最も多く見られるものは、頭蓋内に肉体との繋がり無く放り込まれている半球状の緑色の脳、形状が酷似している事から通称「メロンパン脳」と呼ばれるタイプである。 脳の損傷は偽石への影響が強く、ショックで死に至る事が多い。 が、必ずしも致命的という訳でもなく、偽石さえ無事なら(記憶こそ損傷時の前後が失われるが)再生してしまう事もある。 脳の再生がなんらかの影響で阻害されている場合、五体満足であるならば実装石は活動し続け、痛覚を感じない本能だけの行動で自己意識無く徘徊を繰り返す。 以上から推測するに、実装石の脳は性格決定・一時記憶の処理・理性的行動の生成を司っていると思われ、偽石は身体・記憶の情報を逐一記録するハードディスク様のものであり、原初本能を司る「ワニの脳」でもあると考えられる。 |