タイトル:【馬】 アニメ版デスノート総集編、再放送記念
ファイル:デスゥ・ノート③【完結】 微修正版.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1365 レス数:1
初投稿日時:2008/02/03-22:42:10修正日時:2008/02/03-22:42:10
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デスゥ・ノートを読んだ感想を書いてくれた「」。
デスゥ・ノートを読んで笑ってくれた「」。
そしてこんな馬鹿スクを読んでくれた全ての「」達に
感謝をこめて。


【デスゥ・ノート 3 〜完結編〜】


『そこのオマエとオマエ、さっさと袋を開けるデス!
 そっちの新入りはエサに気をとられてないで、ちゃんと見張りをするデス!
 急がないとニンゲンやクロバサが来るデス!』
とある公園の近くのゴミ捨て場。
野良実装の群れが生ゴミを漁っていた。
リーダーらしき実装石の指示のもと、分業によって効率よく作業を進めている。
この地域では紙クズ等の燃えるゴミと生ゴミを分別せずに黒いゴミ袋で捨てているので、
数多くのゴミ袋をあさらないと充分なエサが手に入らないのだ。
魚の骨やリンゴの芯、カビたパン、ジャガイモの皮、腐ったみかん、ニンジンのシッポ、
生クリームの付いたケーキの包み紙、肉の脂身、保温し過ぎて乾燥してしまったご飯…。
食べられそうな物は片っ端から持参したコンビニ袋に放り込む。
今日は量の面からも質の面からも大漁だった。
これだけあればコミュニティの全員が2日は食べられるだろう。
ついでに新しいコンビニ袋や空のペットボトルなど、生活に必要な物資も補充する。
『もう充分デス! 全員、食べられないゴミを黒い袋に戻して帰るデス!
 長居は無用デス!』
このコミュニティでは、食べられないゴミを黒い袋に入れておくと次の日には
食べ物に変わっているという迷信が信じられていた。
実際には生ゴミの入った新しいゴミ袋が出されているだけなのだが、
この迷信のおかげでゴミ捨て場をあまり汚さないので、
結果的にニンゲンとの本格的な争いを避けることができていた。
むしろ、ネコやカラスが散らかしたゴミまで実装石が片付けているので、
愛護派とまではいかないが、実装石を好意的な目で見ている住人も多かった。
『デ? これはなんデスゥ?』
リーダーみずからもゴミをゴミ袋に戻していると、黒くて平べったいモノが目についた。
生ゴミと一緒にゴミ袋に入っていた筈なのに、染み一つ付いていない四角いソレは
ツヤツヤと黒光りしている。
どう見ても食べられそうもないモノだが、なぜか興味を惹かれたリーダーはソレを手に取って見た。
『デスゥ…ノート…?』
生粋の野良実装であるリーダーだが、なぜか黒い表紙に書かれた蒼い文字を読むことができた。


その公園はかなり広く、複数のトイレや水飲み場の他にも公園中央の広場には噴水があり、
さらに雑木林の中には人工の小川まで作られていた。
そこに暮らす実装石達もかなりの数に達し、水場の数と同じ数のコミュニティに分かれて暮らしていた。
黒いノートを拾ったリーダー達が生ゴミを満載したコンビニ袋をそれぞれ担いで、
西側トイレを拠点にした自分たちのコミュニティに帰ってくると、
噴水広場を拠点にしている隣の群れのボスが、手下を3匹連れてナワバリの境界までやって来た。
『デシャシャシャシャ! コレを見るデス! これは飼い実装から奪った〈デスゥ・ノート〉デス!
 強くて美しいワタシは神に選ばれたのデス! 今からオマエの群れも餌場もワタシのものデスゥ!』
ボス実装は自慢げに黒いノートを両手で頭の上に掲げた。
『デッ!? 同じデスゥ?』
ゴミ捨て場から戻ってきたリーダー実装は自分の手に持ったデスゥ・ノートと隣の群れのボス実装が持った
デスゥ・ノートを見比べた。
表紙に書かれた文字の色に銀と蒼の違いはあるが、それ以外は同じに見えた。
ノートをパラッとめくってみる。
最初のページにはエンピツでこう書かれていた。
〈名前:エメラルドちゃん〉
〈死因:糞袋の異常発酵により体が破裂〉
〈状況:飼い主に抱かれていると、突然体が膨らみだして破裂し、周囲に大量の糞を撒き散らして死ぬ〉
なんとなく状況を把握したリーダー実装もまた同じように黒いノートを両手で頭の上に掲げる。
『〈デスゥ・ノート〉ならワタシも持っているデス! ワタシこそ神に選ばれた賢くて高貴な実装石デス!
 オマエなんかには負けないデスゥ!』


世界中でエメラルドちゃんという名前のペット実装が破裂死し、飼い主が怪我をしたり死んだりした、
というニュースをテレビで見た登志昭雄は、最初呆然として、次に慌てた。
「まじ!? 〈デスゥ・ノート〉まじ!?」
「死んだ飼い主って、俺のせい? 俺って人殺し!?」
「やっべー、警察にばれたらやっべーじゃん! 逮捕される? 死刑? 俺死刑?」
「死んだ実装石だって、弁償しろって言われたらどうするよ?
 一匹何百万円もするのが何百匹も死んでたら何億万円じゃん!」
「証拠! 証拠を隠滅しなくちゃ!」
証拠を隠滅とは言ってもノートをアパートの中で燃やせるわけではない。
公園や神社で焚き火なんてしたら、かえって目立ってしまう。
結局は燃えるゴミとして処分するしかない昭雄だった。
それでも念のため、自宅から自転車で10分くらい離れたゴミ収集所に、暗いうちに出かけて
コッソリと捨ててきた。


『死ねぇぇぇデスゥ!』
『死ぬのはオマエの方デスゥゥゥゥゥ!』
ボス実装とリーダー実装は、互いに〈デスゥ・ノート〉でペチペチと叩きあっていた。
このノートで実装石を殺すことができるのはなんとなくわかっているのだが、
具体的な使い方を二匹とも知らないのだ。
もっとも正しい使い方を理解したところで、〈名前のない野良実装〉が相手では
ノートが役に立たない状況は変わらないのであるが。
『デェッ、デェッ…しぶといやつデスね…早く死ぬデスゥ!』
『デェッ…オマエこそ早く死ねデシャァ!』
二匹がペチペチと相手を叩くことに夢中になっていると、ソレは突然やって来た。
成体実装よりもふた周りは大きい、特大サイズの実装燈。
有り得ないほど大きなその実装燈は背中の小さな羽根をパタパタとはためかせながら
空の上から降りてくると、二匹の実装石の目の前に降り立った。
『ニンゲン界のヤクルトはジューシー? …っていうルト? とにかく美味いルトー!』
『『デェェェェ!』』
実装石にとって実装燈は天敵である。しかも見たこともないくらい大きい。
『タ、タ、タ、タマゴを産み付けられちゃうデスゥ!』
『は、早く逃げるデスゥ!』
今まで争っていた二匹は仲良く並んで逃げ出した。


ボス実装の手下とリーダー実装の部下は、なぜか急に走り出した二匹を不思議そうに見ていた。
『ボスはいったいどうして急に走り出したんデスゥ?』
二匹とも恐怖でパンコンして、血涙まで流している。
『リーダーは何を怖がっているんデスか?』
他の実装石達には特大サイズの実装燈が見えていないのだから、わからないのも当然だ。
〈デスゥ・ノートを持っている限り、元の持ち主である死神が憑いてまわる。〉
〈ノートの所有者は元の持ち主である死神の姿や声を認知する事ができる。〉
そう、特大実装燈はボス実装が手に入れた〈銀の文字のデスゥ・ノート〉に憑いている死神だった。
ちなみにリーダー実装にも特大実装燈が見えているのは、銀の文字のデスゥ・ノートに
触れたからである。
『大丈夫ルトー、何もしないルトー。』
二匹は実装石とは思えない程のスピードで全力疾走しているのだが、
パタパタと飛ぶ特大実装燈は余裕で追いついてしまう。
『『デェェェェ! く、来るなデスゥゥゥ!』』
実装燈に卵を産み付けられた実装石がどんな恐ろしい死に方をするか実際に見て知っている二匹は
実装石の限界を超えたスピードで走り続けた。
『タ、タマゴならワタシの手下に産み付けるデスゥ! 強くて美しいワタシに産み付けちゃいやデスゥ!』
『そうデス! ワタシの部下をあげるから賢くて高貴なワタシは見逃せデスゥ!』
パンコンと血涙、そしてヨダレと鼻水まで撒き散らしながら必死の形相で全力疾走する二匹の目の前に
急に蒼いモノが現れた。
『死神の殺し方を知ってるボクゥ!』
手にハサミを持った実蒼石。しかも背中には小さな羽根がはえていて宙に浮かんでいる。
『『デッシャァァァ! 今度は実蒼石デスゥゥゥ!?』』


その日、二匹の実装石は二匹の死神に追われて走り続けた。
天敵に追いかけられるストレスで、偽石が崩壊するまで。




−− 終わり −−



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

スク投稿リスト
・マラ実装エステの時代
・デスゥ・ノート①
・デスゥ・ノート②
・本作

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1 Re: Name:匿名石 2016/11/20-05:16:22 No:00002911[申告]
死神出現オチか
なるほどなあ
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