販売に際しローゼンの一時版権を取る為に原作者のPEACH-PITに製品を見せたのだが、実装石についてのコメントは「これはローゼンメイデンのキャラではないので、自分等から版権を下ろす事は出来ない」というものだった。 |
実装石(じっそうせき)とは、ローゼンメイデンの翠星石を注文したところ、実際に手元に届けられたのは似てもにつかない不細工な人形だった、という自虐的なネタから名付けられた。 そもそもの絵は、うろ覚えのまま描かれた翠星石の絵だったが、実装石の名前は「実装された運用」の項目にその絵がはめ込まれてから使われるようになった。 翠星石としての面影は全体の緑の部分とオッドアイしか残っていない、生当時どう扱って良いかわからない存在だったが、何を考えているか解らない印象を受けていたため、気持ち悪い、かわいい、などと相反する性質を持ったキャラクタとして扱われ、どんな種類にでも発展できるとしてさまざまなコラージュに登場した。 見た目は悪いが行動が可愛い、見た目が可愛いが行動は邪悪、見た目も悪く行動も邪悪、人形なのか生き物なのか解らないマスコット、不思議生物、映画エイリアンのような存在、等のさまざまな扱いが可能であり、どのキャラクターと絡ませても使える貴重なキャラクターだった。 その中でも異彩を放つのは、いわゆる専門スレッドである。 実装石を生理的嫌悪感を催す悪役として扱う話や、いわゆるグロ描写のある話を一カ所にまとめ、ほのぼのとしたキャラクターとして扱う掲示板利用者とお互いを尊重する形を取ろうとした。 しかし、それを不服とする利用者、もしくは単に混乱を招こうとする荒らしや、特定の絵描きを(自作自演混じりの誹謗中傷等で)攻撃する荒らしによって、グロ描写の強い画像を連日のように連続投稿し、少なからずキャラクターそのものが腫れ物扱いされるようになってしまった。 他にも四肢切断といったグロ要素は、専門のグロ画像板に該当するはずであるが、そちらの方では受け入れられず、また専門の掲示板を古くから利用している人から強い否定も肯定もなく、無いものとして扱われるため専門板への進出を自粛、あえて二次元裏掲示板で定期的にスレッドを立てる形を取った。 【実装石ネタの変遷】 ◎ 初期 ◎ うろ覚え翠星石と呼ばれる絵が話題を呼び、やがて正体不明の謎の人形・実装石という設定が考え出されローゼンメイデンのパロディ漫画などに頻繁に使われるようになる。 しかし、他のキャラクターと共演すると実装石ばかりが目立ってしまうようになったため一部で疎まれ始める。 ◎ 中期 ◎ 初期の謎の人形という設定が次第に多くの派閥に分裂。不思議な能力を持つカオス人形・地上最強の怪物・人間を食べる怪奇生物・人間に危害を加える害獣など多様な設定が生まれ、派閥どうしの争いが激化。 ◎ 後期 ◎ 虐待派のうち、実装石は人間の心の醜い部分を全て濃縮した不快生物(糞蟲と呼称される)であり虐待および駆除・殺害するべきであると主張するいわゆる「糞蟲設定」が注目を浴びる。 その設定に関係して、食糞行為や同族リンチ・共食いなどを表現する絵が量産される。また虐待・惨殺行為を表現した「虐待画」も流行した。 それらの絵はインパクトの強さから一部で荒らし行為に利用されるようになり、掲示板全体に大量に転載されたため「実装石虐待」および「糞蟲設定」が有名となり現在に至る。 |