■数学者は恐い その仔実装は 一緒に生まれた姉妹は8匹だと告白した うち 4匹は蛆で生まれ その日家族の食卓に並び 不慮の事故で3匹を失い 託仔で1匹が行方不明だと云う 彼女の姉妹はいなくなった 彼女ひとりになった その後 母親は受粉でもしたのか 1ヶ月もしないウチに妊娠した 今度は蛆が12匹だ 母親はさすがに悩んで 悩んで 悩むのに飽きた 全部育ててみよう 結果は5匹が親指実装まで育った その言(げん)を信じると 奇跡に近い確立だ 彼女の妹は5匹になった まぁ リンガル越しの会話なので その数字には疑問が残るが 現在 5匹の親指実装を引き連れている状況を見ると あながち精度は悪くないのかもしれない そもそもが 指がない実装石が 10進法で数えてるかドウか ソウでなければ 何進法なのか 桁が上がるのかどうか 一説に 両手で数える2進法 両足まで動員して4進法・・・ 整理の方便に過ぎなかろうが それより そんな個体差があろうコトバを「12」とか訳して返すリンガルが凄いのかも知れない ありがと リンガルには気を許すな! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 母親は誤差になるので 出会い頭 バットのフルスイングで壁の染みと化してもらった 「さぁ これでお前は 妹と5匹っきりになったぞ・・・・」 「テチィ ママがママが!!」 感情に押し流される隙を与えず 質問を重ねる この辺りはキアイだ 「さぁ お前の妹は いま何人いる!」 「イモウトチャンは・・・・」 視線は震えている 妹を見ず 中空をさまよう 「ゴ・・」 全てを聞く前に2匹を真上から2度に分け たんたん と踏みつぶす 行為そのものに虐待意図がないのですかさず 確実に 「テ・・・ 3人いるテチ」 OK 放心に逃げつつある 仔実装に 状況判断をさせないため 今度は素早く たん 踏む じつは 仔実装の腕(かいな)から少し離れた位置にいた親指実装の直前に足を下ろし 踏んだフリをしたのだ 半分くらい潰しちゃったけど ばれないように足首のスナップを利かし 真上にトスする 背後に配した手でキャッチ 100回ぐらい練習した甲斐があって すんなり出来る(うぁ 湿り気が・・・) でもうれしい じゃなくて 「妹は 何匹いる」 両目がこぼれるんじゃないかって表情をして仔実装は 「イモウトチャンは 二人しかいないテチ ワタチたちは・・・」 タダイキテイタイダケテチ とかテンプレな感想を云い出す前に 彼女が抱きかかえたうちの1匹を つまみ 握りつぶす 片手なので 完全破壊がむつかしいが 努力する 「あと 1人になったテチ」 聞きもしないのに 数で答える 好い傾向だ そして足し算 「良くできた コレは ご褒美だ」 先ほど手に隠していた 親指実装を返す 「イモウトチャン!!」駆け寄って抱え込む仔実装 「聞くぞ 何匹妹ちゃんがいる」 「イモウトチャンは1人とハンブン テチ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ちょっと参った 【n】 すなわち自然数の概念を越えつつあるのか 仕上げる 引きちぎるように 彼女の抱きしめている(半分ちゃんから中身出てる)1.5匹を剥ぎ取り 地面に叩き付ける 「テ・・・・・!!」 「最後に問う いま 何人いる」 「ニンゲン ニンゲン 大変テチ イモウトチャンがいない が いるテチ」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0(ゼロ)の概念を悟ったらしい 「0の概念を『実装』出来て良かったな 万が壱 √(-1)の概念だったら 凄いことになっただろう 人間界でも その概念を流布させた数学者が 船上から海に落とされて殺されたハナシがあるくらいだ」 「・・・・・良かったテチ 実装石は虚数(i)解なんて 無縁テチ」 イニシエの作法に依って 生きたまま 牡蠣殻で肉をそぎ落として 昇天させてあげました 【※海に落とされて殺されたハナシ】 実はうろ覚え 森毅氏の著作で読んだかもしれないンだけれど 虚数話ではなかったかもしれない 詳細希望 【※牡蠣殻で肉を】 コッチは裏を取りました 女性数学者ヒュパティア女史のエピソードです 「生きたまま〜」には 懐疑的ですが 【※数学者】 なんでか 過去スクを見るに 数学と実装石は相性が好い ので便乗しました −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 了 ■過去作品 常緑樹 コチラ側通信 答えて曰く もっぱら中実装
