タイトル:【ごった煮:虐待寄り】 実装石のクリスマスイブ-side-A- テンプレート.txt
ファイル:実装石のクリスマスイブ-side-A- テンプレート.txt
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初投稿日時:2007/12/26-02:41:06修正日時:2007/12/26-02:41:06
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ジングルベル     赤鼻のトナカイ    恋人はサンタクロース

      諸人こぞりて      Leprechaun Christmas 

クリスマスソングが鳴り響き、赤と白そして緑色に染まった双葉駅前でこの物語は始まった。

2008年12月24日(月)夕方
 駅前の老舗デパート『丹璽浦』はクリスマスセールの最後の追い込みにかかっていた。
デパートの正面玄関前には、有名洋菓子店のクリスマスケーキの出張販売でごった返し、店内は家族や恋人
へのプレゼントを抱えた人間であふれ返っていた。
 凄まじいまでの人ごみに皆疲れは隠せない。しかし目的の品物の入った赤,白,緑の包みを抱えたその顔は
また幸せそうな表情を浮かべているのもまた事実。
 この『丹璽浦』の1階には高級実装ショップ『Lapis lazuli』が有り、ここも愛実装に与えるクリスマスプレゼント
を買い求める客が多く訪れている。
 
【カラン】
『Lapis lazuli』のドアが開いた。
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実装石を扱う上で他の買い物客とのトラブルを避けるため、店には店外に通じる専用の出入り口が有る。
デパートに野良実装石の一家が侵入しトラブルを起こした『ある事件』以降、『丹璽浦』店内への通用路は封印され、
『丹璽浦』本体とは隔離されている。また『Lapis lazuli』店内にも
--実装石を連れたまま『丹璽浦』への入店はできません--との張り紙がされている。(会員制の保育室は店内に有る)
『あの事件』以降デパート業界は実装関係ショップに対して厳しい姿勢を崩していない。

           誰も我子に蛆実装の入ったプリンなぞ食べさせたくないのだ。
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店内から出てきたのは30台後半の女性であった。左手にサンタクロースの衣装に身を包んだ仔実装を優しく抱き、
右手には仔実装へのプレゼントと、実装ケーキの入った手提げ袋をぶら下げている。

「帰ったらすぐ晩御飯にしようね。今日は御馳走よ、グリちゃん。」
「テチュテチュン♪」
——ゴシュジンサマ、アリガトウテチュ♪
「明日はクリスマスだからね。グリちゃんいい仔にしてたから、きっとサンタさんがプレゼントを持って来てくれるからね。」
「テッチューン♪テチュテッチュン♪テチュン♪」
——うれしいテチュ♪ワタチもっとガンバってもっともっといい仔になるテチュン♪
「ウフフ…ありがとうグリちゃん、私も嬉しいわ。」

リンガルを通して行われる暖かな会話。パーティー,御馳走,プレゼント。
絵に描いたように理想的なペットと飼い主の関係だ。

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                    実装石のクリスマスイブ-side-A- テンプレート
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彼女達は家に帰り着いた

「グリちゃん、ちょっとだけお留守番しててね。」
「テチュン」
そう言うと彼女は持って帰った手提げ袋を持って家を出た。
彼女は家の外に出ると手提げ袋の中からもう一枚の袋を取り出す。

手提げの中に品物を入れたその上に『託児防止袋』を入れるのはもはや常識と化している。
寒さが厳しくなるこの時期に仔実装を連れているような野良実装石は総じて頭が悪い。
頭が悪いと言う事は要領も悪く、食糧不足で仔を持て余すのが殆どだ。
食糧不足で仔を持て余した実装石がやることといえば2つ『間引き』か『託児』。
出産ラッシュの春よりも冬、特に人間が注意力散漫になるこの12月が『託児』の最盛期となるのだ。

「ヂイィッ!!ヂイイイイイイイイイイイイイィッ!!」
——食べれない!!食べれないテチイイイ!!!
半透明の袋の中には透けて見えるケーキに指一本触れられない事に歯噛みする野良仔実装が居た。
袋の中身に平気で手を付けようとしているあたり典型的な糞蟲と言えよう。  
彼女は袋の口をきつく縛るとそのまま実装ゴミのケースに入れてスイッチを押す。
ビーーーーーーーーー——ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意を促すブザーが周辺に鳴り響き、蓋がゆっくりと閉まったのを確認して彼女はその場を去った。
「早く晩御飯にしないと、グリちゃんお腹空かせてるわ。」

「ただいま、グリちゃん。」
「テチュテチュ。」
——お帰りなさいテチュ
「お腹空いたでしょう?すぐに御飯にするからね。」
「テチュ————ン♪」
——ゴシュジンサマ、アリガトウテチュ♪

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そしてゴウゴウと機械音を立てるゴミ箱の中
「テヂイイイイイイイイイイイイイ」
——ク・ソ・ニ・ン・ゲ・ン・メェェェェ…
——ワタチのドレイに選んでやったのにナンテコトするテチ!!
きつく縛られたビニール袋の中、出口を求めてもがく野良仔実装。
「デヂイイイイイィィィィイイイイイイイイ!!」
ビニールの中の野良仔実装は、人間の手に抱かれていた飼仔実装の幸せそうな姿を思い出して悔しさにのた打ち回る。
——なんで高貴なワタチがこんな目にあって、あんなクソムシがヌクヌクとしてるんテヂイィ!!

それは生まれと育ちの違い。最もあの飼い仔実装にしたところでタダで今の立場に居る訳ではない。
飼い実装としての高度な選別と教育を受けた上でここに居るのだ。

例えば…

「はい、ケーキよ。」
「テチュテチュ♪テッチュ————ン♪」
——ケーキテチュ♪ウレシイテチュン♪

ケーキの様な御馳走を与えた事によって、以前のフードを受け付けなくなり
そこから一気に糞蟲化するのは躾失敗の黄金パターンだが、この仔実装に関してはその心配は無い。
『Lapis lazuli』への入店を許される実装石は『Lapis lazuli』で販売された物に限られる。
(もちろん実装石を連れていなければ誰でも入店でき、普通にグッズを買うことが出来る。)
『Lapis lazuli』はチャンピオンクラスの母実装6匹を抱えておりそれぞれが年に1回だけ出産を許される。
通常は春に3匹,秋に3匹が出産し、出産しなかった実装石は『保母』としてサポートに回る
彼女達は「ニンゲンさんと一緒にシアワセになるデス」を信条とし、
それが出来ない個体、所謂『糞蟲』は
「生きていても、この仔もニンゲンさんもフコウになるだけデス」と容赦無く間引いて行く。
教育・躾は人間が主体になるが。『糞蟲』を嗅ぎ分ける能力は彼女達の方が高い。
実装石主体の『選別』とブリーダー主体の『教育』は並行して行われる。
賢い親から生まれる仔が全て賢いとは限らない。
十匹仔がうまれたとすれば。1週間で5匹になり。2週間目には1〜2匹になる。

この店で実装石を買うためには、まず年に2回の春と秋の募集に応募することから始まる。
正規の応募の前に予備審査が有り、年収、家の広さ、家族構成、生活環境に関する身上書を提出する。
そして予審に合格した者だけに応募券が与えられる。(この応募券を横売した者は二度と審査を受けられない)
この応募券は飼い主の間で『願書』と呼ばれている。
応募券を送った飼い主希望者は店の指定した日に来店し、ブリーダー、そして譲渡される仔実装と面談をする。
質疑応答はブリーダーとだけではなく、仔実装ともしなければならない。
面談を経験した者の話では、真っ直ぐな目で人間からの質問にハキハキと答え、さらに質問までしてくるその様子は
「とても実装石とは思えない。」とのことだ。(ちなみにその人物が「あんなのいらない」と言っていた事も付け加えておく)
その結果によって飼い主が決定され、金銭の受け渡し(数十万円〜)が成立した後、1週間かけて各飼い主向けのカスタマイズがされ
(そのため仔実装には単純な頭の良さだけでなく躾の微調整を受け入れるだけの柔軟さが求められる)
そしてやっと飼い主の手許に届くのだ。

一方間引かれた仔実装はと言うと。
さすがに殺すには忍びない、と言う人間の判断で『アウトレット』として他店へと流されて行く。
その最底辺と言えば。ワゴンセール用の仔実装が上げられる。
そのような仔実装たちは4日で売れなければ餌等の経費で原価割れを起こすため、4日目の閉店時には処分される。
『自分の手足と同じ数だけ陽の光を浴びることを許される』のだ。
夜はどれだけ寒くても暑くても空調もヒーターも無い、もしその分の経費が加算されれば仔実装達の命は6時間に短縮される。
寒ければ身を寄せ合い、暑ければ少しでも冷たい床を求めてさ迷い歩く。
少ないフードと水を争い奪い合い、耳や腕が千切れれば処分され。また、その現場を押さえられた加害仔実装は別の所へ連れて行かれる。

               ——姉妹を食べた超糞蟲!!激虐待用!!——
 
ワゴンの中ならまだ優しい飼い主に巡り会える可能性が例え僅かであっても残っている。
だが糞蟲としての明確なレッテルと付加価値を与えられてしまっては行く先は決まっている。

凍死すればゴミ箱へ、餓死すればゴミ箱へ、渇死すればゴミ箱へ、欠けたらゴミ箱へ、4日経ったらゴミ箱へ…。
実装ゴミとして捨てると経費がかかるため、燃えるゴミとして捨てられる彼女達、
人間の都合によって実装石として生きたという過去さえも剥奪される。およそ生命の尊厳など存在しない世界。
これならまだフードに加工され、袋の隅に『原材料—肉(実装石)—』と書かれた方がまだマシかもしれない。

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【ゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウ】
内部に響き渡る機械音とともに天井が降りてくる。
ビニール袋と暗闇のおかげで野良仔実装は自分の身に迫る回避不可能な『死』を認知することは出来ない。
「デチ・【ゴウゴウゴウゴウゴウゴウ】イイイ【ゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウゴウ】イイイイイイイ【ゴウゴウ】」
仔実装の断末魔は機械によってかき消され、誰にも届く事は無い。
ただ言える事は。
『飢餓』も『乾き』も『寒さ』も『長期の虐待』も無く、一瞬で『終わった』事が野良仔実装への

              クリスマスプレゼント
              
              だったのかも知れない。
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毎度駄文にお付き合い頂き有難う御座います。

感想を下さる皆様、有難う御座います。

過去スク
託児?①②③番外編
早朝
夏の蛆実装
遊びの時間は終わらない 前,中,後編
飼育用親指実装石 
死神絵師
破滅の足音
あんしんママ
命拾い

今回はオマケは有りません。言うなればこのスクリプト自体がオマケな物ですから。

本文中に有る『ある事件』は白保管庫にある『冬のデパートと実装石』から引用させて頂きました。
あと手提げ袋の中の『実装処理袋』は実装なんでもにあるアクミ様のイラストから引用させて頂きました。

有難うございます。

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1 Re: Name:匿名石 2016/11/05-23:22:10 No:00002700[申告]
やっぱり無慈悲にゴミ箱処理したんじゃつまらないな
でも、それが虐待派以外には普通という無常感
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