タイトル:【虐?】 第一回Mayスレスク祭り お題「託児」
ファイル:託児の瞬間.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4698 レス数:0
初投稿日時:2007/07/28-16:46:38修正日時:2007/07/28-16:46:38
←戻る↓レスへ飛ぶ

コンビニを出て数歩。
私は立ち止まる。
極めて自然に。
何にも焦点を合わせず、虚空を仰ぐ。

右手には空のビニール袋。
右手の握力を少しずつ弛める。
袋がだらしなく垂れる。
風を受けて、袋がさざめく。
片方の持ち手を引っかけた薬指を風の流れに合わせて解きほぐす。
袋の口は大きく開かれ、風になびいてせわしなく形を変える。

成体の実装石が背後から忍び寄る。
手にしっかりと仔を抱いて。
集中する。
全ての意識を成体実装の一挙手一投足に振り向ける。
まだだ、まだ早い。
焦るな、慎重に・・・そうだ、それでいい。
成体実装に、或いは自身に言い聞かせるように、私は内心で呟く。

成体実装はついに袋の真後ろに立つ。
刹那、一際大きな風が吹く。
袋が大きく暴れる。
私の右手を離れ、飛び去ろうとするかのように。
成体は躊躇う。
そうだ、待つんだ、慌てるんじゃない。

不意に風が凪いだ。
極度の緊張が私の全身を支配する。
袋は大きく口を開き、まさに託児を待ち構えている。
成体実装が、我が仔を、酷く緩慢な動作で、袋に落とし入れ・・・

今だ!!
仔実装が袋の底に着地する僅か前。
私は袋から手を放す。

ガササッ ビチャッ 「チュベッ!?」

三つの音が殆ど同時に、私の鼓膜を、私の魂を大きく揺さぶる。

「デッ・・・デェェェエッ!?」

袋の中には瀕死の我が仔。
成体実装は狼狽し、自由になった私の右手と足許の袋とを交互に見遣る。

私は振り返り、成体実装を突き放すように見据える。

「風下に立ったがうぬの不運よ」



深い意味はない。









■感想(またはスクの続き)を投稿する
名前:
コメント:
画像ファイル:
削除キー:スクの続きを追加
スパムチェック:スパム防止のため3471を入力してください
戻る