タイトル:【馬】 お約束の単発馬鹿スクです
ファイル:幻の泉.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2158 レス数:0
初投稿日時:2007/12/02-15:40:56修正日時:2007/12/02-15:40:56
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 − 幻の泉 −


いつの頃からか、実装の間でそんな伝説がまことしやかに囁かれていた。

< 赤い塔の奥に 永遠に枯れる事の無い 一口飲めば夢心地になる 幻の泉がある >



親実装は決意した。
このままでは自分も仔達も飢えて死んでしまう。
伝説の、幻の泉を探そうと。

飢饉に苦しむ実装の住処を離れ、恐ろしい人間たちが跋扈する町を目指した。
夜の闇の中を、親実装と2匹の仔は伝説の塔へと。

あった! あれだ! 本当にあったのだ!!
「赤い塔」と呼ばれるそれは、夜でも明々と光り、ブゥーン・・・ と不気味な音に包まれている。
恐ろしくも魅惑的な伝説のそれは、夜の闇の中、神秘的な佇みを見せていた。

噂通り、塔の入り口は「見えない扉」に閉ざされ、入る事すらできない。
しかし何かの拍子に、スルリと仔実装2匹だけが中に入る事ができた。

「デエ ここから先はせまくてママは入れないデス お前達でこの奥にすすむデス」
「ワタチにまかせるテチ!」
「きっとママにお水もってかえるテチ!」

親実装は仔の無事を祈り、仔は親の為に折れそうな心を奮い立たせ、お互いに別れを告げた。

「おねーちゃ、こっちはつめたい風テチ あっちはあつい風テチ」
「さむいのは嫌テチ あっちに行くテチ」

真っ暗な中、熱い風が流れてくる通路を選ぶが、すぐに急激な上り坂に出くわす。
仔実装2匹は死に物狂いで坂を上るが、ますます周囲は暑くなり気力体力ともに尽きかけていた。
火を吐く怪物でもいるのだろうか? 2匹は顔を見合わせる。
これが幻と言われる所以なのだろうか・・・

朦朧とする意識の中、2匹はカチャリカチャリと何かの金属音を聞いた。

ゴォン!! ドゴゴゴゴガアアンッッ!!!!

人間の女性の、何か聞き取れない声が聞こえたかと思うと、突如耳を劈くような轟音が響く!!

「「テチャアアア!?」」

2匹そろって激しくパンコンを極めるが、辺りは静まり返り、ただ低くブゥーン・・・ と聞こえるだけだ。

「いまニンゲンの声で『いらっしゃい』って聞こえたテチ!?」
「きっとワタチたちが来たから マホウでパーティーのじゅんびをしてるんテチ!!」
「「テチャーーw」」

2匹は元気を取り戻し、灼熱の坂を上っていく。
恐ろしい伝説の「赤い塔」を。

< 幻の泉がある >

実装石たちが、恐ろしくも魅惑的な伝説を囁く・・・





「迷惑な話だよ・・・ まったく・・・」

3丁目のタバコ屋のばあさんは困っていた。
いつの頃からか、自動販売機の中から実装石の死体が出てくるようになったからだ。
今日もサービスマンが自動販売機を掃除して、仔実装の死体を二つ取り出していた。

< 赤い塔を守る魔女がいる >

魔法の箒を持った魔女が実装石を追い散らすようになった。





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充実した朝寝の中で、ふと思いつきました馬鹿ネタです。

いつも感想やご指摘ありがとうございます。

By Gの旋律

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