※他実装スクです。苦手な人はウィンドを閉じるなどの回避措置を行ってください。 俺の名はとしあき。 工場で流れてくる部品にハンダ付けする仕事をしている。 給料は安いがほぼ定時であがれるので、俺のような趣味人にはお似合いの仕事だと思っている。 製品がはめ込みによって作られるようになったので、ネジ留めの仕事はなくなった。 以前に話したかも知れないが俺の趣味は虐待だ。 虐待はいい、実装石のような感情むき出しの生物から伝わる絶望・焦燥は俺の嗜虐心を満足させる。 実装金の振りかざす小賢しい知恵を人類の英知によって蹂躙したときなど感動すら覚える。 コツさえ掴めば、ストレスによる偽石割れや精神崩壊させない加減も出来るようになるはずだ。 例によって、今回の遊び相手も少し違っていた。 コイツとの出会いは1時間前にさかのぼる。 本日午前、別のラインで作業をしていたヒョロメガネの野郎が機械に巻き込まれた。 幸い大事には至っておらず、巻き込まれたとはいってもそれは作業衣の袖であり、 機械に締め上げられた野郎の手首に、江戸時代の囚人の刺青にも似た内出血が浮かぶ程度であった。 それ以外の外傷はなく指も完全に動いているのだが、ヒョロメガネの野郎は腕が切り落とされたかのように騒いでいた。 普段ならば「気を付けろ!」と主任の怒号が飛ぶところであるが、運悪く本社安全管理部の査察の最中であり 安全対策に問題があるとして、対策が講じられるまでは操業は中止される運びとなった。 つまり本日は午後から休みである。 皆が早々に引き上げていく中、俺だけは休憩所で昼食を取ることにした。 少ない収入を趣味に費やすため、昼食は常に自作の弁当にしている。 正午までにはまだ時間があるので、帰宅して食べても良いのだが、 外で食べるべくして持ち出した物を、再び持ち帰って食べることに虚しさを覚えたので、ここで食べることにしたのだ。 茶で軽く口内を潤し飯をかき込む。 冷えた米飯特有の味と香りが…… ブホッ! 盛大に吹き出し咽せる。 飯が酸っぱい。 飯だけではない。他の食材全てに酸味が付いている。 腐っているのだろうか? だが、何かがおかしい。 特に雑菌が繁殖するような調理はしていないし、食材が痛みやすい季節でもない。 ならばなぜ……? 弁当がこうなった理由を考えていると、背後から少女のような笑い声がする。 振り向くと換気のために開け放たれた窓の外に、実装燈が小さく羽ばたいて浮かんでいた。 『乳酸菌、摂ってルト?』 そうつぶやくと、その実装燈はふわりと窓から入ってきた。 その体躯を支える揚力を生み出しそうにない小さな羽根がゆっくりとはためき 緩やかに舞い上がる気流が俺の鼻先をかすめた。 その刹那…… 「むぉっ!!」 異常なまでの酢酸臭。実装燈の体臭だ。 俺から見れば実装シリーズの容姿など全て一緒だが、一部好事家の間では実装燈の容姿は、 他の実装シリーズの追随を許さぬほど美しいものとして評価されている。 だが、その容姿とは裏腹に近寄りがたいほどの体臭を放つことはあまり語られていない。 これは実装燈がエネルギー源として乳酸を合成したグリコーゲンを利用することに起因し、 前段階物質の乳酸を生み出す乳酸菌が、乳酸のみならず酢酸やアルコールをも生み出しているためである。 実装燈の体には内外を問わず乳酸菌が繁殖しており、それら乳酸菌が絶えず発酵を行っているため 生きている実装燈からこの臭いが消えることはない。 品種改良によって、酢酸やアルコールを作り出さない乳酸菌のみを植え付けた実装燈も存在するようだが 未だ研究段階の域を出ないらしい。 そして俺の飯が酸っぱくなってしまったのも、おそらくコイツが原因だろう。 実装燈は食料に自分の体で繁殖した乳酸菌をまぶし、発酵させてから摂取する。 こうすることで食料が他の生物に横取りされるのを防ぐことができ、 実装燈同士では個体ごとに違う発酵臭によって所有者を明らかにしているらしい。 実装石が見つけた食料に自らの糞便をなすりつけて、所有物であることを示すのに似ている気がする。 さて、当の実装燈はというと…… すっかり発酵してしまった俺の弁当を我が物顔で食い散らかしている。 異臭を放ち、顔中を喰いカスだらけにして食事を貪る浅ましい姿は、公園で大繁殖している実装石と大差ない。 どこが美しいんだ、こんな物? 憎々しげに見下ろす俺の視線に気付いたのか、実装燈は発酵が進んで粥のようになった飯を手に一掬い差しだし…… 『オマエも喰うルト?』 この一言が俺の怒りに火を付けた。 「その飯はもともと俺のモンだ!」 そう叫んでいたと思う。 感情の高ぶるままに行動を起こしたため、どこまでが思考でどこまでが行動だったのか定かではない。 ただ、気が付いたときには、異臭を放つ俺の弁当と、首が180度回った状態で失神している実装燈が床に転がっていた。 ……連れて帰って虐待するか。 コイツには食い物の恨みは恐ろしいということを、身をもって知ってもらうとしよう。 散らばった弁当を片付け、休憩所に備え付けのゴミ袋に実装燈を押し込んで、マンションまで連れ帰った。 さて、まずはこの臭いを落とすために風呂で洗うか。 そう考え、実装燈を袋から出すや否や、いつ気絶から覚めたのか判らないが、 猛然とした勢いで羽ばたき、飛び立とうとした。 こんな臭気源に家の中を飛び回られても困るし、窓を破って逃亡などされてはたまらない。 素早く組み伏せ、愛用の錆びた裁ち鋏を目の前でちらつかせる。 次に耳元で数回、鋏の開閉を繰り返す。 実装燈は実装石ほどではないにしろ、先天的に鋏に対して何某かの恐怖心を抱えている。 鋏を目にしただけでその体からは力が失せ、鋏の音はその細い体を震え上がらせる。 そうして俺は実装燈に鋏の恐怖をちらつかせつつ、小刻みに震える翼に鋏をあてがい、ゆっくりと刃を閉じた。 錆びた鋏が不快な金属音を響かせ、黒い羽根がはらはらと実装燈の眼前の舞い落ちる。 『ルトッ!?』 切られた羽根を目にした実装燈が短く悲鳴を上げると、今まで以上に強烈な酢酸臭が室内に充満する。 どうやら失禁したようだ。 だが、俺が切り落としたのは片側の翼の先端だけだ。 こうすることで、羽根が生えそろうまではバランスが取れなくなり、飛び立つことが出来なくなる。 虐待師の中には逃亡を防ぐために、いきなり翼を焼き切ってしまう者もいるようだが、 実装燈の翼は、実装石で言う髪に値する命の次に大切な物だ。 個体にもよるが、これを奪うことで偽石割れや精神崩壊を起こす恐れがある。 以前、実装金を虐待したときに加減が出来ずに精神を崩壊させてしまった苦い経験を踏まえての処置だ。 先端だけとはいえ翼を切られたショックは大きかったらしく、酢酸濡れの衣服をはぎ取ったところで 実装燈は抵抗らしい抵抗を示さなかった。 鋏による恐怖からか、実装燈のその病的なまでに白い素肌にはじっとりと汗が浮かび、 その光沢は黒い翼と白い素肌とのコントラストに彩りを加えていた。 すっかり大人しくなった実装燈を浴室に運び、シャワーの湯をかける。 ただし、ぬるま湯ではない。給湯器から出る熱湯だ。 実装石が己の高貴さや豪華さを誇るように、実装燈も己の体に繁殖している乳酸菌の群体数を誇る。 まずはそれらを奪い去りプライドを破壊する。飼い実装を「落とす」際に服や装飾品を取り上げるのと一緒だ。 乳酸菌は70℃程度で死滅するため、熱湯をかけて洗浄と「落とし」を兼ねているのだ。 『ルト〜ッ!! ルト〜ッ!! 熱いルト! 乳酸菌が死んじゃうルト〜〜!!』 『乳酸菌チャン?乳酸菌チャァァァァァァン!!』 熱湯による肉体的ダメージもあるようで、実装燈は浴槽の中でアホみたいにのたうち回っている。 シャワーから逃れようと浴槽の淵にかけた手に熱湯を集中的に浴びせてやると、その手をかばって背中が露わになる。 今度はその背中に熱湯を浴びせるとエビ反りになって身悶える。そうして露わになった脇腹に…… という熱湯責めを10分ほど続けたところ、全身に繁殖していた乳酸菌がほとんど死滅したことを感じたらしく 実装燈は自らの肩を抱いてすすり泣いている。 熱湯による責めで、実装燈の白かった肌は赤みを帯び、肩で大きく息をしている。 横座りになり浴槽の底に接している尻が僅かに歪む様が何とも艶めかしい。 だが、この程度の虐待で済ませるつもりはない。 食い物の恨みは食い物で晴らさせてもらう。 俺は冷蔵庫から取り出した食材を湯で延ばし、いまだすすり泣く実装燈に満遍なく浴びせかける。 『ルトォッ!?』 湯で延ばしてあるとはいえ、僅かに残る特有の香りで実装燈は自分が何を浴びせられたのか気付いたようだ。 そう、納豆菌たっぷりの納豆ローションだ。 実装燈が忌み嫌う事の中に「乳酸菌以外の菌に触れる」というのがある。 通常、実装燈は体中に繁殖している乳酸菌によって他の細菌から守られているため、 実装燈自体は細菌に対する抵抗力がほとんど無い。 そのため、その菌が実装燈に害悪を及ぼすか否かにかかわらず、触れる事を激しく嫌うようだ。 これは、実装石が他者の糞に触れる事を忌み嫌うのに似ている気がする。 ましてや今は、熱湯によって体表の乳酸菌が死滅した状態だ。実装燈を守ってくれるものは何もない。 その状況下で体中を他の細菌によって「汚染」される恐怖たるや相当なものだろう。 弱々しくすすり泣いていたのが嘘のように暴れ始める。 『ルト〜ッ!! ルト〜ッ!! 何すルト〜! オマエは悪魔ルト〜〜!!』 体に付いた納豆ローションを手で拭うが完全には拭えず、 今度は手に付いたローションを振り払おうと半狂乱になって手を振りまわしている。 そうこうするうちにローションは重力に引かれ、座り込んでいる足下に集まってくる。 実装燈は少しでも接触する部位を少なくしたいのか、ローションだらけの浴槽で 生まれたての子ヤギのような、おぼつかない姿勢で立ち上がろうとする。 実装シリーズの足はその単純な構造から、自重を支えることを得意としない。 日頃の移動を飛行に頼っている実装燈ならば尚更だ。 ましてや足下はローションで滑りやすくなっている。立ち上がることは出来ないだろう。 『ルッ!?』 素っ頓狂な悲鳴を上げたかと思うと、実装燈は足を滑らせてひっくり返り、はね上がったローションを頭から浴びる。 思うように体を動かせないことが悔しいのか、ローションにまみれたことが悔しいのか 実装燈は子供が癇癪を起こすように泣き喚く。 『ルト〜ン!ルト〜ン!もぅ嫌ルト〜!!』 「なんだなんだ、そんなに納豆ローションが気に入ったのか?」 そう言って俺は実装燈の体にローションを擦り込んでいく。 『おばかさぁん!!やめるルト〜!触るなルト〜!』 実装燈は全身をまさぐる俺の手を必死に押しのけるが、ローションで滑って振り解くことができない。 そんな実装燈の抵抗などお構いなしに、俺は実装燈の肌の上でローションまみれの指を蠢かせる。 実装燈のうなじを人差し指で撫で、アゴから鎖骨のラインを中指で撫でると くすぐったいのか眉間に僅かにシワを寄せて身を捩る。 続いて、実装シリーズにしては豊かな乳房を手のひら全体で弄び、その先端の突起を親指で転がすと そこは自己主張をするかのように硬さを増し、実装燈の艶づいた唇からは、溜息のような吐息が漏れた。 皮膚の薄さを感じさせる腋を薬指でなぞり、脇腹まで時間をかけて指を這わせる。 俺の指が蠢く間、実装燈はその部分に電気が流れたかのように身を震わせ、 喉の奥からは、絞り出すような小さな喘ぎ声が聞こえた。 体のラインに沿ってローションで滑るに任せて指を這わせると すっぽりと抜け落ちた腹部で俺の指は行き先を失う。 実装燈に腹部がないことは知っていたが、実際目にするのは初めてだ。 そこには上半身と下半身を結びつけるものは実体としては存在していないが 磁石の引力と反発力が均衡しているかのように「繋がって」いる。 テーブルのように平らな断面は普段は見えない部分だけに、隠された性感があるものと期待して指を這わせたが こちらの期待とは裏腹にくすぐったい以上の感覚はないのか、実装燈は僅かに身を捩るのみであった。 やや落胆しつつも、俺はローションを利用して指先を実装燈の尻の谷間に滑り込ませる。 『ルトォォッ!』 指先が僅かに総排泄孔に触れたためか、実装燈は今までになく大きな嬌声をあげる。 このことが何かの堰を切ったらしく、これ以降、実装燈はあられもなく嬌声をあげ続け、 ローション溜まりの中で、俺の指先が与える刺激に翻弄され続けた。 『ルトッ!ルトッ!ルトォッ!』 「ふふ、気持ちいいのか?」 『気持ちいいルト!気持ちいいルト!こんなの初めてルトォ!』 実装燈は途切れることなく、俺の手の中で喘ぎ続ける。 だが、俺は肝心な部分に触れていない。 こいつは今、猛烈なもどかしさと物足りなさに苛まれていることだろう。 『で、でもぉ……どうして……触ってくれないルトォ?』 「なにがだ?全身くまなく触ってやってるだろう?」 意地悪く訊きながら、実装燈が最も触れて欲しい部分に近い内股を執拗になで回す。 その部分に俺の指先が近づくたび、触れられることを期待してか、実装燈は身を僅かに固くして息をのむ。 しかしその期待は悉く裏切られ、焦れた実装燈は僅かでも刺激を得ようと淫靡に腰をくねらせて刺激を待ち望む。 それでも我慢が限界に達したのであろう。 待ちきれなくなった実装燈は恥じらいを捨てて脚を大きく広げ、総排泄孔を露わにする。 そこはローション以外の粘調な液体で濡れそぼり、触れられる期待に妖しく艶づいていた。 『オマエにならアリスを捧げてもいいルト……契約を交わすルト……』 なるほど。こいつらが実装シリーズの中で高い人気を誇る理由が少し解った気がする。 「契約」と称して飼い主と肉体関係を結び、その寵愛を一身に受けて愛玩動物としての地位を築いているのだろう。 実装燈を求めるほどの好事家となれば、それに全てを費やし、身だしなみにも気を使わず、異性に興味を示さない、 示したとしても接し方が解らない「非モテ」と呼ばれる者も多いことだろう。 そんな輩の性欲処理を積極的に引き受けたならば、その愛玩動物は何者よりも愛され 飼い主にとってかけがえのない存在になるに違いない。 人間の心の隙間につけ込む卑劣な生物め。 なにが「アリスを捧げる」だ。 単なる売春婦ではないか。 俺の怒りは頂点に達した。 「汚ぇモン晒してんじゃねぇ!てめぇのクソ穴なんぞ俺の足で十分だ!!」 俺は実装燈の両足を腰が浮くほど持ち上げ、足先で実装燈の股間に細かく振動を与える。 いわゆる「電気あんま」だ。 『ルトトッ!ルトトォ〜ッ!アリスな部分を足蹴にするなんて酷いルト!』 「よがっといて何言ってるんだ?」 『酷いルト〜!やめるルト〜!』 口では行為自体を拒絶しながらも、実装燈の肉体は待ち望んでいた刺激に歓喜し、淫らな部分は密を滴らせる。 初めのうちは儚いながらも抵抗を見せていた実装燈だが、やがて股間から全身に拡がる甘美な刺激に 抗いきれなくなったのか、俺の足先の作り出す振動に合わせるように腰を揺すりはじめた。 その機を逃さず俺は一言つぶやく。 「ちなみに俺は水虫だ」 その言葉を聞いた実装燈が青ざめる。 「白癬菌にまみれるがいい!」 『ルト〜〜! 離すルト! やめるルト〜〜!!』 再び抵抗を試みる実装燈。 だが、一度快楽に流された肉体は抗う力を失ったようだ。 実装燈の下半身は俺にされるがまま腰を揺すり続けている。 俺は特に水虫の酷い部分が触れるように、総排泄孔に足の親指を挿入する。 熱く湿った秘肉が親指に絡みつき、奥へ奥へと引き込もうとする。 『ルッ〜〜〜〜〜!!!』 そう発すると、実装燈は背中を反り返した状態で全身をこわばらせる。ついに達したのであろうか? その状態のまま十秒ほど硬直し一気に脱力する。 大きく開けられた口から漏れ出でる吐息も荒い。 「どうした?果てたのか?」 そう言って実装燈の中に埋もれている親指をこじるように動かす。 ただそれだけで実装燈は俺の指先から逃げ惑うかのように腰を振り嬌声をあげる。 その嬌声はやがて涙まじりになり、ついには泣き声に変わる。 『ルッ! ルトォォォォン! そんなことないルト!!もうやめるルト〜! あんまりルト〜!』 いまだ達してはいなかったようだ。 だが、この淫らな生物が絶頂を拒絶することが理解できない。 俺は実装燈に埋もれている親指を抜いて、その理由を尋ねる。 温もりを失った親指が妙に冷たい。 「どうした?あのまま果ててしまえば良かったじゃないか?」 『ふざけるなルト。ワタシタチは契約を交わした相手とだけキモチヨクなっていいルト……』 『それなのにオマエは契約も交わさないウチにワタシを……ワタシを……』 再びさめざめと泣き始める実装燈。 実装燈は契約を交わした相手以外とは達してはいけないらしい。 こんな性の悪魔にも、一応ルールのようなものが存在することに驚きを禁じ得ないが 今のこいつにそんな余裕は残されていないはずだ。 さめざめと泣きながらも、しきりに股間に手を伸ばしている。 『ルッ!?かゆ……かゆいルト!!』 実装燈はそう言って股間に手を這わせるが、性感を限界まで高められたその部分は 僅かに触れただけで実装燈を高みに押しやるほど張りつめている。 誰とも契約を交わさないうちに達することは許されない。 痛痒感と禁忌によって追い立てられた実装燈は、ブリッジのような姿勢で股間を持ち上げ 虚空で腰を何度もくねらせる滑稽なダンスを披露する。 そうすることで揺れる空気が淫らな部分に触れ、僅かでも痛痒感を癒してくれるようだ。 前述のように、実装燈は全身に乳酸菌を繁殖させてエネルギー源としている。 このため、実装燈の体は細菌が繁殖しやすい培地としての要件を備えているが、それは乳酸菌に限った話ではない。 俺の足から感染した白癬菌は、実装燈の総排泄孔で急激に増殖し、激しい痛痒感を生み出しているのだ。 『痒いルト〜、助けるルト〜』 「痒いなら掻けばいいじゃないか」 『おばかさぁん!!オマエのせいで触っただけでキモチヨクなってしまうルト〜!!』 『契約するまでは勝手にキモチヨクなっちゃいけないルト!なに聞いてたルト!!』 からかう俺に実装燈は怒りをぶつけるが、痛痒感と快楽のせめぎ合いで疲労困憊し、いまいち迫力がない。 そろそろ、心の折れる頃合いだ。 とどめを刺させてもらおう。 俺は見せつけるようにパンツを下ろす。 股間の逸物ははちきれんばかりに膨れ上がり、大きくエラの張った先端がパンツのゴムに引っかかり 不屈の闘志を秘めたまま、お辞儀をするように下を向く。 レディを前にしての肉男爵の社交礼だ。 そのままパンツを下ろすと、ゴムから解放された肉男爵が勢いよく跳ね上がり、天を突くほどにそそり立つ。 本日の肉男爵、久々のレディとの接見にやや興奮気味。 浴室の薄明るい照明を受け肉男爵から伸びる影が実装燈の顔を覆う。 おそらく初めて目にするであろう極太の契約印に、実装燈は恐怖と本能から来る期待の入り交じった複雑な表情を見せる。 俺は実装燈の眼前で肉男爵を左右に大きく振るいながら誘いをかける。 「コイツでお前のソコを掻いてやってもいいんだぞ」 「お前が契約したいと言うのならな」 しかし肝心の実装燈は目の前で揺れる肉男爵に心奪われ、返事をすることも忘れているようだ。 仕方のないヤツだ。 俺は身を屈めて実装燈の腰を抱き、肉男爵ご自慢の赤ヘルを泣き濡れる淫裂に触れるほど近づけて耳元で舐るように囁く。 「痒くて堪らないんだろ?コイツならお前の奥の奥まで掻きむしってやれるぞ?」 「コイツがお前の中に入ったら、さぞ心地良いことだろうな」 「どうだ?契約してやろうか?」 想像しやすい言葉で囁き、実装燈を追い込んでいく。 耳に俺の吐息がかかるたびに実装燈はその身を小さく震わせ、開きっぱなしの口からは、か細い声が漏れ続ける。 実装燈に残っている最後の矜持は、あくまでも自分が「契約させる」側であるということ。 俺の提示する「契約してやる」という条件が呑めずにいるようだ。 だが、それも時間の問題だった。 言葉を紡いでいなかった開きっぱなしの口が固く結ばれる。 固唾をのみ、ゆっくりと開かれた口から、全てを諦めきった弱々しい声が絞り出される。 『け、契約……して欲しいルト……』 堕ちた。 しかし、実装燈の目からは輝きが失われていない。 数多の乳酸菌や矜持など失う物は確かに多かったが、契約者である俺や、契約行為による快楽、痛痒感からの開放など得る物も多い。 それら打算に裏打ちされた期待が実装燈の瞳に輝きを与えていたのだ。 見通しの甘いヤツだ。 こここそが地獄の始まりだと言うことを身をもって教えてやる。 腰を沈み込ませて、肉男爵の赤ヘルを実装燈に埋没させる。 たったそれだけで実装燈の粘膜は歓喜にざわめき、肉男爵を奥へ奥へと誘うように蠢く。 滴る食前酒を文字通り浴びる程きこしめした肉男爵は主賓席を目指す。 俺はゆっくりと、しかし止まることなく腰を沈めて肉男爵を根本まで挿入する。 『ルトォ〜〜〜〜〜ッ!!』 そう獣のように吼えたと思うと、実装燈の秘肉は肉男爵を絞るように蠢き、最大の歓喜を示す。 ついに達したようだ。 『よ、よかったルト……ワタシのミーディアムにしては上出来ル……』 肩で息をしながらうっとりと俺を見上げる実装燈がそう言い終わらない内に、俺は激しく抽挿を始める。 『ルッ!ルッ!ルトッ!?もう契約は終わったルト!やめるルト!!』 「うるせぇ!なに一人で果ててんだ?こっちはまだ終わっちゃいないんだよ!!」 いましがた初めての相手を迎え入れた粘膜が、大きく張り出したエラによって乱暴に、そして執拗に抉られる。 限界を超えて送り込まれる甘美なる刺激に、実装燈はただ翻弄されていた。 そんな扱いを受けて心ではその行為を拒絶しようとも、淫らな遺伝子によって構成された淫獣の肉体はそれを甘受し 実装燈を快楽という名の底なし沼に引きずり込む。 「痒みは治まってなかったんだろう?こうやって擦れば痒みも取れて気持ちいいだろう?」 そう言って俺は実装燈の淫らな肉を思う様にかき回す。 初めのうちは戸惑いを見せ、動きのぎこちなかった粘膜も、淫らな遺伝子の成せる技なのか 今や積極的に肉男爵を迎え入れる。 『すごいルト〜、すごいルト〜、すごいルト〜』 うわごとのようにそう言いながら、腰をあられもなく振りつづける実装燈。 体中の穴から分泌液を垂れ流し、互いの腰がぶつかるたび飛沫が上がる。 2度目の絶頂が近いのであろう、実装燈の粘膜は再び肉男爵を絞るような挙動を見せる。 俺の限界も近い。 この機を逃さず俺は実装燈の耳元でとどめの一言を囁く。 「俺、インキンだから。お前のココもっと酷くなっちゃうかも……」 『ルトォォォォォォォォ!?』 絶頂なのか驚愕なのか拒絶なのか、いまひとつ理解しかねる絶叫を残して実装燈は果て、 ほぼ同時に俺は実装燈の中に大量の愉悦を放った。 『ルト〜……』 放心する実装燈から勢いを無くした肉男爵を引き抜く。 だらしなく拡がった総排泄孔から俺の放った愉悦があふれ出す。 流れ出る白濁液を見つめながら、俺は実装燈に刺すべき本当のとどめについて思案していた。 そのとき、長時間下腹部を晒して冷えた俺の腹が蠢動する。 なすべきことは決まった。 俺は、肩を上下させ大きく開けた口で呼吸している実装燈の顔面に跨って強く力む…… その行為を終え、一人潜り込んだベッドで心地よいまどろみから覚めた俺が見たのは、目から完全に輝きを失った実装燈が、 糞尿を垂れ流しながら総排泄孔を掻きむしる姿だった。 全身に納豆菌を擦り込まれ、股間には白癬菌を植え付けられ、とどめに口から大腸菌を流し込まれた事で コイツは全てを失ったと感じたのだろう。 やはり、いきなり糞便を喰わせるのはショックが大きかったか……実装金同様、手加減が難しい物だな。 せっかくのオモチャを僅か半日で壊してしまうなんてな…… 壊れたオモチャに用はない。俺はコイツを捨てる事にした。 ベッドタウンのマンション群。そのなかにひっそりと存在する小さな公園。 法令によって緊急避難場所として設けられた空間だ。 ここならば野良実装などに見つかるより早く人目に付く事だろう。 酢酸臭の薄い実装燈ならば欲しがる人も多いだろう。 壊れてしまってはいるが、実装燈を飼う上での最大の障壁となる「異臭」の問題がないならば 「匂いのない個体」として飼う人もいるのではないだろうか? そんな希望的な理由付けをして、俺はここにコイツを置いていく。 何とでも言うがいい。俺は卑怯な人間だ。 「じゃ、お別れだな」 『ルト〜』 「せいぜい優しい人に拾って貰うんだな」 『ルト〜』 ベンチの上にダンボールを置き、実装燈の視線を遮るように背を向ける。 前日の事を思い返しながら歩みを進め、ふと思い出す。 「お前達はヨーグルトが好物だったよな。これ、お前にやるよ」 そう言ってコンビニで買ったヨーグルトを手渡す。 全てを失った実装燈にとって、もはやこの餞別は意味を成さないのかも知れない。 だが、これも俺なりのケジメだ。 自分の行為にそう理由を付けて俺は公園を去った。 ※あとがき ゴメンネ。ジックススクになっちゃったよ。 書いてて思ったけど実装燈の行動原理を説明する為に言葉を重ねたら なんだか観察系みたいなスクになっちゃったよ。 『乳酸菌で元気百倍ルト☆』
