承前 男が仔実装一匹を残し、実装一家を皆殺しにした。 仔実装は男の手で精神をいたぶられ続けている。 * 袋から黄色い粒を取り出す。 「遅効性実装コロリだ。欲しいか?」 「テェェッ!!」 「長い間苦しんでから死ぬ」 「テ、テェェェェェェェ・・・」 「食べろ」 「テェ・・・」 仔実装は既に分かっていたようだった。絶対的な力の前に残された選択肢は“食べて殺される”か “逃げて殺される”かだけであるということを。 「そうそう、一歩でも逃げようとしたら無理矢理食わせるからな」 これで仔実装の選択肢は消える。 「テェェ・・・」 「あと五秒以内な。五、四、三、二、一・・・」 「テエェェェェェェェェェェェッ!!!!!!!!!」 食べた。 携帯をリンガルモードに切り替える。 「どうだ?今から死ぬ感想は」 「いやテチ、死にたくないテチ・・・」 「さ、そろそろ苦しくなってくるはずだ・・・」 「いやテチまだ子供も生んでいないテチもちろん子育てもまだテチいやテチ死にたくないテチいやテチいやテチ 姉妹の代わりに幸せになるんテチいやテチいやテチいやテチ死ぬのはいやテチいやテチいやテチいやテチいやテチ いやテチャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」 「・・・腹がな」 「テチャァ!!!!テチャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」 「おおい、聞いてるか?」 「テチャァ!!!!おなかがおかしくなってきたテチャァ!!!!死ぬテチャァ!!!!いやテチャァ!!!!助けてテチャァ!!!!殺さないでテチャァ!!!! テチャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」 「聞けよ人の話を。それは低圧ドドンパだ」 「テチャァ!!!!テチャァ!!!!テチャァ!!!!テチャ・・・テチャ?」 「低圧ドドンパだっつうに!」 「・・・テ?」 「実装コロリじゃないんだよ」 仔実装はその場にへたり込んだ。 「いいからパンツ脱いどけ」 「テ・・・」 「はい失礼」 パンツを取り上げ、服をたくし上げる。そしてそのまま水場へ持って行く。 早々に水洗いを済ませて水分をふき取り、服を着せる。鞄を背負い、仔実装は胸ポケットの中へ。 「さあ、帰ろうか」 夕暮れが迫る。 「・・・なんで、ワタチを助けたテチか?」 「ん?ああ・・・そういえば今日、俺はお前の同族を何匹くらい殺したと思う?」 「・・・分からないテチ」 「ざっと七、八十といったところだ」 「・・・多いテチ?」 「ああ、多い」 「酷いテチ・・・」 「酷い、ねえ。そのうちお前が殺したのは何匹だと思う?」 「ワタチが撒いた実装コロリテチか?」 「そうそう」 「分からないテチ・・・」 「ざっと三十だ」 「三十・・・。多い、テチ?」 「ああ、多い。すごく多い」 「ワタチが殺チた・・・」 「そう。お前が殺したんだ。命じたのは俺だがな」 「・・・あなたが悪いテチね?」 「もちろんそうだ。だがやったのはお前だ。お前は逆らうこともできた」 「そうしたら殺されていたテチ」 「そうだ。だがそうだからといってコロリを撒いたお前の罪が消えるわけじゃない」 「テェ・・・」 トラックが駆け抜けた。 「もうひとつ言っておかなきゃいけない」 「・・・何テチ?」 「お前は家族を見殺しにして生き延びた」 「テェ・・・」 「全ての罪を背負えよ」 「・・・テェェェェェェェェェン・・・テェェェェェェェェェン・・・」 「まあ、もちろんそれは俺にも当てはまることなんだがな」 夕暮れは夕闇へと変わっていた。仔実装は家に着くまでずっと泣き続けた。 -------------------------------------------------------- 感想ありがとうございます。調子に乗って書いてしまいました。 >これで終わらせずに、仔実装には更なる地獄を見せてやってほしい という言葉を承けて、仔実装の精神生殺しです。こちらの方がただ死ぬより辛いかと。 いい加減どうして偽石がパキンしないのかと自分でも突っ込みたくなるところではあるんですがw
