その日は朝から晴天だった。 としゆき 「うん、うん、え?今から家に遊びに来る?」 電話の向こうで彼の兄は今からとしゆきの家に来る趣旨を伝えた。 としゆき 「うーん分かったよ、じゃぁ十時にね。」 電話をしているとしゆきを見つめる朱の瞳が在った。 としゆきが電話を切ると、すぐにユウが質問を投げかけた。 ユウ 「ダレが来るんデズが?」 としゆき 「うん、近所の兄貴がね、暇だから遊びに来るんだってさ」 じっと見つめるユウの視線に苦笑しながらとしゆきは答える。 としゆき 「ちょっとアレな兄貴だけど面白い人だよ」 ユウ 「ぞうデズが、だのじみデズね。」 ユウはそわそわしたり部屋の中のゴミをゴミ箱に投げ入れたりし始めた。 誰に教わってもいない元野良とは思えない綺麗好きな実装石だ、 元々は賢い部類なのかもしれない。 —ピンポーン 家のチャイムが鳴った。 としゆき 「はーいどちらさま?」 としあき 「よう、としゆき元気してっか?」 としゆきの兄だ。だがその顔を見た瞬間ユウは固まった。 —あいつだ!!! ユウの喉に煙草を突き入れ目を焼き潰した張本人が目の前に居た。 としゆき 「ユウ、ちゃんと挨拶しなきゃダメだろ?」 ユウ 「ぞ、ぞうデズね。ようごぞお兄ざん。」 ユウはカチカチになりながら挨拶した。 としあき 「おーおー、ちゃんと躾けてあるじゃん!礼儀正しいなw」 としゆき 「躾なんてしてたいしてして無いよユウは前からこうなんだよ」 としあき 「まじで?捨てられた元高級飼い実装なのかな?」 「ラッキーじゃん、そんなの拾うなんて。」 と言ってユウの頭を撫でようとした瞬間、ユウはバックステップで避けた。 としゆき 「ユウ?」 ユウ 「・・・・。」 としあき 「あらら人見知りしてるのか?まぁそりゃそっかw」 ユウ 「ゴジュジン、ごの人と少じ二人にじて欲じいデスゥ」 としゆき 「?、いいけどなんで?」 ユウはじっととしゆきの目を見つめた。 としゆき 「〜わかったわかった。ユウの好きにしな」 としゆきは諦めたように肩をすくめた。 ・ ・ ・ 二人、正確には一人と一匹が部屋に残った。 としあき 「で、俺に話があるみたいだけどなんだい?」 ユウ 「分がらないデズ?」 としあき 「ああ、まったくね。」 ユウ 「ごれでも?」 と言うや否やユウは眼帯を外し焼き潰れた眼を見せた。 としあきは驚いたような顔をして、そして言葉を発した。 としあき 「うぇ!?お前あの時の糞虫!?マジかよ!」 ユウ 「ぞうデズ、あの時のぐぞむじデズ」 としあき 「あちゃー、不味いなこいつは不味い非常にヤバイ」 としあきは頭を抱えるような動作をしてユウに言った。 としあき 「あー、その、何だ、悪かった。」 としあきの謝罪に答えるようにユウは答えた、 ユウ 「ワダジはむじろ感謝じてるデズゥ・・・」 としあき 「感謝?」 ユウ 「あんな事があっだがらワダジは今のゴジュジンに出会えたデズ」 「ぞれに、今は幸せデズゥ、ワダジも糞虫で無くなっだデズ」 としあき 「そうか、そうなのか」 ユウ 「あなだがした「事」はヒドイ「事」デス、だがらゴジュジンが知っだら悲じむデズゥ」 としあき 「主人思いなのな、本当にあの時の糞虫だとは思えない位に。」 そこまで話した所でとしゆきがコンビニ袋を手に持って帰ってきた。 としゆき 「もう話は良いかい?」 としあき 「ああ、」 としゆき 「所で何の話をしてたんだい?」 としあき 「お前が昔実装石に糞投げられて半べそかいた話」 としゆき 「ちょ、兄貴そんな話するなよ!!」 としあき 「この話で笑った笑った、なー?」 ユウ 「デズゥ〜」 ユウも聞いてもいない話に同意し笑顔を見せる としゆき 「だいぶ打ち解けたみたいだな。」 としあき 「おう!今ならジックスだって出来るぜ!!」 と軽口を叩くとしあきの言葉に ユウは 「貴方どなんでまっだく持っでごめんざらざらデズゥ」 と言い返し笑いが起こる。 としあき 「まっ、また来るわ〜、そん時は俺も飼い実装でも連れて来るかな。」 としゆき 「アオの事か?大丈夫なのか?実装石見ると暴れだしたりは・・・」 としあき 「大丈夫だって、ちゃんと飼いは襲わないように躾けてある。」 ニッと悪戯っぽく笑って答える。 としゆき 「ならいいんだけど。」 ユウ 「実蒼石デズ?・・少し怖いデスゥ・・・」 としあき 「優しい奴だから心配するなってじゃあな」 としゆき 「ああ、また遊びに来てくれよ兄貴」 ユウ 「おどどいきやがって下ざいデズゥ」 としゆき 「ユウ、それ丁寧語違う。」 としあき 「はははっ!まったなw!」 としあきが帰った後としゆきは聞いた としゆき 「なぁ本当は何の話をしてたんだ?」 ユウは笑って 「秘密デズゥ」 と言った。
