タイトル:【観察】 保育園 過去のスクネタを使わせてもらいました
ファイル:保育園.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3977 レス数:1
初投稿日時:2007/09/24-13:26:02修正日時:2007/09/24-13:26:02
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公園の奥の方、人気のない茂みの中に実装石の姿を見つけた
忍び寄って様子を伺う

見れば成体実装が2匹、中実装?が1匹
そして仔実装や親指がわらわらと群れている
小さな実装石たちはどうも遊んでいるようで、テチュテチュレッチイとなかなか騒がしい
大きな3匹はその相手をしたり、連れ戻したりと急がしそうだ
それにしても、3匹の子供にしては多すぎである。

そのうちに仔実装と親指を一箇所に集めはじめた
見ていると、一匹の成体が「デッデロゲ〜 デッデロゲ〜」と歌い始める
それにあわせて「テッテロケ〜」「レッレロリェ〜」と声が出る
しばらく耳障りな声が辺りに満ちた

ひとしきり歌いまくると、実装たちは大きな庭石の根元の方へ向かった
庭石の下部には大きな穴がうがたれている
実装石が掘り上げたのだろうか、周りには土の山も出来ている
その穴の周りに集まると、中実装が何かを運んできた
果物の皮、お菓子の断片、魚の骨等など、生ゴミであろう
大きな葉っぱを何枚か地面に置き、その上に生ゴミを配置していく

うずうずしている仔実装もいて、飛び付こうとする仔もいる
成体に「デスッ」と言われて元に戻った
生ゴミの配置が終わると、成体が「デッスデスデェース!」と叫んだ
何か聞いたようなイントネーションだと感じるまもなく、別の叫びが響く

「テッチュテチュテーチュ!」
「レッチュレリュレーリュ!」
 
叫びが終わると、仔実装たちはテチュテチャレチュレチャと音を立てつつ生ゴミに喰らいつく
そのうちに今度は成体と中実装によって、蛆実装がたくさん運ばれてきた
古タオルが敷かれ、蛆たちをその上に乗せていく
そして先ほどと同じく葉っぱが置かれ、そこになにやら流動食状の物が置かれていった
正体は分からないが、食べ物なのであろう
蛆実装はどれも眠っていたようだが、徐々に起きだして葉っぱの上の流動食に群がった

仔実装、親指、蛆が全て食べ物を食べ始めると、成体と中実装が少し離れたところに座った
彼女らもなにやら食べ物を出して食事を開始する
しばらくの間、全ての実装石が食べ物に集中していた
 
やがて仔実装と親指たちの中には食事を終えるものも出てくる
そうした奴らは古タオルの蛆実装の所へ向かい、蛆実装をぷにぷにし始めた
結局仔実装と親指はみんなぷにぷにに夢中になり、蛆実装も歓声を上げている
小一時間、ぷにぷに大会が続く

ぷにぷに大会も一段落した頃、成体と中実装が小さな実装たちを穴の中に集め始めた
仔実装と親指はみな蛆を抱いている
そして仔実装たちが全匹入った後しばらくして「ボェ〜 ボェ〜」と声を出し始める
騒がしかった仔実装の声がだんだん小さくなり、やがては「ボェ〜」しか聞こえなくなった

 
なかなか面白いものを見させてもらった
これは実装ガイド本で見た「実装保育園」と称される託児所のようなものだろう
これを研究するグループがいて、大体の実態が解明されている

有償で足手まといな仔や蛆を預かり、しっかりと食事や遊びの相手をする
預けた親は安心して行動が出来、餌の採取に有利となる
引き取りに着た親が代金代わりに何かを保育園側に渡し、子供を引き取る

代金は、預けた子供が保育園で食べる昼食分×2と言うのが大体の相場らしい
仔実装の食事2食分で確実に預かってもらえるなら、親実装にとっては願ったりだろう
この余った分を保育園側の実装で分配し、従業員もまずは安泰、とこういうビジネスモデルらしい

「実装保育園」は公園が平和で、実装石の生息密度も妥当な場合に発生する生態だと言う
しかし危ういバランスで成り立つ物であり、実際に目にするのは難しいらしい
何かの些細なきっかけで、あっというまに廃園となるのは頻繁だそうだ
この公園は平和で駆除の目も向かない理想郷と言うことだろうか
 

夕方再び茂みを訪れてみる
今回は双眼鏡を持って、遠距離から観察するつもりだ
夕方には子供の引き取り風景が見られるはず
親実装が頻繁に行きかうに違いない

例の庭石が見える大木に登り、双眼鏡を覗く
大量の動く緑色が見える
やはり親らしき成体が、野菜の切れ端や何かの根っこなどを手渡している
他にも布の切れ端、古新聞、空きビン等を手渡す親もいる
食べ物だけでなく、有用な道具も代金になるのだ
あの様子では、保育園側の実装石はかなり恵まれた財産を持つはずだ
この公園内では名士のような扱いなのだろう
 
しばらく見ていると、何も渡さずに子供を引き取っていく実装を何匹か見た
ただしこの場合は、保育園側の実装が仔実装の前掛けを預かっていた
滞納のカタとして預かったのだろう
こうしてみると実装石というのはなかなか賢いし、不気味でさえもある

まだ、数匹の仔実装と親指が残されていてチィチイ鳴いている
親が来なかったのか、それとも来られなくなったのか
研究では、この場合保育園側に食べられてしまうこともあるという
親が放棄もしくは死んだ場合は、それも仕方が無いことなのだろう
見ていると、中実装がその仔実装たちを連れて穴の中へ入っていった
この穴は保育園実装の住居もかねているらしい
しばらく一緒に暮らすのだろう
 
2匹の成体保育実装は石の下の土を掘り取っている
保育園の拡張工事だろうか、横へ横へと掘っていた
まもなく日が落ちて観察が出来なくなる
私は木を下り、後日また見にくることにした


4日後の昼ごろ、実装保育園を見に行く
この時間は穴に入って昼寝をしているのだろうが、なんとなく行きたくなった

見ると穴の入り口で眠る成体実装が見えた
他の実装石はみんな中でお昼寝中だろう
今日は日差しが強いから、それが賢明な選択だ
見守っていると、庭石が低くなった
何の前触れも無い

「デペッ!」
「ヂィッ」
「チュベ!」
「レビィッ」

様々な声が一瞬にして交じり合い、そして消えた
もう鳥の鳴き声しか聞こえない
庭石の傍に、蛆実装が寝ていた古タオルが一枚落ちている

私はこのことを公園の管理者に告げるか迷っていたが、黙っていることにした
夕方戻ってくるであろう、親実装にも会う気は無い

仔を一気に大量に失ったこの公園の実装石たち
生態に何らかの変化が起こるだろう
いつかまた、再び実装保育園が見られるだろうか・・・




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1 Re: Name:匿名石 2014/10/30-23:35:55 No:00001532[申告]
ほのぼのとした観察談と思ったら凄惨な殺し合いの始まりを感じさせるオチで怖い
実装石に安息の日はないんやな…
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