——序 「はぁ……」 私は憂鬱だった。 昨夜ちょっとした失敗をしてしまって、 紳士様からペナルティーを受けてしまったからだ。 紳士様から直接罰を受けるなら、それはそれでチョットいいかも……。 と、思っていたのに、さすがは紳士は紳士でも虐待紳士様。 罰はより効果的な方法を選んでくるのねぇ……。 ちなみにペナルティーの内容は、『マラ実装を一週間飼う』こと。 一週間放置プレイにしてやろうかと思ったけど、 そんな姑息な手は紳士様に通用しそうもないし……。 「はぁ……」 私は憂鬱だった。 ——土曜日の昼下がり。 「それじゃあここにハンコお願いしまーすっ!」 やけに爽やかな宅配のお兄さんに請われるまま判をつく。 そのお兄さんの足元で、大ぶりのダンボール箱が なにやらガタガタと音をたてて揺れている。 「ども、アリガトウございましたぁ!いやぁ、重いっすね。なんですかこれ?」 蠢くダンボール箱にお兄さんは興味津々の様子で尋ねてくる。 「……ゴミよ、それ。なんだったら捨てて帰ってくれるとありがたいんだけど」 「は?」 気だるそうに答える私に間の抜けた顔を返すお兄さん。 私はクスッと笑みを浮かべると、その鼻先を指で突付いてあげる。 「嘘よ。ごくろうさま」 一瞬何が起こったのかわからなかったお兄さんの顔が、閉まるドアの陰に 隠れるころになると真っ赤になっていた。 「ふふ……かぁ〜わいぃ……」 少し胸のつかえの取れた私の足元で、またダンボールがガサガサと音を立てる。 一気に気分が萎えてくる。 「こいつも、あのお兄さんくらい可愛気があればねぇ……」 私は大きなため息をついた。 ——1日目 土曜日 ダンボールをいつまでも玄関先に置いておくわけにもいかず、かといって部屋中を マラ実装に闊歩されるのも嫌だった私は、とりあえず普段親指実装ちゃんに あてがっている部屋にダンボールを運ぶことにした。 今は部屋は空いている。といっても虐待死させていなくなっちゃったわけじゃない。 何かあったら大変なので、うちの仔たちは先に知り合いの実装ブリーダーに預かって もらっているのだ。 一週間も親指ちゃんと離れ離れだなんてぇ……クスン。 「それにしても……なんで……こんなに……重いのよぉ……」 ズリズリと引きずってダンボールを移動させる。 しかし、そのダンボールときたら異様に重たい。 大きさから、おそらく水槽ごと送られてきたのだろう。 たまにガタガタ音がするのでマラ実装が中にいるのは間違いないのだろうけど、 それにしても重すぎる。 部屋の中に運び終えたときには、すこし汗ばんでいたくらいだった。 「まったく、なんなのよぉ……」 紳士様の罰はやっぱり過酷ねぇ……。 あらためて虐待紳士という呼び名の重さを思い知ったわぁ。 そんなところもス・テ・キなんだけどぉ。 少し休むと、とりあえず荷を解こうとグルグル巻きにされたガムテを剥がしにかかる。 少しずつガムテが剥がされていくとともに、異臭が中から漂ってきた。 「……この臭い、まさか——」 私は乱暴にガムテを剥がし、二重になっていたダンボールを破り捨てる。 「デェ〜ス!デ——ゲボゴボ!デェエエッス!」 水槽を見て、私はいきなり最低の気分にさせられた。 そこには確かに成体のマラ実装がいた。 しかし、それ以上に水槽の中は溢れんばかりの精液で一杯だった。 そしてマラ実装は自分の出したであろう精液の海の中で半分溺れかけていたのだった。 どうりで重いはずよぉ。こいつ、水槽の中でずっと自慰をしてたわねぇ……。 溺れながら必死に鳴いて助けを求めるマラ実装。 自分の精液に溺れるなんて、こんな間抜けな生物は実装石くらいしかいないだろう。 せっかく部屋まで運んだのに、とりあえず水槽ごとバスルームに直行ねぇ……。 いろんな意味で、私はゲンナリした。 「っしょ!」 「デベッ!」 バスルームに運んだ水槽を横倒しにすると、大量の精液と共にマラ実装が間抜けな 鳴き声をあげて放り出された。 「デッス!デジャアアア!」 手荒な仕打ちに怒っているのか、威嚇の鳴き声をあげるマラ実装。 精液まみれの体をいからせて、歯を精一杯剥き出しにして、さらにアレだけ出して おいてまだ足りないのか、体のサイズを無視した大きなマラを振りながら吠える。 男の虐待「」なんかは実装の威嚇を見るとムカついて即バールなんだろうけど、 私の場合は苛立つよりも先にまずキモイし、触れたくもないわぁ。 馬鹿な威嚇を繰り返すマラ実装を無視して、私は設定温度を最大まで上げてから シャワーのコックをひねった。 「デギャアア!デギョアアア!!」 もうもうと立ち上る湯気の向こうでマラ実装が威嚇とは違う鳴き声を上げる。 「うるさいわねぇ、あなたみたいなバイキンをそのまま飼えるわけないじゃないのぉ」 喚き、シャワーから逃れようとするマラ実装。 しかし狭いバスルームの中では逃げられる場所もさほどない。 「デェエエン!デェエエズゥウウ……」 泣き声とか細い悲鳴しか聞こえなくなるころになって、ワタシはようやくシャワーを止めた。 するとそこには全身赤く腫れ上がった醜いマラ実装が壊れたラジオのように 「デー……デェエ……」と呟いていた。 私がシャワーを直したのを見て、ほっとしたような表情を浮かべるマラ実装。 いや、薄ら笑いさえ浮かべている。 あらぁ、さすが成体ねぇ……まだまだ元気そうで、ムカつくわぁ。 私が近づくとマラちゃん(いま命名)は顔を伏せ、か弱い鳴き声をあげるという小芝居を続ける。 そんなマラちゃんの前で私は膝をついて、その顔を優しく撫でてやる。 「あらぁ……大丈夫?」 「デェエエ……デェ〜……」 チラチラと様子を窺いながら、優しい言葉をかけられたことで堪えきれなくなったのか デププと醜悪な笑みを浮かべるマラちゃん。 あぁ〜、久しぶりにゾクゾクするわねぇ……親指ちゃんとは違って、 思い切りぶっ壊したくなるほどの衝動が湧き出てくるわぁ……。 「ねぇ、マラちゃん……もっと綺麗にしてあげようかぁ?」 呟くように言うと、顔を撫でていた手でマラちゃんの頭を軽く掴む。 「デェ?」 赤く腫れ上がった顔をあげてこちらを見つめるマラちゃん。 私がニッコリ微笑むと「デス〜ン」と媚びる。 「全身の皮を剥いで、キレイキレイしましょうねぇ」 私はそういうと、掴んでいた手に力を込めて、頭の皮を頭巾ごとズルリと引ん剥いた。 「デピヤャアアアアッ!?」 豚のような悲鳴を上げてのたうつマラちゃん。 そんなマラちゃんの服を掴むと、こいつも一気に剥ぎ取る。 大火傷を負ってズルズルになった皮膚と一緒に服が脱げる。 いわゆるトマトの湯剥きのようなものだ。 「さぁ〜、あとは手足とマラの皮をムキムキしましょうねぇ〜」 冷たい笑みを浮かべ、わきわきと指をうごめかしながら近づく私。 「デェエエ……デェエエエエン……」 赤剥けのまま、イヤイヤしながら逃げるマラちゃん。 その背中がタイルの壁に触れる。 「デエエッ!?」 「フフフ……もう逃げられないわよぉ……」 「デッデッデ……デェエエエエエェェェェェェェェ……」 細く長いマラちゃんの悲鳴がバスルームに響き渡った。 全身の皮を剥いだところでマラちゃんが失神してしまったので、 その間に水槽の掃除を済ませることにした。 まったく成体の癖に全身の皮を剥がされたくらいで失神なんて脆いわねぇ。 それにしてもこんなのと一週間も一緒だと思うとゾッとするわぁ。 トイレとか、最低限の躾くらいは出来てるのかしらぁ? そうじゃないなら一週間ですべてをみっちり教え込むなんてのは到底無理な 話になるし、やっぱり虐待メインの生活なっちゃうかしらぁ……。 となると、念のために偽石も抜いておいたほうがいいわねぇ。 はぁ……面倒ねぇ……。 すべての作業を終わらせ一息ついた私は、全身を赤裸にされ、泡を吹いて 失神しているマラちゃんを改めて見下ろした。 まったくピクリとも動かない。 ひょっとしてやり過ぎて仮死しちゃったのかしらぁ? マジマジとマラちゃんを見つめていた私。 すると、一瞬だけどマラちゃんの目が私と合った。 ピクッと小さく痙攣するとその目がぷいっとあさっての方向に向く。 あらあら、前言撤回。さすがは成体、たいした回復力というか体力ねぇ。 「そうそう。そういえば大切な作業をひとつ忘れてたわねぇ」 わざとらしく私が言うと、マラちゃんの目がギョロギョロとせわしなく動き出す。 何をされるのか気になってしょうがないのねぇ。 わざとらしい痙攣がより激しくなるあたり、必死に私は死に掛けてます ということをアピールしているつもりかしらぁ? そんな糞蟲根性のマラちゃんには、本物の糞を排出して身だけでも 綺麗になってもらいましょうかぁ。 私はマラちゃんの腹に足を乗せてそのままゆっくりと力を加えていく。 「デゲゲヴォ……」 呻き声とともに口から血を吐き総排泄口から血と糞便を漏らすマラちゃん。 少々手荒だけれど、糞抜きをしておかないとこれから先、 ところかまわずパンコンされたら大変だものねぇ。 親指ちゃんと違って量も桁違いだし。 ぐりぐりと腹の上で抉りこむように足を捻ると小芝居を続けていたマラちゃんが たまらず悲鳴を上げる。 「デグェエエエエエ!?」 なんとも醜い大絶叫。 親指ちゃんなら「レチャアアア!?」とか可愛く叫んでくれるのに、 やっぱり成体はだめねぇ。悲鳴が全然かわいくないわぁ。 まるで赤いテルテル坊主のようなマラちゃんは手足をばたつかせて泣き叫んでいる。 しかし容赦なく腹を押しつぶして強制排便をさせる。 「デギャアアッ!デウィイイイイッ!?」 うんうん。だんだん悲鳴が悲壮になってきたわねぇ。 ——プチャア! 「デゲヴォッ!」 あららぁ、調子に乗ってついつい踏み潰しちゃったわぁ。 今度こそ完全に仮死したようねぇ。 飛び出した目玉と舌をたらしたマラちゃんの顔をしばらく観察していたけれど、 さすがに今度は動き出す気配はなかった。 ——2日目 日曜日 結局昨日は全身の皮を剥いで糞抜きしたところでマラちゃんが仮死したので そのまま綺麗に掃除した水槽のなかに放り込むだけになってしまった。 偽石は抜いて栄養剤に浸してあるのでしばらくしたら再生・復活しているだろう。 本当は偽石を抜かないで虐待するのが好きなんだけど、一応紳士様からの 預かりものだし、殺しちゃったらペナルティにならないからしょうがない。 ああぁん!やっぱりフラストレーション溜まるわねぇ。 さすがペナルティ……。 「デエエッス!デエエッス!」 鬱陶しいマラちゃんのことをずっと放置していたら、昼ごろになって ずいぶん元気に鳴きはじめた。 「うるさいわねぇ……うっ!」 マラちゃんを置いてある部屋に入るなり、例の異臭に鼻を押さえる。 昨日アレだけ酷い目にあっていながら、どうやら完全に回復したのだろう。 余剰体力が生まれたマラちゃんは、元気に自慰を再開。昨日ほどではないが 水槽が精液でずいぶん汚れてしまっていた。 顔をしかめて近づく私に、マラちゃんがデスデスと鳴き喚く。 普段は成体の実装相手にリンガルなんか使うことはないんだけど、 今回は何を言ってるのか一応確認のためにリンガルを使ってみる。 ちなみにこのリンガルは翻訳したものを合成音でも喋ってくれる優れもので、 しかも双方向翻訳が可能な代物。本来は親指ちゃんとの会話を楽しむのに いちいち液晶画面を見ないで済むようにと用意したものなんだけど、 さてさて、このマラちゃんはどんな子かしらねぇ。 「服を返すデスッ!そして立派なマラをもつワタシに 早く美味しい食事を用意するデス!」 即座にスイッチを切り、リンガルを使うんじゃなかったと後悔した。 リンガルを使うまでは、ひょっとしたら賢いマラ実装かと 期待もしてみたのだけど、やっぱり糞蟲だったのねぇ。 まぁ、昨日のバカッぷりを考えると、賢いはずもないのだけどぉ……。 それにしても期待を裏切らない展開に涙が止まらないわぁ。 デーデーデスデスうるさいマラちゃん。 いや、マラでいいわぁ、こんな糞蟲。 鳴き喚くのはともかく、こうも自慰を繰り返されると臭いわマメに掃除しないと いけないわで大変なので、いっそ射精が出来ないようにしてやろうかしらぁ。 と考えたものの、やっぱりソレをするとストレスで死んでしまうかもしれない のでソレは止めねぇ。 しかし、現状をどうにかしたいのも事実。 さて、どうしたものかしらぁ。 ——ピチャ。 考え込んでいた私の手に何かがついた。 見ると、白濁していやに粘っこい液体が手の甲にべっとりと。 水槽では無視されたと思い込んだマラが威嚇しながら自分の 精液を投げつけようと構えていた。 「デズゥ!デジャアア!……デ?」 ああ、人って本気で怒ると言葉が出なくなるのねぇ。 「デ、デ、デ、デェエエエエエエエスゥ!?」 私の顔を見たマラが悲鳴をあげた。 「あーっ!もうっ!掛け値なしに糞蟲ね、あいつは!」 洗面台でハンドソープを手の甲にたっぷりつけて泡立てながら、 憤懣やるかたない私は鏡に向かって毒づく。 ちなみにマラは、私に散々殴られ頭の半分以上を体の中に埋没させて 水槽の底で痙攣している。 「まったくあのオナニー狂いをどうしてくれようかしらぁ!」 蛇口を捻り、思いっきり水を出す。 そして手の甲の精液を泡と一緒に洗い流そうとして、ある妙案を思いついた。 「ふ……ふふふ……いける……いけるわぁ……」 夕方頃、ようやく頭のダメージの回復したマラが目を覚ました。 「デジャアッ!デズァアアア!!」 私の顔を見るなり一生懸命威嚇するマラ。 ん〜、でも体の方は昨日からの連続虐待を憶えているのか下半身が震えている。 なんだか憐れねぇ。 とりあえず何を言っているのかリンガルを使ってみると、 「一体何してるデス!早く服を返すデス!そしてとっとと美味しいものと キレイな寝床、そして女を用意するデスッ!このクソニンゲン!」 ……まぁ、こんなものよねぇ。 そんなマラに私はリンガルを通して話しかける。 「餌は自分の糞でも食べてなさい。それに寝床は水槽の底で充分よぉ」 「ふざけるなデスッ!とっとと言われたものを用意するデスッ!このノロデヴォ!」 最後まで言い終わる前に、私の拳がマラの顔面に沈む。 「い〜い?これ以上勝手なことを言ってると、死ぬより酷い目にあわせるわよぉ」 「デエ……死ぬより酷いことなんてあるはずないデズ…… 早く服とご飯と女と寝床を用意するデズゥ」 鼻血を押さえ涙目でまだそんなことを言い返してくるマラ。 それにしてもこいつは紳士様のもとで一体どういう生活をしていたのかしらぁ? ここまで手酷い目にあっていながらまだこんな虚勢を張るなんてぇ。 紳士様もずいぶんと上げまくったのねぇ。 「死ぬより酷いことはあるわよぉ。ほら、あなたの立派なマラの先端に」 「デェ?」 私が指差すと、マラが自分の一物を見る。 「デゥエエエエエエエッ!?これはなんデスゥ!?」 そして大絶叫。 マラの一物、その先端ににょっきりと生えた蛇口。そのあまりにも場違いで 滑稽な人工物の存在に、マラは悲鳴をあげ、私は悲鳴に似た笑い声をあげる。 「なな、なんでワタシの立派なマラにこんなものがデスゥ!?」 一物から生えた蛇口を引き抜こうとするマラ。 「デアッ!い、痛いデスッ!と、取れないデスゥゥゥ!?」 だが、取れずにマラが引っ張られる痛みに悶絶することになる。 そう。取れるはずがない。超強力な業務用の両面テープでくっつけてあるのだ。 昼間、気絶している間にマラの先端に蛇口を差込み、それを固定したのだ。 これが私の考えた妙案。 これだと、蛇口を捻らない限り射精をすることが出来ない。 ストレスで死にそうになるまでは射精をさせないで、 やばくなったらトイレにでも精液を流して捨てるというようなことも出来る。 つまり、マラの射精を私が完全に握ることが出来るのだ。 悶える姿を見ながらほくそえんでいると、マラがこちらに向かっていきり立つ。 「こんなことをしてただで済むと思ってるのかデスッ!早くこれを取るデスッ!」 デズゥ!デジャァアア!と威嚇を続けるマラ。 下手に出るとか、お願いするという言葉はこいつの腐った脳にはインプットされてないのねぇ。 まったく見事なまでの糞蟲ぶりだわぁ。 「あら、最近はソレがお洒落なのよぉ。高貴なマラ実装は皆そうしてるのに」 「デッ!?デデ……そ、そんなことは知ってるデス。当然デス!」 私の嘘八百に慌てて相槌を打つマラ。 本当に馬鹿ねぇ。そんなものがどこの世界でお洒落なのよ。 しかし、マラの先端に蛇口がついていると重い上に邪魔にしかならない さすがの糞蟲でも再びデスデス吠え始める。 「こんなものがお洒落なわけないデス!とっとと取るデス!この糞ニンゲン!」 「あらぁ、まだそんな口を利くのねぇ……。 昨日どんな目にあわされたのか、もう忘れちゃったのかしらぁ?」 私の言葉にデッ!?と小さく鳴くと昨日のことを思い出したのか少し怯む。 ここで多少大人しくなってくれればまだ救いようもあるのだけど、 しかしそこは糞蟲、すぐにデジャアと威嚇の鳴き声をあげる。 「そんなことをしたら私の下僕に言いつけるデス!そしたらお前は終わりデス!」 一体何が終わるのかしらぁ? しかし紳士様を下僕呼ばわりしたのは万死に値するわねぇ。 私はこうなるであろうことを予想して用意していたあるものを取り出す。 ボールに入れられたそれは、白くて妙にねばねばしたクリーム状のものだ。 私はゴム手袋をすると、それを手にしていう。 「さて、それはともかくマラちゃ〜ん。気持ちいいことしてあげましょうねぇ」 私の言葉に即座にあることを想像してデププといやらしい笑みを浮かべるマラ。 小声なのだろうけど、リンガルからは「デププ……ようやくこの高貴で美しい私に 奉仕する気になったデス。最初から素直にしてればよかったデス。デププ」と 勘違いもはなはだしい独り言がしっかり翻訳されていた。 私が水槽の中に手を差し入れると、偉そうにマラを突き出してくる糞蟲。 そのマラに手にしたものを擦り込みながら、優しく握ってやる。 「デッス〜ン♪」 その感触に歓喜の鳴き声をあげるマラ。 私は少し強めに握りこんで、マラの根元から絞るように扱きあげる。 「デェン〜デェエ〜デフン〜♪」 単純な手コキだが、自分以外からの刺激に頬を高潮させ、 送り込まれる快感に腰をわななかせ悦ぶマラ。 しかし元々が精力絶倫で早漏なマラ実装。 早速絶頂が近いのか、「デ・デ・デ」と喘ぎ声が切迫したものになる。 それを見た私は強めにマラを握り直し、扱くスピードを更に速める。 「デ・デ・デ・デ・デェエッスーーン♪」 やがて大きな雄叫びを上げると、マラの腰がガクガクと震えた。 だが、次の瞬間ソレは絶叫に変わる。 「デギャアアアアッ!?」 マラの律動に合わせて本来なら射精が行われるはずなのだが、 先端を蛇口で蓋されているためにソレが許されない。 行き場をなくした精液がマラの内から股間の根元、そして内臓とあらゆる場所を 内側から圧迫し、えもいわれぬ苦痛と満たされぬ快感の行き場の暴走に 体と心が悲鳴を上げているのだ。 その様子にまたも大笑いをする私。 股間と下腹を押さえ、水槽の中をゴロゴロと転がり悶絶するマラ。 「デギャアッ!デギィ!デズウェェェ……」 涙目で股間を襲う激痛と不快感に耐えるその表情。 いいわぁ……やっぱり実装石はこうじゃないとねぇ……。 ようやく痛みが引いてきたのか、肩で荒い息をしながら私の方を 睨み付け、威嚇するマラ。 「デジャァァ……デズアァアア……」 だが、低い唸り声を上げるだけで最初のころの勢いはない。 さすがに弱ってきてるというところかしらぁ。 しかし、私があれくらいの攻めで終わるわけがないじゃないないのぉ。 まだまだ攻めは続いてるのよぉ。 「……デ?デデェ?デアアアアッ!?」 痛みが引いたマラを襲う別の感覚。 「どうかしらぁ?特製の山芋ローションの効果は」 そう。先ほどマラを扱くときに擦り付けたクリーム状のものとはすりおろした山芋。 いわゆるとろろ芋である。 とろろ芋を擦り込まれれば、当然襲いくるのが痒み。 それもマラ全体にまんべんなくだから、マラ実装にはたまらない責め苦よねぇ。 「デヒッ!デヒッ!デヒィィ!」 酷くなる痒みに自分のマラを必死で掻くマラ。 しかし実装のあの手では満足に掻くことができない。どうしても物足りない。 おまけに先ほどの手コキで射精を許されなかったマラは感度が異常に高く なっているので、自身の手で与える刺激ですぐに絶頂を迎えることになる。 そして絶頂を迎えると襲いくるのが、またあの下腹に響く鈍痛と射精に至れない不快感。 「デグアウアウ!デヒィン!デフゥン!?」 もはや悲鳴なんだか嬌声なんだかわからない鳴き声を上げ、悶え狂うマラ。 「今日はもうずうっとそうしてなさぁい」 水槽で涎をたらし青筋を浮かべて痙攣するマラにそういうと、 私は部屋を後にした。
