タイトル:【塩】 ある土地の一年
ファイル:ある土地の一年.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:283 レス数:3
初投稿日時:2006/02/15-00:00:00修正日時:2006/02/15-00:00:00
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ある土地の一年 06/02/15(Wed),00:00:59 from uploader ここはロングフィールド県ライスマウンテンシティ。 わりあい田舎ではあるが、基本的に観光地であるため実装石の流入は避けられない運命だった。 何もわからずなんとなく長距離バスのトランクに潜んでこちらに来てしまった実装、 愛護派の観光客が連れてきてはぐれた飼い実装、 あるいはどんなことをしても三日で戻ってくるという都市伝説を信じたやつがわざわざ捨てに来るなんてこともある。 確かにすごしやすいだろう。 ちょっと道をそれれば季節には山菜や木の実が取れるし、人口が少ないために虐待派も少ない。 また田舎特有のおおらかさで戸締りが緩い家が多い。つまり山や川で採れるヘルシーな天然食品に飽きたら 存分に冷蔵庫を漁れるということだ。 真昼間に忍び込めば、仮に見つかったとしても大抵が老人であるために逃れるのは(比較的)容易だ。 だが彼女らの多くが生活していたであろう都会と大きく違うのは『媚び』がほとんど通用しないことだ。 無視するのが一番多く、唾を吐きかけたり鼻で笑う、思い切り蹴り飛ばすなどが続く。 傲慢な彼女らにとってはこれでも許しがたいことだろうが、媚びによる愛護も媚びによる虐待もないのだ。 プラスマイナスゼロというこの状況にはじめの数日こそ戸惑うものの、 人間の目の前を堂々と歩いてもひどい目に合わされないとわかってからは途端に横柄になる。 人間が人間の金で人間のために作った天下の往来を我が物顔でのし歩き、便意を催したところで脱糞し、 性欲をもてあませばその場で自慰にふける。 夜になれば適当なところで集会を開いて夜明けまで騒ぎ続けている。 家に侵入した実装石や、人間の安眠を妨げる『紳繍ユニオン』に影響を受けた珍走実装はさすがに保健所に駆除されるが、 そうでないものに対しては行政もかなり寛容だ。 実装石保護条例があるわけではないが駆除条例があるわけでもない。この市はそれでもうまく回っている。 これからそれについて、私の調査と考察をお読みいただきたい。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  春にはさまざまな山菜が顔を出し、人間の舌を楽しませ腹を満たすよりも先に実装の腹を満たし糞となる。 そしてそれを見つけた山菜採りのおばあさんたちが害虫としてめいめい適当に叩き潰し、 冬眠から覚めた熊がテ゛フ゜テ゛フ゜テ゛ッスンテ゛ッスンと春を満喫する実装どもを餌食にする。 しかし小学校教師には頭の弱いのが多いのか、媚びてきた実装石をクラスで飼えなどと押し付ける者もいるのでかなわない。 学生時代を半端な都会で過ごし、下手に愛護派に毒された担任とPTAのボスを相手にしては 普通の親連中に勝ち目などないので大人しく飼わせておくしかない。 が、まあ小学生のことであり、金網のはまった小屋に放り込んで餌やりと 糞の始末をするだけなので子供たちにこれといった害はない。 親の中にいる実装石の実態を知る者たちからすれば冷や汗ものなのだが、それも一月もたてば解消される。 子供たちが糞蟲たる実装石の醜悪な本性に気づくからだ。 良くも悪くも素直な子供たちの手にかかり、実装石は夏までには急速におとなしくなってゆく。 夏には昆虫が多く発生し、食べられる植物も増える。 盆地であり結構蒸し暑いのだが、実装は日がな一日涼んでいて夕暮れ時に食いだめをするという自堕落な生活をするのだ。 さらに自堕落な実装は適当な家に入り込み、まるでマーキングをするかのように屋内で山盛りの糞を垂れた挙句食料を漁り散らす。 往々にして前者は人間とその社会の恐ろしさ小指の爪の先ほどでも知っている元飼い実装が多く、 後者は何らかの偶然によってここに流れ着いた生粋の野良実装が多い。 だが大抵の場合後者は戻らない。間抜けな野良は 『あいつはニンゲンに飼われたデスゥ? ちがうデス、醜いからきっとどっかで 野垂れ死んでいるデスゥ! テ゛ッフ゜フ゜フ゜フ゜フ゜フ゜フ゜フ゜!』と勝手に思っているのだが、 元飼い実装も似たようなもので、野良生活によって退化した知能ではわずかな違和感を感じることしかできない。 種明かしをすればこのあたりには建築業に携わっていた者が多く、建築に使う道具というのは往々にして凶悪な兇器となりうるのだ。 また畑から作物を盗む下衆もいるが、これは見つかり次第殺される。 害虫駆除の消毒薬に極少量の遅効性実装コロリを混ぜてあるため、弱った状態で逃げることもままならずに倒れているのだ。 なぜ即効性にしないかというと、誇り高い農家は実装石の死体などという毒物が土に混ざるのをよしとしないからだ。 秋にはそこかしこに食料があふれかえる。 田んぼの稲についたままの米は食えるわけもないが、アケビ、柿、野苺などの自然の甘味をはじめとする幸が実装の糞となる。 食欲が満ちれば次は性欲とばかりに、秋には実装石が大量に繁殖する。 そこかしこで実装石の聞き苦しい嬌声があがり、仔実装の神経を逆なでする産声が上がる。 無論秋も実装に反撃する。 蝗がいい例だ。実装は見つかりにくいように田んぼの稲の間に住むモノが多いのだが、蝗は稲にたかる。 そして寝ている実装に集団で襲い掛かり、根こそぎ処分してくれるのだ。 その蝗は後に捕獲され、佃煮にされて人間の舌を満足させる。 そのおかげで間抜けな実装がコンバインに巻き込まれて大切な米を穢すということはまったくない。 ゆったりと池で釣りをしている人間を見た実装石は、しかしそのいい加減な目では細い糸を見ることができずに 『餌を投げ入れれば魚が飛び上がってくる』と理解して手近な仔実装を片っ端から水中に投げ込み、 一向に魚が採れないと怒り狂って池のふちで脱糞した挙句、バランスを崩して自らも水に没するなどということもしばしば見られる。 強欲にもサウザンドターンリバーを遡上する鮭を狙った実装石たちは一匹残らず転落死か溺死し、 流れ着くゴミとともにウェストビッグフォールダムに引っかかる。 そして——冬が訪れる。 自業自得で死んだ実装たちはともかく、生き残った実装石たちは寒暖の差こそあれろくろく苦労せずに生活できた これまでの経験から冬を楽観視しているのだが、それは大きく間違っているといわざるを得ない。 なぜならここは、スキーと温泉を目玉にした観光地なのだから。 初雪の頃、実装たちは浮かれ騒ぐ。都会ではめったに見れない雪におおはしゃぎだ。 「デェ? デス、デスデスッスン!(雪デスゥ? ワタシの美しさを讃えた神様からの贈り物デスゥ!)」 醜悪な自分の姿を棚に上げてくるくると回る勘違い実装。 「テッチュ、テチューンテテッ!(カキ氷テチュ、おいしいテチュ!)」 空に大口を開けて雪を食う食い意地の張った馬鹿な仔実装。 「デスッ、デェエッスンデ!(これっぽっちじゃワタシの美しさと釣り合わないデス、もっと寄越すテ゛スこのクソ神!)」 勝手に舞い上がった実装石は、仕舞いには神まで罵倒する始末。 だが案ずることなかれ、神の鉄槌はすでに下っている。 降り始めから一時間もした頃には実装どもの声はだいぶ小さくなっている。 「ッテ゛………デズゥゥゥゥ!(ざ………ざびぃデスゥゥゥゥゥ!)」 「テ……テチュテッチュ(ああ……パトラッシュテチュ)」 「テ゛ヒ゛ェックシャァァア! デズゥゥ、デズッズデ!(ァアックショアアア! クソ神、いい加減にやめるデス! 可愛いワタシを殺す気デス!?)」 全力で体中をこするもの、早くも凍死しかかっている仔実装、 もっと降らせろと言ったことをころっと忘れて止ませろと神を罵倒するもの。 そう、日本有数の豪雪地帯であるここでは、降り始めればすぐに積もるのだ。 早くも三センチは積もっており、寒さで動く気力を失った実装の足は紫になっている。 余裕綽々に寝転んで傲慢にもパトラッシュの幻影を見ている仔実装はいわずもがな。さっさと餓鬼道にでも堕ちろ。 パタリパタリと凍死してゆく仔実装たちをみた実装石たちはガタガタと震えながらも 雪と強烈な寒さをしのげる場所を探してさまよい始める。 ここで欲の皮を突っ張らせて凍死した仔実装を齧る実装石は須く死ぬ。 小さな仔実装はすでに芯まで凍っており、それを食えば低体温症になるからだ。 末端から凍り始めた体を引きずってフラフラとさまよう実装石たちだが、彼女らがよく用いるダンボールはここにはない。 なぜならゴミ集積所は実装石が住み着く前から鉄製の小屋になっているからだ。 さらに言えば彼女らの食料となりうる生ゴミすらない。 新しい家ではディスポーザーによって粉砕して下水道に流すし、古い家では堆肥にするための緑の容器に入れているからだ。 その容器は高さ一メートル強。実装に届く高さではない。 仮には入れたとしても、上が細くなる傾斜によって出ることは絶対にかなわない。 ダンボールが無造作に放り込まれたゴミステーションの前で切迫した表情のまま凍死する実装石、 どうせ死ぬなら、と凍死した同属を食い散らかしながら雪に埋まってゆく実装石、 極限状態において性欲に火がつき、一心不乱に自慰にふける実装石、 錯乱したのか雪をガツガツと食い、体の内と外から凍ってゆく実装石etc etc... まだ逝き残っている一団の中には仔実装を抱きしめた親実装がいた。 「テ…テチュゥウ……(さ、寒いテチュ…)」 「…デ。デンデデス(…そうデスね。でももうちょっとで暖かいところに着くデス)」 どうやら愛情のあるタイプのようだった。 彼女らは抱き合うことで二匹分の体温を共有し、凍死を免れていたのだった。 この人間でさえコートなしでは凍えるような寒さの中で暖かな愛を失わずにいる親子に、 しかしチラチラと下種で下衆で下司な視線が向けられる。 “デススデェ、デッフスン(あれ、凍ってないデス、食べれば暖まるデス)” そんな意地汚い、いや、生物としてしてはならない考えをめぐらせているのは一匹ではなかった。 それでも表向きはのそりのそりと足を動かしていたのだが、親実装が軽く足を滑らしてよろけたのがきっかけになってしまった。 「「「「デェエエエ————z____ッズゥウウ!!!」」」」 周りの実装たちが一斉に飛び掛る。すぐさま仔を抱きしめた親だが、一対四では勝てるわけもなくあえなく仔は奪われてしまった。 「テチュチュチュチュチュチュテチ゛ャァァアアアアア———………」 仔実装の悲鳴は一秒も続かなかった。服の端切れしかなくなった仔を見て、親はぼろぼろと涙を流し始め、やがて悲鳴を上げた。 「「「「デ?」」」」 手についた仔実装の暖かな血を舐めていた実装どもはその悲鳴に我に返る。 ああ、なんだ、もう一つ温かいのがあるじゃないか——— 仔実装を食って力を取り戻した四匹の実装に、凍死寸前の上に仔が友人と思っていた同属たちに食われたことに 打ちひしがれている親実装は逆らうこともなく食われていった。 「…………テ゛ェ……ス…ゥ……テ゛テ゛ス……(ごめんデス……ワタ、シも…すぐそっちに……行く、から…待っててデスゥ……)」 涙に濡れた親実装。彼女は最期の時までずっと仔に謝り続けていた。 「「「「デェ———ップゥ」」」」 残る四匹の実装石には親子を食らい尽くしたことで余裕が生まれていた。 「デデェ、デススン(そんなにあわてなくても、どうせすぐに温かいところにいけるデス)」 「デスデス(そうデスそうデス)」 「デェァア——ァア」 「テ゛スヒ゜ュルルルル……ス゛ヘ゛——」 腹の皮が突っ張りゃ目の皮がたるむ。どんなときでもそれを実践するのが糞蟲たる実装石だ。 四匹寄り集まって寝ていればもしかすれば仮死状態になるだけですむかもしれないが、そうは問屋が、いや市がおろさない。 交通に支障が出ないよう、市が除雪予算をつぎ込んで冬の間はやることがなくなる建築業者に除雪を委託しているのだ。 そしてその除雪車とはブルドーザーと巨大な除雪機であるロータリー車。 ブルで雪を道路の端に寄せ、ロータリーで粉砕して吹き飛ばす。 眠り込んだ四匹の実装がどうなるかは言うまでもなかろう。 時折雪の壁や道路に赤緑のしみが混じっているのはこのためだ。 路面をよく探せばブルのエッジでスライスされた実装石の断面も見つけることができるだろう。 たとえ雪が止んだところで実装石の寒氷地獄は終わらない。 人間の家で暖を取ろうとするのは当然のことだが、媚を売ったところで冬はそんなものに見向きをする奇特な人間はいない。 極端な愛護派はおらず、数少ない虐待派は寒さを嫌って暖かい室内で虐待を楽しんでいるからだ。 ならばと家に忍び込もうとしても軒から落ちた雪が頑丈な塀となり実装の行く手を阻む。 雪が少ないところでもサッシが凍り付いて人間でも開けるのに苦労する有様なのだ。 それでもあきらめずに窓を開けようとしていると、ぶよぶよした手がぴったりと窓にくっついたまま凍りついて進退窮まり、 そのまま雪に埋まっての圧死、凍死を迎え、くっついた部分を引きちぎって逃げようとも そこから滴る血の匂いにひかれた同属に食われるか失血死や凍死を迎える。 スキー場のレストハウスから漂ってくる濃厚な料理の匂いにひかれてそちらに向かっても無駄である。 スキー場は鋭いエッジを持ったスキーやスノーボードが猛スピードで飛び回る、実装石にとっては断頭台のようなものであるからだ。 うまく人間が入るのに合わせてレストハウスに入ったとしても、そこには硬いスキー靴や重いボードブーツがひしめいている。 それで踏まれたダメージは普通の靴で踏まれるのと比べ物にならない。 ましてチンポがバカになるほどハイになっている観光客たちに実装石をよけるなどといった余計な考えが浮かぶことはない。 そして皮肉にも、暖かなレストハウスに入ったとたんにぱったりと倒れる実装石が相次ぐ。 マイナスの気温になじんだ偽石が急激に暖かな場所に入ったことで急激に膨張し、割れたのだ。 しかしその実装石の死に顔がこの上なく安楽であることが唯一の救いだろうか。 道路は危ない、人家には入れない、レストハウスに入ったら死ぬ。 このことを勘案したわずかに知恵の働く実装はなんと足元の雪を掘ってかまくらを作り、そこにもぐりこんだ。 「デッスッスッスッス……デフッデスデスゥデ(ふっふっふっふっふ……ここならあんまり寒くないデスし、いざとなれば)」 ひとりごちた実装はちらと傍らに座ってはしゃぐ五匹の仔実装を見やる。 “こいつらを食えばいいデスゥ” ただでさえ醜い顔をさらに醜くゆがめ、親の風上にも置けない親実装が笑う。 皮肉にも愛情ある親子は初雪の夜すら越せず、欲望のままに行動した外道親子は仔を三匹食らうことで生き延びていたのだ。 しかし彼女らの命運もすでに等しく尽きている。彼女らがゲレンデの隅にかまくらを作ったことで…… たしかにゲレンデの隅にはスキーヤーもスノーボーダーも足を向けることはない。 が、ゲレンデである以上整備はするのだ。 営業終了後、あるいは早朝に何台もの圧雪車が出動する。 その幅広の無限軌道には雪に食い込ませるための鋭く長い刃がみっしりと埋められている。 それがゲレンデの隅から隅まで行ったり来たりするのだ。 それにより、まず外道親実装が死んだ。 テ゛ーヒ゜ュルテ゛ーヒ゜ュルといびきをかいていたところに突然刃が降ってきてその頭を目と鼻の間で二つに割ったのだ。 仔実装たちが圧雪車の騒音で起きてみれば親が死んでいて、代わりに目の前に現れた『御馳走』にかじりついたところに止めがきた。 圧雪車の本命、雪を押し付けて均すためのローターだ。 これによってたかが実装の力によって掘られたかまくらはあっけなく崩落し、仔実装たちは食われる危険から逃れられた代わりに 圧死、春まで冷凍保存されることが決定した。 春、夏と増加し、秋には存分に自侭な生活を送って仔を生んだ実装たちはこうして冬に淘汰される。 愛護派がいない代わりにやさしい自然があり、虐待派がいない代わりに苛烈な自然がある。 偉大な先人たちが開拓し、たゆまぬ努力でそれを発展させてきた片田舎は実装石にもまた同じことを求めた。 自然の恵みを享受するだけではなく試練を乗り越えてこそ、この地で生きる資格がある。 愛情があろうとなかろうと関係はない。力と愛情が両立してこそ生きることを許されるこの地で、実装石はあらゆる意味で弱かった。 それを知っているからだろうか、いわゆる一般人が実装に好意も嫌悪も抱かないのは。 まずは一年生きてみろ。春、夏、秋の恵みは冬の厳しさの対価なのだ。 冬を乗り越えられないなら、足りない対価は命で払え。 しかし実装石にとってそれは苛烈に過ぎた。七つの大罪を具現化したような思考、人間を戯画化したような実用性皆無の肉体。 助け合うこともできず、かといって自力で苦境を切り開くことができない(しようともしない)実装石は土地に拒否されたのだ。 しかし春になればまた何も知らずに実装石が集まるのだろう。 なぜこれほどに環境のいい土地に先住の野良実装がいないのか、それを考える頭もない愚かな実装石が。 春、夏、秋と勝手に生きて勝手に死に勝手に増えて、冬にはすべてが息絶える。 『上げて、落とす』 これはあらゆる虐待「」の基本である。 我々が視野をもっと広くしてみれば、なるほどこの土地の一年はまさにそれである。 媚びることさえできない自然に、あるいは彼女たちは虐待されているのだろうか。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  あqwせdrftgyふじこlp 何しやがる糞蟲、俺のレポートを! てめーはもう殺す! 偽石抜いてるから死なないけど殺す! 残-ZAN-のプロモと同じことしてやる! それともFILTHがいいか? mazohyst of decadanceか!? その後は何だ、ドクペか? ドクペ飲みたいんか! あァ!? 答えろや糞ボケが!! インスタントコーヒー一瓶丸ごと飲ませてやろうかボケカスが! てめーの晩飯はてめーのモツ煮込みと下半身ステーキで決定だな! 残したら上半身も食わすぞ? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注釈. 及び後記. *1:アップローダーにあがっていた作品を追加しました。 *2:仮題をつけている場合もあります。その際は作者からの題名ご報告よろしくお願いします。 *3:改行や誤字脱字の修正を加えた作品もあります。勝手ながらご了承下さい。 *4:作品の記載もれやご報告などがありましたら保管庫の掲示板によろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る ある土地の一年 06/02/15(Wed),00:00:59 from uploader ここはロングフィールド県ライスマウンテンシティ。 わりあい田舎ではあるが、基本的に観光地であるため実装石の流入は避けられない運命だった。 何もわからずなんとなく長距離バスのトランクに潜んでこちらに来てしまった実装、 愛護派の観光客が連れてきてはぐれた飼い実装、 あるいはどんなことをしても三日で戻ってくるという都市伝説を信じたやつがわざわざ捨てに来るなんてこともある。 確かにすごしやすいだろう。 ちょっと道をそれれば季節には山菜や木の実が取れるし、人口が少ないために虐待派も少ない。 また田舎特有のおおらかさで戸締りが緩い家が多い。つまり山や川で採れるヘルシーな天然食品に飽きたら 存分に冷蔵庫を漁れるということだ。 真昼間に忍び込めば、仮に見つかったとしても大抵が老人であるために逃れるのは(比較的)容易だ。 だが彼女らの多くが生活していたであろう都会と大きく違うのは『媚び』がほとんど通用しないことだ。 無視するのが一番多く、唾を吐きかけたり鼻で笑う、思い切り蹴り飛ばすなどが続く。 傲慢な彼女らにとってはこれでも許しがたいことだろうが、媚びによる愛護も媚びによる虐待もないのだ。 プラスマイナスゼロというこの状況にはじめの数日こそ戸惑うものの、 人間の目の前を堂々と歩いてもひどい目に合わされないとわかってからは途端に横柄になる。 人間が人間の金で人間のために作った天下の往来を我が物顔でのし歩き、便意を催したところで脱糞し、 性欲をもてあませばその場で自慰にふける。 夜になれば適当なところで集会を開いて夜明けまで騒ぎ続けている。 家に侵入した実装石や、人間の安眠を妨げる『紳繍ユニオン』に影響を受けた珍走実装はさすがに保健所に駆除されるが、 そうでないものに対しては行政もかなり寛容だ。 実装石保護条例があるわけではないが駆除条例があるわけでもない。この市はそれでもうまく回っている。 これからそれについて、私の調査と考察をお読みいただきたい。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  春にはさまざまな山菜が顔を出し、人間の舌を楽しませ腹を満たすよりも先に実装の腹を満たし糞となる。 そしてそれを見つけた山菜採りのおばあさんたちが害虫としてめいめい適当に叩き潰し、 冬眠から覚めた熊がテ゛フ゜テ゛フ゜テ゛ッスンテ゛ッスンと春を満喫する実装どもを餌食にする。 しかし小学校教師には頭の弱いのが多いのか、媚びてきた実装石をクラスで飼えなどと押し付ける者もいるのでかなわない。 学生時代を半端な都会で過ごし、下手に愛護派に毒された担任とPTAのボスを相手にしては 普通の親連中に勝ち目などないので大人しく飼わせておくしかない。 が、まあ小学生のことであり、金網のはまった小屋に放り込んで餌やりと 糞の始末をするだけなので子供たちにこれといった害はない。 親の中にいる実装石の実態を知る者たちからすれば冷や汗ものなのだが、それも一月もたてば解消される。 子供たちが糞蟲たる実装石の醜悪な本性に気づくからだ。 良くも悪くも素直な子供たちの手にかかり、実装石は夏までには急速におとなしくなってゆく。 夏には昆虫が多く発生し、食べられる植物も増える。 盆地であり結構蒸し暑いのだが、実装は日がな一日涼んでいて夕暮れ時に食いだめをするという自堕落な生活をするのだ。 さらに自堕落な実装は適当な家に入り込み、まるでマーキングをするかのように屋内で山盛りの糞を垂れた挙句食料を漁り散らす。 往々にして前者は人間とその社会の恐ろしさ小指の爪の先ほどでも知っている元飼い実装が多く、 後者は何らかの偶然によってここに流れ着いた生粋の野良実装が多い。 だが大抵の場合後者は戻らない。間抜けな野良は 『あいつはニンゲンに飼われたデスゥ? ちがうデス、醜いからきっとどっかで 野垂れ死んでいるデスゥ! テ゛ッフ゜フ゜フ゜フ゜フ゜フ゜フ゜フ゜!』と勝手に思っているのだが、 元飼い実装も似たようなもので、野良生活によって退化した知能ではわずかな違和感を感じることしかできない。 種明かしをすればこのあたりには建築業に携わっていた者が多く、建築に使う道具というのは往々にして凶悪な兇器となりうるのだ。 また畑から作物を盗む下衆もいるが、これは見つかり次第殺される。 害虫駆除の消毒薬に極少量の遅効性実装コロリを混ぜてあるため、弱った状態で逃げることもままならずに倒れているのだ。 なぜ即効性にしないかというと、誇り高い農家は実装石の死体などという毒物が土に混ざるのをよしとしないからだ。 秋にはそこかしこに食料があふれかえる。 田んぼの稲についたままの米は食えるわけもないが、アケビ、柿、野苺などの自然の甘味をはじめとする幸が実装の糞となる。 食欲が満ちれば次は性欲とばかりに、秋には実装石が大量に繁殖する。 そこかしこで実装石の聞き苦しい嬌声があがり、仔実装の神経を逆なでする産声が上がる。 無論秋も実装に反撃する。 蝗がいい例だ。実装は見つかりにくいように田んぼの稲の間に住むモノが多いのだが、蝗は稲にたかる。 そして寝ている実装に集団で襲い掛かり、根こそぎ処分してくれるのだ。 その蝗は後に捕獲され、佃煮にされて人間の舌を満足させる。 そのおかげで間抜けな実装がコンバインに巻き込まれて大切な米を穢すということはまったくない。 ゆったりと池で釣りをしている人間を見た実装石は、しかしそのいい加減な目では細い糸を見ることができずに 『餌を投げ入れれば魚が飛び上がってくる』と理解して手近な仔実装を片っ端から水中に投げ込み、 一向に魚が採れないと怒り狂って池のふちで脱糞した挙句、バランスを崩して自らも水に没するなどということもしばしば見られる。 強欲にもサウザンドターンリバーを遡上する鮭を狙った実装石たちは一匹残らず転落死か溺死し、 流れ着くゴミとともにウェストビッグフォールダムに引っかかる。 そして——冬が訪れる。 自業自得で死んだ実装たちはともかく、生き残った実装石たちは寒暖の差こそあれろくろく苦労せずに生活できた これまでの経験から冬を楽観視しているのだが、それは大きく間違っているといわざるを得ない。 なぜならここは、スキーと温泉を目玉にした観光地なのだから。 初雪の頃、実装たちは浮かれ騒ぐ。都会ではめったに見れない雪におおはしゃぎだ。 「デェ? デス、デスデスッスン!(雪デスゥ? ワタシの美しさを讃えた神様からの贈り物デスゥ!)」 醜悪な自分の姿を棚に上げてくるくると回る勘違い実装。 「テッチュ、テチューンテテッ!(カキ氷テチュ、おいしいテチュ!)」 空に大口を開けて雪を食う食い意地の張った馬鹿な仔実装。 「デスッ、デェエッスンデ!(これっぽっちじゃワタシの美しさと釣り合わないデス、もっと寄越すテ゛スこのクソ神!)」 勝手に舞い上がった実装石は、仕舞いには神まで罵倒する始末。 だが案ずることなかれ、神の鉄槌はすでに下っている。 降り始めから一時間もした頃には実装どもの声はだいぶ小さくなっている。 「ッテ゛………デズゥゥゥゥ!(ざ………ざびぃデスゥゥゥゥゥ!)」 「テ……テチュテッチュ(ああ……パトラッシュテチュ)」 「テ゛ヒ゛ェックシャァァア! デズゥゥ、デズッズデ!(ァアックショアアア! クソ神、いい加減にやめるデス! 可愛いワタシを殺す気デス!?)」 全力で体中をこするもの、早くも凍死しかかっている仔実装、 もっと降らせろと言ったことをころっと忘れて止ませろと神を罵倒するもの。 そう、日本有数の豪雪地帯であるここでは、降り始めればすぐに積もるのだ。 早くも三センチは積もっており、寒さで動く気力を失った実装の足は紫になっている。 余裕綽々に寝転んで傲慢にもパトラッシュの幻影を見ている仔実装はいわずもがな。さっさと餓鬼道にでも堕ちろ。 パタリパタリと凍死してゆく仔実装たちをみた実装石たちはガタガタと震えながらも 雪と強烈な寒さをしのげる場所を探してさまよい始める。 ここで欲の皮を突っ張らせて凍死した仔実装を齧る実装石は須く死ぬ。 小さな仔実装はすでに芯まで凍っており、それを食えば低体温症になるからだ。 末端から凍り始めた体を引きずってフラフラとさまよう実装石たちだが、彼女らがよく用いるダンボールはここにはない。 なぜならゴミ集積所は実装石が住み着く前から鉄製の小屋になっているからだ。 さらに言えば彼女らの食料となりうる生ゴミすらない。 新しい家ではディスポーザーによって粉砕して下水道に流すし、古い家では堆肥にするための緑の容器に入れているからだ。 その容器は高さ一メートル強。実装に届く高さではない。 仮には入れたとしても、上が細くなる傾斜によって出ることは絶対にかなわない。 ダンボールが無造作に放り込まれたゴミステーションの前で切迫した表情のまま凍死する実装石、 どうせ死ぬなら、と凍死した同属を食い散らかしながら雪に埋まってゆく実装石、 極限状態において性欲に火がつき、一心不乱に自慰にふける実装石、 錯乱したのか雪をガツガツと食い、体の内と外から凍ってゆく実装石etc etc... まだ逝き残っている一団の中には仔実装を抱きしめた親実装がいた。 「テ…テチュゥウ……(さ、寒いテチュ…)」 「…デ。デンデデス(…そうデスね。でももうちょっとで暖かいところに着くデス)」 どうやら愛情のあるタイプのようだった。 彼女らは抱き合うことで二匹分の体温を共有し、凍死を免れていたのだった。 この人間でさえコートなしでは凍えるような寒さの中で暖かな愛を失わずにいる親子に、 しかしチラチラと下種で下衆で下司な視線が向けられる。 “デススデェ、デッフスン(あれ、凍ってないデス、食べれば暖まるデス)” そんな意地汚い、いや、生物としてしてはならない考えをめぐらせているのは一匹ではなかった。 それでも表向きはのそりのそりと足を動かしていたのだが、親実装が軽く足を滑らしてよろけたのがきっかけになってしまった。 「「「「デェエエエ————z____ッズゥウウ!!!」」」」 周りの実装たちが一斉に飛び掛る。すぐさま仔を抱きしめた親だが、一対四では勝てるわけもなくあえなく仔は奪われてしまった。 「テチュチュチュチュチュチュテチ゛ャァァアアアアア———………」 仔実装の悲鳴は一秒も続かなかった。服の端切れしかなくなった仔を見て、親はぼろぼろと涙を流し始め、やがて悲鳴を上げた。 「「「「デ?」」」」 手についた仔実装の暖かな血を舐めていた実装どもはその悲鳴に我に返る。 ああ、なんだ、もう一つ温かいのがあるじゃないか——— 仔実装を食って力を取り戻した四匹の実装に、凍死寸前の上に仔が友人と思っていた同属たちに食われたことに 打ちひしがれている親実装は逆らうこともなく食われていった。 「…………テ゛ェ……ス…ゥ……テ゛テ゛ス……(ごめんデス……ワタ、シも…すぐそっちに……行く、から…待っててデスゥ……)」 涙に濡れた親実装。彼女は最期の時までずっと仔に謝り続けていた。 「「「「デェ———ップゥ」」」」 残る四匹の実装石には親子を食らい尽くしたことで余裕が生まれていた。 「デデェ、デススン(そんなにあわてなくても、どうせすぐに温かいところにいけるデス)」 「デスデス(そうデスそうデス)」 「デェァア——ァア」 「テ゛スヒ゜ュルルルル……ス゛ヘ゛——」 腹の皮が突っ張りゃ目の皮がたるむ。どんなときでもそれを実践するのが糞蟲たる実装石だ。 四匹寄り集まって寝ていればもしかすれば仮死状態になるだけですむかもしれないが、そうは問屋が、いや市がおろさない。 交通に支障が出ないよう、市が除雪予算をつぎ込んで冬の間はやることがなくなる建築業者に除雪を委託しているのだ。 そしてその除雪車とはブルドーザーと巨大な除雪機であるロータリー車。 ブルで雪を道路の端に寄せ、ロータリーで粉砕して吹き飛ばす。 眠り込んだ四匹の実装がどうなるかは言うまでもなかろう。 時折雪の壁や道路に赤緑のしみが混じっているのはこのためだ。 路面をよく探せばブルのエッジでスライスされた実装石の断面も見つけることができるだろう。 たとえ雪が止んだところで実装石の寒氷地獄は終わらない。 人間の家で暖を取ろうとするのは当然のことだが、媚を売ったところで冬はそんなものに見向きをする奇特な人間はいない。 極端な愛護派はおらず、数少ない虐待派は寒さを嫌って暖かい室内で虐待を楽しんでいるからだ。 ならばと家に忍び込もうとしても軒から落ちた雪が頑丈な塀となり実装の行く手を阻む。 雪が少ないところでもサッシが凍り付いて人間でも開けるのに苦労する有様なのだ。 それでもあきらめずに窓を開けようとしていると、ぶよぶよした手がぴったりと窓にくっついたまま凍りついて進退窮まり、 そのまま雪に埋まっての圧死、凍死を迎え、くっついた部分を引きちぎって逃げようとも そこから滴る血の匂いにひかれた同属に食われるか失血死や凍死を迎える。 スキー場のレストハウスから漂ってくる濃厚な料理の匂いにひかれてそちらに向かっても無駄である。 スキー場は鋭いエッジを持ったスキーやスノーボードが猛スピードで飛び回る、実装石にとっては断頭台のようなものであるからだ。 うまく人間が入るのに合わせてレストハウスに入ったとしても、そこには硬いスキー靴や重いボードブーツがひしめいている。 それで踏まれたダメージは普通の靴で踏まれるのと比べ物にならない。 ましてチンポがバカになるほどハイになっている観光客たちに実装石をよけるなどといった余計な考えが浮かぶことはない。 そして皮肉にも、暖かなレストハウスに入ったとたんにぱったりと倒れる実装石が相次ぐ。 マイナスの気温になじんだ偽石が急激に暖かな場所に入ったことで急激に膨張し、割れたのだ。 しかしその実装石の死に顔がこの上なく安楽であることが唯一の救いだろうか。 道路は危ない、人家には入れない、レストハウスに入ったら死ぬ。 このことを勘案したわずかに知恵の働く実装はなんと足元の雪を掘ってかまくらを作り、そこにもぐりこんだ。 「デッスッスッスッス……デフッデスデスゥデ(ふっふっふっふっふ……ここならあんまり寒くないデスし、いざとなれば)」 ひとりごちた実装はちらと傍らに座ってはしゃぐ五匹の仔実装を見やる。 “こいつらを食えばいいデスゥ” ただでさえ醜い顔をさらに醜くゆがめ、親の風上にも置けない親実装が笑う。 皮肉にも愛情ある親子は初雪の夜すら越せず、欲望のままに行動した外道親子は仔を三匹食らうことで生き延びていたのだ。 しかし彼女らの命運もすでに等しく尽きている。彼女らがゲレンデの隅にかまくらを作ったことで…… たしかにゲレンデの隅にはスキーヤーもスノーボーダーも足を向けることはない。 が、ゲレンデである以上整備はするのだ。 営業終了後、あるいは早朝に何台もの圧雪車が出動する。 その幅広の無限軌道には雪に食い込ませるための鋭く長い刃がみっしりと埋められている。 それがゲレンデの隅から隅まで行ったり来たりするのだ。 それにより、まず外道親実装が死んだ。 テ゛ーヒ゜ュルテ゛ーヒ゜ュルといびきをかいていたところに突然刃が降ってきてその頭を目と鼻の間で二つに割ったのだ。 仔実装たちが圧雪車の騒音で起きてみれば親が死んでいて、代わりに目の前に現れた『御馳走』にかじりついたところに止めがきた。 圧雪車の本命、雪を押し付けて均すためのローターだ。 これによってたかが実装の力によって掘られたかまくらはあっけなく崩落し、仔実装たちは食われる危険から逃れられた代わりに 圧死、春まで冷凍保存されることが決定した。 春、夏と増加し、秋には存分に自侭な生活を送って仔を生んだ実装たちはこうして冬に淘汰される。 愛護派がいない代わりにやさしい自然があり、虐待派がいない代わりに苛烈な自然がある。 偉大な先人たちが開拓し、たゆまぬ努力でそれを発展させてきた片田舎は実装石にもまた同じことを求めた。 自然の恵みを享受するだけではなく試練を乗り越えてこそ、この地で生きる資格がある。 愛情があろうとなかろうと関係はない。力と愛情が両立してこそ生きることを許されるこの地で、実装石はあらゆる意味で弱かった。 それを知っているからだろうか、いわゆる一般人が実装に好意も嫌悪も抱かないのは。 まずは一年生きてみろ。春、夏、秋の恵みは冬の厳しさの対価なのだ。 冬を乗り越えられないなら、足りない対価は命で払え。 しかし実装石にとってそれは苛烈に過ぎた。七つの大罪を具現化したような思考、人間を戯画化したような実用性皆無の肉体。 助け合うこともできず、かといって自力で苦境を切り開くことができない(しようともしない)実装石は土地に拒否されたのだ。 しかし春になればまた何も知らずに実装石が集まるのだろう。 なぜこれほどに環境のいい土地に先住の野良実装がいないのか、それを考える頭もない愚かな実装石が。 春、夏、秋と勝手に生きて勝手に死に勝手に増えて、冬にはすべてが息絶える。 『上げて、落とす』 これはあらゆる虐待「」の基本である。 我々が視野をもっと広くしてみれば、なるほどこの土地の一年はまさにそれである。 媚びることさえできない自然に、あるいは彼女たちは虐待されているのだろうか。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※  あqwせdrftgyふじこlp 何しやがる糞蟲、俺のレポートを! てめーはもう殺す! 偽石抜いてるから死なないけど殺す! 残-ZAN-のプロモと同じことしてやる! それともFILTHがいいか? mazohyst of decadanceか!? その後は何だ、ドクペか? ドクペ飲みたいんか! あァ!? 答えろや糞ボケが!! インスタントコーヒー一瓶丸ごと飲ませてやろうかボケカスが! てめーの晩飯はてめーのモツ煮込みと下半身ステーキで決定だな! 残したら上半身も食わすぞ? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 注釈. 及び後記. *1:アップローダーにあがっていた作品を追加しました。 *2:仮題をつけている場合もあります。その際は作者からの題名ご報告よろしくお願いします。 *3:改行や誤字脱字の修正を加えた作品もあります。勝手ながらご了承下さい。 *4:作品の記載もれやご報告などがありましたら保管庫の掲示板によろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戻る

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1 Re: Name:無名 2018/07/06-13:13:26 No:00005414[申告]
『紳繍ユニオン』とは何ですか?
読み方もわかりません。
2 Re: Name:匿名石 2018/07/06-19:19:03 No:00005415[申告]
ロングフィールド県が長野県だとすると
紳繍はしんしゅう(=信州)と読むのでは?
文脈からすると珍走団(昔の呼び方だと暴走族)っぽい。
3 Re: Name:匿名石 2018/07/06-22:08:32 No:00005418[申告]
やはり自然は偉大
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