タイトル:【観察、馬】 実装の川流れ(虐待分は薄めです。)
ファイル:実装の川流れ_初です。.txt
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初投稿日時:2007/09/30-08:38:07修正日時:2007/09/30-08:38:07
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タイトル:実装の川流れ
登場人物:警官アキ、先輩警官、消防署員
概要:台風で増水した一級河川での野良実装と警官の会話とその顛末。

   ○×県にある、一級河川の○□川。
   平時は、広く平坦で適度に背の低い雑草が生い茂る川原のため、
   春先や夏などではバーベキューなどレジャーに利用する家族連れが結構見られる。
   土手には遊歩道やサイクリングコース、公共のトイレなどが設備され、
   それなりに地域住民の憩いの場となっている。
   この話は、とある夏の日のできごとです。
   ・・・・・・・・・・・・・・
   非常に強い勢力を保ちながら関東地方に接近している、
   台風X号の影響により夕方から関東地方全域に大雨が発生。
   台風の移動速度が通常よりも遅いため、被害は大きいものに
   なると予想される。
   ・・・・・・・・・・・・・・
   今年、あこがれていた警官に晴れたなれた新人の警官アキは
   今回、公人として実装石と付き合う、ということの難しさを肌で
   感じることになるのであった。

   台風の影響で夕方から大雨が降り、台風の規模と移動速度などから
   ○□川の増水が予測されるため、消防署員と協力して、河川敷を
   見回り、人や動物が居た場合、その避難指示を行う、
   という内容の通達が警官アキの勤める交番にもきていた。
   雨合羽に身を固め早速、先輩警官とともに河川敷に出かける警官アキであった。
   河川敷を見回り、そこに住むホームレスや野良実装なんかに
   増水のキケンを警告して避難を勧め回る。
   毎年のことなので人間は素直に避難を開始する。
   問題は実装石である。
   警官アキの担当した範囲では野良実装が5組ほどいた。
   比較的賢い実装石は素直に移動を開始するし、そうでなくても大雨に不安がる仔実装のため
   渋々ではあるが、避難を開始する。
   しかしその中の一組だけ、親と仔実装4匹の計5匹が、
   避難勧告を無視して居座り続けたのであった・・・。
   (以下そのときのやり取りを警官アキの証言を元に再現)

=========================
警官アキ:「すごい雨ですね。これは明け方には水量が大変なことになるかもしれないですね。」
先輩警官:「そうだな、このあたりの河川敷にたしか人や実装が住んでたはずだ。ちょっと見て回ろう」
警官アキ:「分かりました」

==30分後==
  懐中電灯片手に丁寧に見て回り、一つ一つ声をかける警官アキ
  問題の野良実装石との会話
警官アキ:「みなさ〜ん!危ないですから避難してくださ〜い!」
親実装 :「デズデズデズゥ!、デデズゥゥ!」
    約「何しにきやがったデスゥ!糞人間がっ!!」
  リンガル見ながら辟易する警官アキ
  私人の時であれば即座に蹴りと叩きつけのコンボで赤緑の染みにする
  ところだが、公人となった以上それは厳に慎まなければならない。
  警察学校でのカリキュラムにもきちんと載っている。
警官アキ:「この大雨で川が増水するからキケンなので避難しなさい。」
     「ここらに住んでるほかの実装石たちも避難したから」
親実装 :「デス!デデスゥッ!!」
    約「うるさい!!とっとと消えろデスゥ!!」
  歯をむき出して糞を投げつける動作をして警官アキを威嚇する親実装
  ダンボールに詰め込んで強制的に移動をさせることもできるが、
  この時点ではまだ見回りの途中なので、それは避けることにした。
警官アキ:「こりゃだめだ、とりあえずこの実装は後回しにして他を当たろう。
      ま、風雨が強まれば、こいつらも身の危険を感じて避難をするかも
      しれないし・・・。」
  警官アキが立ち去るとき、警官アキには聞こえなかった親実装のつぶやきを、
  官支給の割りと高性能(防水対応)なGリンガルは拾っていた・・・・。
親実装 :「デデデデプ。デププププッ」
    約「他のやつらは馬鹿デスゥ。今のうち、空き家になってるダンボールから
      いいものをたくさん盗んでくるデスゥ。あいつらが居なくなった今のうちに
      ここらの土地を独り占めして帰ってきたら賃貸料せしめて楽に贅沢して遊んで
      暮らすデスゥ!!」
     「今のうちに食料もたくさんもぎ取ってくるんデスゥ!!」
  野良実装にしては使ってる言葉がやけにアレなのは警官アキの持ってるリンガルが
  高性能な為、リンガルの方でかなり賢く意訳している結果です。

==3時間後==
警官アキ:「お〜い、まだいるのか〜?」
親実装 :「デ?、デデデ?、デデデズゥッ!!」
    約「ん?、なに?、またうるさい屑人間が来たデスか?」
     「さっさと消えろデスゥッ。高貴で賢くて美しいこの私が
      こんな雨程度で死ぬはずがあるわけ無いデスゥッ
      こんな小雨にビビッてうろたえるのはお前ら塵人間だけでスゥ!!」
警官アキ:(う〜ん、ぜんぜん話にならんな、実装石ってここまで話が通じないんだっけ???)
     (あれ?さっき見かけたときよりもなんかダンボールの中のガラクタが
      増えてるような????)
警官アキ:「そうだ、餌で釣ろう!」
  とりあえず、金平糖を探しに近所のコンビニを回る警官アキ。
  ついでにさっき素直に避難した実装連中にもあげるため、余計に金平糖を
  買い込むのであった・・・。

==30分後==
  金平糖をもって再度出直す準備をしている警官アキだった。
先輩警官:「え?また見回りに行くの?」
警官アキ:「はい、5匹の実装石親仔がまだ河川敷にいるので。」
先輩警官:「いいよいいよ、どうせ好きで居座ってるんだから、
      それに毎年のことだからな。人間の方は全員避難したんだろ?」
警官アキ:「はい、それは確認しました。」
先輩警官:「じゃ、ま、それはそれで終わりにしよう。人の被害が無ければ充分だから。」
警官アキ:「はぁ、まぁ、そういうことなら。」
  他の見回りに行っていた応援の警察官や消防署員なんかと話をすると、
  やはり聞き分けの無い実装石がかなり居るようだ。
消防署員:「まぁこれであいつらが死んでもすぐに別の実装石が移動してきたり、
      増えたりで結局、前より減ったなんてことはないからね〜、
      どっちにしても自業自得なんだから、それより明日は朝から
      大変だから、仮眠をとっといたほうがいいよ。」
  と、この地域の担当を数年経験しているベテラン消防署員に促されて
  仮眠をとる警官アキなのであった。

  と、ここまでが警官アキの証言となります。
  なぜここまで実装石がこの地に固執するかといういと、近隣住民が趣味でやっている家庭菜園から
  野菜や果物をちょろまかしているため、食事情が他とは比べ物にならない、という理由もあった。

==翌、明け方の05:00頃==
  担当区域の河川の水量を見回りに来た関係者一同
  その見つめる先には昨夜、避難をせず居座り続けた有る生き物がいた・・・。
親実装 :「デスデスデスデーーーーッス!!」
仔実装 :「「「テチテチィィィーーーーン!!!」」」
  河川敷によくある家庭菜園なんかの道具をしまっておく、
  稲バー物置の屋根の上でがたがた震えて何か叫んでいる実装石親仔が居た。
先輩警官:「あれか?お前の行っていた実装石親子ってのは?」
警官アキ:「ですね・・・。あれ、でも仔が一匹たりないような・・・?
      屋根の上に仔らしき物体が3匹しか居ないな。」
先輩警官:「まぁ、この状態だ。屋根に上がる途中にながされたんだろうな。」
警官アキ:「ですねぇ・・・」
先輩警官:「何か叫んでるけど、リンガル見る気しないな〜」
消防署員:「見るのは止めましょう。見たらきっと石投げたくなると思うから。」
先輩警官:「しかしこのままにしとくと、流されるのが先か、ニュース番組の
      取材が来るが先か、微妙なのでなんとかしないと。」
  年々TVカメラの機器が高性能になるにつれ実装石の生態を特集する番組で
  問題が発生した。
  それは音である。実装石の生態をカメラに収めるとき、実装石のうなり声も
  つぶさに録音してしまうため、特に糞蟲の類が発する音が、電波にのってお茶の間に
  流れ、試しにリンガルをとおしたところ、ばっちり翻訳されてしまったのであった。
  その内容は常識的な人間だったら卒倒しそうなほど下品で卑猥な言葉の洪水で、
  放送コードに引っかかる内容が盛りだくさんだったとか。
  その放送時の音声をリンガルに通した言葉を映像に収めて、とある映像掲示板に
  アップしたところ、すさまじい反響があり、問題となった特集番組のまじめさと
  あいまって、大問題となり一時その放送局の存続問題にまで発展したほどであった。
  実装石の生態(糞蟲性)が明らかになるにつれ、番組製作にもルールができ、
  放送に際してきちんとリンガルで内容を吟味してから放送するように、共通の
  合意がとられるようになった。
  しかし、ニュースなどの生放送ではその限りではないので特に細心の注意が
  必要となってくる。先輩警官はそれを危惧したのである。
警官アキ:「連絡によると、あと30分くらいでF局の取材クルーが来るそうです。」
先輩警官:「じゃぁ、取材が来る前に救出しますか。」
  一同が立ってる土手から実装石まで10〜15mほどの距離がる。
  河川の水位は稲バー物置の屋根に水がつかるかつからないくらいまで。
  とても簡単には助け出せそうにない。
  救助規定により実装石相手の救出には人命をキケンにさらしてはいけない、
  という規則がある。救出側の安全を確実に保った状態でしか活動をしてはいけない
  のである。
警官アキ:「どうやって助けるんですか?ここから結構距離あるようですし。」
消防署員:「ビニール紐とおもりになりそうな石・・・これでいいか。」
  消防署員が30mくらいの長さのビニール紐の先端に石をくくりつけると
  早速、屋根の上に実装石に向けて石を投げる動作に移った。
消防署員:「こう見えても、学生時代は野球部で遠投の記録をもってたんだよ。」
  相変わらず実装石は土手の一団の方を見て何やら吠え立てている。
  一同はリンガルを見るまでもなくその内容をわかってるらしく、適当に
  「頑張れ〜、今助けるぞ〜」とか相槌を打っている。
  遠投とコントロールに自信のある消防署員が物置の屋根の上の実装石に向けて
  ひも付きの石を投げたところ、折からの強風にあおられ、親実装の手前に落ちる
  はずだった石が眉間に直撃し周囲をごっそりえぐって貫通してしまった。
  運悪く、偽石も砕いてしまったようで、実装石はそのまま悲鳴すら上げず、
  屋根の上に仰向けに倒れた。この状況を理解できない仔実装3匹が倒れて
  うごかなくなった親に近寄ろうと動き出したとき、上流から流れてきた
  流木や粗大ゴミが物置に衝突した。
  衝撃とともに仔実装たちはバランスを崩し屋根から落ちて、濁流に飲み込まれてゆく。
仔実装 :「「「テペァー、ガボゲボガボボ」」」  
  必死に浮かびあがろうともがくも、一匹、また一匹と沈んでゆく仔実装たち。
  その様子を見ていた一同は、まぁこんなこともあるよな。という感じで各自
  持ち場に戻るのであった。

  この一部始終を予定より早く現場に到着していたF局取材クルーが朝のニュース番組で
  放送したところ、凄まじい反響があり、口コミ、ネットなどでうわさが広がり、
  夕方の放送で親実装の脳天直撃シーンの瞬間最大視聴率は20%をこえたという・・・。
  さらに動画サイトではTVニュースで放送された糞蟲への制裁の決定的瞬間という
  ことで、閲覧回数が短時間で1万を超え、果てはまったく無関係なキャプションや
  ナレーションをつけられ虐待職人による芸術的な的当てたゲームという、事実と
  まったくかけ離れた説明で海外サイトに飛び火するにいたった。

  ニュース映像が流れた当初は虐待だの残酷だの関係者に謝罪させろの処分しろという
  論調(主に愛護派)だったものの、動画サイトで検索すると、過去、この消防署員が
  同様の手法で多数の実装石を救出している動画が多数でてきて、今回の件が
  まったく偶然であることが分かってきた。さらには、映像でわめき散らしている実装石の
  リンガルによる翻訳結果が出回るにいたり、現場を非難する意見はネット上にさえ
  みられなくなった。
  大体意訳すると、避難勧告に来ただけでなぜ自分たちを手厚く運ばなかったんだ、とか
  なぜ2回しか避難勧告に来なかったのか、なぜもっと熱心に避難を勧めなかったのか、
  などの実装石特有の傲慢で自己中心的な内容であった。
  決定的だったのは、警官アキのリンガルのログがそれとなくマスコミにリークされたことで
  これにより世間は完全にこの話題を過去のものにしたのだった。

  ちなみに警察官支給のリンガルは実装石トラブルを考慮してログが逐一中央サーバに送信され
  現場警察官の対応に不利が発生しないように十分な管理運営がなされている。
  
  この騒動のあと消防署員に敬意を表し新たなゲームが広まったという。
  成体実装石でも自力脱出が困難な中洲や高い建造物(高さが2m程度のタンスや冷蔵庫)の
  てっぺんに家族単位で放置して、離れたところから石を投擲したり、エアガンの的にしたり
  する、という程度のものらしいが・・・・。
  エアガンであからさまに狙いをつけて、秒読みまでして撃つと恐怖に耐え切れなくなった
  親蟲が仔を盾にして生き延びようとしたり、同様に仔実装同士で押し合いへし合いしながら
  弱い仔を前面に出して盾にするなど、いっそう糞蟲の本性を引き出しやすいとか何とか。
  
  翌日、河川の水量が平常時に戻ったので警官アキが見回ったところ、稲バー物置がもとあった
  位置から100mほど下流にある橋の橋脚部分に引っかかっていたのを見つけた。
  そしてその屋根の上で仰向けに倒れたまま動かない実装石も・・・・。
  
  END

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