タイトル:【観】 +【微?虐】お庭で外飼い3
ファイル:庭実装3.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4864 レス数:0
初投稿日時:2007/09/07-14:18:20修正日時:2007/09/07-14:18:20
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あるときから仔実装(+中実装)の集団を飼うことになった。
飼い方、構成匹数等は次の通り。

中実装一歩手前の仔 1匹。
やや大き目の仔 6匹。
典型的な大きさの仔 2匹。
親指よりちょっと大きめの仔 4匹

・外飼いであり、家には一切入れない。木箱の家を用意する
・庭の手入れを手伝うこと。雑草取り、落ち葉拾い、ゴミ取りなど
・トイレは所定の穴を使うこと。違反した奴はトイレ穴に埋める
・お歌と踊りを練習し、後日俺にその成果を披露すること。成果がよければ室内飼いにする

7:00ごろ   朝飯(前夜の残り物の処分担当)
午前中      庭掃除
昼ごろ      昼飯(実装フード、パンくずなど、ケースに入れて置いておく)
午後       庭掃除、掃除が足りていれば自由時間、入浴
18:00ごろ  夕飯(人間様のおこぼれあり)
以降       自由時間 (歌の練習等、音を立てるのは禁止)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ここで冒頭の庭の様子に戻る。
仔実装たちはコーラスグループとダンスグループに分かれて練習中だ
中実装は両グループを取りまとめ、いわば指揮者のような役回り。
やはり何事も中実装を重要な柱として動いている。
というか、ほとんど判断を依存している。
彼女の存在が無くなったら、他の仔らはうまく立ち回れるんだろうか?

大変だよね、妹や友達の面倒を一手に引き受けてるんだから。
賢くて面倒見の良い実装。ショップで手に入れるなら大枚はたかなくてはなるまい。
そんな彼女を含めてねぎらうため、今日の夕飯はちょっと特別だ。
昼間は暑かったから、清涼感あるメニューにした。
いつもは実装フード+俺の夕食の余りだが、実装たちだけの品を作ったのだ。


−夕飯−

「はいはい、ごはんだぞー」

「ごはんテチ?食べるテチ!」
「さあさあ、みんな手を洗うテスゥ」
「今日は何テチか?」
「メシメシメシメシ!」
「みっともないテチ、落ち着くテチュ」

一層大きくなったテチテチャテッスウと言う声。
先陣を切った一匹の仔が「テチャチャチャッ!」と叫んで水道へ向かう。
早く手を洗ってご飯を食べようというのだろう。
続いて他の仔らも水道へ走り始めた。
先頭の仔実装が水道のレバーに飛びつく。おいおい、危ないぞ。

「テヒャッ!」

全開になった蛇口から、勢いよく水が叩きつけられる。
あーあ、ずぶぬれになった上に数十センチ跳ね飛ばされてしまった。
確かこいつ、前にも2回ほど飛ばされてるのに全く覚えてないのか。
他の仔実装がレバーを調節して流量を絞った。
飛ばされたおバカはグズグズ泣いているが、中実装に抱き起こされている
芝生の上に着地したから大丈夫だろう。
手洗いが始まったので、料理を木箱の横に並べていく。

ハーブとオリーブオイルを絡めたパスタ
同じくハーブ主体のサラダ、サーモン付き
キウイのスライス
キウイのジュース
アイスハーブティ(砂糖たっぷり)

野菜主体のメニューだが、仔実装たちには物凄いインパクトがあったようだ。
パスタ、サラダ、ハーブティからは独特のさわやかな香りが漂っている。
山盛りのパスタに見入り、涎をたらし始めた。

「ごちそうテチ、すごいテチ」
「さあ、遠慮なく食べな。残すんじゃないぞ」
「テッチィー!」「チュウー!」

いやあ、すごいすごい。
全匹皿に頭を突っ込み、どころか全身を突っ込んでうごめいている。
あの中実装でさえ、同じくパスタに絡みつかれながら食べる有様だ。

一本のパスタを両側から食い合う。
皿に付いたオイルを舐め取る。
ハーブティのカップに飛び込み、漬かりながら飲む。
サーモンで自分の分をかき集め、一気に食らう。
キウイのスライスを丸呑みする。

そこかしこで料理人の心を踏みにじる行動が展開され、貪欲に摂取されていく。
頭巾が脱げ、オイルでてかてかと輝く頭を見せる奴。
実装独特のあのにやつき顔を見せる奴。
涎、鼻水、嬉し涙を撒き散らす奴。
俺は軽い吐き気さえ覚えつつ、感情を押し殺して見つめていた。

すさまじい食欲に大盛りパスタとサラダはほとんど消え、飲み物も残り少ない。
奴らが正気に戻る前に、もう一品取り出した。

「これも甘くておいしいよ。召し上がれ」

コップに砂糖を入れ、その上にビンから琥珀色の液体を注ぐ。
ビンには何かの木の実が入っていた。

「さあ、おチビちゃんはちょっとだけ。大きい仔はもうちょっと・・・
 おねえちゃん、君はいっぱい飲みなさい」

皿に入れて仔実装に舐めさせ、中実装にはショットグラスで2杯ほど飲ませる。
ぺチャぺチャテチテチと舐めていた仔実装たちは、ふらふらとし始める。
あくびをしたり笑いあったりしつつ、コテンコテンとそこらじゅうで眠り始めた。
中実装は「何テスウ?これは・・・」と言いつつも舌なめずりをしている。
もう一杯注いでやって一気に飲ませると「テッすゥ〜ん♪」と妙な調子で鳴いて倒れこんだ。


宴は終わった。
全員体中食べ物のカスやオイルにまみれ、すさまじい様子。
体にあのハーブやキウイの香りが染み付き、実装石の臭いはしない。
特に中実装は体面積が大きいせいか香りが強い。
俺は全員をつまみあげて、木箱の中へ運び込んでやった。

中実装は入り口の一番近くへ置く。
俺はとっくに気付いているのだが、こいつは1匹で夜中に散歩する癖がある。
禁止されている敷地外への散歩で、気晴らしでもしているのだろうか。
余り遠くへは行っていないようだが、そこらの林やくぼみといった所を巡る。
楽しみを邪魔するのも無粋であるから、今まで黙って見逃してきた。
今夜は良い天気だから、良い散歩になるだろうさ。

実装たちを起こさないように静かに食器類を片付け、俺は家の中に戻った。


−夜中−

「テェ・・・ぷぅ」

(ん、寝ちゃった?
(エエと・・・ゴハンを一杯食べて・・・
(あ、あんな食べ方しちゃって、あしたニンゲンさんに怒られるかな。
(でもおいしかった。みんな夢中になってるからワタシもつい・・・
(ダイジョウブだよね。駄目だったらいつもすぐに怒られるもの。
(最後に飲んだアレ、甘くておいしくてフラフラして、それで寝ちゃったんだ。
(イモウトちゃんたちもみんな寝ちゃってる。
(少しフラフラするけど、お散歩行ってこようか。

そっと起き出すと、右に左にふらつきながら庭を横切っていく。
今夜は夜風がかなり涼しい。
気持ちよさを感じつつ中実装は歩く。
庭の中を歩き回っていたが、思い直して敷地の外へ向かった。

(やっぱりあの場所が一番だよね。

家の近くにある林。そこを迂回した所にちょっと小高い場所がある。
周りに人家は見えず、空と木々しか見えない。
そこで一人静かに小一時間過ごすのが、中実装の密かな楽しみになりつつあった。
四六時中仔実装たちの世話を焼いているようなものだから、一人になりたい
この時間しかその願いは適わなかった。

いつもの場所に着き、座り込む。
ここは資材置き場になっていた時期があり、地面にブロックなどが点々とある。
その一つに腰掛けた。
夜風に吹かれていると、自分の体の惨状に気付く。
油がべたべた、サラダの破片らしきもの、土、色々付いている。
服の臭いを嗅ぐと、あの料理のさわやかな香りがしっかり染み付いていた。

(お洗濯が大変かな。明日はお昼ごはん食べたらすぐにお風呂ね。

そう思った瞬間、後ろから何かがぶつかって来た!

「テスゥゥ!!」(何すんのよ!!バカ!!)

酒の名残か、強気で叫んで睨んだ所には、
緑に光る1対の目玉、漆黒のシルエット。

公園で何度も見たことがある
全身毛むくじゃら
お尻から何か伸びてて、時々ゆらゆらさせてる
お口には大きな歯
いつ見ても寝てばっかりだけど、時々すごい速さで走ってる
木に上ってる所も見た
こいつに似たようなのに、イモウトが食われた、食われた、食われた・・・

「テジュゥゥゥゥゥ!!」(許さない!!)

自信があった。

一番おっきくて重いボールも動かせた。
なかなか抜けない雑草も、ワタシが引けばほとんどが抜けた。
ちり取りはいつもワタシが上手く扱えた。
お風呂では、みんなワタシにしがみ付いてきた。
「オネーちゃんのようになるテチ!」と言ってくれた。

ワタシは横倒しになった。
いつの間にか倒れていた。
左のほっぺたが痛い。
アイツが見つめている。片方のお手てを上げて。
目をつぶって臭いを嗅いでいる。ワタシの臭いを。
涎をたらしている。やめろ、キタナイ。

不意に、ワタシは宙に浮いた。
いつの間にか、顔の下に地面があった。
地面が動いていく。
体が揺れる。
背中から、何かフウフウと音が聞こえる。
これは、あの、甘くておいしかった飲み物のせい?
宙を飛びながら、ワタシは考え続けた。



−夜中 家の中−

俺は夜食として、仔実装たちに出したパスタとサラダの余りを食っている。
いつもと立場が逆だ。

あの時は盛り付けに凝ったが、今は適当に皿に入れただけだ。
キャットニプをかなり多めに使ったので、かなり好みの分かれる味だ。
実装たちは喜んでいたのでよろしかろう。
晩酌として実家から送ってきたマタタビ酒を一杯。
なんか親父臭い酒だが、意外といける。
これもさっき仔実装に振舞った物だ。

それにしても、あの連中キャットニプとキウイの匂いがぷんぷんだった。
早く洗わんと寝床に匂いが染み付きそうだ。
明日は掃除無しで洗濯と風呂に入れさせるとするか。
・・・いつもより大変になるだろうがな。


<続く>






















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