タイトル:【塩】 偽・続「無題」
ファイル:偽・続「無題」.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:224 レス数:4
初投稿日時:2006/01/17-00:00:00修正日時:2006/01/17-00:00:00
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偽・続「無題」 06/01/17(Tue),23:37:19 from uploader  あれからそろそろ一ヶ月が経とうとしている。  ねぎ、たま、さとの三匹はもうあの男の部屋に行くのをやめている。もう長ネギも捨てて 久しい。今でも彼女らはかつて主人だった男を好きでいるが、男と女の邪魔者を見る視線、 男にかまわれている同属が自分たちを蔑む視線、何より自分と男を隔てる物理的・精神的な 壁の存在に耐えられなかったのだ。彼女らは自分たちが捨てられたのだと信じたくは なかったが、不幸にもそれがゆるぎない事実だということを理解する知能をも兼ね備えていた。  主人の部屋から一キロほど離れた公園。そこが彼女らの『新居』になっていた。少し前に 愛する主人と一緒にあちこち歩き回って探した『新居』ではなく、もちろん平穏な生活など 望むべくもない。時折実蒼石が遠征に来れば必死に息を殺して隠れ、マラ実装からは息が できなくなるほど全力で逃げ回った。  言い方は悪いが、知能の低い同属が虐待派に殺されている間に彼女らは安全圏まで逃げて “助けてください、ご主人様”と祈り続けていた。  食事にはかつての団欒はなく、ただ黙々と口を動かすだけの作業になっている。たまに 誰かが盛り上げようと言葉を紡ぐが、それも二言三言で終わってしまう。かつてまとっていた かわいらしい服は与えた者の手によって奪われ、今ではキャロットと呼ばれる実装石のよだれ と糞にまみれている。  いま三匹が着ているのはキャロットが着ていた、ところどころ破れた悪臭紛々たる古着 だった。リボンを奪われた次の日、キャロットが『アレが欲しいデスゥ』といやらしく笑い ながら女に言い、男はためらわず三匹から服をむしりとった。  呆然としている親子に主人だった男は『こんなもんいらんデスゥ』とキャロットが放り出した 三着の服を割り箸でつまみ、ほれ、と捨てるように与えたのだ。それでも主人が与えてくれた ものと大事に手入れしながら着ているため、与えられたときよりもよほどきれいになっていた。  一日を五体満足で過ごせることを以てよしとせねばならない公園での野良生活は彼女らに とって苦痛である以上にかつての生活を思い出させることになった。  あの環境を『恵まれている』と認識していた三匹は、しかしほかの実装石のように 肉体的な待遇ではなく心の温もりを懐かしんでいた。懐かしめば懐かしむだけあの温もりは もうないのだと痛感し、けれど心のどこかにある『甘えるだけでなく強くあらねば』という 思いのためにあれから泣くことはなかった。  ねぎが二匹の顔を見ればかつての主人の顔がないことに心が痛み、食事をすればそこに笑みが ないことに心が痛んだ。母のそんな気持ちを汲んだたまとさとも泣くまいと心に決めていたが、 二匹はねぎの腕に抱かれて眠っているときに泣いていた。  ある日、彼女らが人間にも同属にも見つからないように隠れながら食料を拾いに行くと、 ある男の影が見えた。———かつての主人、だった。  昔は優しい笑みを自分たちに送り、あの女とキャロットが乱入してからは邪魔者を見る 視線しか寄越さなかった顔には焦燥がありありと浮かんでいた。 「ねぎー……さと、たま、どこにいるんだ…? 僕が悪かった、戻ってきておくれ……」  この呟きとも哀願ともとれる声が耳に飛び込んできて、三匹は天にも昇る思いだった。 しかし、ねぎだけはすぐに醒めてしまった。 「テッチュー♪」(ご主人様ー♪) 「テチュチューン♪」(会いたかったテチュー♪)  心の底から嬉しそうにねぎの両手を引っ張るたまとさと。彼女らはねぎが動こうとしないのを 訝って振り向き———覚ってしまった。  ねぎの絶望の深さを。  今にも飛び出して男に抱きつきたい、とその目は告げていた。けれど——違うのだ。ねぎは主人 だった男に二匹の仔のものとは別種の愛情を持っていた。だからこそ、もはや彼の元に戻るつもり など毛筋ほどもないのだ。  否。『戻ってはいけない』のだ。自分たちのためにも、かつて自分たちを愛してくれた男のため にも。そしてその思いはたまとさとにも伝わり、二匹ははしゃぐのをやめた。わかってしまったのだ。 あれほどあっさりと自分たちを捨て、絆ともいえる服まで奪い去った男の元に帰ったとしても、 かつての団欒は二度と戻ることはないのだ、と。 「……テェ…」  たまとさとの力はすぐに抜けた。つないだ手が力なく下がり、やがて三匹は抱き合った。それから 三匹はいつもどおり、手に手をとって汚らしいゴミ捨て場へと歩いて行った。誰ともなく名残惜しそう な声を上げたが、男を振り返る者はいなかった。 「………ねぎ……たま……さと……」  三匹の名を呼びながら遠ざかってゆく男の声を聞いて、彼女らの目からは涙が滂沱と流れていた。  男は焦っていた。  実装チェックを受けて合格した実装石と、実際に飼っている実装石がまるっきり別実であることが 管理人にばれたのだ。高度な実装石対策を誇るマンションである彼の『新居』。そこでは人間では 寸分違わぬように見える実装石を見分けるため、なんと高い知能を持つ実装石を飼っていたのだ。  実装チェック後の写真撮影をただの儀式的なものだろうと思っていた男の目論見は完全に破綻して いたのだ。そうでなくても高い知能を持つ実装石ならばするはずのないことをキャロットはしゃあ しゃあとやってのけていた。  飼い主の女がいないときにはマンションの一階に入っているコンビニに我が物顔で入店し、食品を 片っ端から食い漁り代わりに糞をトレイに詰める。店員が捕まえて『実蒼石が処分するだろう』と 放り出しておいたのだが、男の部屋に戻るだけだった。女が実装用カラオケマイクを与えれば音量を 最大にして夜っぴてデスデスわめき続ける。高い遮音性能を誇るマンションとはいえ、完全に防げ ないほどの音量であり、隣人から管理人に苦情が行くこともしばしばだった。  また男と女が仕事などで夜も帰らないときは遠慮なくそこらじゅうで糞を垂れ、それを投げて 遊んでいるのだ。  これはおかしいと管理人が実装鑑別用の実装石に写真とキャロットを見比べさせると、 “似ても似つかぬ別実装デスゥ! 契約違反デス!” と一発で看破されてしまった。  すると管理人は男がろくに目を通さずに署名捺印した契約書を取り出し、その規則の最初のほうを 指して言った。 『契約時に登録された実装石以外の実装石を飼う場合は再度のチェックと登録を受けること。  これに違反したものは違約金として金壱百五拾萬円を支払うこと』  男と女、それにキャロットがそれを不服とすると即座に管理会社に連絡され、契約違反者を専門と する部局から一人の黒服が駆けつけてきた。 『アンタらか、堂々と契約違反をしてくれたのは? あぁ!?』  ただならぬ雰囲気をまとった黒服の一瞥を受けたキャロットは失禁して失神し、男と女は揃って 椅子にへたり込んだ。 『まあ我々も鬼ではない。五日以内にもとの実装石……えーと、そうそう、ねぎ・たま・さとの  三匹を見つけて再び飼えばあんたらが払えるくらいの額になるさ』  そこで一息入れ、二人と一匹が安堵の息を漏らすのを見計らって続けた。 『もちろん、そこのバカ実装…おっと失礼、キャロットちゃんは処分するか、あんたが責任を持って  引き取ること。もう一度でもこのマンションに入れたら規定通りの罰金を払ってもらう』  そう言われた女は解放されるなりそそくさと荷物をまとめてキャロットとともに出て行った。  男は自業自得でこの苦境に立たされた。  あと数時間で約束の五日間は過ぎ去る。貯金も遠距離恋愛の寂しさを紛らわせるためと称して女に 吸い取られ、ほとんど残っていない。親にすがろうとも、女に貢ぐために親の金に手をつけたことが ばれて勘当されている。女に連絡を取ろうとも既にあらゆる連絡先が変えられていた。  あの黒服に泣き落としが通じないのはわかっているし、管理人も同様だろう。残るわずかな時間で あの親子を見つけなければ男は大変な目にあうことになる。もはや彼の心には保身のエゴと一向に 見つからないねぎ親子への憎しみしかなかった。  公園に行った男は捨てられたと思われるリボンをつけた実装石がが傲慢に振舞い、すぐにその服装 から差別を受け、マラ実装に輪姦され、手足を食いちぎられているのに見向きもせずねぎ親子を 探し続けた。 「ねぎィイ!! 出てこいや糞蟲がァッツ! じっくり可愛がってやっからよォアッ!!」  その悪鬼のような形相に、人間と見れば誰彼かまわずに媚びる知能のない実装石たちも方々へ 逃げ出していった。  親子は涙を流しながらも手をつなぎ、ゴミ捨て場へ。男は不安に苛まれながら当てのない道を。 双方の道にはともに大きな苦難が待っている。  しかし、これから二つの道が交わることはないだろう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注釈. 及び後記. 作者コメント: 「無題」のあまりの救いのなさからつい書いてしまいました。 野良になってしまった賢い実装親子。 もしかすると野良になっても許されないだろう元飼い主。 どちらも待つのは地獄…… 虐待の趣旨と外れますが、結局野良になってしまったのだから 悲しいですが平穏な未来は訪れないでしょう。 *1:アップローダーにあがっていた作品を追加しました。 *2:仮題をつけている場合もあります。その際は作者からの題名ご報告よろしくお願いします。 *3:改行や誤字脱字の修正を加えた作品もあります。勝手ながらご了承下さい。 *4:作品の記載もれやご報告などがありましたら保管庫の掲示板によろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る 偽・続「無題」 06/01/17(Tue),23:37:19 from uploader  あれからそろそろ一ヶ月が経とうとしている。  ねぎ、たま、さとの三匹はもうあの男の部屋に行くのをやめている。もう長ネギも捨てて 久しい。今でも彼女らはかつて主人だった男を好きでいるが、男と女の邪魔者を見る視線、 男にかまわれている同属が自分たちを蔑む視線、何より自分と男を隔てる物理的・精神的な 壁の存在に耐えられなかったのだ。彼女らは自分たちが捨てられたのだと信じたくは なかったが、不幸にもそれがゆるぎない事実だということを理解する知能をも兼ね備えていた。  主人の部屋から一キロほど離れた公園。そこが彼女らの『新居』になっていた。少し前に 愛する主人と一緒にあちこち歩き回って探した『新居』ではなく、もちろん平穏な生活など 望むべくもない。時折実蒼石が遠征に来れば必死に息を殺して隠れ、マラ実装からは息が できなくなるほど全力で逃げ回った。  言い方は悪いが、知能の低い同属が虐待派に殺されている間に彼女らは安全圏まで逃げて “助けてください、ご主人様”と祈り続けていた。  食事にはかつての団欒はなく、ただ黙々と口を動かすだけの作業になっている。たまに 誰かが盛り上げようと言葉を紡ぐが、それも二言三言で終わってしまう。かつてまとっていた かわいらしい服は与えた者の手によって奪われ、今ではキャロットと呼ばれる実装石のよだれ と糞にまみれている。  いま三匹が着ているのはキャロットが着ていた、ところどころ破れた悪臭紛々たる古着 だった。リボンを奪われた次の日、キャロットが『アレが欲しいデスゥ』といやらしく笑い ながら女に言い、男はためらわず三匹から服をむしりとった。  呆然としている親子に主人だった男は『こんなもんいらんデスゥ』とキャロットが放り出した 三着の服を割り箸でつまみ、ほれ、と捨てるように与えたのだ。それでも主人が与えてくれた ものと大事に手入れしながら着ているため、与えられたときよりもよほどきれいになっていた。  一日を五体満足で過ごせることを以てよしとせねばならない公園での野良生活は彼女らに とって苦痛である以上にかつての生活を思い出させることになった。  あの環境を『恵まれている』と認識していた三匹は、しかしほかの実装石のように 肉体的な待遇ではなく心の温もりを懐かしんでいた。懐かしめば懐かしむだけあの温もりは もうないのだと痛感し、けれど心のどこかにある『甘えるだけでなく強くあらねば』という 思いのためにあれから泣くことはなかった。  ねぎが二匹の顔を見ればかつての主人の顔がないことに心が痛み、食事をすればそこに笑みが ないことに心が痛んだ。母のそんな気持ちを汲んだたまとさとも泣くまいと心に決めていたが、 二匹はねぎの腕に抱かれて眠っているときに泣いていた。  ある日、彼女らが人間にも同属にも見つからないように隠れながら食料を拾いに行くと、 ある男の影が見えた。———かつての主人、だった。  昔は優しい笑みを自分たちに送り、あの女とキャロットが乱入してからは邪魔者を見る 視線しか寄越さなかった顔には焦燥がありありと浮かんでいた。 「ねぎー……さと、たま、どこにいるんだ…? 僕が悪かった、戻ってきておくれ……」  この呟きとも哀願ともとれる声が耳に飛び込んできて、三匹は天にも昇る思いだった。 しかし、ねぎだけはすぐに醒めてしまった。 「テッチュー♪」(ご主人様ー♪) 「テチュチューン♪」(会いたかったテチュー♪)  心の底から嬉しそうにねぎの両手を引っ張るたまとさと。彼女らはねぎが動こうとしないのを 訝って振り向き———覚ってしまった。  ねぎの絶望の深さを。  今にも飛び出して男に抱きつきたい、とその目は告げていた。けれど——違うのだ。ねぎは主人 だった男に二匹の仔のものとは別種の愛情を持っていた。だからこそ、もはや彼の元に戻るつもり など毛筋ほどもないのだ。  否。『戻ってはいけない』のだ。自分たちのためにも、かつて自分たちを愛してくれた男のため にも。そしてその思いはたまとさとにも伝わり、二匹ははしゃぐのをやめた。わかってしまったのだ。 あれほどあっさりと自分たちを捨て、絆ともいえる服まで奪い去った男の元に帰ったとしても、 かつての団欒は二度と戻ることはないのだ、と。 「……テェ…」  たまとさとの力はすぐに抜けた。つないだ手が力なく下がり、やがて三匹は抱き合った。それから 三匹はいつもどおり、手に手をとって汚らしいゴミ捨て場へと歩いて行った。誰ともなく名残惜しそう な声を上げたが、男を振り返る者はいなかった。 「………ねぎ……たま……さと……」  三匹の名を呼びながら遠ざかってゆく男の声を聞いて、彼女らの目からは涙が滂沱と流れていた。  男は焦っていた。  実装チェックを受けて合格した実装石と、実際に飼っている実装石がまるっきり別実であることが 管理人にばれたのだ。高度な実装石対策を誇るマンションである彼の『新居』。そこでは人間では 寸分違わぬように見える実装石を見分けるため、なんと高い知能を持つ実装石を飼っていたのだ。  実装チェック後の写真撮影をただの儀式的なものだろうと思っていた男の目論見は完全に破綻して いたのだ。そうでなくても高い知能を持つ実装石ならばするはずのないことをキャロットはしゃあ しゃあとやってのけていた。  飼い主の女がいないときにはマンションの一階に入っているコンビニに我が物顔で入店し、食品を 片っ端から食い漁り代わりに糞をトレイに詰める。店員が捕まえて『実蒼石が処分するだろう』と 放り出しておいたのだが、男の部屋に戻るだけだった。女が実装用カラオケマイクを与えれば音量を 最大にして夜っぴてデスデスわめき続ける。高い遮音性能を誇るマンションとはいえ、完全に防げ ないほどの音量であり、隣人から管理人に苦情が行くこともしばしばだった。  また男と女が仕事などで夜も帰らないときは遠慮なくそこらじゅうで糞を垂れ、それを投げて 遊んでいるのだ。  これはおかしいと管理人が実装鑑別用の実装石に写真とキャロットを見比べさせると、 “似ても似つかぬ別実装デスゥ! 契約違反デス!” と一発で看破されてしまった。  すると管理人は男がろくに目を通さずに署名捺印した契約書を取り出し、その規則の最初のほうを 指して言った。 『契約時に登録された実装石以外の実装石を飼う場合は再度のチェックと登録を受けること。  これに違反したものは違約金として金壱百五拾萬円を支払うこと』  男と女、それにキャロットがそれを不服とすると即座に管理会社に連絡され、契約違反者を専門と する部局から一人の黒服が駆けつけてきた。 『アンタらか、堂々と契約違反をしてくれたのは? あぁ!?』  ただならぬ雰囲気をまとった黒服の一瞥を受けたキャロットは失禁して失神し、男と女は揃って 椅子にへたり込んだ。 『まあ我々も鬼ではない。五日以内にもとの実装石……えーと、そうそう、ねぎ・たま・さとの  三匹を見つけて再び飼えばあんたらが払えるくらいの額になるさ』  そこで一息入れ、二人と一匹が安堵の息を漏らすのを見計らって続けた。 『もちろん、そこのバカ実装…おっと失礼、キャロットちゃんは処分するか、あんたが責任を持って  引き取ること。もう一度でもこのマンションに入れたら規定通りの罰金を払ってもらう』  そう言われた女は解放されるなりそそくさと荷物をまとめてキャロットとともに出て行った。  男は自業自得でこの苦境に立たされた。  あと数時間で約束の五日間は過ぎ去る。貯金も遠距離恋愛の寂しさを紛らわせるためと称して女に 吸い取られ、ほとんど残っていない。親にすがろうとも、女に貢ぐために親の金に手をつけたことが ばれて勘当されている。女に連絡を取ろうとも既にあらゆる連絡先が変えられていた。  あの黒服に泣き落としが通じないのはわかっているし、管理人も同様だろう。残るわずかな時間で あの親子を見つけなければ男は大変な目にあうことになる。もはや彼の心には保身のエゴと一向に 見つからないねぎ親子への憎しみしかなかった。  公園に行った男は捨てられたと思われるリボンをつけた実装石がが傲慢に振舞い、すぐにその服装 から差別を受け、マラ実装に輪姦され、手足を食いちぎられているのに見向きもせずねぎ親子を 探し続けた。 「ねぎィイ!! 出てこいや糞蟲がァッツ! じっくり可愛がってやっからよォアッ!!」  その悪鬼のような形相に、人間と見れば誰彼かまわずに媚びる知能のない実装石たちも方々へ 逃げ出していった。  親子は涙を流しながらも手をつなぎ、ゴミ捨て場へ。男は不安に苛まれながら当てのない道を。 双方の道にはともに大きな苦難が待っている。  しかし、これから二つの道が交わることはないだろう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注釈. 及び後記. 作者コメント: 「無題」のあまりの救いのなさからつい書いてしまいました。 野良になってしまった賢い実装親子。 もしかすると野良になっても許されないだろう元飼い主。 どちらも待つのは地獄…… 虐待の趣旨と外れますが、結局野良になってしまったのだから 悲しいですが平穏な未来は訪れないでしょう。 *1:アップローダーにあがっていた作品を追加しました。 *2:仮題をつけている場合もあります。その際は作者からの題名ご報告よろしくお願いします。 *3:改行や誤字脱字の修正を加えた作品もあります。勝手ながらご了承下さい。 *4:作品の記載もれやご報告などがありましたら保管庫の掲示板によろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る

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1 Re: Name:匿名石 2018/07/27-22:01:13 No:00005527[申告]
マンション側だって想定してるよね
インガオホーなり
2 Re: Name:匿名石 2018/07/29-09:32:26 No:00005532[申告]
このキャロットという糞蟲の処分は?
その飼い主の糞女の破滅は?
3 Re: Name:匿名石 2019/01/11-22:50:37 No:00005718[申告]
>公園に行った男は捨てられたと思われるリボンをつけた実装石がが傲慢に振舞い、すぐにその服装から差別を受け、マラ実装に輪姦され、手足を食いちぎられているのに見向きもせずねぎ親子を探し続けた。

こいつがキャロットじゃね?飼い主?シラネ
4 Re: Name:匿名石 2023/08/17-13:37:22 No:00007791[申告]
どう考えたって躾の出来てる個体だからマンションは受け入れるのにこの男は実装石以下の知能しかねえ
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