□■□ 例外個体 □■□ ガチャ 「ちわーす」「うぃ〜っす」 ようやく、双神と千葉が来た。この二人も愛護派でも虐待派でもない。 「おう、ようやく面子がそろったな。」 実際俺は待ちくたびれていた。それこそTVゲームに興じるくらい。 そして、今回の議長である浦田が口を開く。 「じゃ、始めますか。これまで見た実装石に関するえげつない話を。じゃ、まずは浦田さんから頼むわ。」 まさか、トップバッターをやらされるとは思ってもいなかった。まあ、順番は議長が決めるわけだから仕方ないが。 「じゃあ、俺の話から始めようか。」 ●A○線路で親子昇天 「先々月、母の実家に行った時のことなんだが、母の実家の近くに踏切があるのさ。 ちょっと探してた本があったから踏切の向かいの古本屋に向かおうとしたのさ。 踏み切りを渡るんだけど渡ろうとした時、遮断機が降り出したのさ。 そしたら、向かいから俺と同じくらいの年かな?走ってきて、コンビニ袋を落としてこっちまで来たのさ。 そして、その男は渡った直後に振り返ってニヤニヤしてたんだよ。」 「もしかして・・・わざわざ託児された仔実装の袋を・・・電車に轢かせたん?」 千葉が恐る恐る聞いてくる。確かにその反応は正しいと思う。ただ、それだけじゃないのよ。 「いや、はねられたのコンビニ袋の仔実装だけじゃないのさ・・・」 「は?」 同じことを考えていたらしい浦田が言葉を漏らした。 「実はな、その男の後ろから実装石が走ってきたのさ・・・どんな個体でも託児した仔を追跡することを利用してた みたいなんだが・・・その実装石、電車がもうすぐ来るにもかかわらず線路に飛び込んだんだ・・・ それを見た直後にその男がつぶやいてたんだよ。 「やっぱ糞虫はこうやって始末するのが一番だな。」 って、言った後にそのままどこかに行ったんだ。 俺も託児に関して対処したことはあるが、あそこまではしない・・・と言うより、あれは託児されるのを狙ってるぞ」 「そういや、コンビニとかで仔実装をわざわざ入れやすいように袋を持っている虐待派の学生とかいたよなあ。」 思い出したように千葉がポツリとつぶやく。 「あー、そういやいたいた。自称虐待マスターだっけ?」 その話に浦田が乗ってくる。 そういえば、いたな〜。虐待マスターとか名乗ってる奴。あいつは確か・・・ 「同じ学部の飼い実装を虐待して訴えられてなかったっけ?確か器物破損と住居侵入と強盗致傷だったと思うけど。 器物破損は実装石、住居侵入はいわずもがな。強盗致傷は、実装石かかえた状態で飛び出して、飼い主をアパート の手すりから突き落としてしまったんですよ。」 よく知ってるな、双神。気になって聞いてみた。 「もしかして、その現場をお前見ちまったとか?」 「ええ、俺もそこのアパートに住んでるんで。でも、そこの子は礼儀も躾もちゃんと出来ていたし問題のある性格じゃ なかったと思いますよ。」 ああ、同じアパートの住民ならうなずけるわ。 「虐待紳士って言葉を聞くけど、あいつは一生無理だろうな。」 千葉が笑って言う。 「とりあえず、虹川さんの話が終わったから、次は千葉行ってみようか。」 今回の議長が次の話に進める。 ●A○小学生の仔実装潰し失敗談 「了解っす。公園で仔実装潰しってのをやる小学生がいるらしいんすよ。」 「仔実装潰しって?」 仔実装潰しがどんなものかあまり想像がつかないので聞いてみた。 「仔実装を踏み潰したり蹴飛ばしたりする数や早さを競うものらしくて、 中には親実装に気づかれないように踏み潰したりするのもあるんですよね。」 聴いた瞬間につい口に出てしまった。 「うわっ!えぐっ!!」 そしたら、浦田に速攻で突っ込まれた。 「小さい頃虫の蒸し焼きをやってた虹川さんには言われたくないですよ。 絶対、虹川さんも小学生だったらやってるでしょうね。」 いや〜な予感がしてたけどやっぱりその話が出たか・・・。 「続けて・・・」 俺はがっくりうなだれながら千葉に続きを促した。 「で、夕方帰りがけに公園を通ったんですよ。そしたら、小学生が仔実装を踏み潰したんですが・・・どうも、 潰した仔実装の肉の匂いにつられて実装石が押し寄せてきたんですよ・・・」 「うわぁ・・・」 誰がいったかわからないがこんな声が聞こえた。 「で、肉塊の着いた靴をそのガキから奪い取られて半泣きでガキが逃げてったんですよね」 そこで、双葉が千葉に言った。 「お前助けろよ」 で、俺はこれに対しにやにやしながら付け加えてみた。 「仔実装を?」 「「「違ぇよ、ガキだよ」」」 速攻で3人から突っ込まれた。一応OBなのに・・・。 ちょっとひどい突っ込みに俺はうなだれてたので、誰が何を言ってたのかは覚えていない。内容は覚えてるけど。 「どちらにしろそれは自業自得だろ」 浦田があきれた声つぶやく。 「そりゃあな」 千葉もうんざりといった様子だ。 「ぶっちゃけある意味根性試しか」 双神君達観しちゃってるねー。 「で、そこの公園の実装石ってどうなったん?」 議長様が続きを促す。 「最悪な方向にってやつだよ」 千葉はあきれたような声で続けようとする。 「あー同属食いが勃発か・・・」 「それもあるが・・・虐待派がやってきて集まった実装石たちにいろいろまぶしていきやがった。景観の破壊だな、ありゃ」 なにやらかしたんだ?虐待派よ。そう思い、 「・・・どんなん?」 「見たところコロリ・ゲロリ・ドドンパ・シビレなど・・・複合効果でロケットゲロとかあったな・・・」 ロケットゲロ・・・? 「うわぁ・・・」 「そいつは嫌過ぎるな」 ロケットゲロですと!? 「ロケットゲロかよ・・・汚ぇ花火だ」 つい言葉に出てしまった。そしたら・・・ 「クリ○ンのことかー!!」 ナイス!!浦田!!その言葉を待っていた。だが、そんな俺に冷たいお言葉が双神から発せられる。 「ネタ古いよ」 ちきしょー、2度もがっくりしてたまるか、ここは岸部露伴先生の如くクールに答えてやるぜ!! 「だが断る」「だがそれがいい」 え?浦田そっちなの? 「まったく、お前らそろいもそろってジャ○プネタかよ。」 悪かったな。でもさ、一応俺先輩なんだからもうちょっとソフトに言ってくれてもいいんじゃないの? 「まあ、そんな感じで公園の景観が最悪になって、その虐待派はまぶすだけまぶしてどっかに行ったよ。俺は以上だ。」 「そうか、わかった。じゃ、次俺が話すぞ。」 ●A○チリィのに仔実装ノック 「去年だったかな?そのときはまだウェルもいなかった頃でさ、実装石もあんまし興味も持ってなかったんだけど、 なんか、「次行くぞ〜、ちゃんとキャッチしろよ〜」って声が聞こえたんよ。 ソフトボールの練習でしてるのかね〜って思って見てみたら、バットに当たったボールから赤いものや緑色のものが 飛び散ってたのさ。まあ、5球のうち3球は飛んでたけど。」 それを聞いた千葉が浦田に確認をする。 「まさか、それって・・・」 「ああ、飛び散る時に「チベッ!!」とか泣いていたから仔実装あたりだと思う。」 まあ、ちゃんと飛んだのもいたんだよな。ちょっと気になったので聞いてみた。 「で・・・何匹くらいキャッチされたん?」 「20匹まで見たけど・・・多分バウンド時の摩擦で顔面摩り下ろしとか、落下衝撃でぐしゃ。だから、1匹もキャッチ しているところは見ていない。てか、積極的に取ろうとしてない。」 ・・・うわ、思いっきり虐待派だな。 「うわぁ・・・」 「どこの公園よ・・・」 そういや、千葉が見たのも公園だったな。やっぱ気になるのか。 「そこの第2グラウンド」 予想外だな。学内かよ。 「マジかよ・・・」 「千葉が見たのとは違ってちゃんと掃除はしていたみたいだからな。」 「そういやうちの大学、愛護派も虐待派も虐殺派もうざいよな・・・教授も生徒も」 うんざりした様子で双神がぼやく。 そうそう、この大学って何故かそういった派閥があるんだよね。 でも、その派閥がある割りに今の学長は無関心派だったりするんだが。 まあ、正論を説いたんだろうな〜。他の候補は実装石関連を言ってる中で学長だけが大学をどう運営していくかだった らしいから。 「まあ、左畑公園にまでなんかやらかしたらウェルが黙ってないだろうな。そういや、ウェルがこの前虐殺ヒャッ派ーを 見て言ってたな『お前らこそ糞虫だろうが』って」 ああ、ウェルなら言うな。あいつ糞虫以外の実装石とは友好的だし。まあ人間をかなり嫌っている面もあるからな。 それに、ウェルのことだ 「ウェルが出てくる時点で何かもうやってるだろ?」 「・・・まあな」 「どんなのやったん?」 「・・・・ズボンの尻を切って・・・」 手を叩く、ピースサインをする、親指と人差し指で輪を作りそれを目の前に持っていく。 つい笑ってしまった。 「ウェルのわりにかなり平和的な対処だな、でもばれたんじゃねえのか?」 どんなに運動神経が人間よりも高くても限度くらいあるだろう。 「いや、あいつかなり腕上げてばれないようにやりきってた。ちなみにそいつの下着は・・・男なのにオーバック・・・ それを見たウェルが爆笑していた。」 おいおい、そんなことも出来るのかよウェルの奴は・・・。 「・・・ウェル、恐ろしい子!!」 ●A○蛆風船の悲劇 「じゃ、最後双神ね」 「ええ・・・」 なんか、双神の表情は重い。ちょっと気になって聞いてみた。 「なにがあったん?」 「いえ、先週なんですけどいつも公園を管理している爺さんが体調崩したみたいで俺が代行みたいな感じでやってたん ですよね。もちろんその公園にも実装石は住んでます。」 「実装石に何かされたん?」 「いえ・・・まあ、そこの爺さんは軽い愛護派らしくてエサとかやってたりしてたんですよ。それで、同じ感じの服を 来た俺を見て実装石が集まってきたんですよ。それはいいんです、別に。 そしたら、入り口の方からなにか緑色の袋を持った男が現れて・・・ 「糞虫どもには糞まみれがお似合いなんだよ」といって・・・その袋の中身を投げつけてきたんです・・・。」 ・・・・まさか、その男って双神がいるにもかかわらずやらかしたのか!? 「突然のことで俺も何がなんだか・・・ただ、言えるのは物がぶつかる直前に見てしまったんですよ・・・パンパンに 丸く膨らんだ蛆実装が・・・当たった瞬間にはじけ飛んで・・・」 それを言ったとたんに頭を抱えて話を続けた。 「その男が「苦労したぜ〜、蛆実装の肛門塞いでドドンパ食わせて口を塞いで、愛護派もろとも糞まみれだ!!」って・・・」 そういや、なんか先週双神君なんか臭ってたよな・・・。 「ああ・・・先週異様に臭かったのはそれだったからか・・・」 「・・・・はい」 「ご愁傷様・・・」 「で・・・洗濯代は弁償してもらったん?」 千葉が何となく聞いてみる。 「逃げられました・・・どうも近所の人間じゃなかったみたいです・・・」 それを聴いた瞬間俺たち3人は上を向きたくなった。 「わかった、今日は俺がおごるから帰り飲もうや」 「俺もカンパするわ・・・」 「俺も・・・」 話を聞いた俺らはマジで泣きたくなった・・・双神がマジ不憫・・・・・。 その夜、双神君のモチベーションが戻るまでみんなで酒を飲みに行った。 終わったのがあまりに遅かったので一番近い浦田の家で泊まることにしたが、それが一番まずかった。 なぜなら、放置されていたキレる直前のウェル様が鎮座していらっしゃったのだから・・・ その後、俺と浦田はウェル様に睨まれながらゴハンを作ることになった。 ================================================================================================================= ども、くらるんです。 マナーのなっていない虐待師さんに関するネタでいってみました。 08/01/13 とりあえず、アップ 急遽思いついたNG 「お前助けろよ」 で、俺はこれに対しにやにやしながら付け加えてみた。 「仔実装を?」 「「「違ぇよ、蛆ちゃんだよ!!」」」 え?そっちなの?
