タイトル:公園
ファイル:公園.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4815 レス数:0
初投稿日時:2007/11/14-19:52:47修正日時:2007/11/14-19:52:47
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ある休日の日私は近所の公園に散歩に来ていた。

その日はさわやかな秋空が広がり絶好の散歩日和であった。

ふと、ジュースの自動販売機を見るとホットの商品が入っており、季節が冬に向かっていることを感じさせる。

ちょうど良いと思いコーヒーを買い近くのベンチで一服することとした。

ここの公園にもご他聞に漏れず野良実装のコロニーがあるのだが、管理が徹底していて最小限の数に抑えられており
むやみに汚染されたりはしない。

コーヒーを飲みながら空の雲などを眺めていると、ふと遠くから子供達が遊んでいる声が聞こえてきた。

なんだろうと思って耳を傾けていると何やら叫んでいる様子。



「ケツマンコーッ!」



思わず口に含んでいたコーヒーを全部噴出してしまった。

声の主はおそらく小学生くらいのはず。

それがウホッな人達の間で使われている隠語を大声で叫んでいるのだ。

私とて某虹の掲示板を閲覧するようになるまでは、聞くことも無かった言葉だ。

これは一体何事であるか?私は声のする方へと向かった。

向かった先には遊具や砂場が設けられている子供達の遊び場があった。

辺りを見回すと5人程の子供のグループが一体の仔実装を囲んでいた。

子供達は各々が木の枝や小石を持っており、仔実装はすでに禿裸にされていて地面にうずくまっていた。

よく見ると総排泄孔に枝が深々と突き刺さっていた。

さっきの隠語を大声で叫んでいたのは、このグループに違いないと踏んだ私は子供達に声をかけた。

「君達さっき何か大声で叫んでいなかったかい?」

突然声をかけられて少し戸惑っていたようだが、リーダー格らしい男の子が答えた。

「何かって?今この実装石で遊んでいたんだよ」

こっちの顔を見据えながらはっきりとした声で言う。

「いや、それは見れば分かるよ。でもさっきケツマンコがどうとか言っていなかったかい?」

なんか子供に向かってケツマンコとは言いにくい。

「ああっ、それは実装石のお尻の穴のことだよオジサン」

のわっ、オジサンだと?

私はまだ二十代だお兄さんと呼びなさい!そう心の中で思いながら平静を取り繕う。

「知らないの?実装石のお尻の穴はウンコするだけでなくって、交尾したり子供産んだりするのにも使うから
ケツマンコというのだよ」

眼鏡を掛けたいかにもグループの博士担当といった感じの少年が説明した。

「勿論知っているよ。でもねそこは総排泄孔というのが正しいのだよ」

私はなるべく諭すような口調で話した。

「それ位知っているよ!だけど言いにくいからケツマンコでいいんだよ」

小太り気味の子供はそういって仔実装を枝端で突きだした。

何か目眩がしそうだ…

しかしこの隠語は子供達の発想とはとても思えない。

誰かが吹き込んだに違いない。

ならば

「ねぇ君達ケツマンコって言葉、誰から聞いたのかな?それ君達で考えた言葉と違うでしょ」

子供達はお互いの顔を見合すと何か決意したような様子でこっちを向いた。

「向こうの茂みに野良実装の巣が幾つかあるんだ。
それでね時々バットや棒を振り回して野良実装を殺している怖いオジサンが現われるんだよ。
そのオジサンが言っていたのを聞いたんだ」

なんということだろう。

以前から公園の野良実装を襲撃して殺しまわる自称虐待派がいることは知っていたが、
これほどまでに子供に悪影響を与えていたとは…

これまでにも虐殺現場を子供に見られた際の影響を懸念していたのだが、
現に子供達は仔実装をなぶって遊んでいる。

これも自称虐待派達が公園で狼藉をはたらいている影響といえる。

これ以上公園での虐待行為をのさばらせる訳にはいかない。

なんとかしなくては…






あれから20年がたった。

紆余曲折を経て私はこの市の市議会議員となった。

地元の生活環境の改善と向上を柱とした長く地道な活動が皆に認められ
ようやく手に入れた地位であった。

そして今、私が提出した公園の野良実装の根絶と警備用実蒼石の導入案及び、市の許可を得ない者による
野良実装の駆除を禁じる条例案が賛成多数で可決されたのだ。

それまでにも様々な手を使って公共の場での無秩序な野良実装の虐殺行為をする者を押さえ込もうとしてきたが
それもこの条例の施行をもってようやくピリオドを打つことができるというものだ。

思えば時間が凄くかかってしまったが、これでようやく子供が安心して遊べる公園が戻ってくるのだ。

条例施行後のあかつきには、あの公園をまたゆっくり散歩したいものだ。

     
                                           END

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