを必死に押さえつける私。 だめだめ!こいつは殺しちゃだめなのよぉ、ファイト、私! 泣きながら私の足を叩き続けるマラを軽く蹴飛ばす。 「デズッ!?デゥウウウ……。デズゥウウウ!」 床に仰向けに倒れたまま、まさしく駄々っ子ポーズで泣き喚くマラ。 何もかも奪われ、傷つけられ、悔しくて悲しくてたまらない。 そんな感情の込められた鳴き声は、とても……とても……可愛らしい! ああ、だめよぉ……そんな姿を見せられると、あああ……。 私は震える手で泣き喚くマラを抱えあげる。 「デッ!?デヒィイイイ!?」 それまで泣き喚いていたマラが引きつったような鳴き声をあげてガクガクと震える。 きっと私の顔は、いまとんでもないことになっているんだろう。 可愛いものを壊したくなるあの衝動。 それを必死で押さえつけようとしているため、自分でも自分の表情が 歪んでしまっているのが分かる。 「マ、マラちゃぁん……さ、さぁ水槽にも、戻りましょうねぇ?」 「デギャアアアア!」 笑顔を無理に作ろうとしたらマラは絶叫し、そして泡を吹いて気を失った。 マラを水槽に放り込んだ後、少し休憩をして興奮を抑えてから 私は仔実装達のもとに向かった。 「さぁ〜、仔実装ちゃ〜ん」 と久しぶりの仔実装に浮かれていた私の目に飛び込んできたのは、 阿鼻叫喚の地獄絵図だった。 「テヂィィィィ!!」 「テェェエエ!?」 「ヂャー!ヂッヂィー!!」 「テッピャァァァアアア!」 水槽の中でマラ仔実装が姉妹をレイプしていたのだ。 放り込むときは気がつかなかったのだけれども、仔実装のうちの どうやら半数の三匹はマラ付きだったようねぇ。 親がマラだとマラの生まれる率が高いのかしらぁ? なんだか妙に多いわねぇ。 「テッテチュ!テッテチュ!」と泡を吹いている姉妹を一生懸命犯し続けている仔マラ達。 そんな中から一匹つまみ上げると、そいつは行為を中断させられた怒りで 「デヂャァァアアッ!!」と仔実装の癖に可愛くない鳴き声をあげる。 うるさく鳴き喚く仔マラのマラにデコピンを一発当てる。 「チュア!」 目を剥き涎をたらして痙攣する仔マラ。 大人しくなった隙に服を剥ぎ取り別の水槽へと移す。 このままだとマラ仔実装に普通の仔実装を殺されかねないので隔離するためだ。 隔離したマラ仔実装は、三匹ともが三匹とも糞を漏らしながら目を剥いて、 水槽の壁をペスペス叩いている。 マラ仔実装のほうは、どうやら全部が糞蟲のようねぇ……。 一方、ようやく陵辱から開放された普通の仔実装のほうは三匹ともが まだ気を失ったまま目を覚まさない。 一応確認してみたけど、死んでる仔はいないようだ。 とりあえず普通の仔実装の方の糞蟲チェックは明日でもいいかしらぁ。 今夜は取りあえず、この仔マラの糞蟲に明日のための仕込をしてやらないとぉ。 いまだに小うるさく鳴き喚く仔マラたち。 念のためにリンガルのスイッチをいれると、 「もっとやらせろデチ!」 「ワタチのマラに奉仕するデチ!」 「ズコバコ犯してやるテチ!」 等など、18禁指定にされそうな、卑猥な叫び声をあげ続ける仔マラたち。 想定の範囲内とはいえ、ゲンナリするわねぇ。 もう少し可愛らしい仔糞蟲なら可愛がりがいもあるのに、 これじゃあ単に捻り潰したくなるだけねぇ。 私はリンガルのスイッチを切って、特にウルサイ仔マラを一匹摘み上げる。 「デチチー!デチャー!!」 生まれたての仔実装のくせに私の小指くらいあるマラを 振り乱し可愛くない鳴き声をあげる仔実装。 その悲鳴を今から可愛く変えてあげるわよぉ。 「あら、これって……」 私は仔マラの後ろ髪を束ねて紐にくくりつけ、宙吊りにしたところで その股間、マラの付け根と総排泄口の間に袋状のものがぶら下がっているのに気がついた。 そう。この仔マラには陰嚢があったのだ。 普通マラ実装と呼ばれる実装でも、マラはあっても陰嚢が付いていることはほとんどなく、 マラ実装の中でも特に稀有な存在として知られている陰嚢マラ実装。 一般的にはキンタマラ実装と呼ばれているらしい。 マラ実装が普通の実装に比べ男性性が強いせいか体も力も一回りくらい大きく強いなかで、 この陰嚢マラ実装はさらに体も大きくなり、力も強いといわれている。 実際にこいつはほかの二匹のマラ仔に比べて少し体も大きいし、やたらと元気にわめき散らしてる。 「あなたずいぶん希少種なのねぇ」 しみじみという私を無視して相変わらず「デヂャアア!」と鳴き喚くマラ仔。 これで少しでも可愛ければ育ててみるのもよかったのかもしれないけど、 これじゃあやっぱりだめねぇ。 私は軽くため息をつくと、体躯を無視したサイズのマラを摘む。 「テッチ〜ン♪」 途端に嬌声をあげるマラ仔。 それを見て水槽の中のマラ仔たちが一層うるさく騒ぎ出す。 どうせ「ワタチにも奉仕するデチ!」とかいっているのだろう。 心配しなくても、全員相手をしてあげるわよぉ……フフフ……。 私は摘んでいたマラを根元からしごいて先の部分に皮を集める。 そしてまるでしぼんだ朝顔の花のようになったマラの先端で余った皮を 二三度折り返し硬く閉じるとそこをホッチキスでとめる。 「デヂィイイイイ!?」 マラに走る激痛に大暴れするマラ仔。 盛大に糞を漏らして、体を振る。 「あらあら、あんまり部屋を汚さないでねぇ」 私は暴れる仔マラの総排泄口に消しゴムの切れ端を突っ込んで栓をする。 「デギャゥオオオオ!」 総排泄口まで犯されて、さらに暴れるマラ仔。 少し消しゴムが大きかったのか血が滲んでるけど 糞を撒き散らされないだけマシかしらぁ。 「さて……」 私は水槽に残っているマラ仔たちに笑顔を向ける。 そこには先ほどまでの威勢のいい態度が消えうせ、ガタガタと震えて お互い肩を寄せ合って泣いている可愛らしいマラ仔たちがいた。 「テー、テチチー」 「チィー、テチィー」 涙を流しながら何か訴えている。 助けてほしいとかいい仔にしてます、とかかしらぁ? 私はそのうちの一匹を手に取る。 「テェェ……テチッ!」 ビクビクしながらも精一杯の媚を見せるマラ仔。 そんなマラ仔に私は笑顔を見せる。 こいつの親であるあの糞蟲なら、この笑顔の次に何が来るのか もう十分わかっていただろう。 しかしまだそこまでこちらの心の機微というものが分からないマラ仔は、 これで私を篭絡できたとでも思ったのか、チププと下卑た鳴き声をあげた。 「はい、残念賞♪」 「テピョォオオオオ!」 私が笑顔のまま総排泄口に消しゴムを突っ込むと、 マラ仔はなんともいえない可愛らしい表情を浮かべて絶叫した。
