庭に入り込んできた仔実装を捕まえた。 2匹。親の姿は見えない。 この暑さに当てられたのか、あまり活発ではなかったが、すでに糞害を及ぼしている。 捕まえたものの、どうするか考えがまとまらんので洗面所に入れて水を掛けておく。 テチテチと溜まった水を飲んでいた。 テレビでは中華航空機炎上の話題が流れている。 燃料のジェットケロシンがダダ漏れになったらしい。 ケロシンといえば灯油。 そうだ、物置に使い残しの灯油があったのを思い出した。 ヒマなのでこのくそ暑い中火遊びをすることにした。 物置を調べたが、使い残しは思ったより少なくて1Lちょっと位。 ちょっと黄ばんで酸化が始まっているようだ。これはもう使えない。 実装の旺盛な消化力がケロシンに通用するか、知的探求である。 さて、仔実装どもの様子を見に行く。 ・・・まだ水の摂取に夢中だ。 テチテチ鳴きながらテチテチと舌を鳴らして忙しいことだ。 つまみ上げてレジ袋に放り込む。水も少し入れといてやろう。 えらい勢いで暴れるので、豪華5枚重ねにしてやった。 騒ぎ声も大幅にカットされてしまう。 道具を揃え、車に乗って火遊びに好都合の場所へ向かう。 近所の廃グラウンドだ。 廃グラウンドに着いた。 もともと某大学の施設だったのだが統廃合で廃棄され、使われていない。 住宅は近くに無いし、時々子供が遊んでいるくらいで人気も少ない。 野良実装が少数住み着いているようだが、今日は姿が見えなかった。 さっそく仔実装を取り出して首に紐をつける。 激しく暴れたが、愛のビンタを一発かますことで静かになった。 「テジュッ」「デジィィ」 続いて漏斗を取り出して仔実装の口に装着、頭を背中に反らしてやった。 それから古灯油。当然ながら漏斗に注いでいく。 1匹当たり600cc程度のノルマ。 仔実装の胴体を上回る容積だが、消化が上手くいけば魔法のように収まるはずだ。 見ていると、多少腹が膨れているものの確実に灯油が収まっていく。 結局妊娠かと疑う程度の腹具合で灯油を飲み込んでしまった。 入ったからにはいずれ出てくるのだが、何が出てくるのかが問題だ。 引火物を排泄するとしたら非常に危険である。それを今から確かめる。 一匹の首紐を杭に繋ぎ、突っついて目を覚まさせた。 「テエェ・・・」 「おい、腹の具合はどうだ?」 「テヒッ、コ、コロちゃないでくだチィ!」 「変な喋りだな?まあ、とりあえず言うこと聞かないと潰すぞ?」 「分かったテチュ。言うことキクでチュ」 「で、腹の方はどうなんだ?」 「おなかゴロゴロしてるテチュ。ウンチ出したいテチュ」 「そうか、それじゃ遠慮なく出せ。パンツを脱いでからな」 「はいテチ・・・」 素直にパンツを脱いでウンチングスタイルをとった。 すぐに液便がバシャバシャ出てくる。透明な色と石油臭。これは危険か? マッチを擦り、液便に近づけてみた。 ボンッ 典型的な着火音が響き、炎が上がる。 当然仔実装の尻にも火が点いた。 「テチュギィィーーーーーーーーーーーーー」 パンコン状態に入ったのか、一気に炎が上がる。すでに仔実装は火達磨だ。 走り回るが首紐はまだ繋がっている。 杭を中心にクルクル回って、まさに火の車だ。 見ていると尻から炎が噴出して、僅かながら推進力を生み出しているらしい。 パニックにしても速すぎるスピードで駆けているもんな。 「ギィーーーーー、ギィーーーー、チュボォゥ!」 断末魔の声を上げ、パタリと倒れたがまだ炎の噴射は続いている。 徐々に炎に勢いがなくなり、最後に一発派手に出て終わった。 死んでなおパンコンするとは天晴れだったぞ、仔実装よ。 さて、もう一匹残っているが廃灯油の処理には危なくて使えない。 どこに消えているのか、謎の体積減少は有り難いがその後に油放射器と化してしまう。 油の処理に使うのはきっぱりとあきらめ、処分して忘れることにした。 せっかくだから派手に行こう。ドドンパを取り出して口に押し込んでやる。 「テチ?うまうまテチューン!」 甘みで目が覚めたようで、喜んでいやがる さらにもう一個ドドンパを含ませ、パンツを剥ぎ取ってから地面に放置した 「テッチュ、テッチュ、甘くてカリコリしあわせテチューン!」 相変わらずバカ面で夢中だ。 股間にマッチを積み上げて火を点ける。俺は素早く退避した。 「テッチュ、テッチュ、甘・・・?ウ・・・ ウンチ出るデ、デチュオゥッ!」 「ブバン!」 パンコン音が響いたかと思うと、火柱が上がった。 同時に火を吐いて仔実装らしきものが飛び上がる。 「テジャァァーーー ーーー ーー」 どんどん遠ざかる。黄色い炎と薄い煙を吐いて。良い角度だ。 あ、炎が消えた。糞が尽きたか? 「チュゥーーーーーーー チュベ!!」 仔実装がフェンスに当たって砕け散ってしまった。 惜しい、もうちょっとでフェンス越えだった。失火さえなければ・・・ おや?、フェンスの所に野良実装どもが来た。 どうやら肉片を拾ってるらしい。ありゃ石油臭いと思うんだがな。 まあ、片付けはお任せしてさっさと帰ろう。 また来年、灯油が余ったら相手してやるからな、野良共よ。
